新☆きらきら
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#455 [向日葵]
**bX 記憶**




引き続いてこちら肝だめし中の友姫達。

<生物室>

真貴「流石に夜は気が引けるなぁ…。」

2人で生物室の前に立ち尽くす真貴達を陰ながら私達は見ていた。

秋帆「友姫だったら教室の前から一歩も動かないだろうね。」

肯定の頷きを大きくしてから私は真貴達を見つめた。

意を消した様に真貴達は勢いよくドアを開け、生物室へと入って行った。

⏰:07/06/07 09:47 📱:SO903i 🆔:ykF8Ru6o


#456 [向日葵]
―――……

生物室の中は夜の静けさで耳鳴りの様なキーンと言う音が聞こえていた。

生物室なだけあって剥製やら身体の標本があって友姫がいたなら見ただけでバタン!と倒れてしまいそうだった。

真貴達は少し怖がりながらま黒板に文字が書いてあるのに気付いた。

<どこかに入っているチョークを探せ。>

真貴「チョーク?こんなん簡単じゃん。」

⏰:07/06/07 09:52 📱:SO903i 🆔:ykF8Ru6o


#457 [向日葵]
そう言った真貴は黒板に近づき、黒板のチョーク置き場に目をやった。

…………が。

真貴「あれ?」

綺麗さっぱりチョークは無かった。
チョークが入ってる所をガチャガチャ見てもやっぱり見当たらない。

桜子「簡単ではありませんでしたわね…。」

不安になりながら桜子は机の上や水道付近を探した。
ある棚を発見して屈んで棚の戸を開けようとした時。

⏰:07/06/07 09:56 📱:SO903i 🆔:ykF8Ru6o


#458 [向日葵]
ガシッ!!!!!

