新☆きらきら
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#1 [向日葵]
:07/05/07 18:26
:SO903i
:ig2tmRBQ
#2 [向日葵]
また新しい季節が始まる。
いつもの学び舎でさえ、ドキドキする。
新しいクラス。
新しい生活。
変わらないのはいつも微笑む君達。
:07/05/07 18:28
:SO903i
:ig2tmRBQ
#3 [向日葵]
いつもの靴箱に行こうとした私は途中で気づき、新しい靴箱へ向かう。
3年生になってもうすぐ1週間。早くなれなきゃ……。
靴箱に自分の名前が貼ってある。
「東雲 友姫」
これこそが私の名前だ。
「おっはよう!!」
友姫「あ。おはよう。」
元気よく挨拶してきたこの子は友達の真野 秋帆。
:07/05/07 18:33
:SO903i
:ig2tmRBQ
#4 [向日葵]
秋帆「今日提出の国語プリントやったー?」
友姫「ウン。」
秋帆「お願い見してー!!」
必死に頼む秋帆に私はいいよと答える。
秋帆は嬉しそうにやったぁと喜んだ。
そして私達は一緒にクラスへ向かった。
:07/05/07 18:43
:SO903i
:ig2tmRBQ
#5 [向日葵]
ガラガラガラ
「あ、おはよう。」
秋帆「りっつー!!おはよー!!」
「朝からうるさい…。2人共…。」
一見クールそうなこの子。この子も私達の友達。
石垣 律。
友姫「あぁ。千歳君もいたの。」
「友姫ちゃんそりゃないでしょー!」
千歳君は律の彼氏で、最初は嫌な人だったけど今はいい人になりました。
:07/05/07 18:47
:SO903i
:ig2tmRBQ
#6 [向日葵]
「「おはよー!」」
友姫「あ、おはよー!」
2人仲良く来たのは白月暁君と宮川佳苗ちゃん。
ラブラブカップルです。
佳苗「あ、友姫ちゃん。珊瑚君が図書室で待ってるって!」
友姫「え?!ホント?ありがとう!」
私は教室を急ぎ足で去って行った。
秋帆「まったく…ラブラブはどっちだか……。」
皆首を縦に振る。
:07/05/07 18:57
:SO903i
:ig2tmRBQ
#7 [向日葵]
だって急がなきゃ!
私の大切な人が呼んでるんだもん!!
ガラガラ
ドアを開けて少し行った本棚にその人はいた。
友姫「珊瑚君!」
呼ばれた本人は持っていた本を直し、こちらを向いて微笑む。
寛和 珊瑚君。
私の大好きな人です。
:07/05/07 19:01
:SO903i
:ig2tmRBQ
#8 [向日葵]
**bP 新入生**
珊瑚「前のやつ、読めたか?」
友姫「あとすこーし。中々読む時間無くって…。」
珊瑚「じゃあ今日は図書室に来ずに帰るか。」
私はウン。と言って珊瑚君に少し近づく。
図書室は私達の溜り場。
私は2人でここにいる時間がたまらなく好き。
すると珊瑚君が頭をポンポンと叩く。
彼のある意味クセである。
私はこれが好き。
:07/05/07 19:06
:SO903i
:ig2tmRBQ
#9 [向日葵]
珊瑚「そろそろ帰るか。」
友姫「ウン。」
珊瑚君は私の手を握る。
私も握り帰す。
そして仲良く帰るのだった。
ガラガラ ピシャン
――――
友姫達が帰った後、奧の本棚から人影が…。
2人の様子を見ていたらしい。
「…………友姫姉?」
:07/05/07 19:09
:SO903i
:ig2tmRBQ
#10 [向日葵]
・・・・・・・・・・・
ホームルームが終わり、クラスはガヤガヤ騒いでいた。
秋帆+3人、千歳君、白月君、佳苗ちゃんは私の国語プリントを急いで写す。
何を隠そう1時間目は国語なのだ。
珊瑚「お前らそれくらいやれよ……。」
千歳「ナイト様のんじゃないんだからいいじゃん!」
珊瑚「あーハイハイ…。」
私と律はみんなを苦笑いしながら見ていた。
するとクラスの女子の会話が耳に入る。
:07/05/07 19:13
:SO903i
:ig2tmRBQ
#11 [向日葵]
**************
休憩します

:07/05/07 19:13
:SO903i
:ig2tmRBQ
#12 [奈津歩]
おお


新☆きらきらだッ

無理しないで頑張ってね


〃
応援してるからね


:07/05/07 20:29
:D902iS
:☆☆☆
#13 [向日葵]
奈津歩ちゃん

ありがとう


**************
「今年の1年男子。カッコイイ子とカワイイ子勢揃いらしいよー♪」
「知ってるー!なんかレベル高いんだよねー。」
『情報早いなぁ……』
と言うか大して興味は無い。2つ下のことまで知ろうとは思わないし。
2つ下……。と言えば……。
『あの子達どうしてるだろう……。』
:07/05/07 23:43
:SO903i
:ig2tmRBQ
#14 [向日葵]
律「友姫。トイレ行かない?」
友姫「あ、ウン。いいよ。」
みんなは未だプリントに集中してるので律と私でトイレに向かった。
・・・・・・・・・・・・・
律がトイレ済むまで私は鏡の前で髪型と服装を整えていた。
するとまた女子の会話が聞こえてくる。
「さっきめちゃくちゃカワイイ子いたんだけどー!!」
「しかも男の子!!びっくりだよねー!!」
:07/05/07 23:47
:SO903i
:ig2tmRBQ
#15 [向日葵]
どうやら今年の1年はそうとうな容姿の子達が揃っているらしい。
律「友姫おまたせ。」
タタタタタ
友姫「ううん。じゃ行こっか。」
タタタタタ
律「?なんか聞こえない?」
タタタタタ
友姫「……そーいえば…。」
どうやら誰かが走っているらしい。しかもその音はこっちへ向かってくる。
:07/05/07 23:50
:SO903i
:ig2tmRBQ
#16 [向日葵]
それも2人ほどが走って来ている。
タタタタタタタ
「「友姫姉ちゃぁぁぁん!!!!」」
2人分の体重が私の背中に乗り、私は潰れた。
友姫「ぅぎゃあっ!!」
潰れながらに思う。
この声。この体当たりっぷり。……もしかして…。
友姫「結女(ゆめ)…?それに真貴(まき)?」
:07/05/07 23:56
:SO903i
:ig2tmRBQ
#17 [向日葵]
肩越しに振り向くと、ショートより長めの髪の毛をした女の子とやんちゃそうな笑顔の男の子がいた。
律「友姫!大丈夫?……ってか誰?」
結女「あ、ごめんなさい。私、東雲結女です。こっちは真貴。私達双子なんです!」
律「え?友姫。アンタ兄弟いたっけ。」
制服を整えて、埃をパンパンと払いながら私は首を横に振った。
友姫「私のイトコ。父さんの弟の子供なのよ。」
真貴「友姫姉久しぶり!」
:07/05/08 00:03
:SO903i
:zpgV4QII
#18 [向日葵]
久しぶりと言おうとしたが、私はびっくりした。
友姫「真貴。アンタおっきくなったねー!!」
私と身長が変わらない。
前会った時は私の方が5センチくらい勝ってたのに。
真貴「男の成長甘くみんなよっ!」
友姫「アハハ!ゴメンゴメン。じゃあまたね。」
結女「えーもう行っちゃうの?」
そんなこと言ったって授業始まっちゃうし…。
困って律を見るも律は「助け求められても」と困惑していた。
:07/05/08 00:08
:SO903i
:zpgV4QII
#19 [向日葵]
友姫「ま、また会いたくなったら3年の教室までおいで!私達はC組だから。」
真貴「マジで?やったね!!じゃあまたなぁっ!!結女行くぞ!」
結女「ウン!またね!!お姉ちゃん♪」
タタタタタタタ……
台風一過…。
あの子達は小さい頃から騒がしい。
「し、東雲さん……。」
後ろに女子の皆さんがじりっと寄っていた。
友姫「わわわ!……何?」
:07/05/08 00:14
:SO903i
:zpgV4QII
#20 [向日葵]
「あの男の子紹介して!!」
大合唱。
友姫「…………え?」
・・・・・・・・・・・・・
秋帆「へー。友姫のイトコ。」
1時間目が無事終了し、さっきの出来事を皆に話していた。
女子の皆さんに聞くと、真貴は少し大きい八重歯を見せて笑う笑顔や、人に媚びず平等に接するのが人気となり、3年まで噂が広がっていた。
一方の結女も、少しホワーンとしている所がカワイイと男子に評判。
:07/05/08 00:20
:SO903i
:zpgV4QII
#21 [向日葵]
トイレからの帰り何人かの男子に「あの子知り合い?」とか聞かれた。
千歳「へー1回見てみたいなぁ。友姫ちゃんと似てる?」
友姫「兄弟じゃないから似てることはないよ。」
しっかし2人共可愛くそしてかっこよくなっちゃって…。
姉気分の私は2人の成長が嬉しかった。
佳苗「あ、次移動だよー。行こっ!」
佳苗ちゃんの言葉に皆従い、私達は移動することにした。
:07/05/08 00:25
:SO903i
:zpgV4QII
#22 [向日葵]
私は窓側の席。
外を見ればグラウンドが見える。
丁度何年生かが体育をやるみたいだ。
みんな初々しく体操服を着てるので1年生だと思う。
『結女達いるのかなぁ?』
すると
『あ、真貴だ!』
友達何人かと遊んでいる真貴を発見。
遠くで見ていても楽しそうだ。
見ていたて微笑ましい。
ペシペシ
珊瑚君にプリントで頭を叩かれた。
:07/05/08 00:31
:SO903i
:zpgV4QII
#23 [向日葵]
:07/05/08 00:32
:SO903i
:zpgV4QII
#24 [向日葵]
珊瑚「プリント。早く取れ。」
友姫「あ、ゴメン!」
私はプリントを急いで取り、後ろへ回した。
次は英語の授業。
私と珊瑚君と佳苗ちゃんは同じクラス。
佳苗「何見てたの?」
隣が丁度佳苗ちゃんだ。
友姫「ん?さっき話したイトコがいてね。男の子の方。」
佳苗「珊瑚くーん。彼女さんが浮気してますよー。」
珊瑚「考え物だなぁ。」
:07/05/08 11:20
:SO903i
:zpgV4QII
#25 [向日葵]
いやいや浮気って!!
弟の様なものじゃない!
私は一人っ子なので兄弟がいない。
だから結女と真貴は妹と弟が出来た気分で嬉しい。
先生が脱線して違う話をしている時、また外を見た。真貴は元気に走り回っていた。
するとふと、真貴がこちらを見た。
『へ?』
真貴と目が合う。
それをなんとなく避ける。
『え?だってあんな遠いトコから私が分かるわけないよね?』
:07/05/08 11:24
:SO903i
:zpgV4QII
#26 [向日葵]
そしてもう一度外を見てみると、さっきの様にまた走り回っていた。
『……偶然よね。』
頭を先生に戻し、いつの間にか何か書いていた黒板の文字をノートに写した。
――――……
キーンコーンカーンコーン……
3・4時間目が過ぎお昼休み。
暁「どこど食べる〜?」
千歳「いつもの中庭でいいんじゃない?」
すると……あの音が聞こえた。
タタタタタタタ……
:07/05/08 11:30
:SO903i
:zpgV4QII
#27 [向日葵]
真貴「友〜姫〜姉ぇぇぇぇっ!!」
ガバッ!
真貴がいきなり抱きついてきた。
身長が同じくらいと言えど、男の子なので体が退けぞる。
友姫「わっ!とと…。何?」
真貴「ひどくない?せっかく俺友姫姉見つけたのに友姫姉無視すんだもんよー。」
「あぁ。ゴメン」と言いたいのだが、真貴の少し離れた後ろに珊瑚君がオーラで怒っている。「離れろ」と。
:07/05/08 11:34
:SO903i
:zpgV4QII
#28 [向日葵]
『あわわわわ……っ。』
真貴「友姫姉?」
友姫「ぇ?あ、あぁー…ゴメンネ!!今からご飯だからまた喋ろう!」
と言いそそくさと真貴から離れた。
そして皆の元に行き、中庭へと向かう。……が
珊瑚「俺ちょっと図書室よってから行く。先行ってて。」
暁「おぅ!わかった。」
そしてみんなゾロゾロと行く。しかし私はそこから動かない。
秋帆「友姫?」
友姫「……。ゴメン私も!」
:07/05/08 11:38
:SO903i
:zpgV4QII
#29 [向日葵]
私は珊瑚君の後を追った。
ガラガラガラ……
開けたものの珊瑚君はいない。
……と言うことはあそこだろう。
本棚が集まっている所の更に奥に、滅多に人が入らない所がある。
そこは、私達の秘密の場所。
私はそこへ向かう。
そしてソローッと顔を覗かせてみると……やっぱりいた……。
友姫「さ…珊瑚君…。」
珊瑚「……ん?」
:07/05/08 11:42
:SO903i
:zpgV4QII
#30 [向日葵]
友姫「あ、あの子は弟みたいなもんで、あっちも私を姉として慕ってるの!だからその…恋愛感情とかは……。」
しどろもどろ、身振り手振りで話すと、珊瑚君が私の手を引いた。
珊瑚「わかってる…。」
友姫「え?でも…」
珊瑚君は「だけど」と続けた。
珊瑚「大人ぶれるほど大人じゃないんだ……。」
そう言って片手で目許を覆う。そしてため息をついた。
:07/05/08 11:47
:SO903i
:zpgV4QII
#31 [向日葵]
珊瑚「このままだったら友姫気にするだろ。だから気分落ち着かせてから行こうと思ったら……付いてくるし……。」
コツッとオデコを合わす。
『拗ねてたんだ…。』
友姫「ウン。付いて来たよ……。ダメだった?」
ちょっと意地悪してみる。
珊瑚「……いや。嬉しい。」
と目を細めて笑った。
意地悪した方がノックアウトさせられた。
『カワイすぎ……っ』
:07/05/08 11:52
:SO903i
:zpgV4QII
#32 [向日葵]
やっぱり珊瑚君には負ける私だった。
私達はお弁当を持ったままだったので、飲食禁止だが内緒でそこで食べた。
窓を開けると爽やかな風が通り抜ける。
桜の時期も、もうすぐ終わりだ……。
―――……
真貴「友ー姫ぃー姉っ!!」
帰り際、また真貴が来た。来たらいいなんて言うもんじゃないなぁ……。
友姫「どーしたの?」
:07/05/08 11:57
:SO903i
:zpgV4QII
#33 [向日葵]
真貴「一緒に帰ろう!!」
友姫「友達は?」
真貴「いーの!ね?帰ろう!!」
困った……。
真貴にばっかりかまってられないし……。
友姫「お姉ちゃんも友達がいるから。」
真貴「えー。いーじゃぁぁん。」
友姫「真貴。」
ここで甘やかしてはいけない。心を鬼にして私は真貴の名を真剣な顔で呼んだ。
真貴は拗ねて口を尖らせる。すると目線が後ろにいった。
:07/05/08 12:03
:SO903i
:zpgV4QII
#34 [向日葵]
そして指を指す。
真貴「コイツがいるから?」
指した方を見てみる。
指されたのは珊瑚君だった。
友姫「?なんで?」
真貴「今朝コイツと図書室でイチャイチャしてるの見た!」
イ…イチャイチャって……。
そこへ結女がやって来た。
結女「ちょっと真貴ー!先に行かないでよー!!あ、友姫姉ちゃん!!」
友姫「結女ちょっと待っててね。真貴。珊瑚君もそうだけどみんないるからだよ。」
:07/05/08 12:07
:SO903i
:zpgV4QII
#35 [向日葵]
すると真貴はうつ向き、手をグーに握り締めた。
真貴「……俺、友姫姉が好きなんだよ。」
友姫「私も好きよ。真貴も大事だけど皆も大事なの。分かってね?」
そう言って真貴の頭を撫でた。そして皆を促してその場を後にした。
結女「……真貴。何言って…。」
真貴「俺は本気なんだ!……子供扱いしやがって……。ぜってーアイツから奪ってやる。」
真貴の脳裏に浮かぶは珊瑚。真貴は打倒珊瑚に燃えるのだった。
:07/05/08 12:11
:SO903i
:zpgV4QII
#36 [向日葵]
――……
千歳「いっやぁー…。告白されちゃったね友姫ちゃん。」
友姫「告白?まさかぁ!あれは姉として好きって言ってるんだよ?」
その時全員が友姫を見て、『あぁやっぱりこっち系(恋系)鈍いんだ。』と言う目で見た。
秋帆「ま、まぁ!友姫には珊瑚君いるしね!」
友姫「…?うん。」
友姫達の後ろで律が珊瑚の脇をこづいた。
律「アンタしっかりしなさいよ。」
珊瑚「分かってる。」
:07/05/08 12:17
:SO903i
:zpgV4QII
#37 [向日葵]
:07/05/08 12:18
:SO903i
:zpgV4QII
#38 [
]
:07/05/08 23:40
:N902i
:☆☆☆
#39 [向日葵]

