新☆きらきら
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#125 [向日葵]
bR **束縛と言う名の嫉妬**



キーンコーンカーンコーン……

秋帆「あー終わったぁぁっ!友姫。今日は一緒…友姫?」

秋帆の声は私の耳には聞こえない。
理由は私が熟睡しているからだ。

佳苗「友姫ちゃんがここまで眠りこんでるの初めてみた…。」

律「何か昨日疲れることがあったんじゃない?」

ジッ

皆の視線は珊瑚に向けられた。

珊瑚「なんで俺なんだ。」

⏰:07/05/13 09:51 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#126 [向日葵]
律「アンタこの頃友姫引っ張り回しすぎじゃない?」

千歳「珍しいね。ナイト様余裕ないの?あんな子供相手に。」

珊瑚「口ひねり潰すぞ。」

と、担任が来たので皆は席につく。

席が隣の佳苗は珊瑚に問う。

佳苗「まだ立ち直ってない?」

珊瑚「意識はしてないがな……。無意識でやってしまうことがあるから自分が怖くなる……。」

佳苗「……まぁ、ほどほどにね…。気にしなくても友姫ちゃんはそんな子じゃないし!!」

⏰:07/05/13 09:57 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#127 [向日葵]
珊瑚「わかってる……」

珊瑚はそう言って片手で顔を覆う。

友姫はそんなことしない。わかってる。
わかってるけど……

怖いんだ。


・・・・・・・・・・・・・

[珊瑚。お母さんね…お父さんと別れるの……。]

小さい頃、まだ若い母の手が珊瑚の顔を包み、必死に涙を堪えて珊瑚に話かける。

誓いあった仲でさえある裏切り。
父はそんな生涯のパートナーを捨て家を出ていった。

⏰:07/05/13 10:04 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#128 [向日葵]
他に好きな人が。

母はそう言う。

何故そう安々と他の人を好きになれる?

母さん。どうして父さんは簡単に俺達を捨てて行ったんだろう……。

・・・・・・・・・・・・

帰りになっても友姫が目を覚ます気配がなかったので仕方なくみんなで起こす事になった。

暁「ゆっきちゃーん。起きてー。」

律「もう授業終わったよー。」

秋帆「ゆーきー。」

ここでようやく眠そうに目を開ける。

友姫「……ん。……はれ?どうしたのみんな…。」

⏰:07/05/13 10:11 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#129 [向日葵]
**************

休憩します

よければ感想など

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2201/

⏰:07/05/13 10:13 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#130 [向日葵]
律「アンタが寝こけてたから起きるの待ってたの。」

佳苗「でもなかなか起きないから皆で起こそうと思って!」

私は呑気に目を擦りながら欠伸をする。
そしてノロノロと帰る準備をする。

友姫「昨日遅くに寝ちゃって……。」

千歳「そうかぁナイト様が寝かしてくれなかったかぁ。」

この直後に千歳君の頭にトリプルタンコブが出来ることとなった。

⏰:07/05/13 13:16 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#131 [向日葵]
―――……

さて帰ろうって時に佳苗ちゃんが提案を出した。

佳苗「ねぇ友姫ちゃん!友姫ちゃん家に行っちゃダメ?」

友姫「へ?」

いきなり何を言い出すやら。私は目が点になってしまった。

暁「あ、俺も行きたーい!どんなのかぁ!」

友姫「いや普通だよ。別に来てもいいけど。」

と言う訳で今日は私のお宅拝見となった。

⏰:07/05/13 13:21 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#132 [向日葵]
・・・・・・・・・・・・・・・・

ガチャ

友姫「ハイどうぞー。」

一同「お邪魔しまーす♪」
人をこんなに招きいれたのは初めてだ。
でもワイワイと楽しい。

千歳「案外女の子な感じだねー。友姫ちゃんのことだからもっとシンプルだと思った。」

友姫「あー母さんが好きで。」

私の部屋はカーテンがピンク色。ちょっとした空間にはヌイグルミ。これでも抑えた方だ。
母さんに全部任せたらそこらをピンクやフリフリに変えてしまうのでそれだけは止めてくれと頼んだ。