後ろから何かが桜子の足を掴んだ。

桜子は真っ直ぐ前を見たまま固まり、目を見開いていた。
そしてゆっくり恐る恐る足許を見ると……。

髪の毛の長い女が口許をニヤッと笑わせて桜子を見ていた。
掴んでいた手は血みどろ。
※勿論友姫のクラスの人。

桜子は背中に悪寒が走った。

桜子「キャァァァァァッ!!!!!!!」

⏰:07/06/07 10:00 📱:SO903i 🆔:ykF8Ru6o


#459 [向日葵]
突然の桜子の叫びに驚き、真貴は駆けつける。

真貴「どうした!」

桜子は棚にもたれ震えていた。さっきの女はいない。
※つまり隠れた。

真貴は桜子の近くに座り、肩をポンッと叩くと桜子はビクッとし、再び震え出した。

真貴「俺だ。」

そこで震えるのを止め、桜子はゆっくりと真貴を見た。目にはうっすら涙が見える。

桜子「真貴…さ…ま……。」

⏰:07/06/07 10:04 📱:SO903i 🆔:ykF8Ru6o


#460 [向日葵]
真貴は桜子の手を乱暴に掴み立たせた。

桜子「スイマセン!脅かし役の方にびっくりしたんです!」

真貴「肝だめしなんだからびっくりして当たり前だ。ほら。チョークあったぞ。」

桜子が他を探してる間に真貴は別の場所でチョークを発見していた。

真貴「行くぞ。」

生物室を出ていく真貴達は、手を繋いだままだった。桜子は手を離さない真貴を嬉しく感じていた。

⏰:07/06/07 10:08 📱:SO903i 🆔:ykF8Ru6o


#461 [向日葵]
・・・・・・・・・・・

ガラガラ

出てきた真貴達は仲良く手を繋いでいたので私はホッとした。

律「さて!大丈夫だから帰るわよ!」

友姫「うっ!」

そうだ。ここが済めば帰る約束。
…………でも

友姫「も、もう1つだけぇ…」

珊瑚・秋帆・律「友姫っ!」

秋帆「約束。でしょ?」

3人から言われたら勝目は無い。
仕方なく私はクラスへ帰ることにした。

⏰:07/06/07 10:12 📱:SO903i 🆔:ykF8Ru6o


#462 [向日葵]
友姫「あー!珊瑚君っ!!手!手!!」

繋いでもらわないともしなんらかで迷ったら私はきっとそこから動けない。

珊瑚「ハイハイ…。」

珊瑚君は私の手を握ってくれた。
その手は夏なのにどこかヒンヤリしていた。

友姫「珊瑚君手冷たいねぇ…。」

珊瑚「実は死んでるからとか。…………冗談だから。」

冗談で言う珊瑚君は私の顔色を見ると、呆れた様に訂正した。

⏰:07/06/07 10:16 📱:SO903i 🆔:ykF8Ru6o


#463 [向日葵]
・・・・・・・・・・・

次は使われていない普通の教室。

さっきと同様。やっぱりシーンとしている。
そして黒板にまた文字が書かれていた。

<この問題を解きなさい。おばさんの一番怖い体の部分はどこ?>

真貴「…問題ってより」

桜子「なぞなぞですわねぇ……。」

2人してムーッと唸っていると、後ろから声がした。

「問題が解けますかな?」

⏰:07/06/07 10:21 📱:SO903i 🆔:ykF8Ru6o


#464 [向日葵]
バッと後ろを振り向くと、魔法使いの様なおじいさんが杖を付いて歩いてきた。

※しつこいがクラスの人。

真貴「考える時間はたっぷりあるんだ。ゆっくり考えるさ。」

「いいや。お主達に与えられた時間は2分じゃ。」

真貴「2分っっ?!」

すっとんきょんな声を出した真貴は黒板を見つめる。それに付け足す様におじいさんは話す。

「早くせんと死者達が蘇るんでなぁ…。」

⏰:07/06/07 10:26 📱:SO903i 🆔:ykF8Ru6o


#465 [向日葵]
そう言った途端、近くの棚や机がガタガタと動き出した。

ひっ!と怖がる桜子の手をギュッと握って真貴は考える。

真貴『体の部分……。手…足…腹……。』

桜子も怖いながら考える様にした。

「さぁ……もたもたしていたらいけないぞ?」

おじいさんが喋ると、どこからともなく泣き声が聞こえた。

「ぐすんぐすん。助けてー…。」

か細い声は真貴達に段々近づいてくる。

⏰:07/06/07 10:30 📱:SO903i 🆔:ykF8Ru6o


#466 [向日葵]
桜子はそちらに神経を取られ、考えれなくなりギュッと目を瞑る。

真貴は早く解けないかイライラしていた。
自分は大丈夫だが、桜子が怖がるからだ。

真貴「あ゛―――もぉっ!!なんだよコレッ!!」

焦れば焦るほど答えは遠のいていった。

「あと……1分。」

ガシッ!

桜子はまたも足を掴まれた。見てはまた真貴を困らせると目を固く瞑る。

すると耳元に生暖かい息がかかってきた。

⏰:07/06/07 10:34 📱:SO903i 🆔:ykF8Ru6o


#467 [向日葵]
「助けてー…」

桜子「――――っっ!!!!」

歯をくいしばり、叫ばない様に我慢する。

隣でそんなことが繰り広げられている真貴自身も服の裾を誰かに掴まれていたが、そんな事には構っていられず、イライラして頭をガシガシかいていた。

真貴「体…っ体…っ。…………ん?」

真貴は何かに気付いた。
体……は手足とかだけではない。

真貴『ハッ!!』

⏰:07/06/07 10:38 📱:SO903i 🆔:ykF8Ru6o


#468 [向日葵]
************

ここまででキリます

感想よければお願いします

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⏰:07/06/07 10:40 📱:SO903i 🆔:ykF8Ru6o


#469 [向日葵]
カッカッカッ

真貴はチョークで答えを書き始めた。
その音に気づき、桜子は片目だけ少し開けた。

真貴「こーたえーはぁ……。おばけ!」

書き終えて後ろを振り向くと、おじいさんは愚か、お化け(役)すらいなくなっていた。

桜子「おば…け?」

涙で濡れた目が真貴を見つめる。

真貴「あぁ!おばさんの体の一部。だから叔母の毛。おばけ!」

⏰:07/06/08 12:49 📱:SO903i 🆔:e4NRFmT.


