きらきら
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#74 [向日葵]
【第3章 本当の優しさ・・・切ない気持ち】

律「?あれ友姫はどこに行ったの?」

秋帆「今日は違う人と食べるんだって!」

律「なんでそんな不機嫌なのよ。」

秋帆「だって…だってだってぇ!!!!友姫取られたぁぁぁ!!!」

律「秋帆って時々可愛いこと言うよね。」

すねながら秋帆はおにぎりをかじった。

秋帆「モグモグ。だって最近宮川さんや、白月、それに寛和君と友達になってウチらほったらかしって感じなんだもん!」

律は言外に友姫のことが大好きでたまらないって言ってるなぁと思い、苦笑した。

⏰:07/02/26 00:41 📱:SO903i 🆔:9xO42zRI


#75 [向日葵]
―――――一方

友姫「どこで食べてるんだろう…」

友姫は誘われたはいいものの、「中庭」とだけしか聞いておらず、どの辺で食べてるかまでは聞いてなかった。
どうしたものかと考えていると

佳苗「あ、友姫ちゃん!こっちこっちー!!」

『あ、あんなトコに……って友姫ちゃん?!いつの間にそんな親しく……』

木で囲まれてる空間の中にいた。珊瑚君ももぅいるようだ。

⏰:07/02/26 00:49 📱:SO903i 🆔:9xO42zRI


#76 [向日葵]
白月「やっほー!!あー腹減ったぁ」

友姫「ゴメンナサイ。待たして。」

佳苗「全然♪私達も今来たトコだよ☆」

友姫「そっかぁ。良かった。」

そう言って珊瑚君の隣に座った。

友姫「おはよう。」

珊瑚「はよ。」

⏰:07/02/26 00:52 📱:SO903i 🆔:9xO42zRI


#77 [向日葵]
白月「おっ、佳苗の卵焼きうっまそー!!!もーっらい♪」

佳苗「あ!もぅ暁ちゃんったらぁ!!」

『いつもこんなのかなぁ……』

なんだか食べる気分じゃないけど、食べなきゃ午後はキツイ……。口に運ぶもののドコに入ってるかわからなかった。

佳苗「あ、ねぇ友姫ちゃん!」

友姫「えっ?あ、ハイ。」
佳苗「もぅウチらお友達なんだから、私のことは佳苗って呼んで!私も友姫ちゃんって呼ぶから!!」

友姫「はぁ……ウン」

『もぅ呼んでるけどねぇ』

⏰:07/02/26 00:58 📱:SO903i 🆔:9xO42zRI


#78 [向日葵]
それからは思った以上のラブラブぶりはなく、食事しながら会話をポツポツした。目の前ではあの笑顔が何度も見れた。
それが宮川さんのおかげだと思ったら、胸がチリッと痛んだ。