⏰:07/05/13 13:26 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#133 [向日葵]
友姫「じゃあ私、なんか飲み物持ってくるね。」

佳苗「ありがとう!」

律「手伝おうか?」

友姫「大丈夫!」

私は居間に行ってキッチンの冷蔵庫を開ける。

中にはお茶とリンゴジュースしかなかった。
あとは牛乳とかだけどさすがに牛乳は……。

とりあえずお茶にしてコップにお茶を入れる。

友姫「あとはお盆ー。と。どこだっけ。あ、あった!!」

⏰:07/05/13 13:31 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#134 [向日葵]
コッブをお盆に乗せ終わると、丁度真貴と結女が帰ってきた。

結女「お姉ちゃんただいまぁー!誰か来てるの?」

友姫「お姉ちゃんのお友達だよ。」

真貴「え?!」

真貴は何か思い、階段を1段飛ばしで駆け上がる。

友姫「え?!真貴??。」

⏰:07/05/13 13:35 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#135 [向日葵]
バンッ!!!

全員がドアに視線を向けるが、真貴の視線を向けられるのはただ一人。

真貴「やっぱアンタいたのか。」

眼光を向けられた珊瑚は冷静に見返す。

珊瑚「なんだ。」

真貴「俺と友姫姉の時間邪魔すんじゃねぇよ!!」

悔しそうに顔を歪ませる真貴に対して、珊瑚は冷ややかに真貴を見る。

珊瑚「邪魔した覚えは無い。付き合ってんだから一緒にいるのは当然だろ。」

真貴「な、なんだと……っ!!」

⏰:07/05/13 14:52 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#136 [向日葵]
お茶をとりあえず置いてきて、私は自室へ駆け付けた。

友姫「真貴!やめなさい!!」

真貴「…友姫姉……。俺友姫姉と」

友姫「言ったでしょ?真貴も大事だけど皆大事だって。あんまりダダこねると嫌いになっちゃうよ!!」

そう言うと真貴は泣きそうな顔をしてうつ向いた。

真貴「……結局友姫姉は俺なんかどうでもいいんじゃん。」

それだけ言うと真貴は部屋へ戻って行った。

⏰:07/05/13 15:01 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#137 [向日葵]
結女「お姉ちゃん、みなさん。ゴメンナサイ。」

私の後をついてきた結女が真貴の代わりに謝って真貴の後を追った。

ひとしきり見せられた一同は唖然。

秋帆「友姫。…いいの?」

友姫「あれぐらい言わなきゃ言うこと聞かないから。あ。お茶忘れてた。取ってくるよ。」

私はまた階段を降りた。

・・・・・・・・・・・・・

カチャ

結女「真貴。」

真貴は枕に顔を埋めていた。

結女「はぁ…。お姉ちゃんだって大人なんだから、いい加減割りきりなよ。」

⏰:07/05/13 15:08 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#138 [向日葵]
真貴「うるせぇ…。お前に何が分かるんだよ……。」
バッと顔をあげて結女を睨む。少し目が潤んで見える。

真貴「告白しても分かってなかったんだぞ?!アピっても弟扱いなんだぞ?!この苦しさ、お前に分かるかよ!!」

思いきり枕を結女近くの壁に当てる。
目を瞑って衝撃を避ける。

結女「ウジウジする暇があるならもっと頑張る努力してみなさいよ!」

今度は近くに落ちた真貴の枕を真貴に当てる。

⏰:07/05/13 15:13 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#139 [向日葵]
結女の言う通りなので真貴はそれ以上言い返せなかった。

頭をガシガシと擦ってまた布団に顔を埋める。

真貴「あぁぁぁぁぁ!!!!」

もどかしい気持ちを雄叫びで過ごす。
そんな真貴を見て結女は思う。

結女『分からない?そんなこと無い。……私だって叶うハズない恋をしている……。』

⏰:07/05/13 15:17 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#140 [向日葵]
・・・・・・・・・・・・・