さん

いつもありがとうございます


珊瑚好きですか

珊瑚は嬉しいことに人気なんです

ついでに律も

――――……
皆とそれぞれ別れて、帰り道が一緒の私と珊瑚君は家と向かった。
珊瑚君はいつも通り私を家まで送ってくれる。
友姫「今日中に頑張って本読んじゃうね!」
珊瑚「あぁ。まぁゆっくりでいいけど。……それより、お前気をつけろよ。」
『?』
:07/05/09 19:03
:SO903i
:P7pPJzpc
#40 [向日葵]
友姫「気を…つけろって……何が?」
外ならまだ明るいし、何より珊瑚君がこうして送ってくれる。
なら何を気をつけろと言うのかが私にはわからなかった。
ハテナだらけの頭で私は珊瑚君の答えを待っていた。珊瑚君は無言で私を見つめて、何か言いたそうにしたがそれをため息と一緒にどこかへやってしまった。
そして私の頭をペシペシと叩く。
珊瑚「……まぁ、なんだ……。いいよ。」
:07/05/09 19:07
:SO903i
:P7pPJzpc
#41 [向日葵]
ますますハテナが増える私。そんな事を考えていると私の家に到着した。
友姫「いつもありがと!よく分かんないけど気をつけるよ!」
珊瑚「あぁ。また明日な。」
そして珊瑚君は帰って行く。
『ホントに何を気をつけるんだろう…。』
首を捻ながら私は家に入った。
「ただいま」のたの字で言葉が止まる。
見慣れない靴が2足。
ハテナが珊瑚君のと合わせてまた増える。
:07/05/09 19:12
:SO903i
:P7pPJzpc
#42 [向日葵]
母「あら?帰ってきたかしら。友姫ちゃん?帰って来たのー?」
居間から母さんの声。
私もそれに答える。
友姫「帰ったけど何ー?」
母「びっくりするお客さんが来てるわよー♪」
びっくり……?
別にびっくりなんかしないって。
私は靴を脱いで居間へ向かった。
:07/05/09 19:15
:SO903i
:P7pPJzpc
#43 [向日葵]
暖簾をくぐってすぐのテーブルを見ると、そこには
結女「あ、お姉ちゃん!」
真貴「遅かったねー。」
友姫「え?!2人共どうして…っ!」
2人は母さんが出したと思われるケーキを呑気に口に運んでいた。
すると母さんが2人の側に来て嬉しそうに笑っていた。
母「フフフ☆あのね、しばらくの間2人共ここに住むことになったの!」
微笑む母。
嬉しそうな2人。
呆然とする私。
:07/05/09 23:00
:SO903i
:P7pPJzpc
#44 [向日葵]
友姫「…………え?」
・・・・・・・・・・・・
珊瑚{……。}
只今珊瑚君と電話中。
さっきの出来事を話していた。
現在夜の8時。
友姫「珊瑚君?どうしたの……?」
珊瑚{いや。そうか。急だな。}
友姫「ウン。そうなんだよねー。」
そこで時計が気になりだした。
珊瑚君の家庭は母子家庭で、珊瑚君はコンビニのバイトをしているのだ。
友姫「時間大丈夫?バイト…。」
:07/05/09 23:07
:SO903i
:P7pPJzpc
#45 [向日葵]
珊瑚{あ、……じゃあそろそろ…。気をつけろよ。}
……また?
友姫「う、うん…。じゃあね。」
プツッ ツーツー……
何をそんなに気をつけなきゃいけないのか全然わからなくて、しばらく携帯を見つめたままで止まっていた。
するとドアをノックする音が聞こえた。
コンコン
友姫「はぁい。」
:07/05/09 23:13
:SO903i
:P7pPJzpc
#46 [向日葵]
入ってきたのは真貴だった。
友姫「どーしたの?」
真貴「ん?いや色々喋りたいなぁと思って!」
と私が座っているベッドに同じ様に座りに来た。
しばらく座っていると、後ろにボフッ!と倒れた。
真貴「友姫姉…。なんで付き合っちゃったのー?」
友姫「えぇ?(笑)何よ急に。」
真貴は天井から私へと目を向けた。
そしてジトーッと見る。
見にくいかなと思って私も同じ様に寝転ぶ。
:07/05/09 23:18
:SO903i
:P7pPJzpc
#47 [向日葵]
昔はよく一緒に寝たっけなぁ……。
私は手を伸ばして真貴の頭を撫でた。
いつも珊瑚君がそーしてくれる様に…。
友姫「どーしたの…?」
すると真貴は目をキョロキョロとあちこちに泳がせた。
そして起き上がり、私を肩越しに振り返る。
すると私に覆い被さるようにしてきた。
友姫「?真貴……。」
真貴「友姫姉……俺……。」
:07/05/09 23:27
:SO903i
:P7pPJzpc
#48 [向日葵]
そこで私はわかった。
友姫「真貴!やめてよ!!」
真貴を押し退ける。
すると真貴は傷付いた顔をして下を向いた。
真貴「ゴメン……。」
友姫「ゴメンじゃないわよ!プロレスはもう卒業したでしょ?!」
真貴「………………は?」
まったく真貴は……。
小さい頃。お父さんがプロレス好きな事もあってよく真似ていたことがあった。
小さい頃なんか力はほぼ同じだったから良かったものの、今は絶対真貴の方が力が強い。
:07/05/09 23:31
:SO903i
:P7pPJzpc
#49 [向日葵]
真貴「ちょ、姉ちゃん何言って……。」
友姫「ハイ!お遊びは終わり!早くお風呂入って寝なさい!」
真貴の背中を押しながら無理矢理部屋を追い出す。
友姫「じゃねっ!」
バタン……。
真貴はドアにもたれてズルズルと崩れた。
真貴「くそっ…。全然子供扱いじゃねぇか……。」
結女「まったく。真貴じゃ無理だってぇー。」
真貴「何だよ結女。」
:07/05/09 23:36
:SO903i
:P7pPJzpc
#50 [向日葵]
丁度お風呂からあがってきた様子の結女を機嫌の悪い真貴は睨む。
結女「何って。アタシ友姫姉ちゃんの部屋で寝ることになってるの♪」
真貴「はぁっ?!」
思わず立ち上がる真貴。
そんな羨ましい!!と言った目で結女を見る。
結女「女の子の特権だから。邪魔しないでよね!あ、あと友姫姉ちゃん困らしたら承知しないわよ?」
コンコン
中から友姫が返事をする。
結女はアタシ〜!と答えて中に入って行った。
:07/05/09 23:40
:SO903i
:P7pPJzpc
#51 [向日葵]
真貴はそれを見ておくしか出来なかった。
・・・・・・・・・・
結女「ねぇお姉ちゃん。今の人とはいつ頃知り合ったのー?」
友姫「え?珊瑚君のこと?……んー。今年のー1月くらいかな。」
結女の分の布団を敷いてあげながら質問に答えた。
結女はベッドの上でゴロゴロしている。
結女「え!!まだ全然付き合って長くないんだー!!」
『考えてみればそうだなぁ……。』
なんかずーっと前から一緒にいる気分。
それくらいいつも一緒にいるのかもしれない。
:07/05/09 23:48
:SO903i
:P7pPJzpc
#52 [向日葵]
:07/05/09 23:49
:SO903i
:P7pPJzpc
#53 [向日葵]
:07/05/09 23:50
:SO903i
:P7pPJzpc
#54 [
]
更新されてる

