新☆きらきら
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#58 [向日葵]
bQ **意識**

朝が来た。
カーテン越しに光が入る。
その光が眩しくて私は目をゆっくりと開けた。

枕元に置いている携帯を見るとA.M6時。
えらく早起きをしてしまった。

それでも目が完全に覚めてしまったので、下に降りて朝食をとることにした。

トントントン…

階段を降りたと同時に、玄関のドアが開いた。

友姫「……誰?」

外から来たのは真貴だった。

⏰:07/05/10 09:35 📱:SO903i 🆔:B5mRu0HI


#59 [向日葵]
真貴「あ、友姫姉。おはよう。」

真貴はジャージ姿に首にタオルをかけて汗を拭いていた。

友姫「おはよう、て真貴何してたの?」

真貴「ジョギング!体力つけたいから中3くらいからの日課なんだ。」

『へぇ。意外に努力家。』

真貴はそのまま汗を流すためにお風呂場へ直行。
私は居間へ行くことにした。

「友姫。おはよう。」

友姫「おはよう父さん。」

⏰:07/05/10 09:38 📱:SO903i 🆔:B5mRu0HI


#60 [向日葵]
初登場。
この人は私のお父さん。
朝早くに会社に行って、夜遅くに帰って来るため会うことがあまり無い。

だけど年の割りに若く見え、かっこよく、穏やかな父さんが私は好きだった。

父「今日は早起きだね。」

友姫「目が覚めちゃって。父さんはこれから?」

父「あぁ。そろそろ行かなきゃな。」

椅子にかけてある上着を取りながら立ち上がり、父さんは玄関へ向かった。

私は玄関まで見送りに行く。

⏰:07/05/10 09:43 📱:SO903i 🆔:B5mRu0HI


#61 [向日葵]
友姫「いってらっしゃい!」

靴をトントンとして、父さんは置いてあるカバンを持った。

父「行ってくるよ。」

私の頭を撫でた後、家を出ていった。

『お父さんって…珊瑚君に似てるかも……。』

……いや逆か。
珊瑚君が父さんに似てるんだ。
しかしよく「私の好きな人はお父さんに似てます」的な事って絶対無いと思ったけど。
まさか自分がそれに当てはまるとは……。

⏰:07/05/10 09:48 📱:SO903i 🆔:B5mRu0HI


#62 [向日葵]
友姫「ミステリー……。」

真貴「何が?」

友姫「わ!びっくりしたなぁもぅ……。って真貴なんて恰好してんの!」

下に制服のズボンを履いて、上は裸。髪は濡れたままでタオルを被ってる。

真貴「ん?いや暑いから!」

友姫「今の時期風邪ひいちゃうでしょ?ホラ頭もちゃんと拭く!」

タオルを持ってガシガシと真貴の頭を拭いてやる。
真貴は黙ってされるがままにされている。

⏰:07/05/10 09:52 📱:SO903i 🆔:B5mRu0HI


#63 [向日葵]
真貴「ちょっと痛ぇよ…。」

そう言いながらも、その声は嬉しそうだった。
ひとしきりやってやると、またタオルを頭に被せてやった。

友姫「ホラ!着替えておいで!」

しかし真貴は動こうとしない。
それどころか私の手を掴んできた。

友姫「真貴!風邪ひいても知らないよ!!」

真貴「姉ちゃん……俺変わっただろ?」

そう言って掴んだ私の手を真貴の胸元にやった。

『……あ、ホントだぁ……。』

⏰:07/05/10 09:56 📱:SO903i 🆔:B5mRu0HI


#64 [向日葵]
真貴の体は締まってて、しっかり“男の子”の体つきになっていた。

そして手越しに真貴の鼓動を感じる。

『ホントに大きくなったんだなぁ……』

なんだか成長が嬉しくて、私は笑った。

一方の真貴は成長が嬉しくて笑った友姫の顔が可愛くて、大人になったってドキドキさせるつもりが自分がドキドキするハメになった。

私の手を離して、真貴は着替えに部屋に戻った。
私はやっと朝食に向かう。

⏰:07/05/10 10:01 📱:SO903i 🆔:B5mRu0HI


#65 [向日葵]
・・・・・・・・・・

朝食を終えて部屋に帰るとタイミングよく結女が起きた。

友姫「あ、ゴメン。起こした?」

結女「んーんー。たまたま目が覚めただけ〜……。」

覚めたと言いながら、結女はまだ眠たそうだった。

ベッドに座る私の膝に甘える様に頭を置く。
それがまた可愛くて、赤ちゃんを相手するみたいな喋り方になった。

友姫「結ー女ぇー。どうちたの〜。」

自分の喋り方に寒気がして私は恥ずかしくなった。

⏰:07/05/10 10:06 📱:SO903i 🆔:B5mRu0HI


#66 []
更新されてる↑↑(≧Α≦)ノ~~~また来ちゃいましたぁほぼ毎日来ちゃってますもぅ常連なんで(^Q^)/^
上げときマス

⏰:07/05/10 14:07 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#67 [向日葵]
さん

