きらきら
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#765 [向日葵]
:07/04/13 00:04
:SO903i
:PF/WkOIc
#766 [向日葵]
私は紅茶を口に運ぶ。
ゆらゆら揺れてる水面を見つめ、答えを探しあぐねていた。
『もし私が逆の立場なら……。』
私はどうしてほしいだろう……。
――――……
《4番線に○○行き快速が到着します》
一晩考えてみたが、結局迷いっぱなしでまとまらなかった。
:07/04/14 00:49
:SO903i
:vMCYy8i2
#767 [向日葵]
ホームに吹き抜ける風が少し冷たい。
そんな事を考えていると、後ろから声をかけられた。
珊瑚「よ。」
友姫「あ、おはよー。」
珊瑚「どうした?目赤いぞ。」
友姫「昨日なかなか寝れなくて…。あ、電車来た。」
プシュー
今日はいつもより出るのが遅めなので、電車の中は空いていた。
:07/04/14 00:53
:SO903i
:vMCYy8i2
#768 [向日葵]
ガタンガタン ガタンガタン
私は深夜さん自身が好きな珊瑚君に質問をしてみた。
友姫「もし……今日で好きな人と離れなきゃいけないって知ったら珊瑚君はどうする?」
珊瑚「何を急に…。…………。そぅだなぁ…。会いに行くよ。次いつ会えるかわからないのなら会いに行くな。」
それで答えをはっきりさせた。
:07/04/14 00:56
:SO903i
:vMCYy8i2
#769 [向日葵]
時計を見たら8時43分。
あっちの駅に着けば58分になってしまう。
友姫「珊瑚君、あのね?今日の9時に私達がいつも降りる駅のバスに乗って深夜さんが空港に行ってドイツに旅立っちゃうの!!」
珊瑚「…ぇ。」
友姫「私にだけ昨日話してくれたの!ごめんなさい!言うべきかどうか迷ってて…っ」
珊瑚君は車内にあるデジタル時計を見た。
珊瑚「ギリギリだな…。間に合うか……。」
:07/04/14 01:02
:SO903i
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#770 [向日葵]
友姫「深夜さん……」
―――……
母「深夜。ホントに母さん達と一緒に車に乗って行かないの?」
深夜「次このバス乗れるのいつかわかんないし……。」
母「そう?じゃあ空港でね……?」
深夜以外の家族は自家用車で空港へ向かった。
深夜は1人バスに乗り込む。
適当な場所に行って携帯を開く。
:07/04/14 01:07
:SO903i
:vMCYy8i2
#771 [向日葵]
メールボックスを開くと、いくつかの珊瑚からのメールがあった。
ポチ
<メールしてくるの辞めろ。>
ポチ
<迷惑だから。>
最初はカッコイイからどうしても彼氏にしたくて、猛アピールしてた。
そのせいで珊瑚からのメールはいつもそっけなかった。
でも、それでも返してくれるところが嬉しかった。
しばらくすると、
ポチ
<ケガなら気にするな。>
ポチ
<大丈夫だから。>
:07/04/14 01:11
:SO903i
:vMCYy8i2
#772 [向日葵]
これは深夜がお見舞いに行かなくなってから来たメールだ。
ポツッと画面に滴が落ちる。
大好きだった。
自分のせいであんなことになったのに、許してくれた。好きでいる自分をいいと言ってくれた。
自分はホントに迷惑な存在だったのに……。
深夜「―――っありがとう…珊瑚……。」
名前を呟いたその時。
:07/04/14 01:15
:SO903i
:vMCYy8i2
#773 [向日葵]
窓の外から何か聞こえた。涙を拭いて、見てみるとそこには友姫と珊瑚がいた。間に合ったのだ。
―――……
深夜さんは私達に気づいて、急いでバスから降りてきた。
深夜「え?2人共…。どーして……。」
友姫「私、あっちにいますから。」
私は少し離れた場所に移動していった。
『少しの間、珊瑚君は貴方の者ですよ……。』
:07/04/14 01:18
:SO903i
:vMCYy8i2
#774 [向日葵]
深夜「……ゅ、友姫から聞いたの?」
珊瑚「あぁ……。」
深夜「そっ、そーゆーわけだから!ま、珊瑚も元気でね!!」
ニカッと笑って珊瑚の肩をポンッて叩いた。
そしてその笑顔が悲しみに歪み、涙を流した。
深夜「ありがとう……色々……っ」
珊瑚「元気でな。」
:07/04/14 02:06
:SO903i
:vMCYy8i2
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