人数分乗せたお茶に2〜3個氷を入れる。

友姫「よし。持って行こう。」

珊瑚「友姫」

友姫「うわぁっ!」

気配なく現れた珊瑚君に驚きお茶をひっくり返しそうになった。

珊瑚「何でびっくりするかなぁ……。」

友姫「ぜっ、全然足音聞こえなくて……。」

珊瑚君はキッチンまで入って来て片手でお盆を持つ。まるでどこかのお店の人みたいだ。

⏰:07/05/13 15:22 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#141 [向日葵]
友姫「おー力持ち!」

感動して私は拍手する。
そして軽々と階段を上がる。

友姫「さっきはゴメンネ。真貴が……。」

珊瑚「別に気にしてない。」

友姫「ホントは人なつっこくていい子なんだ!ただこーやっぱり姉を取られた様でやきもち……」

トン……。

部屋手前で片手はお盆。片手は壁について私を部屋に入れないようにする。

友姫「さ、さ珊瑚…君?」

⏰:07/05/13 15:27 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#142 [向日葵]
珊瑚「あまりお前の口から他人の賛辞を聞くのは好きじゃない。」

顔が近い。
思わず下を向くも、私の顎を壁についてた手でくいっと上げる。

目が合う。吸い込まれそうなこの目に見られたらもう逃げられない。反らせない。

友姫「で、でもでもっあの」

珊瑚「それ以上言うなら」

近い顔を更に近付ける。
もう私は動けない。

珊瑚「塞ぐぞ。」

⏰:07/05/13 15:32 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#143 [向日葵]
カアァァァァ

塞ぐ……って……!!

目をギュッと瞑る。
―――が

ポン

頭の横を軽く叩く。
「え?」と思って片目からゆっくり開けると、さっきまで近くにあった顔は少し遠くに離れ、妖しきも真っ直ぐな目はいつもの穏やかさを取り戻していた。

珊瑚「フッ…。なんてな。友姫を怖がらせない約束だからな……。」

友姫「ぁ……。」

冗談だったんだ……。でも言ったことは本心かなと思う。

⏰:07/05/13 15:37 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#144 [向日葵]
でも、私を一番に考えてくれる珊瑚君の優しさが好きだ。

私は珊瑚君の胸より少し横にくっつく。

友姫「ありがと…。」

珊瑚君は空いた手でギュッと抱く。
この大きな腕が私を安心させてくれる。

少ししてから離れて、珊瑚君がドアを開けてくれたので私は先に入った。



この時、珊瑚は視線を感じる。
それは少し向こうにある部屋からでドアの近くには真貴が立っていた。

⏰:07/05/13 15:43 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#145 [向日葵]
その表情はショックと怒りが入り混じった顔でどうする事も出来なくて立ち尽くしていると言う感じだった。

珊瑚はそれを無関心な目で少し見た後、部屋に入った。

結女「ちょっと真貴?ドア早く閉めてよ。」

誰もいない一点を見つめながら真貴は力一杯に拳を作った。その手は力の入れすぎで震えていた。

―――……

次の日の放課後。
珊瑚君がゴミ捨て当番に当たってしまったので、教室で待っている間黒板に落書きをしていた。

⏰:07/05/13 15:52 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#146 [向日葵]
適当に描いているとガラガラと誰かが入って来た。

『!!』

慌てて黒板の絵を消す。
私の絵は超絶へたくそなのだ。

友姫「あれ?真貴……。」

ガラガラピシャン

なんだかいつもの真貴じゃないような気がして少し怖くなった。

真貴「友姫姉。昨日はゴメンナサイ。」

友姫「…え?」

『なんだ。いつもの真貴だ。』

⏰:07/05/13 15:56 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#147 [向日葵]
友姫「いいのよ。分かってくれれば。」

真貴「でも……っ。俺は、友姫姉が好きなんだ……っ!!」

辛そうに顔を歪ませる真貴を見てやっぱり様子がおかしいと感じる。

友姫「?……私も好きよ?」

真貴「そうじゃない!!」

真貴は首を振る。
そして徐々に私との距離を縮める。

真貴「友姫姉が思ってる好きと俺の好きは違う。友姫姉も、アイツが好きならこの気持ち分かるでしょ……?」

⏰:07/05/13 16:01 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#148 [向日葵]
真貴はもう目の前にいる。

知ってしまった真貴の気持ち。
そんな……だって真貴は……。

友姫「だって…。真貴は私の弟」

バンッ!!