ウチなんかの小説の常連さんになって頂いて嬉しい限りです
いつもありがとうございます

******************

一回コホンと咳払いした後、結女の頬を軽くペチペチと叩き膝からどかして制服に着替える。

結女もノロノロてだけど用意しだした。

結女の準備が整ったトコで、私達は部屋を出た。

階段を降りている時に気付いた。
本読んでない……。

⏰:07/05/11 12:55 📱:SO903i 🆔:TvhQ5C.E


#68 [向日葵]
『珊瑚君…ゴメン……』

また図書室で本選びの時間がなくなってしまった(泣)

友姫「いってきまぁーす」
結女「お姉ちゃん待って!真貴真貴!!」

友姫「あ、そーだ。真ー貴ぃー!」

するとトイレのジャーとカチャッ言う音が微かに聞こえた。

奥からトイレに入ってたと思われる真貴が出てきて、玄関に置いてあるカバンを急いで持った。

真貴「いってきます!ゴメン友姫姉!」

そして3人で仲良く登校したのだった。

⏰:07/05/11 13:01 📱:SO903i 🆔:TvhQ5C.E


#69 [向日葵]
・・・・・・・・・・・・・

暁「おーっす珊瑚ー!!」

珊瑚が登校中、後ろから暁がやって来た。

珊瑚「あれ?佳苗は?」

暁「風邪でダウン〜。だから俺寂しくってさー。むさくるしいけど珊瑚で我慢するわー。」

珊瑚「なら1人で行け。」
とスタスタ歩く。
その肩に必死に捕まって引きずられながら暁は「いやー。」とすがりつく。

ふと暁が前を見ると

暁「おーい珊瑚ー。あれ、いいのかぁー?」

⏰:07/05/11 13:08 📱:SO903i 🆔:TvhQ5C.E


#70 [向日葵]
前を見る珊瑚に習って目線の先にいたのは

楽しそうに話す友姫と真貴だった。
(人で結女が見えていない。)


――――……

先に着いた私は結女達と別れた後、図書室の秘密の場所へ向かった。

なんとなく図書室に行きたかったが、本を見ていたら読みたくなるので古い本ばかりのここに来た。

『やっぱりココは落ち着くなぁ……。』

などと呑気にしていると

⏰:07/05/11 13:13 📱:SO903i 🆔:TvhQ5C.E


#71 [向日葵]
ガラガラ …ピシャン!

カツカツカツ

奥で随分乱暴な人だなぁとか思っていると、足音はこちらに向かっている。

棚の少しの隙間に足が見える。
ズボンなので男子だろう。
こちらへ向かっていた足は棚をはさんで友姫の目の前に止まった。

『本探しに来たのかなぁ?』

と思っていると、男子が喋りかけてきた。

「いるのか?」

⏰:07/05/11 13:17 📱:SO903i 🆔:TvhQ5C.E


#72 [向日葵]
尋ねる声を私は知っていた。この声は

友姫「珊瑚君……?」

何故こっちにこないのかと思ったらゆっくりこちら側に来た。

腰かけている私を認めると、目の前に屈み、私を抱き寄せた。

友姫「え?珊瑚君?」

珊瑚「あまり……他の奴といないでくれ……。」

耳元で珊瑚君の低い声が聞こえる。
その声は、少し怒っていた。

友姫「他の奴……?」

私には覚えがなかった。
千歳君や白月君のこと?
でも2人共ちゃんと彼女いるし。

⏰:07/05/11 13:24 📱:SO903i 🆔:TvhQ5C.E


#73 [向日葵]
残るは…………

え?…………真貴?

