きらきら
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#935 [○○&◆.x/9qDRof2]
だめだよ、見つかったらどうするの。
だって、君が嘘をつくから。
そういって君は後ろから僕を抱きしめる。
嘘なんかつくもんか。
嘘、嘘、こんなに冷たくなってる。
:22/10/20 07:06
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:nvDpRiyU
#936 [○○&◆.x/9qDRof2]
より一層強く抱きしめて、冷たい躰に熱を送る。伝わってくる熱なのか、自身から湧く熱なのか、体中が熱い。いつもなら今すぐ突き飛ばしてしまうけど、もうしばらくこのままでいたい。
:22/10/20 07:06
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:nvDpRiyU
#937 [○○&◆.x/9qDRof2]
:22/10/20 07:06
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#938 [○○&◆.x/9qDRof2]
:22/10/20 07:07
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#939 [○○&◆.x/9qDRof2]
今日はとてもいい天気だよ。
ゆっくり抱きしめる腕を緩めながら彼は言う。
そんなの嘘っぱちだ。もしほんとうなら僕は凍えないはずだから。
小さな窓一つさえないこの部屋は、僕に絶望しか与えない。希望も暖かさも小さな光も僕の手は届かない。伸ばした手はなにも掴むことは叶わず空を切るばかり。
僕が 君の光になるよ
君の光になりたいんだ
君のために
僕のできること
いつか
君をここから出してあげるから
太陽の光を浴びよう
共に生きていこう
:22/10/20 07:09
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:nvDpRiyU
#940 [○○&◆.x/9qDRof2]
しんでからきづく、大切なひと
僅かな音すらない静けさの中、ゆっくりと意識が戻ってくる。ふわふわと宙に浮いているような奇妙な感覚に包まれて、私は目を覚ました。
:22/10/20 09:00
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:nvDpRiyU
#941 [○○&◆.x/9qDRof2]
たった今、生まれ落ちたばかりのように頭がうまく働かず、無心でぼーっと天井を見つめる。天井とはこんなに低かっただろうか。ちょっと手を伸ばせば触れてしまいそうなほどに近く感じる。
:22/10/20 09:01
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:nvDpRiyU
#942 [○○&◆.x/9qDRof2]
いや、実際近いのではないか?と考えが頭を過ぎったりもしたが、正直どうでもよく感じ、あっさりと思考を停止させた。
:22/10/20 09:01
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:nvDpRiyU
#943 [○○&◆.x/9qDRof2]
そんなことを考えながら天井を見つめていると、次第に世界に音が戻ってきた。何の音だろう。聞き覚えのある一定のリズムが耳に届く。ぽくぽくぽく。
:22/10/20 09:01
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:nvDpRiyU
#944 [○○&◆.x/9qDRof2]
嗚呼、これは確か。木魚(もくぎょ)の音か。そういえば、さっきからお経のような声も聞こえるし、これは夢だろうか。そうでないとするなら、私は葬式中に寝ていることになる。頭が少しずつ機能してきた時、聞き覚えのある母の啜り泣く声が聞こえてきた。
:22/10/20 09:01
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:nvDpRiyU
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