⏰:07/02/26 01:02 📱:SO903i 🆔:9xO42zRI


#79 [向日葵]
お昼ももぅ終わる頃。

珊瑚「そういえば、あの本読んだ?」

友姫「あ!読んだよ!!すっごくおもしろくって一気に読んじゃった!!さすが珊瑚君が選んだだけあるねー!!」

白月「あれ?友姫ちゃん珊瑚のことは名前で呼んでるんだ?なんで?」
・・・ドクン・・・

『あ…しまった。』

忘れてた。そのこと。いやでも私は別に悪いことはしてないから、堂々としとけばいいんだ。
私が黙りこんでしまったのをどぅ取ったのか、白月君はニマァと笑った。

⏰:07/02/26 01:07 📱:SO903i 🆔:9xO42zRI


#80 [向日葵]
白月「な・る・ほ・ど・ね♪そーゆーわけかぁ♪♪♪」

なんのことか分からず、私と珊瑚君は顔を合わした。次の瞬間、私は目の前が真っ白になった。

白月「友姫ちゃんはぁ、珊瑚のことが好き…なんだ。ハハハ。いや参ったなぁ♪だから俺のこと名前で呼ばなかったんだ。」

『チガウ……』

白月「今日でも珊瑚が来るからOKしたんでしょ?」

『チガウ……全然チガウ……っ』

⏰:07/02/26 01:13 📱:SO903i 🆔:9xO42zRI


#81 [向日葵]
白月「言ってくれればちゃんとセッティングし…」

友姫「っがうって言ってるでしょ!!!!!!!」

シーン・・・

私は白月君の言葉を遮って、大声で否定した。
すごく悔しくて虚しかったんだ。

⏰:07/02/26 01:16 📱:SO903i 🆔:9xO42zRI


#82 [向日葵]
友姫「別に…なんの意味もないっ……私は…わ……私は私なり……に…っ」

そこで言葉に詰まると、目の前が目をつむったみたいに暗くなった。
珊瑚君が左片手で私の目元を隠したのだ。

珊瑚「ちょっとは人の気持ちを考えたらどうだ。」

目で見るより耳だけの方が人の感情はよくわかると言うことを初めて気づいた。珊瑚君は落ち着いた声で怒っていた。

⏰:07/02/26 01:21 📱:SO903i 🆔:9xO42zRI


#83 [向日葵]
目を塞がれているからわからないが、2人は愕然としているのが空気でわかった。

白月「あ…あの、友姫ちゃんっ!ゴメン!!」

「大丈夫」と答える前に、珊瑚君がどこかへと目を隠したまま連れてってしまった。

佳苗「さっきのは明らか暁ちゃんが悪いよ!!」

白月「ウン。でも冗談のつもりだったのに…」

佳苗「……」

⏰:07/02/26 01:26 📱:SO903i 🆔:9xO42zRI


#84 [向日葵]
されるがままになって、私は珊瑚君に連れて行かれてた。

ガラガラガラ……ガラガラピシャン

『どこの教室に入ったんだろう……』

カツカツカツ……ピタッ

止まってようやく目を解放された。そこは人目につかないところで、ちょっと埃っぽいトコだった。

⏰:07/02/26 01:29 📱:SO903i 🆔:9xO42zRI


#85 [向日葵]
友姫「びっくりしたぁ。急に前が見えなくなったから。」

ハハハと声だけで笑った。珊瑚君はそれをただ見ていた。

友姫「ハハハ。ハ……」

急にさっきの気持ちがおしよせてきて、気付けば頬に熱い雫流れていた。



律「友姫遅いねぇ。」

秋帆「あ、そーいえば…」
キーンコーンカーンコーン
秋帆「あ、本令なっちゃった。」

律「メールでもいれとく?」

秋帆「そーしよっかぁ。」

⏰:07/02/26 01:39 📱:SO903i 🆔:9xO42zRI


#86 [向日葵]
――――――……
友姫「っ……ひっ……」

ただただ流れる涙そのままに私は泣いた。
悔しかった。いいように言われるのが。
虚しかった。そこまで自分が眼中に無いことが。
挙げ句の果ては珊瑚君にまで嫌な思いをさせてしまった。

ヴーヴーヴー

⏰:07/02/26 01:43 📱:SO903i 🆔:9xO42zRI


#87 [向日葵]
(律からのメール)友姫今ドコにいんの?授業始まったよ!

