新☆きらきら
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#108 [向日葵]
珊瑚「俺は嫌われるのだけはゴメンだぞ。」
「どこかあった気がする。」と言いながら探し続ける珊瑚君。
私は触れられた首を抑えながら、何故か息が上がっていた。
友姫「ハッ……ハァッ……」
うまく息ができない。
心臓が音がわからないぐらい脈打ってる。
びっくりした。
だって男の人だから。
珊瑚君が改めて男の人だと思ったから。
自分が如何に大切にされてるかわかった気がする。
:07/05/13 01:22
:SO903i
:iNPBtArw
#109 [向日葵]
珊瑚君がその気になったら、自分を押し倒すことも自分を襲うことも出来る。
怖い。
珊瑚君が。
でも、珊瑚君は自分が怖がること知ってくれているから何もしないんだ……。
友姫「ゴ……ゴメンナサイ……。」
珊瑚「ん?」
友姫「私、心の準備とか、全然でっ。その……まだ、そーゆーのはっ……えと……。」
一生懸命言葉を繋ぐが頭が混乱してて回ってくれない。
:07/05/13 01:26
:SO903i
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#110 [向日葵]
珊瑚「友姫?何言ってんの?まさか俺が色々我慢してるとか思ってんのか?」
私は静かに頷く。
珊瑚君はハァーとひと息ついて手に持っていた本を本棚に戻した。
そしてこちらに向かう。
下を向いていたので珊瑚君の足が視界に入る。
珊瑚君は私が下を向いたままの頭を自分の胸へ抱き寄せた。
珊瑚「俺は何も我慢してないから。友姫が俺を怖がる方が嫌だ。」
押し付けられた胸に心地よさを感じて、ぎこちなく珊瑚君のセーターを掴む。
:07/05/13 01:36
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#111 [向日葵]
珊瑚「友姫だって急がなくていいから。俺はお前のペースに合わす。…………たまに脱線するがな。今日みたいに。」
冗談っぽく言う珊瑚君に私はフフッと笑う。
それと同時に珊瑚君は私を少し離す。
私は珊瑚君を見上げた。
珊瑚「基本俺はまだガキだから。独占欲だって強いし、嫉妬だってする。今日読んだのだってイトコとの時間を潰したかったんだ。」
私は目をパチクリさせる。知らなかった。珊瑚君の本音が何かが取れたようにポロポロ溢れてる。
:07/05/13 01:41
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#112 [向日葵]
そんな私の髪の毛を一束持ち、口元へ運ぶ。
珊瑚「俺は……友姫の時間までも支配したくなってる……。」
――――ドクンッ
あまりにストレートな言葉に顔が塗り潰した様に赤くなる。
友姫「……っ。私……っ。」
珊瑚「まぁ、怖がらすことは絶対しないから。ホラ。本探すの手伝って。」
手を引っ張られ、本棚の前に戻る。
探してるけど頭の中に本能の声が反芻していた。
――私モ貴方ヲ私デ支配シタイ――
:07/05/13 01:48
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#113 [向日葵]
あんな事を言われたら、自分を制御出来なくなる。
私だって、珊瑚君を独占したい気持ちでいっぱいだ……。
思わず声に耳を傾けたくなくて耳を塞いだ。
そんな時。
バンッ!
「兄ちゃん!!」
トタトタトタ!!
部屋に入って来たのはなんとも可愛らしい男の子だった。
珊瑚「汰樹!ドアはちゃんとノックしろ。」
:07/05/13 01:54
:SO903i
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#114 [向日葵]
汰樹(たき)と言う男の子はゴメンナサイと笑いながら言うと珊瑚君に抱きつく。
そして私と目が合う。
汰樹「おねえさんだれぇ?あ!わかった!!兄ちゃんのおよめさんだ!!」
思わずコケる私。
彼女なら分かるけどそれを遥かに越えてお嫁さんって!!
珊瑚「友姫って言うんだ。兄ちゃんの大切な人だから仲良くな?」
目線を合わせてお兄ちゃんらしく話す珊瑚君を見て新たな一面を発見出来た。
汰樹君は元気よく「ウン」と言ってコケたまま座っている私に抱きついた。
:07/05/13 01:59
:SO903i
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#115 [向日葵]
汰樹「ゆきちゃん!ぼく汰樹!また遊んでねっ!」
ニパッと笑って私から離れ、どこかへまたトタトタ行ってしまった。
しかし笑った時のあの可愛いさ……。
小さい頃の真貴と比べものにならないくらい可愛い。
あの子もいつか真貴みたいに成長するかと思ったら微笑ましかった。
珊瑚母「珊瑚ー!ちょっと来てー!!」
珊瑚「ちょっと待ってろ。何ー?」
バタン
:07/05/13 02:03
:SO903i
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#116 [向日葵]
シーン。
静寂が私を包む。
なんだか気が少し抜けたと同時に少し睡魔が襲ってきた。
『駄目だ……目が……勝手………………に。』
**************
カチャ
珊瑚「友姫。母さんが…。友姫?」
友姫はベッドに寄りかかりながら寝息を立てている。どうやら寝てしまったらしい。
珊瑚『無防備すぎ……』
:07/05/13 02:07
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#117 [向日葵]
抱き上げ自分のベッドに乗せてやる。
気持ちゃさそうに眠る友姫を見て前髪をサラッと触る。
怖がらせたくなんかない。
でも友姫が受け入れてきた時は全てを俺の物にしたい。
珊瑚「欲張りで……ゴメン。」
そしてオデコに軽く唇を触れる。
友姫は少し身じろぎしたが、起きることはなかった。
―――……
薄く目を開けて、認識するいつもと違う天井。
:07/05/13 08:39
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