友姫「珊瑚君。大丈夫だって。どうしたの?」

珊瑚君を離しながら珊瑚君の顔を覗く。
珊瑚君は目線を下にやってブスッとしている。

珊瑚「お前を取られた気分であまり好ましくない。」

友姫「へ?」

また拗ねてるのか、と分かり私は思わず笑う。

友姫「クスクス。珊瑚君は独占欲強いねぇ。」

⏰:07/05/11 13:29 📱:SO903i 🆔:TvhQ5C.E


#74 [向日葵]
でもそれがまた嬉しいかも。それだけ自分を好いてくれてる証拠だから。

私が笑っていると、珊瑚君の両手が私を包む。
「え?」と思い、珊瑚君を見ると真剣な顔をしていた。

珊瑚「悪いかよ。」

――――ドキン…

びっくりした。
否定するかと思ったのに。

そんな事を思っている間に、乱暴に唇を重ねられた。

友姫「んっ……。」

⏰:07/05/11 13:33 📱:SO903i 🆔:TvhQ5C.E


#75 [向日葵]
口を離して、少し長かったキスなので息があがる。

友姫「さ……ご君……?」

珊瑚「いつだって、独り占めしたいんだ。」

それだけ言って珊瑚君は立ち上がり図書室を出て行った。

その場に取り残された私は、唇にそっと指を這わせ顔が熱くなっていった。
鼓動も耳の奥でドクドクいってる。

初めてだった。あんな乱暴なキス。
いつも優しく触れるくらいしかしないから。

⏰:07/05/11 13:37 📱:SO903i 🆔:TvhQ5C.E


#76 [向日葵]
焼きもちを妬かせた珊瑚君は色んな意味で恐ろしい……。

顔の熱が下がるどころかドンドン上昇していく。

『教室……行けるかなぁ……。』

こんな赤い顔でみんな不思議がらないだろうか……。

・・・・・・・・・・・・・

教室に戻るといつものメンバーが集まっていた。
珊瑚君を除いて……。

律「あら友姫。どこ行ってたの?」

暁「おはよー友姫ちゃん!……ん?顔赤いよ?熱でもある?」

⏰:07/05/11 13:42 📱:SO903i 🆔:TvhQ5C.E


#77 [向日葵]
やっぱり言われて更に赤くなる。
首をブンブン横に振るだけで答えるのに精一杯だった。

秋帆「珊瑚君知らない?そういえば来てないの。」

思わず心臓が跳ねる。
さっきのあの後だから余計に。

友姫「し…知らない……。」

暁「俺一緒に来たんだよ。んで友姫ちゃんが男と登校してるの見て早歩きで学校入って行ったんだ。」

千歳「え?!浮気友姫ちゃん!!」

友姫「そっそんなことあるわけないじゃないっ!!」

⏰:07/05/11 13:47 📱:SO903i 🆔:TvhQ5C.E


#78 [向日葵]
それでだ。珊瑚君が拗ねてたのは。

友姫「第一それは昨日いたイトコであって……。一緒に住むことになったから登校してた訳で……。」

律「一緒に」

秋帆「住むぅ?!」

(友姫以外)一同『珊瑚(君)(寛和)そりゃショックだろ!!』

なんて言ったってあの少年は友姫が好きなことを(これまた友姫以外)知ってる為、珊瑚にエールを送る一同であった。

当の友姫は顔をまだ赤くしたままゴニョゴニョと「だから違う」とか「あれは弟みたいなもんで」とか言っている。

⏰:07/05/11 13:52 📱:SO903i 🆔:TvhQ5C.E


#79 [向日葵]
 


