新☆きらきら
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#788 [向日葵]
友姫「ホントにホント?」

珊瑚「あぁ。」

友姫「嘘ついてない?」

珊瑚「何回同じ事言わせるんだ。」

そう言うと私の鼻をブニッとつねってきた。

友姫「んむっ!」

私の反応に珊瑚君は面白がって破顔した。
その表情を見てやっと大丈夫だと信じることが出来た。

友姫「また明日もデパート行かない?本屋さんみたい。」

珊瑚「分かった。」

⏰:07/07/01 01:12 📱:SO903i 🆔:vEcfZdV6


#789 [向日葵]
そう言って私は抱きしめあった。

嫌な事全て消し去ってくれる珊瑚君の腕は、まるで魔法のようにすばらしいものだった。

―――――……

あ……

またあの夢……

誰かが必死に叫んでる。

見覚えのある綺麗な顔立ち。脳を溶かすような低い声。

なのに分からない。

アナタハダレ?

⏰:07/07/01 01:15 📱:SO903i 🆔:vEcfZdV6


#790 [向日葵]
「――き……。友姫。」

ハッと目を覚ますと目の前には珊瑚君がいた。

珊瑚「眉間にシワ寄せてどうした?」

朝だ。

カーテン越しに光が差し込んでる。

友姫「夢……また見て。」

だけど今度はまったく覚えていない。
ただなんとなく嫌な感じがしたのは胸の奥に気持悪さが残っていたからかも。


友姫「あ!今何時っ?」

珊瑚「10時半だけど?」

⏰:07/07/01 01:23 📱:SO903i 🆔:vEcfZdV6


#791 [向日葵]
友姫「ゴメン!寝すぎだ!!着替える!」

珊瑚「ハイハイ。」

クスクス笑って珊瑚君は部屋から出て行った。

私はドレッサーの前に立って髪をとぐ。

その時なんだか胸がざわついた。
嫌な予感がする。

私に予知能力なんてない。でも今日は何かが起こる。

…………そんな気がした。

・・・・・・・・・・・・・・

本屋さんをうろうろしててもなんだか上の空だった。

⏰:07/07/01 01:28 📱:SO903i 🆔:vEcfZdV6


#792 [向日葵]
それでも珊瑚君に気づかれないように努めて、本をパラパラしていた。

本屋さんを出て、階段を降りていた時だった。

珊瑚「どうかしたのか?」

友姫「え?」

珊瑚「ぼーっとしてる。」

そうだった……。

この人エスパーだった……。

友姫「胸騒ぎが止まらなくて……。こんなのおかしいよね。」

⏰:07/07/01 01:31 📱:SO903i 🆔:vEcfZdV6


#793 [向日葵]
踊り場に着いた時、珊瑚君の足が止まった。

珊瑚「友姫の胸騒ぎは…間違いじゃなかったみたいだ。」

その険しい目線の先には………………

珊瑚君のお父さん……。

友姫「あ……。」

珊瑚父「やぁ珊瑚。それにお嬢さんも。」

私は深々と礼をした。
すると珊瑚君が私とお父さんの間に割って入る。

お父さんは距離を縮める為に一歩また一歩と階段を登ってくる。

⏰:07/07/01 01:35 📱:SO903i 🆔:vEcfZdV6


#794 [向日葵]
珊瑚父「返事は考えてくれたかな…?」

珊瑚「Noだ。」

珊瑚父「うろたえていたから、てっきりYesと言うかと思っていたよ。」

上辺はにっこりしているお父さんだけど……目が笑っていない。

珊瑚父「手段は選ばないよ。そのつもりだ。……ところでなんとかは千尋の谷に落とすと言う言葉はご存知かな?」

珊瑚君も私も何が言いたいか分からず顔をしかめる。

⏰:07/07/01 01:42 📱:SO903i 🆔:vEcfZdV6


#795 [向日葵]
お父さんはゆっくりと珊瑚君に近づいて来た。

珊瑚父「たまには……温かい人生よりも」

そう言った途端、お父さんの目つきが豹変した。

珊瑚父「痛い思いをした方がいいよ。――――――色んな意味でね…。」

ハッ!!

珊瑚君は気付いたけど遅かった。

なんとお父さんが、珊瑚君を突き飛ばしたのだ。

宙に浮かび、下の床へと落ちて行こうとする珊瑚君の体。

⏰:07/07/01 01:48 📱:SO903i 🆔:vEcfZdV6


#796 [向日葵]
とっさに手を伸ばして珊瑚君の体を私は包んだ。
私も一緒に地面へ落下していく。

なんだかスローモーションのようだ。
そして激しい衝撃が私の頭を突き抜けたと思うと、もう目が開けられなくなってしまった。

珊瑚「……っ!!友姫?!友姫っ!!!」

珊瑚君の腕が私を包む。

あぁ……好きだなぁ……。

珊瑚君。大丈夫よ。
ちょっと頭が痛いだけ。すぐに目を開けるから。

⏰:07/07/01 01:52 📱:SO903i 🆔:vEcfZdV6


#797 [向日葵]
そんなに悲しい声をあげないで。

大丈夫。大丈夫だから。

手をあげて、その顔を触りたかった。
でも神経が言うこと聞かなくて、まるで動かし方を忘れてしまったみたいで……。

ゴメンネ。安心させてあげられない。

まだ名前を呼び続ける珊瑚君の声が遠ざかって行く。私の頭は真っ白に包まれて行く。

あぁ……またあの夢を見てしまうの?

⏰:07/07/01 01:55 📱:SO903i 🆔:vEcfZdV6


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