#470 [向日葵]
真貴がニカッと笑って得意そうにすると桜子はまたボロボロと泣き始めた。

真貴「あのなぁ…。肝だめしなんだからそんなに泣くなよ。大丈夫だから。」

桜子「違うんです……。」
桜子は涙を拭きながら首を横に振った。

桜子「真貴……様が、笑ってくださるのが……嬉しいんです……。」

うつ向きながら静かにそう告げる桜子に、真貴は確かに迷惑だったが、自分も冷たくしすぎたかもと反省した。

どうすればいいか困って頭をカリカリ掻きながら、真貴は桜子の頭を撫でてやった。

⏰:07/06/08 12:54 📱:SO903i 🆔:e4NRFmT.


#471 [向日葵]
真貴「泣くな。俺が一緒だろ。…………よーし!約束!肝だめしが終わるまで絶対泣くな!」

真貴はそう言って自分の小指を差し出した。

桜子はふわっと笑って自分のをそれに絡めた。

――――とその時。
真貴の目の奥で何かが見えた気がした。

そうだ……確か前にもこんなことがあった……。
約束だと。自分から言った。

すると桜子が今みたいに笑って……。

⏰:07/06/08 13:02 📱:SO903i 🆔:e4NRFmT.


#472 [向日葵]
桜子「真貴……様?」

固まってしまった真貴が心配になって静かに名前を呼んだ。

真貴は呼ばれると現実に戻ってきて桜子を見る。
そこには、“あの日”から成長した桜子が自分を見つめていた。

真貴「あぁ…。ゴメン。次行こうか。」

桜子「ハイ。」

2人は再び手を繋ぎ、次の場所へと向かって行った。

⏰:07/06/08 13:07 📱:SO903i 🆔:e4NRFmT.


#473 [向日葵]
―――……

秋帆「つまんない…。」

ブッスーとしなから秋帆が呟いた。

友姫「もうすぐ行った人が帰ってくるよ。」

秋帆「私も肝だめし体験役だったら良かったぁぁ!!」
ジタバタして暴れ出す秋帆に律が頭をコツンと殴った。

律「うるっさい!お腹へってイライラしてんだから騒ぐな!!」

秋帆「そんなの私も同じだもん!!」

そんな2人をまぁまぁと抑えて、私は夜空を見上げた。

⏰:07/06/08 13:11 📱:SO903i 🆔:e4NRFmT.


#474 [向日葵]
珊瑚「心配か?」

窓にいる私の所へ珊瑚君がやって来た。

友姫「んー。あんまりっ!仲良く帰って来て欲しいなぁとは思うけど!」

私が笑うと珊瑚君が後ろから私の頭に顎を乗せた。

友姫「汗かいてるから頭臭いよ!」

珊瑚「んなことない。いい匂いする。」

っと言いながら鼻を頭に軽く置く。
ついでに口も当たってるため、見方によれば後頭部にキスしている様だ。

⏰:07/06/08 13:16 📱:SO903i 🆔:e4NRFmT.


#475 [向日葵]
そんな事を考えながら「ああ今は甘えたいのかなぁ」と放っておく。

そうこうしてると、軽く後ろから抱きしめられた。
夏で半袖の珊瑚君の腕が私の腕に触れる。

友姫「甘えてるの…?」

穏やかな声で聞いてみると小さい声で「まぁな。」と返ってきた。

友姫「フフ。珊瑚君も甘えたくなるんだ。」

珊瑚「そりゃ人間だからな。」

そう言いながら、軽く抱いていたのを腕を交差させて私の体をさらにくっつけた。

⏰:07/06/08 13:22 📱:SO903i 🆔:e4NRFmT.