―――一方、皆にエールを送られた珊瑚はと言うと。

もう1つの秘密の場所にいた。
それは用具室である。

窓を開けてすぐ側に座っている。

『……絶対怖がらせた……。最悪じゃないか……。』

無理矢理キスをしてしまったことに反省をしていた。
自分の欲望をまたも抑える事が出来なかった。

……ここに初めて来た時と同じだ…。

⏰:07/05/11 13:56 📱:SO903i 🆔:TvhQ5C.E


#80 [向日葵]
千歳に襲われている時、言葉足らずの自分のせいで友姫を傷付けたことがある。

そして修学旅行で仲直りし、2人は結ばれた。

そして今、こんなに近くにいるせいで益々友姫を自分の側にいさせたくなっている。

『後で謝っておこう。』

そう思った瞬間。

ガチャ……

ドアが開かれた。

「!な、何してるんですか?」

⏰:07/05/11 14:00 📱:SO903i 🆔:TvhQ5C.E


#81 [向日葵]
女の子はおずおずと中に入ってくる。
見たところ1年生だ。

珊瑚「……別に関係…」

『この顔……どこかで……。』

思い出す前に女の子が先に思い出した。

「あ!友姫姉ちゃんの!!」

珊瑚「友姫姉…あぁ。あの双子の……。」

思い出した。
確か双子の1人。

結女「結女です!友姫お姉ちゃんがお世話になってます!」

と深々と礼をした。

⏰:07/05/11 14:04 📱:SO903i 🆔:TvhQ5C.E


#82 [向日葵]
いや別にお世話はしてないと思いながら珊瑚は別の事を口にした。

珊瑚「あー…アンタは何しに来たの?」

結女「アタシはここでホームルームのサボリッ!担任が好きじゃなくて!」

と言って少し離れたとこに座る。

珊瑚「そうか……。なぁ、アンタの片割れは友姫が好きだよな?」

結女「真貴?はい。好きみたいですよ。まったくお姉ちゃんには相手にされてないけど。」

それを聞いて珊瑚は少し胸を撫で下ろす。
そして立ち上がる。

⏰:07/05/11 14:09 📱:SO903i 🆔:TvhQ5C.E


#83 [向日葵]
珊瑚「俺、もう行くから。」

結女「あ、またココ使っていいですか?」

珊瑚「あー……別に……。」

そう答えると結女はニパッと笑った。
そして珊瑚は部屋を出て行った。

階段を降りて行くと、若い教師が階段を上がって来た。

『ヤバイ…見つかった。』

教師「コラー。今はホームルームの時間だろー。」

珊瑚「はい……。」

⏰:07/05/11 14:13 📱:SO903i 🆔:TvhQ5C.E


#84 [向日葵]
そして教師の横を通り過ぎる。

珊瑚の姿が見えなくなると、教師は階段を上っていった。
そして向かった先は

――――用具室。

カチャ……キィ……。

窓から外を眺めていた結女が振り返り笑う。

結女「先生……。」

扉が閉まると同時に結女と教師は抱き締め合った。

⏰:07/05/11 14:17 📱:SO903i 🆔:TvhQ5C.E


#85 [向日葵]
―――……

ホームルームが終わると、珊瑚君が帰って来た。

急いで珊瑚君の元へ行く。

友姫「珊瑚君……。」

珊瑚「あぁ。友姫。」

友姫「ちょっと来て!」

珊瑚君の手を引っ張り廊下へと誘導する。

友姫「……真貴とは何もないから。それに!登校する時結女もいたんだよ!だから……。」

珊瑚「わかったから……。さっきは……ゴメン。」

と言いながら頭を撫でてくれた。
いつもな珊瑚君だと思い安心して大人しく頭を撫でられていた。

⏰:07/05/11 14:23 📱:SO903i 🆔:TvhQ5C.E


#86 [向日葵]
友姫「まだ本読めてないけど図書室帰りに行こうね?」

珊瑚「わかった。」

私達は笑いあった。
和みムードが広がる。

しかし……外からは……

『カップル反た―――い!!』

『学校内でラブラブすんの反た――――い!!』

と皆思ってたかは定かじゃない。

千歳「ナイト様友姫ちゃんにデレデレだよねー。」

秋帆「友姫ってほら…純粋な上に若干の天然が入ってるじゃない?」

律「だから可愛がりたくなっちゃうんだろうねぇ。」

⏰:07/05/11 14:28 📱:SO903i 🆔:TvhQ5C.E


#87 [向日葵]
一同はウンウンと納得。
図式に表すと友姫>珊瑚になるんだろうなと皆で解釈。

さすが友姫!と皆友姫には完敗なのであった。
これをさらに図式で表すと友姫>珊瑚>一同>千歳なのである。

千歳「あれ?なんで俺一番下?」

律「バカだからじゃない?」

ここのカップルもまた律>千歳の方程式が成り立つのであった。
頑張れ千歳…(作者の声)

⏰:07/05/11 14:33 📱:SO903i 🆔:TvhQ5C.E


#88 [向日葵]
・・・・・・・・・・・・

放課後。
掃除当番の珊瑚君を待っていた。

他の皆には図書室に寄る事を言って先に帰らせた。
ぼーっとしていると

ド―――ン!!!!!