真貴「弟なんかじゃない!!れっきとした一人の男だよ!!」

友姫「真貴……どうして……。」

⏰:07/05/13 16:03 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#149 [向日葵]
私は哀しくなった。

だって今までそうやって仲良く楽しく過ごしてきたのに……

なんでそんな……。

友姫「帰る…。退いて……。」

しかし真貴はそれを許してくれなかった。
両手を掴んで黒板に押しつける。

友姫「――っ!!真貴!!」

真貴「男として見てくれないなら見てくれる様にするよ。」

冷たい真貴の目に静かな焔が宿る。

友姫「いや…。真貴嫌だ……っ。」

真貴「黙って…。」

⏰:07/05/13 16:47 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#150 [向日葵]
真貴は乱暴に私に唇を押しつけてきた。

『いや……っ!!』

手を動かそうとしても、力に敵わず動けない。

一旦口が離れたと思うと、また押しつける。

『やめて……っ!!』

ガリッ!

真貴「…つっ」

友姫「…ぃや……。なんで?こんな無理矢理……。」

真貴は唇の血を手で拭い、再び私に近づいてきた。

友姫「また…噛むわよ……っ!!」

⏰:07/05/13 16:51 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#151 [向日葵]
真貴「噛めば?」

迷いなくまた唇を押しつける。

私はただ涙を流すしかなかった。

『どうして……なんでっ!!』

珊瑚君っっ!!!!

――――……

珊瑚「?」

なんか友姫の声が聞こえた様な……。

暁「おーい珊瑚ー!!」

⏰:07/05/13 16:54 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#152 [向日葵]
ブレザーとセーターを脱いでカッターシャツだけになった暁と、後ろから佳苗がやって来た。

珊瑚「またバスケ?」

暁「おう!あっちーわぁっ!」

佳苗「珊瑚君はどうしたの?」

珊瑚は手に持っているゴミ箱を「ん。」と出した。

珊瑚「早く帰らなきゃ友姫が待ってるから。」

暁「じゃあ俺らも一緒に帰るか。」

佳苗「ウン!」

⏰:07/05/13 17:26 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#153 [向日葵]
3人でのんびりと歩きながら教室に向かう。

友姫が大変なことになってることも知らず…………。


――――……

私は未だキスを続けられていた。
それ以上に進むことはなく、ただただキスされるだけ。

友姫「―――っ!!」

ガクッ

息切れで力が入らなくなって床に座りこむ。
真貴もしゃがみ、またキスしようとするのを右手で口を塞いだ。


涙がスカートに落ちて吸い込まれていく……。

友姫「も……やめて……。」

⏰:07/05/13 17:32 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#154 [向日葵]
目に光がともらず、虚ろな目で床を見つめる。

気持ち悪い……
吐きそう……

焦点が定まらない。
自分がどこを見つめてるのかもわからない。

友姫「なん……で…………。」

真貴は戸惑った。
ここまでするんじゃなかった。
友姫の頬に流れる涙を拭う。

友姫は、優しい真貴が戻ってきたのかと思った。
しかしこんな事をされた事のショックが大きくて、そんな事に思考を回すことなんて出来なかった。

⏰:07/05/13 17:37 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#155 [向日葵]
真貴「ゆ、友姫ね」

