きらきら
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#921 [○○&◆.x/9qDRof2]
人気はまったくないし、恐らく自分が腐って土に返るまで見つかる事はない。

誰かに見つかるなんてうんざりだ。

ましてや自分の葬式で老いた両親が泣く姿など、想像するだけで嫌になる。
自分のことで誰かが騒ぐところを見たくなかった。

⏰:22/10/20 06:44 📱:Android 🆔:nvDpRiyU


#922 [○○&◆.x/9qDRof2]
自分など最初から生まれてこなかったことにしたかった。

「ここらへんでいいか。この枝なら…」

折り畳み椅子を広げて上に乗り、枝にロープをくくりつける。
ほどけないようにしっかりと結び付け、もう一端に頭が通るサイズの輪を作った。

⏰:22/10/20 06:45 📱:Android 🆔:nvDpRiyU


#923 [○○&◆.x/9qDRof2]
ここまで終えると、さすがに緊張してくる。

「…もう何一つ惜しいものなんかないだろう。何を躊躇してるんだ、俺は?」

⏰:22/10/20 06:45 📱:Android 🆔:nvDpRiyU


#924 [○○&◆.x/9qDRof2]
生きていたい理由なんて1つもない。

思いきって輪に頭を突っ込んだ瞬間、視界の端をかすめる人影に初めて気が付いた。大木の反対側に、同じ格好でこちらを向く女がいた。頑丈なロープ、それを結び付けた枝、折り畳み式の椅子。驚嘆したような呆然としたような顔。そこに立っているのが自分ではないこと以外は、鏡を合わせたようにまったく同じだった。

⏰:22/10/20 06:45 📱:Android 🆔:nvDpRiyU


#925 [○○&◆.x/9qDRof2]
2人はしばらくの間、身を乗り出して互いを見つめていた。

「………」
「………」

しばらくして、同じように顔を引っ込める。

見なかったことにしよう。
見なかったことにして、自分がやろうとしていたことに意識を戻そう。
そんな感じに。

「………」

⏰:22/10/20 06:45 📱:Android 🆔:nvDpRiyU


#926 [○○&◆.x/9qDRof2]
「………」

だがしかし、この状況ではお互い相手が気にならないはずがなかった。

⏰:22/10/20 06:45 📱:Android 🆔:nvDpRiyU


#927 [○○&◆.x/9qDRof2]
>>870-900

⏰:22/10/20 06:46 📱:Android 🆔:nvDpRiyU


#928 [○○&◆.x/9qDRof2]
>>840-870

⏰:22/10/20 06:46 📱:Android 🆔:nvDpRiyU


#929 [○○&◆.x/9qDRof2]
>>810-840

⏰:22/10/20 06:46 📱:Android 🆔:nvDpRiyU


#930 [○○&◆.x/9qDRof2]
>>780-810

⏰:22/10/20 06:47 📱:Android 🆔:nvDpRiyU


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