新☆きらきら
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#281 [向日葵]
ゆうさん
ありがとうございました

*************

一方下ではソファに座りながら真貴と結女はドラマの再放送を見ていた。

ドラマの佳境らしく、ヒロインに主役が何か台詞を言っていた。

「僕達はきっと離れない。」

「何故…そう言えるの……?」

「それは……僕らが運命だからさ!!」

主役はヒロインを抱きしめ、画面は次のシーンに入っていた。

⏰:07/05/20 03:31 📱:SO903i 🆔:woH/s1W.


#282 [向日葵]
結女「運命……。」

真貴「んあ?」

ポテチを食べながら見ていた真貴は、バリボリ音を立てながら結女を見た。

結女「真貴…。先生結婚するんだって……。」

真貴「え……。」

次のポテチを取ろうとした真貴の手が止まった。

結女は依然としてクッションを抱きかかえたままドラマを見ていた。

真貴「じゃあどう……っ」

結女「別れたよ。今日…。」

ドラマはエンディングロールになっていた。

⏰:07/05/20 03:35 📱:SO903i 🆔:woH/s1W.


#283 [向日葵]
少し切ない雰囲気の曲が流れている。

結女「先生が結婚を選んだ…ってことは。……運命じゃなかったんだね……。」

クッションを抱える手に力が入る。
下唇を噛み締めて結女は震えていた。

結女「ホントに……大好きだったよ……。でも運命の相手じゃないなら…し・方なっ」

最後までは言えず泣き顔を見られたくなくてクッションで隠す。

体は小刻みに震え、泣いていることを象徴していた。

⏰:07/05/20 03:40 📱:SO903i 🆔:woH/s1W.


#284 [向日葵]
目を閉じて泣けば泣くほど、短いながらも沢山の思い出があった。

それが浮かんでは消えていく。
愛しい日々。
二度と戻らない。

でも貴方が幸せであるなら……
貴方が笑ってくれているなら……

もうそれでいいから……。
涙と一緒に貴方への想いも流していくから。

だから……どうか……
幸せになって下さい。

⏰:07/05/20 03:43 📱:SO903i 🆔:woH/s1W.


#285 [向日葵]
泣いている結女の頭を真貴は撫でた。

寄り添い、優しく撫でた。

結女は頭の感触を認識しながらもクッションに涙を染み込ますことしか今は出来なかった。

――――――――

「林先生結婚するんだってー!」

そんな噂がたったのは数日後だった。

人気があったせいか広まりは早くて、1〜3年まで一気だった。

私は結女が大丈夫か心配になった。

⏰:07/05/20 03:47 📱:SO903i 🆔:woH/s1W.


#286 [向日葵]
<用具室>

窓からの爽やかな風が心地よい。
もうすぐ夏だと告げる匂いがした気がする。

結女は頬杖を突きながら遠くで広がる景色を眺めていた。

ふと下を見ると、渡り廊下に先生がいた。
女子が先生におめでとうと言ってるらしい。

先生は嬉しそうにありがとうと言っていた。

女子が離れたら目が合いそうだと思い、再び景色に目を移す。

⏰:07/05/20 03:52 📱:SO903i 🆔:woH/s1W.


#287 [向日葵]
林「ゆ…。東雲。」

結女は少し目を見開いてバッと下を見た。

渡り廊下の窓から先生が顔を出している。

先生は何か言いたそうだったが音になることはなかった。
出てくるのは謝罪の山だろうと悟った結女はニコッと笑った。

結女「先生――!!おめでとう!!……バイバイ!!」

それだけ言って窓を閉めて窓からは見えない角度の位置に座った。

⏰:07/05/20 03:56 📱:SO903i 🆔:woH/s1W.


#288 [向日葵]
ポロポロ涙が出る。

もう「結女」とは呼んでもらえない。
そう思うのが嫌で、辛かった。

結女は涙をグイッと拭き、前を見据えて立ち上がった。

そして用具室を出て、もうこれでここへ来るのは最後て誓い、歩いていった。

ねぇ先生。
貴重な時間を……



ありがとう。

⏰:07/05/20 03:59 📱:SO903i 🆔:woH/s1W.


#289 [向日葵]
**bU 贈り物**



気温は上がり、最早初夏ではないだろうかと世間は言う。

制服も半袖は今年最後となった。

佳苗「はいはぁーい!!注もーく☆」

右手を高くあげ、私達が佳苗ちゃんに注目するよう声をあげる。

秋帆「何?佳苗ちゃん。」
佳苗「暁ちゃんと言ってたんだけど…みんなでお祭り行かない?!」

一同「お祭り?」

こんな中途半端な時期にお祭りなんかあるんだ。

⏰:07/05/20 04:06 📱:SO903i 🆔:woH/s1W.


#290 [向日葵]
小さい頃はよく連れられて行ったもんだ。

金魚すくいに夢中になって手で掴もうとしたら父さんに怒られたことがある。

けど近頃は行ってないし、お祭り情報なんか耳にすらしたことない。

律「それって◎◎市の河川敷である花火大会?あすこ毎年早いよねー。」

暁「なんかこう目一杯はしゃぎたい気分だからさぁっ!!花火見て「たーまごー」」

律「「たまやー」ね。」

暁「って叫びたい!!」

⏰:07/05/20 04:12 📱:SO903i 🆔:woH/s1W.


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