ガラガラガラ

珊瑚「……。!!友姫!!」

ゴミ箱を放り投げて友姫の元へ駆け寄る。

暁と佳苗もそれに続く。

佳苗「友姫ちゃん!」

佳苗は友姫の頭を抱きしめる。
友姫は力無くその手を握る。真っ暗な目からは涙が次々と流れていった。

珊瑚は真貴の胸ぐらを掴んで黒板に押し付けた。

珊瑚「おいお前……。何したんだ……。」

真貴は目を泳がせる。

⏰:07/05/13 17:44 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#156 [向日葵]
悪魔で冷静な声で尋ねる珊瑚。しかし怒っているのは一目瞭然だ。

珊瑚「何したって聞いてんだよ……。」

胸ぐらを更に上へグッと上げる。

真貴は苦しそうな声で答えた。

真貴「無理…矢理…キスしたんだ……。何回……も」

珊瑚の頭の中で何かが派手に弾ける音がした。
次の瞬間

バキィィィッッ!!!!!!

ドンッ!!!

⏰:07/05/13 17:49 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#157 [向日葵]
殴られた反動でドアにぶつかる真貴。

もう一回殴りに行こうとすると、足元を何かが引っ張った。

見ると震える手で友姫が珊瑚を止めた。

珊瑚「友姫っ……。」

友姫は静かに首を横に振っていた。
そして佳苗と暁の手を借りて立ち上がり、教室を出て行く。

珊瑚達も急いでカバンを持ち、その後を追う。

ピシャンッ!


教室に残された真貴はドアにもたれながら、ただ後悔の涙を流していた。

⏰:07/05/13 17:55 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#158 [向日葵]
 



どうやって家に帰ったか覚えていない。
気がつけば朝で、布団の中に入っていた。

携帯を見れば、もう8時。一緒に寝ている結女の姿は無い。

それもそのハズ。
部屋から出ようとすると鍵がかかっていた。
昨日帰って来てからすぐにかけたと思われる。

意識は段々ハッキリしてきた。昨日の事とか、今まだ涙が流れてるとか……。

⏰:07/05/13 18:02 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#159 [向日葵]
真貴を許したい。
でも昨日したことは許せない。

このまま気まずくなる。
それだけは嫌だ。

誰か、昨日に時間を巻き戻して……。

私はベッドに倒れこんだ。

コンコン

母「友姫ちゃん……いるの?」

私は涙を拭いて、鍵を開けた。そして母は部屋に入ってくる。

母「ゴメンネ。聞くけどどうしたの?」

⏰:07/05/13 18:08 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#160 [向日葵]
昨日の事は絶対言えない。
私はただ体がダルイと答えた。
しかし母さんは出て行かない。他にも用事があるようだ。

母「体の調子が悪い時に……こんな話、していいかわかんないけど……。」

手をギュッと握りしめて母さんは驚く事を口にした。
母「私達お父さんの仕事の関係で引っ越さなきゃいけないの……。」


――――……

秋帆「今日友姫は〜?」

律「え?さぁ。寛和なんか聞いてる?」

⏰:07/05/13 18:23 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#161 [向日葵]
************

キリます

よければ……

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2201/

⏰:07/05/13 18:27 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#162 []
あげ

⏰:07/05/13 19:35 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#163 [向日葵]
さん
ありがとう
また夜に更新出来たらします

⏰:07/05/13 20:43 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#164 []
楽しみにしてます(^3^)/

⏰:07/05/13 20:44 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#165 [向日葵]
昨日は更新出来なくてスイマセン
今日はなんとか頑張って更新したいと思うんで読んで頂けると嬉しいです

⏰:07/05/14 19:11 📱:SO903i 🆔:.RBft.uU


#166 [向日葵]
珊瑚「……。実は……。」

昨日あったことを知らない秋帆と律と千歳に話す。
3人共呆気にとられる。

秋帆「友姫……。」

律「だからアンタしっかりしなさいって言ったでしょ!!」

律は珊瑚に喰いかかる。
しかしそれを佳苗が止める。

佳苗「りっちゃん。抑えて。」

律「もういい。私達今から行く。秋帆行こう。」

秋帆「ウン。」

⏰:07/05/14 19:26 📱:SO903i 🆔:.RBft.uU


#167 [向日葵]
しかし今度は珊瑚は止めた。

珊瑚「頼む…………



俺に行かせてくれ……。」

――――……

2つの出来事が重なって、私は頭が空っぽになっていた。

真貴とはもう元に戻れないの?