と横から衝撃。
あまりのことで倒れる。

真貴「ゴメン友姫姉!!見つけたもんでつい!!」

友姫「真貴……。早く退いて……。」

転ぶことはなかったものの座っている上に真貴が乗っているのは分が悪い。

真貴「あ!ゴメン!!」

慌てて退いて私を起こす。

⏰:07/05/11 14:39 📱:SO903i 🆔:TvhQ5C.E


#89 [向日葵]
*************
キリます

よければ感想ください
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2201/

⏰:07/05/11 14:41 📱:SO903i 🆔:TvhQ5C.E


#90 [向日葵]
真貴「怪我ない?あ、ゴメン汚れた。」

そう言ってスカートの裾をパッパッとはらってくれた。
大体汚れが落ちたところで真貴はニヒッと笑う。

真貴「今日こそは一緒に帰れるよね?」

友姫「あー…。ゴメン!!無理!!」

すると真貴は頬を膨らました。
それをプシュっと潰しながらまた謝る。

真貴「いつになったら一緒に帰れるのさぁー…。」

友姫「私のことばっかりじゃなくて友達を大事にしなさい?」

⏰:07/05/11 19:02 📱:SO903i 🆔:TvhQ5C.E


#91 [向日葵]
真貴「俺は友姫姉がいいんだ!」

その声を聞いて箒を持ったまま珊瑚君がドアまで出てきたが、私の角度からは見えず、逆に真貴の角度から見えるようになっている。

ドアまで来た珊瑚君を見つけて真貴は私に更に近づく。

真貴「ねぇ…。一緒に帰ろう?俺は友姫姉と一緒がいい。」

と甘えるように私にだきつく。
私はいつものことなので何も思わなかったが珊瑚君はそうもいかなかった。

⏰:07/05/12 09:09 📱:SO903i 🆔:eR9ub5EA


#92 [向日葵]
珊瑚君は私と真貴を引き剥がして間に入りこんだ。

珊瑚「いい加減姉離れしろよ。友姫が困ってんだろ。」

珊瑚君の方が明らかに身長が高く、迫力満点で真貴を見下ろす。
真貴も一瞬怯むも負けじと睨み返す。

真貴「お前には関係無いだろ!俺は友姫姉のイトコなんだ!!お前よりも関係は密接なんだぞ!!」

珊瑚「友姫が好きなのは俺だけだ。イトコだか何だか知らんが調子に乗んなよ。」

珊瑚君今さらりと衝撃発言。真貴と珊瑚君の対決よりそっちの方が気になった。

⏰:07/05/12 09:17 📱:SO903i 🆔:eR9ub5EA


#93 [向日葵]
真貴「お前だってたかが彼氏だろ!!そっちこそ調子に乗るなよな!!」

二人の間にバチバチバチと電流が走る。
まさに一触即発。
いや……もう即発してるかな……。

友姫「とりあえず真貴!家に帰ったら会えるんだから先に帰って!!」

真貴はキョトンとして、「あぁそっか」とニヤッと笑った。

真貴「そうだよな!家に帰ったらたっっぷり一緒にいれるもんね!!」

何だかやけに「たっぷり」を強調したなぁ。

⏰:07/05/12 09:26 📱:SO903i 🆔:eR9ub5EA


#94 [向日葵]
たっぷりを強調した意味が分かった珊瑚君は青筋を立てて更に真貴を見下ろす。バックに暗雲が垂れこめている気がする。

珊瑚「ガキは早く帰りやがれ……っ!」

珊瑚君の低い声が更に低くなって、さらにはドスが聞いていた。

真貴「す、すごんでもビビんねぇぞ!!」

と言いながらも声が上ずっている真貴。
舌をべーっと出しながらササーと走って帰って行った。

友姫「ゴ、ゴメンネ…。生意気で。」

珊瑚「友姫。今日遅くなっても構わんか?」

友姫「へ?別にいいけど…なんで?」

⏰:07/05/12 09:33 📱:SO903i 🆔:eR9ub5EA


#95 [向日葵]
背中を向けたまま話していた珊瑚君は私の方に向き直る。

珊瑚「俺の家に来ないか?」

…………間…………

友姫「えぇっ!!」

私の頭がプシューと蒸気をあげる。
家にお呼ばれ?!また急になんで!

珊瑚「前に言っただろ?母さんが会いたがってるって。」

友姫「あ、あぁ……うん。」

なんか変な妄想をしていた自分が恥ずかしい。

⏰:07/05/12 09:39 📱:SO903i 🆔:eR9ub5EA


#96 [向日葵]
友姫「じゃ、じゃあ連絡しておくよ。」

珊瑚「おぅ。」

すると中からゴミ捨てのじゃんけんをするから戻って来いとの声があった。
珊瑚君は返事をして教室に入る。

私は廊下で初珊瑚君のお宅拝見にどうしようか思考を色々飛ばしていた。

「お菓子はいるか」「粗相のないようにしよう」とか頭がパンクしそうになった。

『そういえば図書室は寄るなぁ?』

ならホントに遅くなるかもしれない。

・・・・・・・・・・・・・・

⏰:07/05/12 09:48 📱:SO903i 🆔:eR9ub5EA


#97 [向日葵]
プルルルル プルルルル

私達は図書室の秘密の場所にいる。
今は私が家に電話をしているのだ。

カチャ

{もしもし}

友姫「もしもし母さん?」
{うぅん結女!おばちゃん今お買い物中!}

それなら伝言を頼んでおくことにしよう。

友姫「今日遅くなるからって母さんに言っておいてくれる?」

結女{うんわかった!じゃあね!}

ピッ

⏰:07/05/12 09:55 📱:SO903i 🆔:eR9ub5EA


#98 [向日葵]
とりあえず連絡終わり。
さてと、では……。

友姫「終わったよ。」

珊瑚「じゃあ行くか。」

秘密の場所を出て学校を出て。いよいよ珊瑚君のお家へ!