主サン頑張って

(>∀<)

ぃつも見てるんで



また感想板の方にもコメ

します



+゚
:07/05/09 23:51
:N902i
:☆☆☆
#55 [向日葵]
:07/05/09 23:51
:SO903i
:P7pPJzpc
#56 [向日葵]
:07/05/10 00:13
:SO903i
:B5mRu0HI
#57 [向日葵]
友姫「でもこれだけはわかるよ。……すっごいいい人。」
結女「わかるよ!お姉ちゃん幸せそうな顔してるもん!!」
私は結女に笑いかけて、電気を消した。
結女は布団に潜りこみ、ひょこっと顔を出した。
結女「またアタシにも合わしてね。」
私もベッドに入る。
端の方に行って結女の顔が見える位置まで行く。
友姫「もちろん。」
私達は笑い合って「おやすみ」と言った後、静かに目を閉じた。
:07/05/10 09:27
:SO903i
:B5mRu0HI
#58 [向日葵]
bQ **意識**
朝が来た。
カーテン越しに光が入る。
その光が眩しくて私は目をゆっくりと開けた。
枕元に置いている携帯を見るとA.M6時。
えらく早起きをしてしまった。
それでも目が完全に覚めてしまったので、下に降りて朝食をとることにした。
トントントン…
階段を降りたと同時に、玄関のドアが開いた。
友姫「……誰?」
外から来たのは真貴だった。
:07/05/10 09:35
:SO903i
:B5mRu0HI
#59 [向日葵]
真貴「あ、友姫姉。おはよう。」
真貴はジャージ姿に首にタオルをかけて汗を拭いていた。
友姫「おはよう、て真貴何してたの?」
真貴「ジョギング!体力つけたいから中3くらいからの日課なんだ。」
『へぇ。意外に努力家。』
真貴はそのまま汗を流すためにお風呂場へ直行。
私は居間へ行くことにした。
「友姫。おはよう。」
友姫「おはよう父さん。」
:07/05/10 09:38
:SO903i
:B5mRu0HI
#60 [向日葵]
初登場。
この人は私のお父さん。
朝早くに会社に行って、夜遅くに帰って来るため会うことがあまり無い。
だけど年の割りに若く見え、かっこよく、穏やかな父さんが私は好きだった。
父「今日は早起きだね。」
友姫「目が覚めちゃって。父さんはこれから?」
父「あぁ。そろそろ行かなきゃな。」
椅子にかけてある上着を取りながら立ち上がり、父さんは玄関へ向かった。
私は玄関まで見送りに行く。
:07/05/10 09:43
:SO903i
:B5mRu0HI
#61 [向日葵]
友姫「いってらっしゃい!」
靴をトントンとして、父さんは置いてあるカバンを持った。
父「行ってくるよ。」
私の頭を撫でた後、家を出ていった。
『お父さんって…珊瑚君に似てるかも……。』
……いや逆か。
珊瑚君が父さんに似てるんだ。
しかしよく「私の好きな人はお父さんに似てます」的な事って絶対無いと思ったけど。
まさか自分がそれに当てはまるとは……。
:07/05/10 09:48
:SO903i
:B5mRu0HI
#62 [向日葵]
友姫「ミステリー……。」
真貴「何が?」
友姫「わ!びっくりしたなぁもぅ……。って真貴なんて恰好してんの!」
下に制服のズボンを履いて、上は裸。髪は濡れたままでタオルを被ってる。
真貴「ん?いや暑いから!」
友姫「今の時期風邪ひいちゃうでしょ?ホラ頭もちゃんと拭く!」
タオルを持ってガシガシと真貴の頭を拭いてやる。
真貴は黙ってされるがままにされている。
:07/05/10 09:52
:SO903i
:B5mRu0HI
#63 [向日葵]
真貴「ちょっと痛ぇよ…。」
そう言いながらも、その声は嬉しそうだった。
ひとしきりやってやると、またタオルを頭に被せてやった。
友姫「ホラ!着替えておいで!」
しかし真貴は動こうとしない。
それどころか私の手を掴んできた。
友姫「真貴!風邪ひいても知らないよ!!」
真貴「姉ちゃん……俺変わっただろ?」
そう言って掴んだ私の手を真貴の胸元にやった。
『……あ、ホントだぁ……。』
:07/05/10 09:56
:SO903i
:B5mRu0HI
#64 [向日葵]
真貴の体は締まってて、しっかり“男の子”の体つきになっていた。
そして手越しに真貴の鼓動を感じる。
『ホントに大きくなったんだなぁ……』
なんだか成長が嬉しくて、私は笑った。
一方の真貴は成長が嬉しくて笑った友姫の顔が可愛くて、大人になったってドキドキさせるつもりが自分がドキドキするハメになった。
私の手を離して、真貴は着替えに部屋に戻った。
私はやっと朝食に向かう。
:07/05/10 10:01
:SO903i
:B5mRu0HI
#65 [向日葵]
・・・・・・・・・・
朝食を終えて部屋に帰るとタイミングよく結女が起きた。
友姫「あ、ゴメン。起こした?」
結女「んーんー。たまたま目が覚めただけ〜……。」
覚めたと言いながら、結女はまだ眠たそうだった。
ベッドに座る私の膝に甘える様に頭を置く。
それがまた可愛くて、赤ちゃんを相手するみたいな喋り方になった。
友姫「結ー女ぇー。どうちたの〜。」
自分の喋り方に寒気がして私は恥ずかしくなった。
:07/05/10 10:06
:SO903i
:B5mRu0HI
#66 [
]
更新されてる↑↑(≧Α≦)ノ~~~また

来ちゃいましたぁ


ほぼ毎日来ちゃってます

もぅ常連なんで(^Q^)/^
上げときマス


:07/05/10 14:07
:N902i
:☆☆☆
#67 [向日葵]

