新☆きらきら
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#362 [向日葵]
しかし私は笑顔で課題を渡す。

「ありがとう!りっちゃん大好き!」

大好き?
止めてよ。そんな事言われて喜ぶとでも思ってるの?

彼女は……まぁ彼女にもプライバシーがあるからAとでも言っておこうかしら。
Aは小6からの友達。
中1も一緒のクラス。だっただけ。
私は少数しか友達を作らない主義。それに手伝って人見知りだった。
自分では友達は作らない。
だからAがただ唯一の友達だった。

⏰:07/05/26 22:39 📱:SO903i 🆔:TEC/pvdA


#363 [向日葵]
今思えば只単に視野が狭かっただけ。

友達なんてAだけが全てじゃなかった。
でもその時の私はただAだけが友達だった。


私のノートを持ったAは、Aのグループのとこへ戻った。
そして皆で見ている。

私は頬杖をつきながらその様を見ていた。

所詮友達なんて



利用する為だけの者……。

⏰:07/05/26 23:21 📱:SO903i 🆔:TEC/pvdA


#364 [向日葵]
「石垣さんだよね?」

顔をあげると
そこには二つぐくりの可愛い女の子と綺麗な黒髪の女の子がいた。

それが、友姫と秋帆だ。

律「そうだけど…。」

秋帆「私達数学でわからない所あって…」

はぁ……またか。

律「生憎ノートは今ない…」

友姫「ノート?いらないけど?」

……え?

友姫は私の前に来てしゃがんだ。

⏰:07/05/26 23:43 📱:SO903i 🆔:TEC/pvdA


#365 [向日葵]
友姫は自分のノートを広げて問題部分を指さした。

友姫「ここと、ここ。教えて欲しいの!」

意外だった。
ノートを写す奴らはいくらでもいたけど教えてくれと頼んだのは友姫と秋帆が初めてだった。

律『変わってる……』

律「ここはこうなるから、これにこの式を使うとこうなるの。」

友姫は私の言うことを聞きながらシャーペンでカリカリと書いていった。

友姫「あ、すごい!石垣さん教え方上手!」

友姫は目を光らせながらノートを見つめた。

⏰:07/05/27 03:21 📱:SO903i 🆔:QEnEIV0g


#366 [向日葵]
秋帆「ありがとう!」

そう言って自分達の席へ戻っていった。
どうせこの程度。

友達なんて誰も信じない。私は利用される。
だから私も利用する。

―――――……

私の中学は給食だった。当番に友姫がいる。
お盆の上にお皿を乗せて、当番のもとへ行く。

次は友姫の番だった。

友姫「あ!石垣さん!さっきはありがとう!」

律「あぁ……。」

⏰:07/05/27 03:25 📱:SO903i 🆔:QEnEIV0g


#367 [向日葵]
ちゃぽちゃぽ

律「……ねぇ。なんか味噌汁入れすぎだと思うんだけど……。」

すると友姫はシーッと人差し指を口に当てた。

友姫「さっきのお礼!」

そして可愛らしい笑顔をした。

『天然?』

私は席に帰って皆より少し多い味噌汁を見つめた。

⏰:07/05/27 13:00 📱:SO903i 🆔:QEnEIV0g


#368 [向日葵]
自由席の為、皆友達と食べている。
もちろん私は一人だった。

Aの元へ行けばいい。
ただそれだけなんだけど、まるで未だ友達が一人もいないみたいにそのグループにヘコヘコするのが馬鹿らしくて、私は一人でいた。


笑って皆で過ごすのが、何が楽しい?
どうせ皆、一緒にいる口実にいるだけなんでしょ?一人でいると惨めだからって……。


…………それは、私も同じ……か?

⏰:07/05/27 13:14 📱:SO903i 🆔:QEnEIV0g


#369 [向日葵]
秋帆「ねぇ!石垣さん!一緒に食べようよ!」

お盆を持って秋帆が私に近づいてきた。

私は牛乳を飲もうと伸ばしていた手を止めて秋帆を見た。

律「なんで?」

秋帆「一人で食べてちゃ美味しくないじゃない?」

なるほど……。同情って?随分泣かせる精神だこと。

私はにっこり笑って

律「大丈夫よ。ちゃんと美味しいから。」

⏰:07/05/27 13:28 📱:SO903i 🆔:QEnEIV0g


#370 [向日葵]
そんな今日限りの気持ちはいらない。

友姫「あれ?秋帆。石垣さんも一緒?」

ホラ。貴方には素敵なお友達がいるじゃない。
私が入ったらややこしくなるわよ。

律「ううん違うわよ。」

秋帆「今交渉中!」

友姫「なら一緒に食べようよ!待ってて!」

―――は?

律「ちょ、私は!」

⏰:07/05/27 13:36 📱:SO903i 🆔:QEnEIV0g


#371 [向日葵]
止める間もなく二人は机をくっつけ、一緒に食べるハメになってしまった。

秋帆「なんか石垣さんとこんな喋るの初めてだね!」

アンタ達が私を眼中に置いてなかっただけでしょ。

友姫「頭いいんだね!全部が正解だったよ!」

何もすることが無いから勉強してるだけよ。

私は二人の質問を全て心の中で返した。
ホントは一緒に食べてくれることがすごく嬉しくて……。

だけど、友達と信じて今みたいにほったらかしにされるのが怖くて、私は心を無理矢理ねじまげた。

⏰:07/05/27 13:44 📱:SO903i 🆔:QEnEIV0g


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