―――――……

いつもの同じ道だけど、曲がり角で私の家とは逆方向に行く。

友姫「あーなんか変な感じっ!」

珊瑚「いつもあすこで右に曲がるからな。」

話していると「寛和」の表札発見。
結構大きな家だ。

⏰:07/05/12 10:01 📱:SO903i 🆔:eR9ub5EA


#99 [向日葵]
珊瑚「ただいま。」

友姫「お、お邪魔します!」

すると奥から珊瑚君のお母さんが出てきた。

珊瑚母「あらあら。いらっしゃい。どうぞ。」

優しくニコニコ笑って私を向かい入れてくれたことで私の緊張を和らげた。

友姫「失礼します。」

靴を揃えて居間に招かれるが珊瑚君が私の手を引いた。

珊瑚「部屋に行くから。」

『え……部屋?今部屋って言った?』

⏰:07/05/12 10:07 📱:SO903i 🆔:eR9ub5EA


#100 [向日葵]
**************
100

ここで一旦キリますね

よければ感想など……

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2201/

⏰:07/05/12 10:08 📱:SO903i 🆔:eR9ub5EA


#101 [向日葵]
珊瑚母「あらそう?アンタ変な事しちゃ駄目よ!」

珊瑚「っ!するわけないだろ!行くぞ友姫。」

先に部屋に行く珊瑚君とおばさんをまごまごと交互に見ながらとりあえずおばさんに一礼して私は珊瑚君を追い掛けた。

・・・・・・・・・・

珊瑚「ココ。」

と言ってドアの前で立ち止まる。

珊瑚「ハイ入っていいよ。」

ドアを開けて私を先に入れる。

⏰:07/05/12 13:22 📱:SO903i 🆔:eR9ub5EA


#102 [向日葵]
友姫「お、お邪魔しま…す。」

入ると珊瑚君の匂いがした。
中はいたってシンプル。
キチンと片付けられていて、本棚にはやっぱり本がいっぱいあった。

バタン

ドアが閉まった音で一気に緊張した。

図書室とは違って部屋は狭く、すぐ近くには珊瑚君がいる。
秘密の場所でもそうだがやっぱり何かが違う。

珊瑚「まぁ座れば?」

⏰:07/05/12 13:29 📱:SO903i 🆔:eR9ub5EA


#103 [向日葵]
友姫「う、うん!」

座るものの1mくらい離れる。

珊瑚「もっとこっちよれば?」

寄る…寄る……
そして寄った距離わずか10cm。
何だかこの密室でくっつくのは恥ずかしい……。

珊瑚「なぁ友姫。なんでそんな遠い?」

友姫「こ、心地よい距離…っ?」

珊瑚君はため息をついて私の方へ寄って来る。
2人の距離はもうない。

⏰:07/05/12 15:31 📱:SO903i 🆔:eR9ub5EA


#104 [向日葵]
そして心臓が最速で動く。

『無理無理無理無理!!死ぬ死ぬ!寿命分心臓動いてるっ!!』

なんて思っていると珊瑚君が口を開いた。

珊瑚「次どんな本読みたい?」

友姫「え。あ、んーと怖い話読みたいかも。」

珊瑚「ホラーなぁ…。」

と言って立ち上がり、本棚へ向かった。
立ち止まりゴソゴソと本を探してくれている。

⏰:07/05/12 15:47 📱:SO903i 🆔:eR9ub5EA


#105 []
あげマス頑張ってね↑↑(^3^)/

⏰:07/05/12 21:38 📱:N902i 🆔:☆☆☆


#106 [向日葵]
さん
いつもありがとうございます

************

友姫「え?!珊瑚君が貸してくれるの?!」

慌てて立ち上がって珊瑚君の横に行く。

友姫「また図書室に行けばいいよ!汚したら大変……」

話ながら珊瑚君の顔を見ると、珊瑚君は微笑んでいた。

友姫「……?どうしたの?」

珊瑚「そーやって自然にいろよ。何緊張してんの?」

⏰:07/05/13 00:51 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#107 [向日葵]
するとスッと左手を出して私の額をデコピンした。

衝撃で目を瞑る。

珊瑚「俺がなんかするとでも思った訳?」

そう言うと私の髪をのけて首をソッと撫でる。

友姫「ひぎゃっ!!」

思わず首許を押さえながら珊瑚君から遠ざかる。

珊瑚「ほらみろ。こんな事してもお前が怖がるだけだろ。」

珊瑚君はまた本棚に目を向ける。
そして私の注文した本を探してくれている。

⏰:07/05/13 01:08 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#108 [向日葵]
珊瑚「俺は嫌われるのだけはゴメンだぞ。」