さん

ウチなんかの小説の常連さんになって頂いて嬉しい限りです


いつもありがとうございます


******************
一回コホンと咳払いした後、結女の頬を軽くペチペチと叩き膝からどかして制服に着替える。
結女もノロノロてだけど用意しだした。
結女の準備が整ったトコで、私達は部屋を出た。
階段を降りている時に気付いた。
本読んでない……。
:07/05/11 12:55
:SO903i
:TvhQ5C.E
#68 [向日葵]
『珊瑚君…ゴメン……』
また図書室で本選びの時間がなくなってしまった(泣)
友姫「いってきまぁーす」
結女「お姉ちゃん待って!真貴真貴!!」
友姫「あ、そーだ。真ー貴ぃー!」
するとトイレのジャーとカチャッ言う音が微かに聞こえた。
奥からトイレに入ってたと思われる真貴が出てきて、玄関に置いてあるカバンを急いで持った。
真貴「いってきます!ゴメン友姫姉!」
そして3人で仲良く登校したのだった。
:07/05/11 13:01
:SO903i
:TvhQ5C.E
#69 [向日葵]
・・・・・・・・・・・・・
暁「おーっす珊瑚ー!!」
珊瑚が登校中、後ろから暁がやって来た。
珊瑚「あれ?佳苗は?」
暁「風邪でダウン〜。だから俺寂しくってさー。むさくるしいけど珊瑚で我慢するわー。」
珊瑚「なら1人で行け。」
とスタスタ歩く。
その肩に必死に捕まって引きずられながら暁は「いやー。」とすがりつく。
ふと暁が前を見ると
暁「おーい珊瑚ー。あれ、いいのかぁー?」
:07/05/11 13:08
:SO903i
:TvhQ5C.E
#70 [向日葵]
前を見る珊瑚に習って目線の先にいたのは
楽しそうに話す友姫と真貴だった。
(人で結女が見えていない。)
――――……
先に着いた私は結女達と別れた後、図書室の秘密の場所へ向かった。
なんとなく図書室に行きたかったが、本を見ていたら読みたくなるので古い本ばかりのここに来た。
『やっぱりココは落ち着くなぁ……。』
などと呑気にしていると
:07/05/11 13:13
:SO903i
:TvhQ5C.E
#71 [向日葵]
ガラガラ …ピシャン!
カツカツカツ
奥で随分乱暴な人だなぁとか思っていると、足音はこちらに向かっている。
棚の少しの隙間に足が見える。
ズボンなので男子だろう。
こちらへ向かっていた足は棚をはさんで友姫の目の前に止まった。
『本探しに来たのかなぁ?』
と思っていると、男子が喋りかけてきた。
「いるのか?」
:07/05/11 13:17
:SO903i
:TvhQ5C.E
#72 [向日葵]
尋ねる声を私は知っていた。この声は
友姫「珊瑚君……?」
何故こっちにこないのかと思ったらゆっくりこちら側に来た。
腰かけている私を認めると、目の前に屈み、私を抱き寄せた。
友姫「え?珊瑚君?」
珊瑚「あまり……他の奴といないでくれ……。」
耳元で珊瑚君の低い声が聞こえる。
その声は、少し怒っていた。
友姫「他の奴……?」
私には覚えがなかった。
千歳君や白月君のこと?
でも2人共ちゃんと彼女いるし。
:07/05/11 13:24
:SO903i
:TvhQ5C.E
#73 [向日葵]
残るは…………
え?…………真貴?
友姫「珊瑚君。大丈夫だって。どうしたの?」
珊瑚君を離しながら珊瑚君の顔を覗く。
珊瑚君は目線を下にやってブスッとしている。
珊瑚「お前を取られた気分であまり好ましくない。」
友姫「へ?」
また拗ねてるのか、と分かり私は思わず笑う。
友姫「クスクス。珊瑚君は独占欲強いねぇ。」
:07/05/11 13:29
:SO903i
:TvhQ5C.E
#74 [向日葵]
でもそれがまた嬉しいかも。それだけ自分を好いてくれてる証拠だから。
私が笑っていると、珊瑚君の両手が私を包む。
「え?」と思い、珊瑚君を見ると真剣な顔をしていた。
珊瑚「悪いかよ。」
――――ドキン…
びっくりした。
否定するかと思ったのに。
そんな事を思っている間に、乱暴に唇を重ねられた。
友姫「んっ……。」
:07/05/11 13:33
:SO903i
:TvhQ5C.E
#75 [向日葵]
口を離して、少し長かったキスなので息があがる。
友姫「さ……ご君……?」
珊瑚「いつだって、独り占めしたいんだ。」
それだけ言って珊瑚君は立ち上がり図書室を出て行った。
その場に取り残された私は、唇にそっと指を這わせ顔が熱くなっていった。
鼓動も耳の奥でドクドクいってる。
初めてだった。あんな乱暴なキス。
いつも優しく触れるくらいしかしないから。
:07/05/11 13:37
:SO903i
:TvhQ5C.E
#76 [向日葵]
焼きもちを妬かせた珊瑚君は色んな意味で恐ろしい……。
顔の熱が下がるどころかドンドン上昇していく。
『教室……行けるかなぁ……。』
こんな赤い顔でみんな不思議がらないだろうか……。
・・・・・・・・・・・・・
教室に戻るといつものメンバーが集まっていた。
珊瑚君を除いて……。
律「あら友姫。どこ行ってたの?」
暁「おはよー友姫ちゃん!……ん?顔赤いよ?熱でもある?」
:07/05/11 13:42
:SO903i
:TvhQ5C.E
#77 [向日葵]
やっぱり言われて更に赤くなる。
首をブンブン横に振るだけで答えるのに精一杯だった。
秋帆「珊瑚君知らない?そういえば来てないの。」
思わず心臓が跳ねる。
さっきのあの後だから余計に。
友姫「し…知らない……。」
暁「俺一緒に来たんだよ。んで友姫ちゃんが男と登校してるの見て早歩きで学校入って行ったんだ。」
千歳「え?!浮気友姫ちゃん!!」
友姫「そっそんなことあるわけないじゃないっ!!」
:07/05/11 13:47
:SO903i
:TvhQ5C.E
#78 [向日葵]
それでだ。珊瑚君が拗ねてたのは。
友姫「第一それは昨日いたイトコであって……。一緒に住むことになったから登校してた訳で……。」
律「一緒に」
秋帆「住むぅ?!」
(友姫以外)一同『珊瑚(君)(寛和)そりゃショックだろ!!』
なんて言ったってあの少年は友姫が好きなことを(これまた友姫以外)知ってる為、珊瑚にエールを送る一同であった。
当の友姫は顔をまだ赤くしたままゴニョゴニョと「だから違う」とか「あれは弟みたいなもんで」とか言っている。
:07/05/11 13:52
:SO903i
:TvhQ5C.E
#79 [向日葵]
―――一方、皆にエールを送られた珊瑚はと言うと。
もう1つの秘密の場所にいた。
それは用具室である。
窓を開けてすぐ側に座っている。
『……絶対怖がらせた……。最悪じゃないか……。』
無理矢理キスをしてしまったことに反省をしていた。
自分の欲望をまたも抑える事が出来なかった。
……ここに初めて来た時と同じだ…。
:07/05/11 13:56
:SO903i
:TvhQ5C.E
#80 [向日葵]
千歳に襲われている時、言葉足らずの自分のせいで友姫を傷付けたことがある。
そして修学旅行で仲直りし、2人は結ばれた。
そして今、こんなに近くにいるせいで益々友姫を自分の側にいさせたくなっている。
『後で謝っておこう。』
そう思った瞬間。
ガチャ……
ドアが開かれた。
「!な、何してるんですか?」
:07/05/11 14:00
:SO903i
:TvhQ5C.E
#81 [向日葵]
女の子はおずおずと中に入ってくる。
見たところ1年生だ。
珊瑚「……別に関係…」
『この顔……どこかで……。』
思い出す前に女の子が先に思い出した。
「あ!友姫姉ちゃんの!!」
珊瑚「友姫姉…あぁ。あの双子の……。」
思い出した。
確か双子の1人。
結女「結女です!友姫お姉ちゃんがお世話になってます!」
と深々と礼をした。
:07/05/11 14:04
:SO903i
:TvhQ5C.E
#82 [向日葵]
いや別にお世話はしてないと思いながら珊瑚は別の事を口にした。
珊瑚「あー…アンタは何しに来たの?」
結女「アタシはここでホームルームのサボリッ!担任が好きじゃなくて!」
と言って少し離れたとこに座る。
珊瑚「そうか……。なぁ、アンタの片割れは友姫が好きだよな?」
結女「真貴?はい。好きみたいですよ。まったくお姉ちゃんには相手にされてないけど。」
それを聞いて珊瑚は少し胸を撫で下ろす。
そして立ち上がる。
:07/05/11 14:09
:SO903i
:TvhQ5C.E
#83 [向日葵]
珊瑚「俺、もう行くから。」
結女「あ、またココ使っていいですか?」
珊瑚「あー……別に……。」
そう答えると結女はニパッと笑った。
そして珊瑚は部屋を出て行った。
階段を降りて行くと、若い教師が階段を上がって来た。
『ヤバイ…見つかった。』
教師「コラー。今はホームルームの時間だろー。」
珊瑚「はい……。」
:07/05/11 14:13
:SO903i
:TvhQ5C.E
#84 [向日葵]
そして教師の横を通り過ぎる。
珊瑚の姿が見えなくなると、教師は階段を上っていった。
そして向かった先は
――――用具室。
カチャ……キィ……。
窓から外を眺めていた結女が振り返り笑う。
結女「先生……。」
扉が閉まると同時に結女と教師は抱き締め合った。
:07/05/11 14:17
:SO903i
:TvhQ5C.E
#85 [向日葵]
―――……
ホームルームが終わると、珊瑚君が帰って来た。
急いで珊瑚君の元へ行く。
友姫「珊瑚君……。」
珊瑚「あぁ。友姫。」
友姫「ちょっと来て!」
珊瑚君の手を引っ張り廊下へと誘導する。
友姫「……真貴とは何もないから。それに!登校する時結女もいたんだよ!だから……。」
珊瑚「わかったから……。さっきは……ゴメン。」
と言いながら頭を撫でてくれた。
いつもな珊瑚君だと思い安心して大人しく頭を撫でられていた。
:07/05/11 14:23
:SO903i
:TvhQ5C.E
#86 [向日葵]
友姫「まだ本読めてないけど図書室帰りに行こうね?」
珊瑚「わかった。」
私達は笑いあった。
和みムードが広がる。
しかし……外からは……
『カップル反た―――い!!』
『学校内でラブラブすんの反た――――い!!』
と皆思ってたかは定かじゃない。
千歳「ナイト様友姫ちゃんにデレデレだよねー。」
秋帆「友姫ってほら…純粋な上に若干の天然が入ってるじゃない?」
律「だから可愛がりたくなっちゃうんだろうねぇ。」
:07/05/11 14:28
:SO903i
:TvhQ5C.E
#87 [向日葵]
一同はウンウンと納得。
図式に表すと友姫>珊瑚になるんだろうなと皆で解釈。
さすが友姫!と皆友姫には完敗なのであった。
これをさらに図式で表すと友姫>珊瑚>一同>千歳なのである。
千歳「あれ?なんで俺一番下?」
律「バカだからじゃない?」
ここのカップルもまた律>千歳の方程式が成り立つのであった。
頑張れ千歳…(作者の声)
:07/05/11 14:33
:SO903i
:TvhQ5C.E
#88 [向日葵]
・・・・・・・・・・・・
放課後。
掃除当番の珊瑚君を待っていた。
他の皆には図書室に寄る事を言って先に帰らせた。
ぼーっとしていると
ド―――ン!!!!!
と横から衝撃。
あまりのことで倒れる。
真貴「ゴメン友姫姉!!見つけたもんでつい!!」
友姫「真貴……。早く退いて……。」
転ぶことはなかったものの座っている上に真貴が乗っているのは分が悪い。
真貴「あ!ゴメン!!」
慌てて退いて私を起こす。
:07/05/11 14:39
:SO903i
:TvhQ5C.E
#89 [向日葵]
:07/05/11 14:41
:SO903i
:TvhQ5C.E
#90 [向日葵]
真貴「怪我ない?あ、ゴメン汚れた。」
そう言ってスカートの裾をパッパッとはらってくれた。
大体汚れが落ちたところで真貴はニヒッと笑う。
真貴「今日こそは一緒に帰れるよね?」
友姫「あー…。ゴメン!!無理!!」
すると真貴は頬を膨らました。
それをプシュっと潰しながらまた謝る。
真貴「いつになったら一緒に帰れるのさぁー…。」
友姫「私のことばっかりじゃなくて友達を大事にしなさい?」
:07/05/11 19:02
:SO903i
:TvhQ5C.E
#91 [向日葵]
真貴「俺は友姫姉がいいんだ!」
その声を聞いて箒を持ったまま珊瑚君がドアまで出てきたが、私の角度からは見えず、逆に真貴の角度から見えるようになっている。
ドアまで来た珊瑚君を見つけて真貴は私に更に近づく。
真貴「ねぇ…。一緒に帰ろう?俺は友姫姉と一緒がいい。」
と甘えるように私にだきつく。
私はいつものことなので何も思わなかったが珊瑚君はそうもいかなかった。
:07/05/12 09:09
:SO903i
:eR9ub5EA
#92 [向日葵]
珊瑚君は私と真貴を引き剥がして間に入りこんだ。
珊瑚「いい加減姉離れしろよ。友姫が困ってんだろ。」
珊瑚君の方が明らかに身長が高く、迫力満点で真貴を見下ろす。
真貴も一瞬怯むも負けじと睨み返す。
真貴「お前には関係無いだろ!俺は友姫姉のイトコなんだ!!お前よりも関係は密接なんだぞ!!」
珊瑚「友姫が好きなのは俺だけだ。イトコだか何だか知らんが調子に乗んなよ。」
珊瑚君今さらりと衝撃発言。真貴と珊瑚君の対決よりそっちの方が気になった。
:07/05/12 09:17
:SO903i
:eR9ub5EA
#93 [向日葵]
真貴「お前だってたかが彼氏だろ!!そっちこそ調子に乗るなよな!!」
二人の間にバチバチバチと電流が走る。
まさに一触即発。
いや……もう即発してるかな……。
友姫「とりあえず真貴!家に帰ったら会えるんだから先に帰って!!」
真貴はキョトンとして、「あぁそっか」とニヤッと笑った。
真貴「そうだよな!家に帰ったらたっっぷり一緒にいれるもんね!!」
何だかやけに「たっぷり」を強調したなぁ。
:07/05/12 09:26
:SO903i
:eR9ub5EA
#94 [向日葵]
たっぷりを強調した意味が分かった珊瑚君は青筋を立てて更に真貴を見下ろす。バックに暗雲が垂れこめている気がする。
珊瑚「ガキは早く帰りやがれ……っ!」
珊瑚君の低い声が更に低くなって、さらにはドスが聞いていた。
真貴「す、すごんでもビビんねぇぞ!!」
と言いながらも声が上ずっている真貴。
舌をべーっと出しながらササーと走って帰って行った。
友姫「ゴ、ゴメンネ…。生意気で。」
珊瑚「友姫。今日遅くなっても構わんか?」
友姫「へ?別にいいけど…なんで?」
:07/05/12 09:33
:SO903i
:eR9ub5EA
#95 [向日葵]
背中を向けたまま話していた珊瑚君は私の方に向き直る。
珊瑚「俺の家に来ないか?」
…………間…………
友姫「えぇっ!!」
私の頭がプシューと蒸気をあげる。
家にお呼ばれ?!また急になんで!
珊瑚「前に言っただろ?母さんが会いたがってるって。」
友姫「あ、あぁ……うん。」
なんか変な妄想をしていた自分が恥ずかしい。
:07/05/12 09:39
:SO903i
:eR9ub5EA
#96 [向日葵]
友姫「じゃ、じゃあ連絡しておくよ。」
珊瑚「おぅ。」
すると中からゴミ捨てのじゃんけんをするから戻って来いとの声があった。
珊瑚君は返事をして教室に入る。
私は廊下で初珊瑚君のお宅拝見にどうしようか思考を色々飛ばしていた。
「お菓子はいるか」「粗相のないようにしよう」とか頭がパンクしそうになった。
『そういえば図書室は寄るなぁ?』
ならホントに遅くなるかもしれない。
・・・・・・・・・・・・・・
:07/05/12 09:48
:SO903i
:eR9ub5EA
#97 [向日葵]
プルルルル プルルルル
私達は図書室の秘密の場所にいる。
今は私が家に電話をしているのだ。
カチャ
{もしもし}
友姫「もしもし母さん?」
{うぅん結女!おばちゃん今お買い物中!}
それなら伝言を頼んでおくことにしよう。
友姫「今日遅くなるからって母さんに言っておいてくれる?」
結女{うんわかった!じゃあね!}
ピッ
:07/05/12 09:55
:SO903i
:eR9ub5EA
#98 [向日葵]
とりあえず連絡終わり。
さてと、では……。
友姫「終わったよ。」
珊瑚「じゃあ行くか。」
秘密の場所を出て学校を出て。いよいよ珊瑚君のお家へ!
―――――……
いつもの同じ道だけど、曲がり角で私の家とは逆方向に行く。
友姫「あーなんか変な感じっ!」
珊瑚「いつもあすこで右に曲がるからな。」
話していると「寛和」の表札発見。
結構大きな家だ。
:07/05/12 10:01
:SO903i
:eR9ub5EA
#99 [向日葵]
珊瑚「ただいま。」
友姫「お、お邪魔します!」
すると奥から珊瑚君のお母さんが出てきた。
珊瑚母「あらあら。いらっしゃい。どうぞ。」
優しくニコニコ笑って私を向かい入れてくれたことで私の緊張を和らげた。
友姫「失礼します。」
靴を揃えて居間に招かれるが珊瑚君が私の手を引いた。
珊瑚「部屋に行くから。」
『え……部屋?今部屋って言った?』
:07/05/12 10:07
:SO903i
:eR9ub5EA
#100 [向日葵]
:07/05/12 10:08
:SO903i
:eR9ub5EA
#101 [向日葵]
珊瑚母「あらそう?アンタ変な事しちゃ駄目よ!」
珊瑚「っ!するわけないだろ!行くぞ友姫。」
先に部屋に行く珊瑚君とおばさんをまごまごと交互に見ながらとりあえずおばさんに一礼して私は珊瑚君を追い掛けた。
・・・・・・・・・・
珊瑚「ココ。」
と言ってドアの前で立ち止まる。
珊瑚「ハイ入っていいよ。」
ドアを開けて私を先に入れる。
:07/05/12 13:22
:SO903i
:eR9ub5EA
#102 [向日葵]
友姫「お、お邪魔しま…す。」
入ると珊瑚君の匂いがした。
中はいたってシンプル。
キチンと片付けられていて、本棚にはやっぱり本がいっぱいあった。
バタン
ドアが閉まった音で一気に緊張した。
図書室とは違って部屋は狭く、すぐ近くには珊瑚君がいる。
秘密の場所でもそうだがやっぱり何かが違う。
珊瑚「まぁ座れば?」
:07/05/12 13:29
:SO903i
:eR9ub5EA
#103 [向日葵]
友姫「う、うん!」
座るものの1mくらい離れる。
珊瑚「もっとこっちよれば?」
寄る…寄る……
そして寄った距離わずか10cm。
何だかこの密室でくっつくのは恥ずかしい……。
珊瑚「なぁ友姫。なんでそんな遠い?」
友姫「こ、心地よい距離…っ?」
珊瑚君はため息をついて私の方へ寄って来る。
2人の距離はもうない。
:07/05/12 15:31
:SO903i
:eR9ub5EA
#104 [向日葵]
そして心臓が最速で動く。
『無理無理無理無理!!死ぬ死ぬ!寿命分心臓動いてるっ!!』
なんて思っていると珊瑚君が口を開いた。
珊瑚「次どんな本読みたい?」
友姫「え。あ、んーと怖い話読みたいかも。」
珊瑚「ホラーなぁ…。」
と言って立ち上がり、本棚へ向かった。
立ち止まりゴソゴソと本を探してくれている。
:07/05/12 15:47
:SO903i
:eR9ub5EA
#105 [
]
:07/05/12 21:38
:N902i
:☆☆☆
#106 [向日葵]

