新☆きらきら
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#847 [向日葵]
私は珊瑚君を引っ張って強制的に座らせた。
珊瑚「な……っ!」
驚く珊瑚君を余所におずおずと両手を伸ばした。
そして珊瑚君の顔を包む。
珊瑚君は目を見開いて私を見つめる。
そして私は珊瑚君の頭を包みこんだ。
珊瑚「友姫……やめろ……。」
私は辞めない。
珊瑚「頼むから……。」
:07/07/03 10:00
:SO903i
:Sr47UkcI
#848 [向日葵]
その頼みは聞けない。
沢山優しさをくれたのは知ってる。
恩返しをしなきゃいけない。それは分かってる。
でも……珊瑚君今
友姫「泣かないで……。」
珊瑚君の頭が小刻みに震えているのを腕で感じた。
私が覚えていないせいで彼を悲しませている。
だからせめてこの瞬間だけは……昔の私を思い出して…………。
珊瑚「―――っ!」
珊瑚君は腕をきつく回して私を抱き締めた。
:07/07/03 10:04
:SO903i
:Sr47UkcI
#849 [向日葵]
一瞬、息が出来なくなった。
珊瑚君の鳴咽が聞こえる。
そしたら何故か……私も悲しくなった。
気がついたら涙が流れていて私も震えだしていた。
それに気づいた珊瑚君が、私の体を離して涙に濡れた目で私を見つめた。
珊瑚「なんで……お前が泣くんだよ。」
友姫「勝手に……涙が……。」
手で拭っても後から後からポロポロ落ちていく。
:07/07/03 10:08
:SO903i
:Sr47UkcI
#850 [向日葵]
すると珊瑚君が手を伸ばして私の頬に触れた。
でもまた躊躇っていて、手を下げようとしたけどその上から私が手を置いて離れないようにした。
温かい……。
胸に安堵感が広がっていく。
―――トクン……
『トクン?』
聞き慣れない音が聞こえた。
珊瑚「友姫……。」
安らかな気持ちに包まれて瞑っていた目を開けた。
:07/07/03 10:12
:SO903i
:Sr47UkcI
#851 [向日葵]
珊瑚君が見つめている。
その瞬間、私は息が止まりそうになった。
『何……コレ……。』
――トクン―トクン―
またあの音が聞こえてきた。それも速さを増して。
珊瑚君は躊躇いがちに顔を近付けてきて、ゆっくり顔を傾けると唇を優しく私の唇に押し付けてきた。
初めての体験に、私は目を開けたままだった。
好きじゃない人にキスされているのに、何故か嫌ではなかった。
そしてゆっくり目を瞑る。
:07/07/03 10:17
:SO903i
:Sr47UkcI
#852 [向日葵]
―――違うでしょ。
え……
目を瞑ってその声を聞く。
―――好きじゃない訳ないじゃない……。
誰?
―――私は……珊瑚君が好きなのよ!!!!!
私っ?!
――ドクン!!
私は目をまた見開いた。
目の奥でいくつもの光景が流れていく。
:07/07/03 10:21
:SO903i
:Sr47UkcI
#853 [向日葵]
[寛和珊瑚だ。]
[私は……珊瑚君が好きみたい……。]
[トンボ玉って言うの。珊瑚君は青ね!]
[ゴメン俺、独占欲強いから……]
[ホントに…珊瑚君が閉じ込めてくれればいいのに……]
[俺は友姫の傍にいるから……。]
[友姫!!]
走馬灯の中で名前を呼ばれた。
その時だった。
:07/07/03 10:26
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:Sr47UkcI
#854 [向日葵]
キィィィィィ……ン
私は珊瑚君から離れて頭を抱えた。
友姫「あぁっ!あぁぁぁぁぁっ!!いっ……たい……っ!!」
珊瑚「友姫?!」
――大丈夫…。次に目が覚めたら……。
キィィィィィィィィィン
友姫「あぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
音が一層増して脳を直撃する。
そしてプツッと聞こえたかと思うと、私は暗闇に襲われて倒れてしまった。
:07/07/03 10:30
:SO903i
:Sr47UkcI
#855 [向日葵]
珊瑚「友姫?オイ!友姫!!」
珊瑚君の必死に呼ぶ声が段々小さくなっていく。
頭で、私の声を最後に、私は事切れてしまった。
――大丈夫。次に目が覚めたら……。
きっと思い出すから……。
:07/07/03 10:33
:SO903i
:Sr47UkcI
#856 [向日葵]
:07/07/03 10:35
:SO903i
:Sr47UkcI
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