#476 [向日葵]
そうれば、私の胸から少しずつ鼓動が聞こえてくる。

――トクン……トクン……

暑さなんて、どうでもいいくらい珊瑚君の腕の中は心地よい。

私も少しもたれかかる。

友姫「私も少し甘えるね。」

珊瑚「お好きに。」

そんな光景を少し離れた所から秋帆と律が見つめる。

律「初夏なのに暑いわね。」

秋帆「私も恵都誘えば良かった……。」

⏰:07/06/08 13:27 📱:SO903i 🆔:e4NRFmT.


#477 [向日葵]
**************

キリます

よければ感想お願いします絡みもです

またアドバイスなども嬉しいです

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⏰:07/06/08 13:29 📱:SO903i 🆔:e4NRFmT.


#478 [向日葵]
更新は夜になりますんで夜までお待ちください

⏰:07/06/09 19:39 📱:SO903i 🆔:9LGou3l.


#479 [向日葵]
渋々と友姫達を見ながら秋帆はため息をつき、そしてあ、っと思い率に聞いてみた。

秋帆「ねぇ。律は千歳君とどこまですすんでるの?」

持ってきたお茶を飲んでいた律は思わずブハッと吐きそうになった。

律「ン、ゲホッ!いきなり何を聞くか頭18禁!!」

秋帆「別にエロイ事聞いてないじゃない!そんな事言う律の方が18禁よぉっ!」

ペットボトルに蓋をした律はそれで秋帆を殴った。
抗議の目を向ける秋帆に律はごもごもと喋りだした。

⏰:07/06/10 00:26 📱:SO903i 🆔:lb5kY2VI


#480 [向日葵]
律「キス……。」

秋帆「キスしたの?!」

律「されそうになった……。で突き飛ばした。」

……なんと言うかつくづく千歳が哀れに見える秋帆だった。
すると段々と肝だめしに行ってた人が帰ってきだした。

「面白かったぁー!」

「結構リアルだねー。」

口々に言ってる人達に、これで終わりと告げる。

⏰:07/06/10 00:29 📱:SO903i 🆔:lb5kY2VI


#481 [向日葵]
友姫「みんな喜んでくれたみたいだね!」

秋帆達のトコへ駆け寄って喜ぶ。

秋帆「真貴君達もそろそろ帰ってくるんじゃない?」

『仲良しになっているといいなぁ……。』

―――その頃

最終エリアに差し掛かっていた真貴達は廊下を歩いていた。

足音しか聞こえない廊下に月明かりで照らされた2つの影がおちる。

真貴「……なぁ…。ちょっと聞きたいことがあるんだ。」

真貴の少し緊張した声に桜子が立ち止まる。

⏰:07/06/10 00:46 📱:SO903i 🆔:lb5kY2VI


#482 [向日葵]
桜子「どうかなさいましたか?」

どちらかと言うと光をもろに浴びている真貴の顔はなんだか戸惑っていた。

真貴「……約束。したのは……俺からか?」

桜子「…………え?」

真貴「さっき、なんとなく思い出したんだ。あれって俺が言い出したんだよな。」

真貴は申し訳なさそうに少し頭を下げた。
そんな真貴に桜子は優しく声をかける。

桜子「忘れていても…構いませんよ。」

真貴は顔を上げて、桜子を見た。

桜子「私が、真貴様の文まで覚えてますから……。」

⏰:07/06/10 00:51 📱:SO903i 🆔:lb5kY2VI


#483 [向日葵]
優しく目を細めて笑う桜子に真貴は何故か自分の鼓動が聞こえた気がした。

月明かりを背中に受けているせいか、逆光から見る桜子の顔が凄く綺麗だと思った。

真貴『そういえば……あんまり面と向かって話した事なかったっけ……。』

桜子「真貴様が、確かにされた約束です。どこにいても追いかけてこられたら考えてやると……。」

真貴はそれを言われて要約あ!っと思い出した。
その様子に、桜子は更に笑顔になり話を続けた。

桜子「だから……例え真貴様が忘れていても、私さえ覚えていれば真貴様を追いかけることが出来ますわ。……例え海の底でも。」

⏰:07/06/10 00:57 📱:SO903i 🆔:lb5kY2VI


#484 [向日葵]
真貴はゆっくり目を見開いた。
それは自分が言った言葉。

桜子「あともう少しですわ!行きましょう?」

と言いながら桜子は真貴の手を引っ張る。

その姿を見ながら自分がそこまで思われていることが、胸の奥で温かく広がる。
そして自分の桜子に向けた言葉の数々を思い出していた。

友姫姉は……俺がうっとぉしいかなぁ…………。

⏰:07/06/10 01:28 📱:SO903i 🆔:lb5kY2VI


#485 [向日葵]
・・・・・・・・・・・・・・・

友姫「あ、おかえりなさぁい!」

向こうから真貴達が帰ってくるのが見えて、私は2人にブンブン手を振った。

桜子「只今です。」

真貴「只今友姫姉!」

友姫「これで今日は終わり!私達はまだやることあるから真貴。桜子ちゃんを送って帰りなさい。」

真貴は指示する友姫をじっと見つめた。
友姫は「ん?」と真貴を見返す。

秋帆[弟君は友姫のこと……。]

