きらきら
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#305 [向日葵]
律「じゃあ入れてくれそうな人紹介するわ。白月ー。」

暁「んあ?何ー?」

律「転校生仲間に入れてやってー!」

暁「いいよー!転校生来いよー!」

律「……だって。」

千歳君はニコッと笑いながら眼鏡をあげた。

千歳「……どうも。」

⏰:07/03/15 00:40 📱:SO903i 🆔:ql/DcgKs


#306 [向日葵]
そして律の横を通り過ぎる時に確かに小声だが聞こえた。

千歳「…チッ……。余計なことを……。」

律「――っ?!」

律は思わず千歳の後ろ姿をバッ!っと見た。
すでに男子とは打ち解けたような感じだ。

秋帆「……ん?律?」

律「えっ?……いや……なんでも。」

私と秋帆はお互いの顔を見合わせた。

⏰:07/03/15 00:44 📱:SO903i 🆔:ql/DcgKs


#307 [向日葵]
時は流れ放課後……

友姫「じゃあ悪いけど、今日も先帰ってね。」

律「わかった。アンタも気を付けて帰んなよ?」

友姫「うん。ありがとう。……秋帆?」

秋帆はすねていた。この頃一緒に帰らないのが気にくわないらしい。

律「私とじゃそんなにつまんないのかしら?」

秋帆「いや……違うけど〜……。」

⏰:07/03/15 00:48 📱:SO903i 🆔:ql/DcgKs


#308 [向日葵]
友姫「クスッ。秋帆、じゃ、明日ね?メールするから。」

メールするから、と言う言葉に秋帆は機嫌を直したのか、帰る時にブンブン手を振っていた。

友姫「さてと。行動開始!」

仮場所は私が入学してから何回か使っている所だ。

タタタタタ……

友姫「あった!ココ!ココ!!」

そこは3Fの階段あがってすぐ右にある物置。
あまり使われていないが掃除はしてあるし、窓はあるしで結構気に入ってるのだ。

⏰:07/03/15 00:56 📱:SO903i 🆔:ql/DcgKs


#309 [向日葵]
カチャ……キィ……

少し埃っぽいが、窓を開ければ問題ないだろ。
使わなくなった棚や先生用の机があったりしているが、座ったりできるスペースはちゃんとある。
先生達も入って来るときもあるがあまり奥には来ないため、大きな物陰に潜めば問題ない。

友姫「よっ……ぃしょぉ!」

私は古くなって堅い窓を開けた。
少し冷たいけど、心地よい風が入ってきた。

⏰:07/03/15 01:00 📱:SO903i 🆔:ql/DcgKs


#310 [向日葵]
外はグラウンドが見えて、野球部やサッカー部が練習している姿が見える。

友姫「フーッ。やっぱりここ好きだなぁ……。あ、っと。いけない!」

私は携帯を取り出して珊瑚君にメールを打った。

<新規メール>3Fの―――――――にいます。

友姫「っと。送信!」

⏰:07/03/15 01:03 📱:SO903i 🆔:ql/DcgKs


#311 [向日葵]
私が夕焼けの空と冬の風に酔いしれていること5分。
<珊瑚君からのメール>今図書室。本借りたらそっちに行く。

友姫「ホントに本好きだなぁ……。」

<返信>わかったぁ。待ってます。

送信。

『うわぁ……なんか彼女になった気分っ!』

口の筋肉が確実に緩み、私は両手を頬に添えた。

⏰:07/03/15 01:08 📱:SO903i 🆔:ql/DcgKs


#312 [向日葵]
すると

コツコツコツ……

『あれ、珊瑚君早いなぁ……。……いやもしかしたら先生かも!』

私は急いで窓を閉めて近くにあった棚の陰に息を潜めた。――案の定……。

カチャ…キィ……

なんか軽くホラーの気分だ。

⏰:07/03/15 01:12 📱:SO903i 🆔:ql/DcgKs


#313 [向日葵]
カツ……カツ……

『先生かな?まぁ奥までは来ないでしょー。』

が、しかし。

ガタン!コツコツ……

なんと物をどけて奥まで来たのだ。

『ぇえー!どぅしよー(汗)でも今動いたら絶対バレちゃうし……っ。』

とりあえず、じっとしとくことにした。
足音は確実に私へと近づいて来るっ。

⏰:07/03/15 01:18 📱:SO903i 🆔:ql/DcgKs


#314 [向日葵]
ついにもぅそこまでっ!!!!

千歳「友姫ちゃんみーっけ☆」

私は新喜劇のように床にズッこけた。


友姫「んな……なんで……。」

千歳「友姫ちゃんがどっかに行くの見えたから追い掛けてきたんだ♪」

言い終えてから、千歳君は私の顔をじっと見た。

友姫「……何?」

⏰:07/03/15 01:24 📱:SO903i 🆔:ql/DcgKs


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