新☆きらきら
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#857 [向日葵]
幸せが溢れた。
こんな気持ちをくれたのはたった1人だけ。
忘れても尚、気持ちが片隅に残っていたの。
だからもう一度、この手を掴んでください……。
新☆きらきら
**Last ずっと…**
:07/07/04 16:44
:SO903i
:J0JbWaF.
#858 [向日葵]
眩しい……。
自分が光に包まれているのが分かる。
温かくて心地いい。
これは……似ている。
なんだっけ……。
あ…分かった。
珊瑚君の腕の中。
早くあの穏やかな目がみたい。その奥に隠されている優しさを覗きたい。
大好きなあの笑顔を見たい。硬い胸に飛込みたい……。
―――
―――――……
:07/07/04 16:48
:SO903i
:J0JbWaF.
#859 [向日葵]
ゆっくり目を開ける。
最初は焦点が合わなかった。その内段々視界が明瞭になってきてわかりだした。
『……天井…?』
見慣れない天井が見えた。
そうだ私……確かデパートで珊瑚君を助ける為に落ちて……。
あれからどれくらい眠ったんだろう。
体の節々が鈍ってるせいか痛い。
『時計…。』
時計を探すのに首だけを動かした。
と、そこには壁にもたれて、まるで銅像のように椅子に座って寝ている珊瑚君がいた。
:07/07/04 17:00
:SO903i
:J0JbWaF.
#860 [向日葵]
『良かったぁ…。無事だったんだね……。』
綺麗な顔には傷ひとつない。組まれた腕や手にも何ひとつ。
肌触りのよさそうな手そのものだ。
ギシギシ言う手を伸ばして、その手に触れようとした。
……届かない。
友姫「さ……ごく……。」
かすれて囁く様な声しか出ない。
でも充分だったみたい。
珊瑚君が小さくピクッとして目を開けた。
:07/07/04 17:06
:SO903i
:J0JbWaF.
#861 [向日葵]
視線はそのまま私に向けられる。
珊瑚「……っ!!友姫!!」
珊瑚君は寝転んだままの私を力一杯に抱き締めた。
珊瑚「友姫…良かった……友姫……。」
泣き出しそうな声で、珊瑚君は何度も私の名前を呼んだ。と思ったらそろそろと体を離していった。
珊瑚「……ゴメン。つい…。」
友姫「何?どうかしたの……?」
かせれて未だ上手く声を出せないけど、私の言葉に耳を傾けた珊瑚君はなんだか目を輝かせていた。
:07/07/04 17:11
:SO903i
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#862 [向日葵]
珊瑚「お前……。戻ったのか……?」
友姫「?意識の彼方からは戻ってきたけど?」
珊瑚君はそれは心臓が止まってしまう様な素晴らしい笑顔を見せると、また私を力一杯抱き締めた。
友姫「珊瑚君……?」
珊瑚「何でもない。いいんだ……。頼むから、今はこうさせて……。」
耳元でため息混じりにお願いされたら……。
一気に体温が上がっていく。
私の熱に気づいたのか、クスッと耳元で笑った珊瑚君は「ホントにいつもの友姫だ。」と嬉しそうに呟いた。
:07/07/04 17:21
:SO903i
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#863 [向日葵]
コンコン
ノックが鳴った瞬間、私達は離れた。
「失礼します。東雲さーん。体温計りましょうね。」
看護婦さんから体温計を渡されて脇に挟む。
その間、珊瑚君はもとの体勢に戻って私を見つめている。
ピピ ピピ
電子音が鳴った。
脇から外して看護婦さんに渡した。
「ハイ。……ちょっとー……熱があるみたいだけど、お薬飲みますか?」
珊瑚君のせいだ……。
友姫「寝起きだからだと思います。なんで大丈夫です。」
「わかりました。では何かありましたらナースコール鳴らしてくださいね。失礼します。」
ガラガラガラ
:07/07/04 17:32
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#864 [向日葵]
珊瑚君はクスクス笑っていた。
友姫「珊瑚君のせいよ…。私お薬嫌いなんだから。」
珊瑚「そりゃ好きな奴はいないだろ。」
上目づかいでジトッと珊瑚君を睨んだ。
それでも珊瑚君はニコニコ笑っている。
ずるい……。怒るに怒れない。
友姫「私どれくらい寝ていたの?」
質問すると、珊瑚君は笑顔を消して躊躇った表情を浮かべた。
:07/07/04 17:35
:SO903i
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#865 [向日葵]
珊瑚「正式には2日。色んな事を無しにしたら2週間だな。」
友姫「……色々…って言うと……?」
珊瑚「色々だ。」
友姫「だから色々って?」
そこで珊瑚君はため息を吐いて私に近付いた。
珊瑚「また話す。」
友姫「今話してよ。」
珊瑚「我儘言うなら……。」
そこまで言うと珊瑚君の腕が私の頭の両側について、顔と顔との距離を近付けた。
:07/07/04 17:44
:SO903i
:J0JbWaF.
#866 [向日葵]
珊瑚「熱…上げられたいのか……?」
真近くにある綺麗な顔には抵抗なんて出来ない。
目を泳がす事も出来ず私は珊瑚君の吸い込まれる様な目を見つめるしかなかった。
友姫「困る……けどでもっ」
珊瑚「でも?」
珊瑚君の顔が更に近づく。話すと珊瑚君の吐息が顔にかかる。
友姫「私にだって……知っておきたいことくらいあるもの……。」
珊瑚「お前だから嫌なんだ。傷つくかもしれない。」
:07/07/04 17:48
:SO903i
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