新☆きらきら
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#615 [向日葵]
ホントに助かった。
エスカレートしていたらあたしはどうなったか……。
お兄さんはじっとあたしを見てから考えた。
「……じゃあ、何か食べさせて。部活帰りだから腹減ってんだ。」
・・・・・・・・・・・・・・
降りた駅の近くにケン●ッキーがあったので、あたし達はそこへ入って、まだ済ませていない遅いお昼ごはんを食べた。
結女「あたし、東雲結女っていいます。改めて、さっきはありがとうございました。」
:07/06/21 09:52
:SO903i
:IsdtrQz6
#616 [向日葵]
机すれすれぐらいまで頭を下げた。
「いやまぁ…。どってことないから。俺は浅瀬 大牙(あさせ たいが)。高3。」
結女「大牙さん……。」
落ち着いていて(クールって言うのかなぁ……。)改めて見ると珊瑚さんに負けないくらい綺麗な顔立ちをしていた。
カッターを第2ボタンまで開けて、中にちらっと見えるネックレスに色気を感じた。
結女「あれ?高3なのに部活まだあるんですか?」
大牙「後輩指導だ。」
結女「あぁなるほど……。」
:07/06/21 09:58
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#617 [向日葵]
普通に話せるし、どうやらやっぱり初対面のようだ……。
なのに……。
結女「あ、あの。なんで私を睨んでいたんですか……?」
大牙さんはなんのことだかわからないかの様に目をパチパチした。
しばらくすると「あぁ。」と思い当たったらしく、説明してくれた。
大牙「別に睨んでたんじゃねぇよ。見張ってたんだ。列に並んでた時からアンタに痴漢したおっさんが怪しかったからな。そしたら案の定だ。」
:07/06/21 10:02
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#618 [向日葵]
ジョローっとジュースを飲みながらあたしは話を聞いていた。
『目付きがたまたま悪いだけなのね…。』
大牙「怖がらせたんなら悪かったな。」
結女「あ、全然大丈夫ですよ。おかげで助かりました!」
大牙「……ふぅーん。」
表情はあまり見せないけど照れているのかもしれない。
『なんか段々分かってきたかも……。』
大牙「さて…。帰るか。送る。」
:07/06/21 10:06
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#619 [向日葵]
結女「あ、いいです!大分空いてきただろうし。」
大牙「そ?んじゃ。ごっそーさん。」
『あ……。』
また香水の匂いがした。
次の瞬間、あたしは体が勝手に動いて大牙さんのカッターの裾を掴んでいた。
大牙「……。何?」
結女「……へ?いやあの、……っ。やっぱりお願いします!!」
・・・・・・・・・・・・・・
ガタン ガタン
やっぱり電車は空いていた。座れるけどまぁいっかと思い、あたし達は立ったまま外を見つめた。
結女「……いつもこの電車に乗ってるんですか?」
大牙さんは目線だけこちらを向いて「あぁ。」と言ってからまた外に戻す。
:07/06/21 10:13
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#620 [向日葵]
大牙「アンタはこの電車よく使うの?」
結女「ハイ。通学に。今日は遊んでたんですけど。」
大牙「ふぅーん…。」
短い返事を返されるも、全然嫌味がなかった。
むしろベラベラ喋られるよりこれくらいが一番落ち着く。
結女「……また会えますか?」
『あれ……?』
あたし今なんて言った?
またなんか口走ったよね?
自分の言葉にびっくりしながら大牙さんをそろーっと見ると、こちらをじっと見つめていた。
でも全然怖くなんかない。
:07/06/21 10:17
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#621 [向日葵]
結女「ふ、ふか、深い意味はありません!ただ感謝してもしつくせないくらいなだけで……。」
大牙「大抵はこの時間に乗ってる。」
ふと顔をあげると、大牙さんはまた外に目をやっていた。
時々冷房のせいでくる大牙さんの香水の香りが、なんだか心をざわざわさせた……。
――――……
大牙さんと駅で別れ、真っ直ぐ家に帰った。
結女「ただいまぁー。」
友姫「おかえり。早かったのねぇ。」
:07/06/21 10:21
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#622 [向日葵]
結女「うん。かき氷まだある?」
抱きつきながら私が問う。
友姫姉ちゃんはいつもいい匂いがして落ち着く。
その瞬間あの匂いを思い出して、胸の奥がキューッと痛くなった。
友姫「あるよ。おいで。」
居間に行くと皆さん勢ぞろいで、珊瑚さんが千歳さんを懲らしめていた。(笑)
佳苗「あ、結女ちゃんおかえりー。」
結女「ただいまです。」
:07/06/21 10:24
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#623 [向日葵]
微笑んでくれる佳苗さんにあたしも微笑み返す。
今ここにいる人達は好き。ホントにお互いを尊重しあって好き合っていると思うから。
特にお姉ちゃんの彼氏である珊瑚さんはそれは素敵な人だと思う。
珊瑚「?何?」
珊瑚さんを見つめていたのであたしに珊瑚さんが聞いてきた。
結女「いえ。」
ニコッと笑ってお姉ちゃんの側に駆け寄る。
友姫「シロップ何がいい?」
:07/06/21 10:28
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#624 [向日葵]
結女「じゃあレモン!」
鮮やかな黄色が透明な氷の上に広がる。
結女「ありがとう!」
テーブルに行って私は大人しくかき氷を食べる。
大牙[大抵はこの時間に乗ってる。]
一口パクッと食べて大牙さんの言葉を脳内で反芻させる。
おかしいな……なんであたし、こんなに大牙さんのことばっか考えてるんだろう。
そう思った瞬間、林先生の優しい笑顔が一瞬かする。
:07/06/21 10:32
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