きみを送るA
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#216 [ミルキー]
>>183-250

⏰:07/05/08 21:01 📱:N701i 🆔:WSokkI.s


#217 []
「僕達二人は、義父母から少し離れた場所で遊んでいました。義父母は、僕がついているから安心だ、と僕達を置いて家の中に入っていきました」

その時、僕は弟の本心を聞いてしまいました。と、コウは言った。

「彼は何て言ったと思いますか」

⏰:07/05/09 01:52 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#218 []
「…なんて言ったん?」

コウは目線を下に向け、
フッと笑った。

「お兄ちゃんは馬鹿だね、と言ったんです」

「……………え?」

「この言葉の意味、わかりますか」

「…………いや……」

「弟は、僕や…義父母が考えている以上に頭が良かったんです。おそらく僕以上に」

⏰:07/05/09 01:54 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#219 []
「…………知的障害ちゃうん…?」

俺の言葉に、
コウは顔をあげニッコリ微笑んだ。

「そのフリをしていたんです。知的障害のフリを」

「……………」

「なぜだか、もうわかりますよね」

「………まさか…」

「ええ、志乃くんの思っている通りです」

⏰:07/05/09 01:57 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#220 []
コウの義弟は
ずっと知的障害のフリをしていた。

理由は

「頭が良いとわかれば、自分も僕と同じ目に合うと、彼はわかっていたんです」

「でも…コウが養子にくる前から、知的障害やったんちゃうん?」

「ええ…僕の来る前から、彼はそのフリをしていました。彼は義父の血を引いている。おかしくはないでしょう?あんな体質になっても」

⏰:07/05/09 02:04 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#221 []
「あんな体質…って?」

「志乃くん、子供は母胎にいる頃から外の音が聞こえるという話、聞いた事ありませんか?」

「………さぁ…ある…かな……いや、ないかな…」

「弟は母胎にいる頃から、外の音を聞いていた。つまり義母のお腹にいた時から、義父の性格を知っていたという事になります」

⏰:07/05/09 02:06 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#222 []
「……………」

「まぁ、頭の悪い志乃くんには縁のない話ですが」

やかましい

「特殊能力、ですね。弟は特殊能力を持っていました。だから知的障害のフリをしていた。義父の暴行、異常なまでの完璧主義ぶりを…弟はわからないフリをしながらも影では笑っていた。頭良いですよね」

⏰:07/05/09 02:10 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#223 []
「しかし…」

コウはそれまでニッコリしていた顔を止めた。

眉間にしわを寄せている。

「……………」

俺のゴクリと緊張を飲み込む音だけが鳴り響く。

「その頭の良さ…完璧なほどの演技力が、弟を残酷な道に踏み込ませたんです」

⏰:07/05/09 02:13 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#224 []
コウと旬が話していた時
義父が一人、プールに近づいてきた。

旬はすぐさまいつも通りの障害あるフリをし、プールではしゃいでいた。

《コウ、少し外してくれないか》

義父がコウに向かい、
ニッコリと微笑み言った。

⏰:07/05/09 03:30 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#225 []
コウは義父には逆らわず、プールを出た。

《ああ、旬ものどが渇いただろう。コウ、ジュースをとってきてくれ》

義父の言う通り、
コウはジュースを取りに家の中に入ろうと、ドアに手を伸ばした。その時

⏰:07/05/09 03:32 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


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