さん

いつもありがとうございます



************
友姫「え?!珊瑚君が貸してくれるの?!」
慌てて立ち上がって珊瑚君の横に行く。
友姫「また図書室に行けばいいよ!汚したら大変……」
話ながら珊瑚君の顔を見ると、珊瑚君は微笑んでいた。
友姫「……?どうしたの?」
珊瑚「そーやって自然にいろよ。何緊張してんの?」
:07/05/13 00:51
:SO903i
:iNPBtArw
#107 [向日葵]
するとスッと左手を出して私の額をデコピンした。
衝撃で目を瞑る。
珊瑚「俺がなんかするとでも思った訳?」
そう言うと私の髪をのけて首をソッと撫でる。
友姫「ひぎゃっ!!」
思わず首許を押さえながら珊瑚君から遠ざかる。
珊瑚「ほらみろ。こんな事してもお前が怖がるだけだろ。」
珊瑚君はまた本棚に目を向ける。
そして私の注文した本を探してくれている。
:07/05/13 01:08
:SO903i
:iNPBtArw
#108 [向日葵]
珊瑚「俺は嫌われるのだけはゴメンだぞ。」
「どこかあった気がする。」と言いながら探し続ける珊瑚君。
私は触れられた首を抑えながら、何故か息が上がっていた。
友姫「ハッ……ハァッ……」
うまく息ができない。
心臓が音がわからないぐらい脈打ってる。
びっくりした。
だって男の人だから。
珊瑚君が改めて男の人だと思ったから。
自分が如何に大切にされてるかわかった気がする。
:07/05/13 01:22
:SO903i
:iNPBtArw
#109 [向日葵]
珊瑚君がその気になったら、自分を押し倒すことも自分を襲うことも出来る。
怖い。
珊瑚君が。
でも、珊瑚君は自分が怖がること知ってくれているから何もしないんだ……。
友姫「ゴ……ゴメンナサイ……。」
珊瑚「ん?」
友姫「私、心の準備とか、全然でっ。その……まだ、そーゆーのはっ……えと……。」
一生懸命言葉を繋ぐが頭が混乱してて回ってくれない。
:07/05/13 01:26
:SO903i
:iNPBtArw
#110 [向日葵]
珊瑚「友姫?何言ってんの?まさか俺が色々我慢してるとか思ってんのか?」
私は静かに頷く。
珊瑚君はハァーとひと息ついて手に持っていた本を本棚に戻した。
そしてこちらに向かう。
下を向いていたので珊瑚君の足が視界に入る。
珊瑚君は私が下を向いたままの頭を自分の胸へ抱き寄せた。
珊瑚「俺は何も我慢してないから。友姫が俺を怖がる方が嫌だ。」
押し付けられた胸に心地よさを感じて、ぎこちなく珊瑚君のセーターを掴む。
:07/05/13 01:36
:SO903i
:iNPBtArw
#111 [向日葵]
珊瑚「友姫だって急がなくていいから。俺はお前のペースに合わす。…………たまに脱線するがな。今日みたいに。」
冗談っぽく言う珊瑚君に私はフフッと笑う。
それと同時に珊瑚君は私を少し離す。
私は珊瑚君を見上げた。
珊瑚「基本俺はまだガキだから。独占欲だって強いし、嫉妬だってする。今日読んだのだってイトコとの時間を潰したかったんだ。」
私は目をパチクリさせる。知らなかった。珊瑚君の本音が何かが取れたようにポロポロ溢れてる。
:07/05/13 01:41
:SO903i
:iNPBtArw
#112 [向日葵]
そんな私の髪の毛を一束持ち、口元へ運ぶ。
珊瑚「俺は……友姫の時間までも支配したくなってる……。」
――――ドクンッ
あまりにストレートな言葉に顔が塗り潰した様に赤くなる。
友姫「……っ。私……っ。」
珊瑚「まぁ、怖がらすことは絶対しないから。ホラ。本探すの手伝って。」
手を引っ張られ、本棚の前に戻る。
探してるけど頭の中に本能の声が反芻していた。
――私モ貴方ヲ私デ支配シタイ――
:07/05/13 01:48
:SO903i
:iNPBtArw
#113 [向日葵]
あんな事を言われたら、自分を制御出来なくなる。
私だって、珊瑚君を独占したい気持ちでいっぱいだ……。
思わず声に耳を傾けたくなくて耳を塞いだ。
そんな時。
バンッ!
「兄ちゃん!!」
トタトタトタ!!
部屋に入って来たのはなんとも可愛らしい男の子だった。
珊瑚「汰樹!ドアはちゃんとノックしろ。」
:07/05/13 01:54
:SO903i
:iNPBtArw
#114 [向日葵]
汰樹(たき)と言う男の子はゴメンナサイと笑いながら言うと珊瑚君に抱きつく。
そして私と目が合う。
汰樹「おねえさんだれぇ?あ!わかった!!兄ちゃんのおよめさんだ!!」
思わずコケる私。
彼女なら分かるけどそれを遥かに越えてお嫁さんって!!
珊瑚「友姫って言うんだ。兄ちゃんの大切な人だから仲良くな?」
目線を合わせてお兄ちゃんらしく話す珊瑚君を見て新たな一面を発見出来た。
汰樹君は元気よく「ウン」と言ってコケたまま座っている私に抱きついた。
:07/05/13 01:59
:SO903i
:iNPBtArw
#115 [向日葵]
汰樹「ゆきちゃん!ぼく汰樹!また遊んでねっ!」
ニパッと笑って私から離れ、どこかへまたトタトタ行ってしまった。
しかし笑った時のあの可愛いさ……。
小さい頃の真貴と比べものにならないくらい可愛い。
あの子もいつか真貴みたいに成長するかと思ったら微笑ましかった。
珊瑚母「珊瑚ー!ちょっと来てー!!」
珊瑚「ちょっと待ってろ。何ー?」
バタン
:07/05/13 02:03
:SO903i
:iNPBtArw
#116 [向日葵]
シーン。
静寂が私を包む。
なんだか気が少し抜けたと同時に少し睡魔が襲ってきた。
『駄目だ……目が……勝手………………に。』
**************
カチャ
珊瑚「友姫。母さんが…。友姫?」
友姫はベッドに寄りかかりながら寝息を立てている。どうやら寝てしまったらしい。
珊瑚『無防備すぎ……』
:07/05/13 02:07
:SO903i
:iNPBtArw
#117 [向日葵]
抱き上げ自分のベッドに乗せてやる。
気持ちゃさそうに眠る友姫を見て前髪をサラッと触る。
怖がらせたくなんかない。
でも友姫が受け入れてきた時は全てを俺の物にしたい。
珊瑚「欲張りで……ゴメン。」
そしてオデコに軽く唇を触れる。
友姫は少し身じろぎしたが、起きることはなかった。
―――……
薄く目を開けて、認識するいつもと違う天井。
:07/05/13 08:39
:SO903i
:iNPBtArw
#118 [向日葵]
友姫「……こ…こ。」
珊瑚「起きたか?」
聞き慣れた声がする方に半分まだ寝てる頭で首を向ける。
しかしその姿を見た瞬間一気に目が覚めた。
友姫「わ!ゴメン!!」
珊瑚君は着替え中でもうそろそろ服に手を通そうとしているところで、上半身が裸だった。
珊瑚「いや別にどってことないけど…。」
と言い服を完全に着てしまった。
真貴も締まっていたけれど、珊瑚君の体は筋肉が無駄なくついてて、しなやかだった。
:07/05/13 08:50
:SO903i
:iNPBtArw
#119 [向日葵]
ラフな格好になった珊瑚君はベッドに腰かけた。
友姫「今何時?」
珊瑚「えー…っと7時かな。」
いつ頃目を瞑ったのか全然覚えがない。
すると珊瑚君は頭をポンポンとしてた。
珊瑚「母さんが晩飯食べて行かないか?って。どうする?」
友姫「え!そこまでお世話になる訳には!!」
私は手と首をブンブン振った。
珊瑚「母さんが望んでるんだ。駄目か?」
:07/05/13 09:06
:SO903i
:iNPBtArw
#120 [向日葵]
と上目使いで聞いてきた。
『か、可愛い…っ!!』
この場合普通女の子が男の子にこーゆー印象なんだろうけど、私達の場合なんだか逆の気がする。
友姫「じゃあ……お言葉に…甘えて。」
珊瑚「よし。じゃあ行くぞ。」
友姫「あ!一応もう一回家に連絡いれるからっ。」
携帯を取り出してリダイアル。
珊瑚君は私を待ってくれている。
:07/05/13 09:13
:SO903i
:iNPBtArw
#121 [向日葵]
{もしもし}
電話に出たのは結女でも母さんでもない。
この低い声は
友姫「真貴?」
・・・・・・・・・・・・
その名を呼んだ瞬間、珊瑚目が鋭くなる。
アイツか?
アイツが出たのか?
珊瑚の嫉妬の炎が妖しく揺らめき出す。
目の前では友姫が楽しそうに喋っている。
自分じゃない他の奴にそんな表情見せないでくれ……。
:07/05/13 09:23
:SO903i
:iNPBtArw
#122 [向日葵]
・・・・・・・・・・・・・
真貴{姉ちゃんいつ帰ってくんだよー。}
真貴が電話越しにダダをこねる。
そりゃそうだ。
帰ったら会えると言う理由で今日一緒に帰らなかったんだから。
友姫「ゴメンネ!でも私も友達とかと遊び…ひゃっ!」
グッ
珊瑚君が後ろに回って私を抱きしめる。
顔のすぐ横には珊瑚君の顔がある。
呼吸の音が耳元で聞こえる。
さらさらの髪の毛が頬に当たる。
:07/05/13 09:30
:SO903i
:iNPBtArw
#123 [向日葵]
真貴{友姫姉?}
友姫「ご…ゴメン!そーゆーことだからっ!!じゃぁっ」
ピッ
『え?これってどうするべき……?』
左手を動かして、左肩に乗っている珊瑚君の頭を撫でる。
すると甘えるように頭をなすりつける。
友姫「ご飯…よばれていぃ?」
珊瑚「ウン……。」
それでも珊瑚君は離れようとしない。
:07/05/13 09:35
:SO903i
:iNPBtArw
#124 [向日葵]
それでもいい。
甘える珊瑚君が愛しかった。私に触れたいと思ってくれる珊瑚君が愛しかった。
それと同時に、さっきまでの出来事と今すっぽりと私の体を包む珊瑚君の体。
それは男の子ではなく男の人だと言うことを再認識させ、珊瑚君と言う男の人を更に意識させるものだった。
:07/05/13 09:40
:SO903i
:iNPBtArw
#125 [向日葵]
bR **束縛と言う名の嫉妬**
キーンコーンカーンコーン……
秋帆「あー終わったぁぁっ!友姫。今日は一緒…友姫?」
秋帆の声は私の耳には聞こえない。
理由は私が熟睡しているからだ。
佳苗「友姫ちゃんがここまで眠りこんでるの初めてみた…。」
律「何か昨日疲れることがあったんじゃない?」
ジッ
皆の視線は珊瑚に向けられた。
珊瑚「なんで俺なんだ。」
:07/05/13 09:51
:SO903i
:iNPBtArw
#126 [向日葵]
律「アンタこの頃友姫引っ張り回しすぎじゃない?」
千歳「珍しいね。ナイト様余裕ないの?あんな子供相手に。」
珊瑚「口ひねり潰すぞ。」
と、担任が来たので皆は席につく。
席が隣の佳苗は珊瑚に問う。
佳苗「まだ立ち直ってない?」
珊瑚「意識はしてないがな……。無意識でやってしまうことがあるから自分が怖くなる……。」
佳苗「……まぁ、ほどほどにね…。気にしなくても友姫ちゃんはそんな子じゃないし!!」
:07/05/13 09:57
:SO903i
:iNPBtArw
#127 [向日葵]
珊瑚「わかってる……」
珊瑚はそう言って片手で顔を覆う。
友姫はそんなことしない。わかってる。
わかってるけど……
怖いんだ。
・・・・・・・・・・・・・
[珊瑚。お母さんね…お父さんと別れるの……。]
小さい頃、まだ若い母の手が珊瑚の顔を包み、必死に涙を堪えて珊瑚に話かける。
誓いあった仲でさえある裏切り。
父はそんな生涯のパートナーを捨て家を出ていった。
:07/05/13 10:04
:SO903i
:iNPBtArw
#128 [向日葵]
他に好きな人が。
母はそう言う。
何故そう安々と他の人を好きになれる?
母さん。どうして父さんは簡単に俺達を捨てて行ったんだろう……。
・・・・・・・・・・・・
帰りになっても友姫が目を覚ます気配がなかったので仕方なくみんなで起こす事になった。
暁「ゆっきちゃーん。起きてー。」
律「もう授業終わったよー。」
秋帆「ゆーきー。」
ここでようやく眠そうに目を開ける。
友姫「……ん。……はれ?どうしたのみんな…。」
:07/05/13 10:11
:SO903i
:iNPBtArw
#129 [向日葵]
:07/05/13 10:13
:SO903i
:iNPBtArw
#130 [向日葵]
律「アンタが寝こけてたから起きるの待ってたの。」
佳苗「でもなかなか起きないから皆で起こそうと思って!」
私は呑気に目を擦りながら欠伸をする。
そしてノロノロと帰る準備をする。
友姫「昨日遅くに寝ちゃって……。」
千歳「そうかぁナイト様が寝かしてくれなかったかぁ。」
この直後に千歳君の頭にトリプルタンコブが出来ることとなった。
:07/05/13 13:16
:SO903i
:iNPBtArw
#131 [向日葵]
―――……
さて帰ろうって時に佳苗ちゃんが提案を出した。
佳苗「ねぇ友姫ちゃん!友姫ちゃん家に行っちゃダメ?」
友姫「へ?」
いきなり何を言い出すやら。私は目が点になってしまった。
暁「あ、俺も行きたーい!どんなのかぁ!」
友姫「いや普通だよ。別に来てもいいけど。」
と言う訳で今日は私のお宅拝見となった。
:07/05/13 13:21
:SO903i
:iNPBtArw
#132 [向日葵]
・・・・・・・・・・・・・・・・
ガチャ
友姫「ハイどうぞー。」
一同「お邪魔しまーす♪」
人をこんなに招きいれたのは初めてだ。
でもワイワイと楽しい。
千歳「案外女の子な感じだねー。友姫ちゃんのことだからもっとシンプルだと思った。」
友姫「あー母さんが好きで。」
私の部屋はカーテンがピンク色。ちょっとした空間にはヌイグルミ。これでも抑えた方だ。
母さんに全部任せたらそこらをピンクやフリフリに変えてしまうのでそれだけは止めてくれと頼んだ。
:07/05/13 13:26
:SO903i
:iNPBtArw
#133 [向日葵]
友姫「じゃあ私、なんか飲み物持ってくるね。」
佳苗「ありがとう!」
律「手伝おうか?」
友姫「大丈夫!」
私は居間に行ってキッチンの冷蔵庫を開ける。
中にはお茶とリンゴジュースしかなかった。