友姫「―っあ!」

悲しいことで忘れてしまっていた。授業の存在。

友姫「珊瑚君ゴメンナサイ。じゅ…っく、じゅぎょ…始まってるっグス」

珊瑚「別にいぃよ。」

友姫「じゃあ私も帰るからっ」

珊瑚「暁がいる教室に帰れるって言うの?」

ハッ

それはきっと無理だ。教室で泣くのはゴメンだ。
私は大人しく座った。

友姫「ホント……ゴメンナサイ……」

珊瑚君も隣に座った。

友姫「めっわくっかけて……スイマセンっく。」

だいぶん落ち着いてきたのでしゃくりが出る。

⏰:07/02/26 01:54 📱:SO903i 🆔:9xO42zRI


#88 [向日葵]
珊瑚「暁のこと、誰にも言ってないんだろ?」

コクンと頷いた。

珊瑚「なら、俺しか愚痴聞くやついないだろ…?」

『あっ……』

珊瑚「言っただろ。相談乗るって。」

『ウン……言ってくれた。』

⏰:07/02/26 01:57 📱:SO903i 🆔:9xO42zRI


#89 [向日葵]
まだあって間もないのに、優しさをくれた。

友姫「私…まだ白月君のコト好きかわからないんだ。だって……っ」

一目ぼれなんてこの世には存在しないと思っていたからだ。
何故よく知りもしない人のことを好きになれるのかわからなかった。

友姫「でも、あの瞬間。本当に私の中で何か変わった気がした。……なのに」

今日のあの事件だ。

⏰:07/02/26 02:02 📱:SO903i 🆔:9xO42zRI


#90 [向日葵]
変わったと自覚しても、あの態度じゃ変わったところでどうなるって言うの?
……それに

友姫「珊瑚君まで嫌な思い……させちゃって……」

何度珊瑚君が心の支えとなったんだろ。なのに、私が巻き込んでしまったせいで、珊瑚君を傷付けてしまった。

友姫「……うっ、ゴメンナサイっ……」

最低だ。私。そぅ思うと、また涙が出てきた。

⏰:07/02/26 02:06 📱:SO903i 🆔:9xO42zRI


#91 [向日葵]
しばらく間が開いた。
それから珊瑚君が

珊瑚「……終りか?」

私は頷いた。

珊瑚「一番苦しい思いをしてるのはお前だろ?」

友姫「それじゃ白月君が悪者になっちゃうっ……」

彼も悪気があったわけじゃない。しかも私の気持ちを知らないんだからなおさらだ。

⏰:07/02/26 02:10 📱:SO903i 🆔:9xO42zRI


#92 [向日葵]
珊瑚「悪者じゃないことぐらい承知してる。でもため息つきたくなるだろ。」

私は涙で潤んだ目を少し開いた。

珊瑚「なら今は自分のことだけで泣いてろ。俺は別に迷惑なんてかかってない。ただ暁がムカついただけだ。」

目をパシャパシャと瞬きさした。大分、涙は枯れてきた。

『この人はなんでここまで私に優しくしてくれるんだろ……』

⏰:07/02/26 02:15 📱:SO903i 🆔:9xO42zRI


#93 [向日葵]
珊瑚君は自分を見ていた私に気づき、制服の袖でぐいぐいと涙を拭いてくれた。そのあと、優しく頭を撫でてくれた。

・・・トクン・・・

『…………あれ……?』

そして珊瑚君の笑顔を初めてみた。穏やかな温かい笑顔。

珊瑚「俺は友姫の助ける人だから…もぅ泣くな。」

その瞬間

・・・ドクン・・・

心臓が跳ねた。

⏰:07/02/26 02:20 📱:SO903i 🆔:9xO42zRI


#94 [向日葵]
初めて[友姫]と名前を呼んでくれたその声は、私の耳へ溶けて、代わりに顔の温度と動悸を上げた。

『え……?何…コレ。これじゃまるで私……』

硬直してる私に珊瑚くんはさらに優しい顔をして

珊瑚「…ん?どうした……?」

『私――――っっ!!』

⏰:07/02/26 02:24 📱:SO903i 🆔:9xO42zRI


#95 [向日葵]
西日が窓から入って私達を照らす。私は珊瑚君がキラキラと輝いて見えた。
それは涙の影響ではない。驚きと同時にどこかへ飛んでいってしまったのだから。

・・ドクン・・ドクン・・ドクン・・ドクン・・

段々と動悸が確実なものへと変わっていった。
私と珊瑚君は見つめあったまま。

⏰:07/02/26 02:28 📱:SO903i 🆔:9xO42zRI


#96 [向日葵]
今、時が止まってるような気がした。丁度白月君のあの笑顔を見たときの様に。
珊瑚君は何も言わない。ただ見つめるだけ。私も言葉が出てこなかった。何故かずっと見つめていたかった。……すると

キーンコーンカーンコーン
5時間目が終わるチャイムが耳を通りすぎた。
一気に現実へ引き戻される。

⏰:07/02/26 02:31 📱:SO903i 🆔:9xO42zRI


#97 [向日葵]
友姫「じゅ…っ授業終わっちゃったねっ。教室戻ろっか!」

珊瑚「そーだな。」

至って平静を装ったけど、耳の中は心臓の音で埋め尽されていた。

―――――…

秋帆「あ、ちょっと友姫ー!!!!」

教室の方を見ると、ドアのトコで秋帆が待っていた。
秋帆「ちょっとどこ行ってたのー?!」

⏰:07/02/26 02:35 📱:SO903i 🆔:9xO42zRI


#98 [向日葵]
友姫「あ、ちょっと気分が悪くて保健室に…」

秋帆「え!大丈夫?」

友姫「ウン。ちゃんと休んだから。」

秋帆「そう?良かった♪あんまり無理しちゃダメよ?」

そこまで言うとクラスの誰かに呼ばれて秋帆は教室へと入って行った。

D組の方を見ると、珊瑚君がドアのトコで私がちゃんと入るかどうか見届けてるようだった。

⏰:07/02/26 02:40 📱:SO903i 🆔:9xO42zRI


#99 [向日葵]
友姫「ありがとう。大丈夫だから。じゃあ…また…。」

仄かに笑ってそう告げた。
珊瑚「じゃあ。」

珊瑚君もそう言って教室の中へ入って行った。
私は暫く珊瑚君が居た場所を見つめた。
まるで愛しい人が旅に行ってしまったように名残惜しく……

⏰:07/02/26 02:43 📱:SO903i 🆔:9xO42zRI


#100 [向日葵]
私は教室に入ろうとして、もう一回さっきの場所を見つめてから、教室へと入っていった……。

⏰:07/02/26 02:44 📱:SO903i 🆔:9xO42zRI


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