新☆きらきら
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#655 [向日葵]
**bP3 祝い**
いつもと変わらない風景。私は2階の廊下にいる。
目の前には大好きな珊瑚君。
その珊瑚君が微笑みながら私に囁く。
珊瑚「友姫。結婚しよう。」
………………え。
・・・・・・・・・・・・・・・
友姫「えぇぇぇぇぇっ!!!!って……夢?」
絶叫しながら起き上がる。
:07/06/22 14:12
:SO903i
:M9kb1RuU
#656 [向日葵]
友姫「な……なんて夢……っ!」
夢は潜在意識だの単なる妄想だの言うけど私の場合はこれは妄想だろう。
時計を見ると10時。
しまった……。寝過ぎた……。
トタトタトタ
居間に行くと、珊瑚君がソファーに座っていた。
私は横に行って珊瑚君にピタッと寄り添う。
珊瑚「起きたのか。」
友姫「ウン!おはよう!あと、お誕生日おめでとう!」
:07/06/22 14:20
:SO903i
:M9kb1RuU
#657 [向日葵]
そうなんです。
何を隠そう今日は珊瑚君の18歳のお誕生日なのです!
珊瑚君は微笑みながら私の頭を撫でる。
珊瑚「ありがとう。」
そして私を胸に引き寄せる。
18歳になった珊瑚君に初めてくっつく。
すると突然夢の事を思い出して、いきなり体温急上昇。
それに気付いた珊瑚君が私の顔を覗く。
珊瑚「どうした?」
友姫「え、いや、何も。」
この話は、しばらくしまっておこう……。恥ずかしくて言えやしない。
:07/06/22 14:24
:SO903i
:M9kb1RuU
#658 [向日葵]
汰樹「にーいーちゃん!」
汰樹君が珊瑚君に背後から抱きつく。
汰樹「おたんじょうびおめでとう!ハイこれ!」
くれたのは珊瑚君の似顔絵。クレヨンで描いてある。
珊瑚「ありがとな。汰樹。」
頭をくしゃくしゃ撫でると嬉しそうにニカーッと笑った。
汰樹「ぼくみっくんとあそんでくるね!」
珊瑚「あぁ。気を付けてな。」
汰樹「ウン!」
:07/06/22 14:28
:SO903i
:M9kb1RuU
#659 [向日葵]
汰樹君は行こうとするけど私を見るとギュッと抱きついてきた。
汰樹「ゆきちゃん。たきにいってらっしゃいしてくれないの?」
その顔に私はノックアウトされた。
友姫「いってらっしゃい!」
私もギュッと仕返すと、汰樹君は嬉しそうにエヘヘと笑ってパタパタ玄関まで走って行った。
『汰樹君カワイイなぁ……。』
:07/06/22 14:31
:SO903i
:M9kb1RuU
#660 [向日葵]
:07/06/22 14:31
:SO903i
:M9kb1RuU
#661 [向日葵]
更新は夜中にします

:07/06/22 20:51
:SO903i
:M9kb1RuU
#662 [向日葵]
:07/06/23 01:02
:SO903i
:Z2s0/WBo
#663 [向日葵]
珊瑚「今日はどこか行かないか?」
友姫「珊瑚君さえよければ私は行くよ。」
珊瑚「なら、寝癖直してきてくれ。」
ハッとして私は頭に手をやった。
しまった……。
夢のことで頭いっぱいになってて身なりのこと忘れてた。
友姫「す、すぐ直してきます!!」
ダッシュで部屋を出るとき微かに珊瑚君の笑い声が聞こえた。
『ひぃー!笑われたぁぁ(泣)』
:07/06/24 00:24
:SO903i
:rIB18QrM
#664 [向日葵]
・・・・・・・・・・・・・・
お出かけ。
と言っても近くのデパート。
そういえば2人で出かけるのって、よく考えてみれば初めてかもしれない。
出かけるって言ってもいつものメンバー誰か絶対にいるし、とにかく2人っきりって言うのはあの図書室くらいかも……。
店内に入ると冷房が効いてて涼しかった。
友姫「珊瑚君。どこから見る?」
珊瑚「どこからみたい?」
:07/06/24 00:27
:SO903i
:rIB18QrM
#665 [向日葵]
友姫「え?何か見たくてココに来たんじゃないの?」
デパートと決めたのは珊瑚君なのだ。
珊瑚「とりあえずどこか行ってみ?」
私は考えた。
だって服を見たいって言ってもきっと珊瑚君は飽きちゃう。
水着なんていらないし、今はお腹も減っていない。
友姫「ぬ……。ぉ……ぅ……。」