「どこかあった気がする。」と言いながら探し続ける珊瑚君。
私は触れられた首を抑えながら、何故か息が上がっていた。

友姫「ハッ……ハァッ……」

うまく息ができない。
心臓が音がわからないぐらい脈打ってる。

びっくりした。
だって男の人だから。
珊瑚君が改めて男の人だと思ったから。

自分が如何に大切にされてるかわかった気がする。

⏰:07/05/13 01:22 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#109 [向日葵]
珊瑚君がその気になったら、自分を押し倒すことも自分を襲うことも出来る。

怖い。
珊瑚君が。
でも、珊瑚君は自分が怖がること知ってくれているから何もしないんだ……。

友姫「ゴ……ゴメンナサイ……。」

珊瑚「ん?」

友姫「私、心の準備とか、全然でっ。その……まだ、そーゆーのはっ……えと……。」

一生懸命言葉を繋ぐが頭が混乱してて回ってくれない。

⏰:07/05/13 01:26 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#110 [向日葵]
珊瑚「友姫?何言ってんの?まさか俺が色々我慢してるとか思ってんのか?」

私は静かに頷く。
珊瑚君はハァーとひと息ついて手に持っていた本を本棚に戻した。
そしてこちらに向かう。

下を向いていたので珊瑚君の足が視界に入る。

珊瑚君は私が下を向いたままの頭を自分の胸へ抱き寄せた。

珊瑚「俺は何も我慢してないから。友姫が俺を怖がる方が嫌だ。」

押し付けられた胸に心地よさを感じて、ぎこちなく珊瑚君のセーターを掴む。

⏰:07/05/13 01:36 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#111 [向日葵]
珊瑚「友姫だって急がなくていいから。俺はお前のペースに合わす。…………たまに脱線するがな。今日みたいに。」

冗談っぽく言う珊瑚君に私はフフッと笑う。
それと同時に珊瑚君は私を少し離す。
私は珊瑚君を見上げた。

珊瑚「基本俺はまだガキだから。独占欲だって強いし、嫉妬だってする。今日読んだのだってイトコとの時間を潰したかったんだ。」

私は目をパチクリさせる。知らなかった。珊瑚君の本音が何かが取れたようにポロポロ溢れてる。

⏰:07/05/13 01:41 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#112 [向日葵]
そんな私の髪の毛を一束持ち、口元へ運ぶ。

珊瑚「俺は……友姫の時間までも支配したくなってる……。」

――――ドクンッ

あまりにストレートな言葉に顔が塗り潰した様に赤くなる。

友姫「……っ。私……っ。」

珊瑚「まぁ、怖がらすことは絶対しないから。ホラ。本探すの手伝って。」

手を引っ張られ、本棚の前に戻る。

探してるけど頭の中に本能の声が反芻していた。

――私モ貴方ヲ私デ支配シタイ――

⏰:07/05/13 01:48 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#113 [向日葵]
あんな事を言われたら、自分を制御出来なくなる。
私だって、珊瑚君を独占したい気持ちでいっぱいだ……。

思わず声に耳を傾けたくなくて耳を塞いだ。

そんな時。

バンッ!

「兄ちゃん!!」

トタトタトタ!!

部屋に入って来たのはなんとも可愛らしい男の子だった。

珊瑚「汰樹!ドアはちゃんとノックしろ。」

⏰:07/05/13 01:54 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#114 [向日葵]
汰樹(たき)と言う男の子はゴメンナサイと笑いながら言うと珊瑚君に抱きつく。

そして私と目が合う。

汰樹「おねえさんだれぇ?あ!わかった!!兄ちゃんのおよめさんだ!!」

思わずコケる私。
彼女なら分かるけどそれを遥かに越えてお嫁さんって!!

珊瑚「友姫って言うんだ。兄ちゃんの大切な人だから仲良くな?」

目線を合わせてお兄ちゃんらしく話す珊瑚君を見て新たな一面を発見出来た。

汰樹君は元気よく「ウン」と言ってコケたまま座っている私に抱きついた。

⏰:07/05/13 01:59 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#115 [向日葵]
汰樹「ゆきちゃん!ぼく汰樹!また遊んでねっ!」

ニパッと笑って私から離れ、どこかへまたトタトタ行ってしまった。

しかし笑った時のあの可愛いさ……。
小さい頃の真貴と比べものにならないくらい可愛い。

あの子もいつか真貴みたいに成長するかと思ったら微笑ましかった。

珊瑚母「珊瑚ー!ちょっと来てー!!」

珊瑚「ちょっと待ってろ。何ー?」

バタン

⏰:07/05/13 02:03 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#116 [向日葵]
シーン。