あとは牛乳とかだけどさすがに牛乳は……。
とりあえずお茶にしてコップにお茶を入れる。
友姫「あとはお盆ー。と。どこだっけ。あ、あった!!」
:07/05/13 13:31
:SO903i
:iNPBtArw
#134 [向日葵]
コッブをお盆に乗せ終わると、丁度真貴と結女が帰ってきた。
結女「お姉ちゃんただいまぁー!誰か来てるの?」
友姫「お姉ちゃんのお友達だよ。」
真貴「え?!」
真貴は何か思い、階段を1段飛ばしで駆け上がる。
友姫「え?!真貴??。」
:07/05/13 13:35
:SO903i
:iNPBtArw
#135 [向日葵]
バンッ!!!
全員がドアに視線を向けるが、真貴の視線を向けられるのはただ一人。
真貴「やっぱアンタいたのか。」
眼光を向けられた珊瑚は冷静に見返す。
珊瑚「なんだ。」
真貴「俺と友姫姉の時間邪魔すんじゃねぇよ!!」
悔しそうに顔を歪ませる真貴に対して、珊瑚は冷ややかに真貴を見る。
珊瑚「邪魔した覚えは無い。付き合ってんだから一緒にいるのは当然だろ。」
真貴「な、なんだと……っ!!」
:07/05/13 14:52
:SO903i
:iNPBtArw
#136 [向日葵]
お茶をとりあえず置いてきて、私は自室へ駆け付けた。
友姫「真貴!やめなさい!!」
真貴「…友姫姉……。俺友姫姉と」
友姫「言ったでしょ?真貴も大事だけど皆大事だって。あんまりダダこねると嫌いになっちゃうよ!!」
そう言うと真貴は泣きそうな顔をしてうつ向いた。
真貴「……結局友姫姉は俺なんかどうでもいいんじゃん。」
それだけ言うと真貴は部屋へ戻って行った。
:07/05/13 15:01
:SO903i
:iNPBtArw
#137 [向日葵]
結女「お姉ちゃん、みなさん。ゴメンナサイ。」
私の後をついてきた結女が真貴の代わりに謝って真貴の後を追った。
ひとしきり見せられた一同は唖然。
秋帆「友姫。…いいの?」
友姫「あれぐらい言わなきゃ言うこと聞かないから。あ。お茶忘れてた。取ってくるよ。」
私はまた階段を降りた。
・・・・・・・・・・・・・
カチャ
結女「真貴。」
真貴は枕に顔を埋めていた。
結女「はぁ…。お姉ちゃんだって大人なんだから、いい加減割りきりなよ。」
:07/05/13 15:08
:SO903i
:iNPBtArw
#138 [向日葵]
真貴「うるせぇ…。お前に何が分かるんだよ……。」
バッと顔をあげて結女を睨む。少し目が潤んで見える。
真貴「告白しても分かってなかったんだぞ?!アピっても弟扱いなんだぞ?!この苦しさ、お前に分かるかよ!!」
思いきり枕を結女近くの壁に当てる。
目を瞑って衝撃を避ける。
結女「ウジウジする暇があるならもっと頑張る努力してみなさいよ!」
今度は近くに落ちた真貴の枕を真貴に当てる。
:07/05/13 15:13
:SO903i
:iNPBtArw
#139 [向日葵]
結女の言う通りなので真貴はそれ以上言い返せなかった。
頭をガシガシと擦ってまた布団に顔を埋める。
真貴「あぁぁぁぁぁ!!!!」
もどかしい気持ちを雄叫びで過ごす。
そんな真貴を見て結女は思う。
結女『分からない?そんなこと無い。……私だって叶うハズない恋をしている……。』
:07/05/13 15:17
:SO903i
:iNPBtArw
#140 [向日葵]
・・・・・・・・・・・・・
人数分乗せたお茶に2〜3個氷を入れる。
友姫「よし。持って行こう。」
珊瑚「友姫」
友姫「うわぁっ!」
気配なく現れた珊瑚君に驚きお茶をひっくり返しそうになった。
珊瑚「何でびっくりするかなぁ……。」
友姫「ぜっ、全然足音聞こえなくて……。」
珊瑚君はキッチンまで入って来て片手でお盆を持つ。まるでどこかのお店の人みたいだ。
:07/05/13 15:22
:SO903i
:iNPBtArw
#141 [向日葵]
友姫「おー力持ち!」
感動して私は拍手する。
そして軽々と階段を上がる。
友姫「さっきはゴメンネ。真貴が……。」
珊瑚「別に気にしてない。」
友姫「ホントは人なつっこくていい子なんだ!ただこーやっぱり姉を取られた様でやきもち……」
トン……。
部屋手前で片手はお盆。片手は壁について私を部屋に入れないようにする。
友姫「さ、さ珊瑚…君?」
:07/05/13 15:27
:SO903i
:iNPBtArw
#142 [向日葵]
珊瑚「あまりお前の口から他人の賛辞を聞くのは好きじゃない。」
顔が近い。
思わず下を向くも、私の顎を壁についてた手でくいっと上げる。
目が合う。吸い込まれそうなこの目に見られたらもう逃げられない。反らせない。
友姫「で、でもでもっあの」
珊瑚「それ以上言うなら」
近い顔を更に近付ける。
もう私は動けない。
珊瑚「塞ぐぞ。」
:07/05/13 15:32
:SO903i
:iNPBtArw
#143 [向日葵]
カアァァァァ
塞ぐ……って……!!
目をギュッと瞑る。
―――が
ポン
頭の横を軽く叩く。
「え?」と思って片目からゆっくり開けると、さっきまで近くにあった顔は少し遠くに離れ、妖しきも真っ直ぐな目はいつもの穏やかさを取り戻していた。
珊瑚「フッ…。なんてな。友姫を怖がらせない約束だからな……。」
友姫「ぁ……。」
冗談だったんだ……。でも言ったことは本心かなと思う。
:07/05/13 15:37
:SO903i
:iNPBtArw
#144 [向日葵]
でも、私を一番に考えてくれる珊瑚君の優しさが好きだ。
私は珊瑚君の胸より少し横にくっつく。
友姫「ありがと…。」
珊瑚君は空いた手でギュッと抱く。
この大きな腕が私を安心させてくれる。
少ししてから離れて、珊瑚君がドアを開けてくれたので私は先に入った。
この時、珊瑚は視線を感じる。
それは少し向こうにある部屋からでドアの近くには真貴が立っていた。
:07/05/13 15:43
:SO903i
:iNPBtArw
#145 [向日葵]
その表情はショックと怒りが入り混じった顔でどうする事も出来なくて立ち尽くしていると言う感じだった。
珊瑚はそれを無関心な目で少し見た後、部屋に入った。
結女「ちょっと真貴?ドア早く閉めてよ。」
誰もいない一点を見つめながら真貴は力一杯に拳を作った。その手は力の入れすぎで震えていた。
―――……
次の日の放課後。
珊瑚君がゴミ捨て当番に当たってしまったので、教室で待っている間黒板に落書きをしていた。
:07/05/13 15:52
:SO903i
:iNPBtArw
#146 [向日葵]
適当に描いているとガラガラと誰かが入って来た。
『!!』
慌てて黒板の絵を消す。
私の絵は超絶へたくそなのだ。
友姫「あれ?真貴……。」
ガラガラピシャン
なんだかいつもの真貴じゃないような気がして少し怖くなった。
真貴「友姫姉。昨日はゴメンナサイ。」
友姫「…え?」
『なんだ。いつもの真貴だ。』
:07/05/13 15:56
:SO903i
:iNPBtArw
#147 [向日葵]
友姫「いいのよ。分かってくれれば。」
真貴「でも……っ。俺は、友姫姉が好きなんだ……っ!!」
辛そうに顔を歪ませる真貴を見てやっぱり様子がおかしいと感じる。
友姫「?……私も好きよ?」
真貴「そうじゃない!!」
真貴は首を振る。
そして徐々に私との距離を縮める。
真貴「友姫姉が思ってる好きと俺の好きは違う。友姫姉も、アイツが好きならこの気持ち分かるでしょ……?」
:07/05/13 16:01
:SO903i
:iNPBtArw
#148 [向日葵]
真貴はもう目の前にいる。
知ってしまった真貴の気持ち。
そんな……だって真貴は……。
友姫「だって…。真貴は私の弟」
バンッ!!
真貴「弟なんかじゃない!!れっきとした一人の男だよ!!」
友姫「真貴……どうして……。」
:07/05/13 16:03
:SO903i
:iNPBtArw
#149 [向日葵]
私は哀しくなった。
だって今までそうやって仲良く楽しく過ごしてきたのに……
なんでそんな……。
友姫「帰る…。退いて……。」
しかし真貴はそれを許してくれなかった。
両手を掴んで黒板に押しつける。
友姫「――っ!!真貴!!」
真貴「男として見てくれないなら見てくれる様にするよ。」
冷たい真貴の目に静かな焔が宿る。
友姫「いや…。真貴嫌だ……っ。」
真貴「黙って…。」
:07/05/13 16:47
:SO903i
:iNPBtArw
#150 [向日葵]
真貴は乱暴に私に唇を押しつけてきた。
『いや……っ!!』
手を動かそうとしても、力に敵わず動けない。
一旦口が離れたと思うと、また押しつける。
『やめて……っ!!』
ガリッ!
真貴「…つっ」
友姫「…ぃや……。なんで?こんな無理矢理……。」
真貴は唇の血を手で拭い、再び私に近づいてきた。
友姫「また…噛むわよ……っ!!」
:07/05/13 16:51
:SO903i
:iNPBtArw
#151 [向日葵]
真貴「噛めば?」
迷いなくまた唇を押しつける。
私はただ涙を流すしかなかった。
『どうして……なんでっ!!』
珊瑚君っっ!!!!
――――……
珊瑚「?」
なんか友姫の声が聞こえた様な……。
暁「おーい珊瑚ー!!」
:07/05/13 16:54
:SO903i
:iNPBtArw
#152 [向日葵]
ブレザーとセーターを脱いでカッターシャツだけになった暁と、後ろから佳苗がやって来た。
珊瑚「またバスケ?」
暁「おう!あっちーわぁっ!」
佳苗「珊瑚君はどうしたの?」
珊瑚は手に持っているゴミ箱を「ん。」と出した。
珊瑚「早く帰らなきゃ友姫が待ってるから。」
暁「じゃあ俺らも一緒に帰るか。」
佳苗「ウン!」
:07/05/13 17:26
:SO903i
:iNPBtArw
#153 [向日葵]
3人でのんびりと歩きながら教室に向かう。
友姫が大変なことになってることも知らず…………。
――――……
私は未だキスを続けられていた。
それ以上に進むことはなく、ただただキスされるだけ。
友姫「―――っ!!」
ガクッ
息切れで力が入らなくなって床に座りこむ。
真貴もしゃがみ、またキスしようとするのを右手で口を塞いだ。
涙がスカートに落ちて吸い込まれていく……。
友姫「も……やめて……。」
:07/05/13 17:32
:SO903i
:iNPBtArw
#154 [向日葵]
目に光がともらず、虚ろな目で床を見つめる。
気持ち悪い……
吐きそう……
焦点が定まらない。
自分がどこを見つめてるのかもわからない。
友姫「なん……で…………。」
真貴は戸惑った。
ここまでするんじゃなかった。
友姫の頬に流れる涙を拭う。
友姫は、優しい真貴が戻ってきたのかと思った。
しかしこんな事をされた事のショックが大きくて、そんな事に思考を回すことなんて出来なかった。
:07/05/13 17:37
:SO903i
:iNPBtArw
#155 [向日葵]
真貴「ゆ、友姫ね」
ガラガラガラ
珊瑚「……。!!友姫!!」
ゴミ箱を放り投げて友姫の元へ駆け寄る。
暁と佳苗もそれに続く。
佳苗「友姫ちゃん!」
佳苗は友姫の頭を抱きしめる。
友姫は力無くその手を握る。真っ暗な目からは涙が次々と流れていった。
珊瑚は真貴の胸ぐらを掴んで黒板に押し付けた。
珊瑚「おいお前……。何したんだ……。」
真貴は目を泳がせる。
:07/05/13 17:44
:SO903i
:iNPBtArw
#156 [向日葵]
悪魔で冷静な声で尋ねる珊瑚。しかし怒っているのは一目瞭然だ。
珊瑚「何したって聞いてんだよ……。」
胸ぐらを更に上へグッと上げる。
真貴は苦しそうな声で答えた。
真貴「無理…矢理…キスしたんだ……。何回……も」
珊瑚の頭の中で何かが派手に弾ける音がした。
次の瞬間
バキィィィッッ!!!!!!
ドンッ!!!
:07/05/13 17:49
:SO903i
:iNPBtArw
#157 [向日葵]
殴られた反動でドアにぶつかる真貴。
もう一回殴りに行こうとすると、足元を何かが引っ張った。
見ると震える手で友姫が珊瑚を止めた。
珊瑚「友姫っ……。」
友姫は静かに首を横に振っていた。
そして佳苗と暁の手を借りて立ち上がり、教室を出て行く。
珊瑚達も急いでカバンを持ち、その後を追う。
ピシャンッ!
教室に残された真貴はドアにもたれながら、ただ後悔の涙を流していた。
:07/05/13 17:55
:SO903i
:iNPBtArw
#158 [向日葵]
どうやって家に帰ったか覚えていない。
気がつけば朝で、布団の中に入っていた。
携帯を見れば、もう8時。一緒に寝ている結女の姿は無い。
それもそのハズ。
部屋から出ようとすると鍵がかかっていた。
昨日帰って来てからすぐにかけたと思われる。
意識は段々ハッキリしてきた。昨日の事とか、今まだ涙が流れてるとか……。
:07/05/13 18:02
:SO903i
:iNPBtArw
#159 [向日葵]
真貴を許したい。
でも昨日したことは許せない。
このまま気まずくなる。
それだけは嫌だ。
誰か、昨日に時間を巻き戻して……。
私はベッドに倒れこんだ。
コンコン
母「友姫ちゃん……いるの?」
私は涙を拭いて、鍵を開けた。そして母は部屋に入ってくる。
母「ゴメンネ。聞くけどどうしたの?」
:07/05/13 18:08
:SO903i
:iNPBtArw
#160 [向日葵]
昨日の事は絶対言えない。
私はただ体がダルイと答えた。
しかし母さんは出て行かない。他にも用事があるようだ。
母「体の調子が悪い時に……こんな話、していいかわかんないけど……。」
手をギュッと握りしめて母さんは驚く事を口にした。
母「私達お父さんの仕事の関係で引っ越さなきゃいけないの……。」
――――……
秋帆「今日友姫は〜?」
律「え?さぁ。寛和なんか聞いてる?」
:07/05/13 18:23
:SO903i
:iNPBtArw
#161 [向日葵]
:07/05/13 18:27
:SO903i
:iNPBtArw
#162 [
]
あげ