⏰:07/06/10 01:33 📱:SO903i 🆔:lb5kY2VI


#486 [向日葵]
秋帆の言葉が唐突に蘇る。
『あ……。』

それをすっかり忘れていた。
でも私にとって真貴は……。

しかし真貴は私が気にしていることより別の事を考えてる様だった。

真貴「友姫姉。ちょっといい?」

指差した方は皆より少し離れた所。
何かあれば皆が気づくだろう。

真貴には前科がある。

⏰:07/06/10 01:36 📱:SO903i 🆔:lb5kY2VI


#487 [向日葵]
少し離れたトコに行った私達は壁にもたれながら話した。

友姫「どうかした?」

真貴「うん……。」

歯切れの悪い真貴の返事に眉を寄せながら真貴の言葉を待った。
どうやら言葉を選んでいるらしい。

真貴「…………。俺、友姫姉が…好きだよ。」

友姫「……。」

私は返事することが出来なかった。
改めて、真貴が私を好きと言うことを知らされて、少し目をそらしたくなった。

⏰:07/06/10 01:41 📱:SO903i 🆔:lb5kY2VI


#488 [向日葵]
でも、真貴はそれを告げたいのではないとすぐ分かったんでなんとか踏み止まった。

真貴「思われ続けることは…………迷惑?」

恐る恐る私に視線を向ける真貴。
私は何回も瞬きをして真貴の言葉を考えた。

真貴「友姫姉が好きな俺は……うっとおしぃ……?」

あぁ。そーゆーことか……。

友姫「迷惑だから辞めろって言われて辞める気持ちなんてないでしょ?……私はそれをよく知ってる。」

⏰:07/06/10 01:47 📱:SO903i 🆔:lb5kY2VI


#489 [向日葵]
瞼を瞑って映るのは……

いつものかわらない穏やかな笑顔を向けるあの人……。

友姫「迷惑だなんて思わない。その人の気持ち、丸々否定するなんて……出来ないよ。」

それが分かったのはついこの頃だから、偉そうな事は言えない。

けど……

友姫「真貴には悪いけど……私は多分、真貴を好きにはなれない。誓えるほどの人がいるから。でも諦めてとは言わない。簡単に意思を変えるなんて無理だと思うから……。」

⏰:07/06/10 01:52 📱:SO903i 🆔:lb5kY2VI


#490 [向日葵]
真貴はそれを言っても別に傷付いた顔はしなかった。

ただ男の子の顔をして、足許より少しさきの床を見つめた。

真貴「ウン……。ウン。」

真貴は思っていた。
桜子の思いが自分に似ている事を。
そして少し離れた桜子を見る。

すると視線を感じた桜子がこちらを向いてにっこり笑った。

⏰:07/06/10 01:56 📱:SO903i 🆔:lb5kY2VI


#491 [向日葵]
自分の周りは、優しい人ばかりだ……。

酷いことしても、許していつも通りに接してくれり人。

冷たくしていたのに、優しく笑顔を向けて想い続けてくれる人。

考えを……改めなければいけないと、学ばされる。

俺は想い続けられるのが迷惑だった。
自分は好きな人がいるから。

真貴「そうだよなぁ……」

簡単に忘れれる想いなんて……ないんだよなぁ。

⏰:07/06/10 02:00 📱:SO903i 🆔:lb5kY2VI


#492 [向日葵]
・・・・・・・・・・・・・