私は皆と離れ離れになっちゃうの?

珊瑚君とは?
一緒にいるって言ったのに……。

⏰:07/05/14 19:30 📱:SO903i 🆔:.RBft.uU


#168 [向日葵]
空っぽになった頭に一気に色んな事が押し込まれる。

頭を抱え、布団に蹲る。


頭に浮かぶのは、耳に聞こえるのは私に笑いかける珊瑚君と私を呼ぶ声。

そして口にする。

友姫「珊瑚君……。」

私は目を瞑り、現実から意識を切り離すことにした。

・・・・・・・・・・・・

コンコン… コンコン…

母「友姫ちゃん……?」

⏰:07/05/14 19:45 📱:SO903i 🆔:.RBft.uU


#169 [みぃ]
>>1-200

⏰:07/05/14 20:06 📱:SH902iS 🆔:CJyEhn8M


#170 [向日葵]
ノックの音と母さんの声で現実に引き戻される。

携帯の時間を見ると9時過ぎ。
さっきから30分ほどしか経っていない。

そんなことを思っていたら。

コンコン…

「友姫……。」

その声を聞いて私は飛び起きた。
急いで鍵を開けるも急ぎ過ぎて上手く開かない。

ガチャン!! バンッ!!

⏰:07/05/14 20:19 📱:SO903i 🆔:.RBft.uU


#171 [向日葵]
みぃさん
アンカーありがとうございます

***************

そこに立っていたのは、紛れもなく珊瑚君だった。

珊瑚「よぉ…。」

薄く、それでも優しく笑う珊瑚君に私は安心して涙が溢れて、思わず抱きついた。

友姫「ふ…ふぇ……珊瑚く……。」

私を抱きしめながら部屋のドアを閉める珊瑚君。
私はしがみついたまんまだ。

⏰:07/05/14 20:22 📱:SO903i 🆔:.RBft.uU


#172 [向日葵]
珊瑚「言ってみろ。どうした?」

抱きついたまま、鳴咽をもらしながら、たどたどしく私は話した。

真貴の事には黙って聞いていた珊瑚君だけど、引越しのことについてはさすがに「引越し?!」と驚いていた。

友姫「私……行きたくない……っ。珊瑚君とも皆とも……離れたくないよ……。」

より一層強く抱きつく私。珊瑚君は私を抱きしめながら何かを考えていた。

珊瑚「……友姫。」

友姫「ん…?」

珊瑚「俺の家に来ないか?」

⏰:07/05/14 20:28 📱:SO903i 🆔:.RBft.uU


#173 [向日葵]
へ……?

