〜運命のヒト〜
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#821 [りく☆]
『何が言いたい??』

卓也は自分のもつ疑問を、滝沢にありのまま伝えた。それでも滝沢は、自分の話を続ける。

『だから…オレ達は、何でも話し合える仲だ。


そんなオレ達にも、やっぱりお互い言えない秘密はある。例えば…卓也の病気とか』

卓也は驚いた顔をし、下を向いた。それほど卓也は、自分の病気を言いたくないのだろう。

⏰:07/08/23 18:32 📱:SH903i 🆔:v9O3AVEg


#822 [りく☆]
『オレだって今回の自分の行動を秘密にしていた訳だし、別に批判はしない。卓也のは心配するけどな。
まぁどんな事にしても、何かしら言えない秘密を誰もが持っている。それは悪い事ではないと思う。』

また、信号で車が止まった。滝沢は一息つきながら景色に視線を変えた。外は誰もいない静かな暗闇だった。

⏰:07/08/23 18:51 📱:SH903i 🆔:v9O3AVEg


#823 [りく☆]
『じゃぁ…今回の滝沢の行動は、誰にも話せない秘密って事か?』

恐る恐る滝沢にオレは尋ねた。

『いや………そういうつもりで話した訳じゃない。』

オレの方をむき、微笑みながら滝沢が答えた。

車は暗闇を走り始める。


そして、また言葉を続けた。

⏰:07/08/23 18:57 📱:SH903i 🆔:v9O3AVEg


#824 [りく☆]
『別にオレは話してもぃぃんだけど…』

また、微笑みながら滝沢はオレをみた

『話すかどうかはりく次第だな』

『はぁっ?!』

…オレ次第?

滝沢の発言の意味がまったくわからない。何を話しているのか、何を伝えたいのか…。

『どういう事だ!?』

改めてオレは聞き直した。

⏰:07/08/24 00:28 📱:SH903i 🆔:4HQX4ZSc


#825 [りく☆]
…今回の滝沢の行動は、オレが原因なのか!?

たしかに滝沢は、未だに祥子がオレを好きだと勘違いしているが……そんなことで姿を眩ませたりはしないだろう。


『さっき言ったよな。誰にも話せない秘密はあるって…』

片手で車を運転しながら、滝沢がまた語り始めた。


『りくもあるはずだぜ。



誰にも話せない"過去の"秘密が…』

⏰:07/08/24 00:35 📱:SH903i 🆔:4HQX4ZSc


#826 [りく☆]
…過去の秘密


確かにオレは、過去を隠し通して生きてきた。全てではないが、優希とのことは誰にも話していない。

…滝沢は、そのことをオレに言いたいのか!?


しかし、そんなオレの過去と、滝沢の行動との接点は全くないと思える。

⏰:07/08/24 00:40 📱:SH903i 🆔:4HQX4ZSc


#827 [りく☆]
『オレの過去だって!?』

返ってくる答えなんて予想はすぐできるが……
あえてオレは滝沢に聞き返した。

『りく……お前が一番オレの言葉の意味をわかっているはずだ。』

冷静なのか、わからないが淡々と滝沢は話す。

『さぁ何の事だか?』

滝沢の言う通り、意味なんてわかっているのだが、認めたくなかった

⏰:07/08/24 00:46 📱:SH903i 🆔:4HQX4ZSc


#828 [りく☆]
『そうか…』

車を止めて、滝沢が呟いた。
しばらく沈黙が続いた。オレの返答に、滝沢は必ず何かしら言い返してくると思っていたので、この展開は予想外だった。


『本当にわからないのか??』

決してオレを見る事なく滝沢が言う。


『りく…



何でオレを下の名前で呼べないんだ!?』

⏰:07/08/24 00:51 📱:SH903i 🆔:4HQX4ZSc


#829 [りく☆]
…やっぱり優希のことか


オレは言葉を詰まらせた。別に下の名前を呼ぶ作業くらい誰にでもできることだが、"ゆうき"という名前だけは、オレは口にできない。
過去がオレを縛り付けるから…


『呼べないのか!?』

冷静な口調で滝沢がオレに言う。

⏰:07/08/24 00:56 📱:SH903i 🆔:4HQX4ZSc


#830 [りく☆]
オレには、そんな単純作業がこなせず、黙り込んでしまった。


『呼べないんだ。』

外を見渡しながら、滝沢がさらりと言い放った。

『本当に呼べないの!?』

驚いたように祥子が言った。卓也も同じことで驚いているのだろう……発言すらしてこない

⏰:07/08/24 01:02 📱:SH903i 🆔:4HQX4ZSc


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