きらきら
最新 最初 🆕
#905 [○○&◆.x/9qDRof2]
>>1-30

⏰:22/10/19 06:27 📱:Android 🆔:A4ZzuHng


#906 [○○&◆.x/9qDRof2]
照れ臭いのを隠すように、わざとおどけて話してみる。その勢いできみの頭に俺のこめかみがコツンとぶつかる。そのまま、顔を見合わせるとお互い耳まで真っ赤っか。俺ときみの笑い声が、甘い香りと共に準備室をいっぱいにする。俺が空だと笑う、きみ。どうせ翔けるなら青空がいい。空にたどり着いた蝶には、一体どんなご褒美が待ってるんだろう?

⏰:22/10/19 06:43 📱:Android 🆔:A4ZzuHng


#907 [○○&◆.x/9qDRof2]
「雛多、」

 きっと空だって蝶が可愛くて仕方ないから、優しく見守るだけじゃ済まないだろ。そんなこじつけを考えながら、きみのおでこにキスをする。顔を見合わせると、またも笑顔がこぼれてしまう。

「こんな.......俺でいいの?」

⏰:22/10/19 06:43 📱:Android 🆔:A4ZzuHng


#908 [○○&◆.x/9qDRof2]
おでこをくっつけて、きみにだけ聞こえるくらいの声で話す。まばゆい程の甘い笑顔で頷くきみは可愛過ぎて.......時が止まったんじゃないかと思えるくらい、長い長いキスを交わした。いつも見上げればそこにあるあの空ように、永遠にきみを見守り続ける。

⏰:22/10/19 06:44 📱:Android 🆔:A4ZzuHng


#909 [○○&◆.x/9qDRof2]
 甘ったるいこの感覚は、さしずめ、花の蜜ってとこかな?



  □■■■■■■■■   fin
  ■■■■■■■■□

青虫は空に恋をし蝶になる

⏰:22/10/19 06:44 📱:Android 🆔:A4ZzuHng


#910 [○○&◆.x/9qDRof2]
>>880-910

⏰:22/10/19 06:44 📱:Android 🆔:A4ZzuHng


#911 [○○&◆.x/9qDRof2]
>>890-920

⏰:22/10/19 06:45 📱:Android 🆔:A4ZzuHng


#912 [○○&◆.x/9qDRof2]
「2メートルでいい」

当たり前だが、店員は変な顔をした。

「2メートル…ですか?」

「ああ。2メートルで」

当然だろう。

2メートルは命を救うには短すぎるが、命を捨てたい奴にとっては悪くない長さだ。

⏰:22/10/20 06:42 📱:Android 🆔:nvDpRiyU


#913 [○○&◆.x/9qDRof2]
それに命綱で首を吊るなんてまさにブラックジョーク、気が利いているというもの。

ロープに加えて折り畳み椅子を持ち、そのままレジへ向かう。
さっきの店員が今度は不安そうな顔をしていたが、太郎は気にせず店を出た。

⏰:22/10/20 06:43 📱:Android 🆔:nvDpRiyU


#914 [○○&◆.x/9qDRof2]
向かった先は駅。
路線図の一番端に書いてある駅へ向かう切符を買って、改札を通る。

太郎はホームの黄色い線の内側に立ち、周りの人間を眺めながら考えた。

(例えば俺が今ここで「俺は今から死にに行くんだ!」って叫んだら、どうなるんだろうな…)

⏰:22/10/20 06:43 📱:Android 🆔:nvDpRiyU


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194