珊瑚「何を…話してたんだ?」

肝だめし大会がやっと終わり、片付けていると珊瑚君が聞いてくた。

友姫「想い続けるのは迷惑かって聞かれた。」

私は暗幕をたたみながら答える。

珊瑚「迷惑だな。邪魔だし。」

言い切る珊瑚君に私は苦笑した。
まぁ……人それぞれ……。

千歳君がまだ悪かった時、確かに迷惑だった。
まぁそれは千歳君が悪い事をいっぱいしたからであって……。

⏰:07/06/10 02:05 📱:SO903i 🆔:lb5kY2VI


#493 [向日葵]
そう思えばさっきと言ってたこと矛盾しちゃうなぁ……。

そして廊下にある机を運ぼうとすると珊瑚君が先に運んでくれた。

友姫「あ、ありがと」

珊瑚「邪魔だけど……それ以上に俺達がくっつけばいいだろ。」

それを聞いて、なんだか嬉しくなって珊瑚君の背中に抱きついた。

珊瑚「うぁっ!何…?」

友姫「なんでも……。」

珊瑚「俺は別にいいけど……恥ずかしくないか?お前。」

友姫「…え?」

⏰:07/06/10 02:21 📱:SO903i 🆔:lb5kY2VI


#494 [向日葵]
周りを見てみれば全員の視線がこっちに向いていた。

千歳「友姫ちゃん……。そんなの帰ってから出来る」

ゴスンッ!!!

律が殴り私は珊瑚君に耳を塞がれた。
千歳君の頭からはプスプスと煙が……。

―――……

桜子「ここです。今日はありがとうございました。」
桜子は真貴に頭を深々と下げた。

真貴「あぁ。じゃぁまた明日な。」

⏰:07/06/10 02:30 📱:SO903i 🆔:lb5kY2VI


#495 [向日葵]
桜子「……ハイ。」

桜子はまた明日と言われる事が嬉しくて笑った。

その笑顔を見て真貴は思った。

そっか……。笑顔を向けて、言葉をかけてくれるって、こんなにも安心するんだ。

真貴「桜子……。」

いきなり名前を呼ばれて桜子からは笑顔が消え、真貴を驚きの眼差しで見つめる。

桜子「真貴様……?」

真貴「ありがとう……。想ってくれて。」

⏰:07/06/10 02:34 📱:SO903i 🆔:lb5kY2VI


#496 [向日葵]
その不器用な言葉に桜子はこれ以上無いほど目を開く。

桜子「真貴様……っ。」

真貴「約束…忘れないから……。」

それは想い続けてもいいと言う肯定の意。
桜子は目が潤んできた。

桜子「ありがとうございます……。ありがとう……ございます……っ!」

桜子は胸元をギュッと握ってま深く真貴に頭を下げた。

真貴は桜子の頭をくしゃりと撫でてから背中を見せて帰って行った。

―――……

⏰:07/06/10 02:41 📱:SO903i 🆔:lb5kY2VI


#497 [向日葵]
瞬く星がある夜空を見上げながら桜子とつむいだ自分の唇に手を添えた。

何故自分はあの時桜子と呼んだのだろう。

それは真貴にはわからない桜子に対して今までとは違う何かが加えられていたからだろう。

まぁいっかと解決さして、まだ涼しさが残る夜道を真貴は歩いて行った。

⏰:07/06/10 02:45 📱:SO903i 🆔:lb5kY2VI


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