:07/05/13 19:35
:N902i
:☆☆☆
#163 [向日葵]
:07/05/13 20:43
:SO903i
:iNPBtArw
#164 [
]
楽しみにしてます(^3^)/


:07/05/13 20:44
:N902i
:☆☆☆
#165 [向日葵]
:07/05/14 19:11
:SO903i
:.RBft.uU
#166 [向日葵]
珊瑚「……。実は……。」
昨日あったことを知らない秋帆と律と千歳に話す。
3人共呆気にとられる。
秋帆「友姫……。」
律「だからアンタしっかりしなさいって言ったでしょ!!」
律は珊瑚に喰いかかる。
しかしそれを佳苗が止める。
佳苗「りっちゃん。抑えて。」
律「もういい。私達今から行く。秋帆行こう。」
秋帆「ウン。」
:07/05/14 19:26
:SO903i
:.RBft.uU
#167 [向日葵]
しかし今度は珊瑚は止めた。
珊瑚「頼む…………
俺に行かせてくれ……。」
――――……
2つの出来事が重なって、私は頭が空っぽになっていた。
真貴とはもう元に戻れないの?
私は皆と離れ離れになっちゃうの?
珊瑚君とは?
一緒にいるって言ったのに……。
:07/05/14 19:30
:SO903i
:.RBft.uU
#168 [向日葵]
空っぽになった頭に一気に色んな事が押し込まれる。
頭を抱え、布団に蹲る。
頭に浮かぶのは、耳に聞こえるのは私に笑いかける珊瑚君と私を呼ぶ声。
そして口にする。
友姫「珊瑚君……。」
私は目を瞑り、現実から意識を切り離すことにした。
・・・・・・・・・・・・
コンコン… コンコン…
母「友姫ちゃん……?」
:07/05/14 19:45
:SO903i
:.RBft.uU
#169 [みぃ]
:07/05/14 20:06
:SH902iS
:CJyEhn8M
#170 [向日葵]
ノックの音と母さんの声で現実に引き戻される。
携帯の時間を見ると9時過ぎ。
さっきから30分ほどしか経っていない。
そんなことを思っていたら。
コンコン…
「友姫……。」
その声を聞いて私は飛び起きた。
急いで鍵を開けるも急ぎ過ぎて上手く開かない。
ガチャン!! バンッ!!
:07/05/14 20:19
:SO903i
:.RBft.uU
#171 [向日葵]
みぃさん