静寂が私を包む。
なんだか気が少し抜けたと同時に少し睡魔が襲ってきた。

『駄目だ……目が……勝手………………に。』

**************

カチャ

珊瑚「友姫。母さんが…。友姫?」

友姫はベッドに寄りかかりながら寝息を立てている。どうやら寝てしまったらしい。

珊瑚『無防備すぎ……』

⏰:07/05/13 02:07 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#117 [向日葵]
抱き上げ自分のベッドに乗せてやる。
気持ちゃさそうに眠る友姫を見て前髪をサラッと触る。


怖がらせたくなんかない。
でも友姫が受け入れてきた時は全てを俺の物にしたい。

珊瑚「欲張りで……ゴメン。」

そしてオデコに軽く唇を触れる。
友姫は少し身じろぎしたが、起きることはなかった。

―――……

薄く目を開けて、認識するいつもと違う天井。

⏰:07/05/13 08:39 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#118 [向日葵]
友姫「……こ…こ。」

珊瑚「起きたか?」

聞き慣れた声がする方に半分まだ寝てる頭で首を向ける。

しかしその姿を見た瞬間一気に目が覚めた。

友姫「わ!ゴメン!!」

珊瑚君は着替え中でもうそろそろ服に手を通そうとしているところで、上半身が裸だった。

珊瑚「いや別にどってことないけど…。」

と言い服を完全に着てしまった。

真貴も締まっていたけれど、珊瑚君の体は筋肉が無駄なくついてて、しなやかだった。

⏰:07/05/13 08:50 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#119 [向日葵]
ラフな格好になった珊瑚君はベッドに腰かけた。

友姫「今何時?」

珊瑚「えー…っと7時かな。」

いつ頃目を瞑ったのか全然覚えがない。
すると珊瑚君は頭をポンポンとしてた。

珊瑚「母さんが晩飯食べて行かないか?って。どうする?」

友姫「え!そこまでお世話になる訳には!!」

私は手と首をブンブン振った。

珊瑚「母さんが望んでるんだ。駄目か?」

⏰:07/05/13 09:06 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#120 [向日葵]
と上目使いで聞いてきた。

『か、可愛い…っ!!』

この場合普通女の子が男の子にこーゆー印象なんだろうけど、私達の場合なんだか逆の気がする。

友姫「じゃあ……お言葉に…甘えて。」

珊瑚「よし。じゃあ行くぞ。」

友姫「あ!一応もう一回家に連絡いれるからっ。」

携帯を取り出してリダイアル。
珊瑚君は私を待ってくれている。

⏰:07/05/13 09:13 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#121 [向日葵]
{もしもし}

電話に出たのは結女でも母さんでもない。
この低い声は

友姫「真貴?」

・・・・・・・・・・・・

その名を呼んだ瞬間、珊瑚目が鋭くなる。

アイツか?
アイツが出たのか?

珊瑚の嫉妬の炎が妖しく揺らめき出す。
目の前では友姫が楽しそうに喋っている。

自分じゃない他の奴にそんな表情見せないでくれ……。

⏰:07/05/13 09:23 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#122 [向日葵]
・・・・・・・・・・・・・

真貴{姉ちゃんいつ帰ってくんだよー。}

真貴が電話越しにダダをこねる。
そりゃそうだ。
帰ったら会えると言う理由で今日一緒に帰らなかったんだから。

友姫「ゴメンネ!でも私も友達とかと遊び…ひゃっ!」

グッ

珊瑚君が後ろに回って私を抱きしめる。
顔のすぐ横には珊瑚君の顔がある。
呼吸の音が耳元で聞こえる。
さらさらの髪の毛が頬に当たる。

⏰:07/05/13 09:30 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#123 [向日葵]
真貴{友姫姉?}

友姫「ご…ゴメン!そーゆーことだからっ!!じゃぁっ」

ピッ

『え?これってどうするべき……?』

左手を動かして、左肩に乗っている珊瑚君の頭を撫でる。

すると甘えるように頭をなすりつける。

友姫「ご飯…よばれていぃ?」

珊瑚「ウン……。」

それでも珊瑚君は離れようとしない。

⏰:07/05/13 09:35 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


#124 [向日葵]
それでもいい。

甘える珊瑚君が愛しかった。私に触れたいと思ってくれる珊瑚君が愛しかった。

それと同時に、さっきまでの出来事と今すっぽりと私の体を包む珊瑚君の体。

それは男の子ではなく男の人だと言うことを再認識させ、珊瑚君と言う男の人を更に意識させるものだった。

⏰:07/05/13 09:40 📱:SO903i 🆔:iNPBtArw


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