――――……

夜11時。
珊瑚君はまだ私の家にいる。そして居間には私と珊瑚君。母さんと早く帰って来てと頼み、父さんがいる。

まるで「娘さんをください」バリに緊張した雰囲気。

ひとしきり、珊瑚君の話に耳を傾ける父さん。
そして、私も頼み込む。

父「珊瑚君……だったかな?事情はよくわかったよ。―――だが、大事な娘を男の子の家庭に置いていくわけには……。」

⏰:07/05/14 20:33 📱:SO903i 🆔:.RBft.uU


#174 [向日葵]
珊瑚「母は賛成してくれています。俺も一切いやらしい気持ちはありません。イトコさんの事もちゃんと預からせて頂きます。」

父さんはウーンと唸る。
そして「しかし」と言う前に珊瑚君が口を開く。

珊瑚「俺は、一度友姫さんに命を助けて頂きました。…………俺に、その恩返しをさせて頂きませんか。……お願いします!!」

私も珊瑚君と一緒に頭を下げる。

友姫「私も皆とここで過ごしたい。お願いします!!」

しばらく返事はなかった。時計の音だけがコチコチと鳴り響く。

⏰:07/05/14 20:39 📱:SO903i 🆔:.RBft.uU


#175 [向日葵]
―――そして……

父「友姫をしばらくお願いします…。」

顔を恐る恐る上げると母さんは柔らかく笑い、父さんは真剣な顔をして頼んでいた。

私達は顔を見合わせて、ホッとして笑った。

・・・・・・・・・・・

母「ホントはまだ納得してないんじゃないですか?」

友姫達が一旦家に上がってから、居間で夫婦2人がお茶を飲んでいた。

父の前に湯呑をコトッと置き、母は正面に座る。

⏰:07/05/14 20:44 📱:SO903i 🆔:.RBft.uU


#176 [向日葵]
父「当たり前じゃないか。大事な娘を男の子の家になんか……。」

母「なら何故承諾したんです?」

母はニコニコしながら問う。
本当はその訳を知ってるかの様に。

父はそれが分かっているのかバツが悪そうにお茶をすする。

父「頼みごとなんて滅多にしない友姫が、頼んだからさ。それに……命を助けたなんて、よっぽど彼が好きなんだろう。」

「彼も良さそうな子だ」と付け足して、またお茶をすする。

⏰:07/05/14 20:48 📱:SO903i 🆔:.RBft.uU


#177 [向日葵]
母「なんだか結婚しちゃいそうですね。」

父「はぁ……そうかもしれんなぁ……。」

どこか寂しげな父に、母はクスクスと笑った。

・・・・・・・・・・・

結婚まで話が進んでいるなんて知るよしもない私達は、私の部屋で喋っていた。

今日はもう遅いので、父が泊まっていきなさいと言ったのだ。

友姫「ありがとう。珊瑚君。」

珊瑚「ん?」

友姫「いつも助けてくれて……。」

ベッドに座り、珊瑚君が自分の布団を敷いている時に私は珊瑚君に微笑む。

⏰:07/05/14 20:56 📱:SO903i 🆔:.RBft.uU


#178 [向日葵]
珊瑚君はその手を止めて、ベッドに一緒に座る。

珊瑚「友姫が遠くにいくよりマシだ……。」

そう言って私に触れる。

……が。

ビクッ!

私は真貴にやられたことと被り、思わず脅えてしまった。

珊瑚「……っゴメン。手、出さない様にしなきゃな……。」

そう言って手を引っ込めて布団敷きを再開しようとした。
でも私がそれを止めた。

⏰:07/05/14 21:00 📱:SO903i 🆔:.RBft.uU


#179 [向日葵]
そして引っ張り、私はまた珊瑚君を座らす。

珊瑚「……友姫?」

私はギクシャクしながら珊瑚君の顔を両手で包み、顔を近づけ、唇を重ねた。

珊瑚君はびっくりして私を離した。

友姫「真貴の後だから、……イヤ?」

珊瑚「そうじゃ……ない。……いやそう言われると…嫌だけど……。」

珊瑚君は頭をカリカリとかいてから、私にゆっくり目線を合わす。

珊瑚「嫉妬で狂いそうになるから……。」

⏰:07/05/14 21:06 📱:SO903i 🆔:.RBft.uU


#180 [向日葵]
私は目を少し見開く。

珊瑚「友姫に、何回も触れたかと思うと狂って、友姫をどっかに閉じ込めたくなる……。」

それは嫉妬と言う名の束縛。そして甘い鎖。

珊瑚「だから、今は……。」

友姫「本当に、珊瑚君が閉じ込めてくれればいいのに……。」

そしたら私は、全て貴方の物だから。
2人だけの秘密の園。

私も狂ってしまったかもしれない。
この人が愛しすぎて……。私も、彼を束縛してしまう。

⏰:07/05/14 21:35 📱:SO903i 🆔:.RBft.uU


#181 [向日葵]
珊瑚君は私の言葉に驚いたが、真剣な目をして私に優しいキスをしてきた。

でも一瞬の触れるだけのもの。

それでも幸せで胸が張り避けそうになった。

珊瑚君…………

大好き……。

⏰:07/05/14 21:37 📱:SO903i 🆔:.RBft.uU


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