アンカーありがとうございます

***************
そこに立っていたのは、紛れもなく珊瑚君だった。
珊瑚「よぉ…。」
薄く、それでも優しく笑う珊瑚君に私は安心して涙が溢れて、思わず抱きついた。
友姫「ふ…ふぇ……珊瑚く……。」
私を抱きしめながら部屋のドアを閉める珊瑚君。
私はしがみついたまんまだ。
:07/05/14 20:22
:SO903i
:.RBft.uU
#172 [向日葵]
珊瑚「言ってみろ。どうした?」
抱きついたまま、鳴咽をもらしながら、たどたどしく私は話した。
真貴の事には黙って聞いていた珊瑚君だけど、引越しのことについてはさすがに「引越し?!」と驚いていた。
友姫「私……行きたくない……っ。珊瑚君とも皆とも……離れたくないよ……。」
より一層強く抱きつく私。珊瑚君は私を抱きしめながら何かを考えていた。
珊瑚「……友姫。」
友姫「ん…?」
珊瑚「俺の家に来ないか?」
:07/05/14 20:28
:SO903i
:.RBft.uU
#173 [向日葵]
へ……?
――――……
夜11時。
珊瑚君はまだ私の家にいる。そして居間には私と珊瑚君。母さんと早く帰って来てと頼み、父さんがいる。
まるで「娘さんをください」バリに緊張した雰囲気。
ひとしきり、珊瑚君の話に耳を傾ける父さん。
そして、私も頼み込む。
父「珊瑚君……だったかな?事情はよくわかったよ。―――だが、大事な娘を男の子の家庭に置いていくわけには……。」
:07/05/14 20:33
:SO903i
:.RBft.uU
#174 [向日葵]
珊瑚「母は賛成してくれています。俺も一切いやらしい気持ちはありません。イトコさんの事もちゃんと預からせて頂きます。」
父さんはウーンと唸る。
そして「しかし」と言う前に珊瑚君が口を開く。
珊瑚「俺は、一度友姫さんに命を助けて頂きました。…………俺に、その恩返しをさせて頂きませんか。……お願いします!!」
私も珊瑚君と一緒に頭を下げる。
友姫「私も皆とここで過ごしたい。お願いします!!」
しばらく返事はなかった。時計の音だけがコチコチと鳴り響く。
:07/05/14 20:39
:SO903i
:.RBft.uU
#175 [向日葵]
―――そして……
父「友姫をしばらくお願いします…。」
顔を恐る恐る上げると母さんは柔らかく笑い、父さんは真剣な顔をして頼んでいた。
私達は顔を見合わせて、ホッとして笑った。
・・・・・・・・・・・
母「ホントはまだ納得してないんじゃないですか?」
友姫達が一旦家に上がってから、居間で夫婦2人がお茶を飲んでいた。
父の前に湯呑をコトッと置き、母は正面に座る。
:07/05/14 20:44
:SO903i
:.RBft.uU
#176 [向日葵]
父「当たり前じゃないか。大事な娘を男の子の家になんか……。」
母「なら何故承諾したんです?」
母はニコニコしながら問う。
本当はその訳を知ってるかの様に。
父はそれが分かっているのかバツが悪そうにお茶をすする。
父「頼みごとなんて滅多にしない友姫が、頼んだからさ。それに……命を助けたなんて、よっぽど彼が好きなんだろう。」
「彼も良さそうな子だ」と付け足して、またお茶をすする。
:07/05/14 20:48
:SO903i
:.RBft.uU
#177 [向日葵]
母「なんだか結婚しちゃいそうですね。」
父「はぁ……そうかもしれんなぁ……。」
どこか寂しげな父に、母はクスクスと笑った。
・・・・・・・・・・・
結婚まで話が進んでいるなんて知るよしもない私達は、私の部屋で喋っていた。
今日はもう遅いので、父が泊まっていきなさいと言ったのだ。
友姫「ありがとう。珊瑚君。」
珊瑚「ん?」
友姫「いつも助けてくれて……。」
ベッドに座り、珊瑚君が自分の布団を敷いている時に私は珊瑚君に微笑む。
:07/05/14 20:56
:SO903i
:.RBft.uU
#178 [向日葵]
珊瑚君はその手を止めて、ベッドに一緒に座る。
珊瑚「友姫が遠くにいくよりマシだ……。」
そう言って私に触れる。
……が。
ビクッ!
私は真貴にやられたことと被り、思わず脅えてしまった。
珊瑚「……っゴメン。手、出さない様にしなきゃな……。」
そう言って手を引っ込めて布団敷きを再開しようとした。
でも私がそれを止めた。
:07/05/14 21:00
:SO903i
:.RBft.uU
#179 [向日葵]
そして引っ張り、私はまた珊瑚君を座らす。
珊瑚「……友姫?」
私はギクシャクしながら珊瑚君の顔を両手で包み、顔を近づけ、唇を重ねた。
珊瑚君はびっくりして私を離した。
友姫「真貴の後だから、……イヤ?」
珊瑚「そうじゃ……ない。……いやそう言われると…嫌だけど……。」
珊瑚君は頭をカリカリとかいてから、私にゆっくり目線を合わす。
珊瑚「嫉妬で狂いそうになるから……。」
:07/05/14 21:06
:SO903i
:.RBft.uU
#180 [向日葵]
私は目を少し見開く。
珊瑚「友姫に、何回も触れたかと思うと狂って、友姫をどっかに閉じ込めたくなる……。」
それは嫉妬と言う名の束縛。そして甘い鎖。
珊瑚「だから、今は……。」
友姫「本当に、珊瑚君が閉じ込めてくれればいいのに……。」
そしたら私は、全て貴方の物だから。
2人だけの秘密の園。
私も狂ってしまったかもしれない。
この人が愛しすぎて……。私も、彼を束縛してしまう。
:07/05/14 21:35
:SO903i
:.RBft.uU
#181 [向日葵]
珊瑚君は私の言葉に驚いたが、真剣な目をして私に優しいキスをしてきた。
でも一瞬の触れるだけのもの。
それでも幸せで胸が張り避けそうになった。
珊瑚君…………
大好き……。
:07/05/14 21:37
:SO903i
:.RBft.uU
#182 [向日葵]
:07/05/14 21:39
:SO903i
:.RBft.uU
#183 [向日葵]
bS **諦めない**
秋帆「引越し?!」
私は頷く。
律「しかも寛和の家に!」
また頷く。
佳苗「1年くらい!」
そしてまた頷く。
お昼。皆でご飯の時、寛和家にお邪魔になることを告げる。
千歳「うっわぁ〜…。ナイト様生殺し?」
暁「いや襲い放題だろ。」
:07/05/14 23:45
:SO903i
:.RBft.uU
#184 [向日葵]
そんな事を言う2人の頭にトリプルアイスが出来たとこで、とりあえず本題を話す。
そこで秋帆が気にしていることを聞いた。
秋帆「ねぇ。弟君はどうするの?」
私と珊瑚君は顔を合わす。
あれ以来、真貴は避けているのか家でも学校でも姿を見せない。
そろそろちゃんと話をしないと……。
友姫「大丈夫。ちゃんと話すから……。」
―――……
同時間。
「真貴ー!サッカーやりに行こうぜー!」
:07/05/14 23:50
:SO903i
:.RBft.uU
#185 [向日葵]
真貴「悪い……。今日はいい。」
クラスメイトは「ちぇー。行こうぜー!!」と言って走って行った。
友姫[も……や…めて……]
友姫姉……ゴメン……。
「何だよ真貴。元気ねぇじゃん。」
友達の燈也(とうや)が話しかけてきた。
真貴「好きな人傷つけた……。」
燈也「あぁ。イトコの姉さん?」
ガタタン!!
真貴はイスから転げ落ちてしまった。
そして顔を真っ赤にして燈也を見る。
:07/05/14 23:56
:SO903i
:.RBft.uU
#186 [向日葵]
真貴「な…っ!おま…っ!わ…っ!」
これは訳すと「なんでお前分かったんだ!」だ。
燈也は面白そうに真貴を見下ろす。
燈也「毎日休み時間やら帰りやらいなくなりゃ誰でもわかるっつーの。」
真貴はグッとなって再びイスに座る。
顔はまだ赤いままだ。
真貴「……ムカつくから無茶苦茶にしたんだ…。そしたら、彼氏が殴ってきた。」
バキィィィ!!!!!
まだ殴られた跡が生々しく残っている。
真貴「もう一発。殴られそうになったら……友姫姉は止めたんだ……。」
:07/05/15 00:04
:SO903i
:43IGRlNU
#187 [向日葵]
俺、あんなヒドイことしたのに……
なんでかばうんだよ……。
どうせなら立ち上がれないくらいボコボコにされた方がマシだ。
あんな中途半端に優しさをくれて
俺の心掻きむしって……
それでも心を取っていって……。
ズルイよ友姫姉。
俺……まだ好きでもいい……?
そんな時だった。
「真貴。」
:07/05/15 00:08
:SO903i
:43IGRlNU
#188 [向日葵]
頭がぼーっとしながらドアを見る。
友姫「真貴。」
真貴「友姫……姉?」
・・・・・・・・・・・・
真貴は「なんでここに?」と言う顔をしていた。
私は真貴を手招きして廊下へ呼び出す。
真貴は少し戸惑って、ゆっくりとこちらへ来た。
真貴「友姫姉……。あの」
友姫「真貴。あのね。話があるの。」
私は真貴の言葉を遮る様に言葉を発した。
:07/05/15 00:12
:SO903i
:43IGRlNU
#189 [向日葵]
友姫「引っ越すことは知ってるわね?私達、珊瑚君の家に1年お邪魔になるの。」
真貴「え?!」
友姫「真貴はどうする?」
真貴は視線をあちこちにやっている。
そりゃそうだろう。
顔を合わせていきなりこんな質問をしているのだから。
でも真貴の答えは意外に早かった。
真貴「…………世話に…なる……。」
友姫「そっか……。」
私は真貴に笑う。
真貴もなんだかホッとしたらしく、緊張で強ばっていた顔が少し緩む。
:07/05/15 00:17
:SO903i
:43IGRlNU
#190 [向日葵]
友姫「じゃあ。それだけだから。」
私はその場から離れようとしたが真貴に呼ばれた。
真貴「友姫姉!」
私は足を止めて振り向く。
友姫「……ん?」
真貴は言う言葉を選んでいるのか、口を開けては閉め開けては閉めを繰り返す。
真貴「いや……いい。」
友姫「そう。じゃあね。」
私は分かっていた。
真貴が謝ろうとしているかと。
でもここまで私が折れたのに、真貴から言わないのはいけないと思うから無視をした。
:07/05/15 00:24
:SO903i
:43IGRlNU
#191 [向日葵]
:07/05/15 00:26
:SO903i
:43IGRlNU
#192 [向日葵]
――家にて――
結女「お姉ちゃん。珊瑚さんの家に行くってホント?」
私は予め用意をしながら結女の話を聞いていた。
実はあと1週間ほどで引っ越すのだ。
家は母さん達が帰って来たらまた使うのでそのまま。
たまに掃除に来ようと思う。
友姫「ホントだけど結女は嫌?」
結女「そうじゃないけど……」
結女『真貴大丈夫なのかなぁ…。』
:07/05/15 10:29
:SO903i
:43IGRlNU
#193 [向日葵]
そんな結女の心配事を余所に、私はあれこれ考えていた。
お世話になるからお手伝いした方がいいだろうし、あ、その前にご挨拶に行かなきゃいけない!
お世話になる印に何か持って行った方がいいよねー。
友姫「結女もそろそろ準備しなさいよ?」
結女「はぁーい。」
とりあえず、渡す物は後で考えよう。
トントントン
階段を下りて、お風呂の用意をしに行く。
シャ――
シャワーの水を浴槽にかけながらスポンジを持って洗う。
まだ肌寒いのでシャワーの水が冷たい。
:07/05/15 10:35
:SO903i
:43IGRlNU
#194 [向日葵]
『うー寒いー……』
シャワーを置くところにシャワーを置いた
…………つもりだった。
ビシャア!!
友姫「きゃあ!」
・・・・・・・・・・・・・・
真貴「ただいまー。おばさんお風呂出来てるー?」
母「あらお帰りなさい。今友姫ちゃんがしてくれているわ。あ、そうだ。真貴君タオルをお風呂場に持って行ってくれる?」
真貴はいいよ。と言って畳んだタオルを母から預かった。
そしてお風呂場へ向かう。
:07/05/15 10:39
:SO903i
:43IGRlNU
#195 [向日葵]
タオル置き場に置いてそこから離れようとしたら
友姫「きゃあ!」
と悲鳴が聞こえた。
真貴「友姫姉?!」
バンッ!!
真貴はどうしたのかとお風呂場のドアを勢いよく開けた。
中ではシャワーの水で濡れた友姫がいた。
・・・・・・・・・・・
ドアがいきなり開いたので私はびっくりした。
友姫「あぁ真貴。お帰り。」
:07/05/15 10:44
:SO903i
:43IGRlNU
#196 [向日葵]
濡れた髪をかきあげて私は真貴を見た。
すると真貴は顔を赤くしてうつ向いている。
友姫「?」
真貴「友姫姉……それはヤバイ……。」
『へ?』
今の友姫は髪は濡れていて、面倒くさくて履き替えなかったスカートは太ももに張り付き、上の薄いTシャツには下着ねキャミがうっすら写っていた。
私はそんなことも知らず「何が?」と言う顔で真貴を見る。
真貴はタオルを私に渡した後、足早に部屋へ行ってしまった。
:07/05/15 10:49
:SO903i
:43IGRlNU
#197 [向日葵]
お礼を言う間もなく、渡されたタオルでガシガシと頭を拭き、お風呂掃除を再開した。
真貴「あ゛―――!!!!友姫姉のアホ!!」
真貴は布団の上でゴロゴロ悶えていた。
あんなことしたのに…っ
なんでそんなに無防備なんだよ!!!!
ガチャ
結女「真貴ご飯」
真貴「も―――やだ―――!!」
開けると同時に真貴が叫んだので結女はビクッ!と後退りした。
:07/05/15 10:54
:SO903i
:43IGRlNU
#198 [向日葵]
:07/05/15 10:55
:SO903i
:43IGRlNU
#199 [向日葵]
:07/05/15 20:14
:SO903i
:43IGRlNU
#200 [向日葵]
結女「びっくりするなー。いきなり叫ばないでよー。」
真貴「なんだよ結女。」
結女「ごーはーん!早く来なよ。」
バタン!
真貴はため息をつきながらベッドから降り、部屋を出た。
すると頭を拭きながら友姫が上がってきた。
友姫「あ、真貴。タオルありがとうね!」
真貴「う、うん。」
そして真貴はそそくさとその隣を通り過ぎた。
:07/05/16 18:47
:SO903i
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