珊瑚「何訳分からん言葉話してんだ。」
:07/06/24 00:31
:SO903i
:rIB18QrM
#666 [向日葵]
友姫「と、とりあえず!上から見て行こう!」
珊瑚「りょーかい。じゃあ行くか。」
キュッと私の手を握る珊瑚君。
私手に汗かいてないといいんだけど……。
ピリリリリ
ピリリリリ
友姫「?珊瑚君。携帯鳴ってない?」
珊瑚君はズボンのポケットから携帯を出す。
やっぱり珊瑚君からだった。
珊瑚「非通知だ。最近多いんだよ。新規にして番号変えっかなぁ…。丁度新しいの欲しいし。」
:07/06/24 00:35
:SO903i
:rIB18QrM
#667 [向日葵]
友姫「なら携帯売り場で品定しようよ!私も新作見てみたいし!」
珊瑚「そうだな。」
エスカレーターを降りてからしばらく歩くと携帯売り場発見。
友姫「やっぱり珊瑚君なら黒がいい?」
珊瑚「青いのでいいのがあるならそれがいい。これにも丁度合うしな。」
ニヤッと笑って珊瑚君が見せたのは、あのストラップ。
修学旅行で私があげたものだ。
友姫「じゃあ……私緑色持たなきゃ駄目……?」
:07/06/24 00:39
:SO903i
:rIB18QrM
#668 [向日葵]
私は珊瑚君とおそろいのストラップの色は、誕生石に合わして緑にしてしまった。
珊瑚「ハハハ!友姫には似合わないな。どっちかって言うと白とかピンクのイメージだ。ピンクって言っても淡い桜みたいな色な。」
ちなみに現在私が持ってる色は白。
ならば次はピンクにしようと密かに誓う私だった……。
珊瑚「大体わかった。次ドコ行く?」
そこで目に入ったのがゲームセンター。
正直あまり行った事がない。
:07/06/24 00:43
:SO903i
:rIB18QrM
#669 [向日葵]
友姫「ならゲームセンター!」
珊瑚「金の無駄遣いさせる気か。」
『えぇぇぇ!拒否?!』
友姫「なら、珊瑚君が決めて……。」
珊瑚「ま、行こう。」
手を引かれながらいざゲームセンターへ。
やっぱりゲームセンターと言えばお決まり、UFOキャッチャー。
キャラクターのぬいぐるみとかキーホルダーとかが沢山並んでいた。
:07/06/24 00:46
:SO903i
:rIB18QrM
#670 [向日葵]
友姫「わー…。かわ……。」
「カワイイ」と言おうとした自分の口を塞いだ。
また言われてしまう。
珊瑚[金の無駄遣い。]
やっぱり出た方がいいかも。
だって今日は珊瑚君の誕生日。
誕生日の人にお金を遣わせたらいけない。
もしここで一言カワイイなんて言ってしまったら、珊瑚君は絶対取ってくれるに違いない。
……ってか、ココ(デパート)にいたら安々とお金遣っちゃうよ!!
:07/06/24 00:51
:SO903i
:rIB18QrM
#671 [向日葵]
珊瑚「友姫?」
友姫「こ……ん。」
珊瑚「こん?狐の真似か?」
友姫「公園行こう!ううん行きたいなぁ!!もーすっごく我慢出来ないくらいにっ!!」
珊瑚君の腕を掴みながら熱弁する私。
分かってる。
演技がへたくそなことぐらい……っ(泣)
珊瑚「……。別にいいけど。ならここで待っててくれ。俺買わなきゃ行けない物があるから。」
友姫「?一緒に行くよ?」
珊瑚「いいからいろ。」
:07/06/24 00:55
:SO903i
:rIB18QrM
#672 [向日葵]
そう言ってエスカレーターで下の買いに言ってしまった。
私はぽつんと1人で近くにあったイスに座る。
『なんの用事があったんだろう……。』
目の前にあるオモチャ屋さんの笛を吹いているうさぎさんに目を向けてしばらくポーッとしていた。
友姫「……。ハッ!!まさかっ!!」
確か下の階には本屋さんが……っ!
珊瑚君…私をココにいさせたってことは……っ!
大人向け雑誌を買うつもりでは!!
:07/06/24 01:01
:SO903i
:rIB18QrM
#673 [向日葵]
だだだだだって、珊瑚君も立派な男の人……。
普通なら、こー…ベッドの下にあるものをお母さんが見つけてパニックになる様な物だって、この歳になれば1つや2つや5つや6つあるハズ!!
むしろ珊瑚君は持ってなさそうだから不思議なんだよ……っ!!
でも…でも……
友姫「そんなハレンチなぁぁっ!!!!」
珊瑚「おーい。そこのおかしな子。」
頭を抱えながら勢いよく立つと、いつの間にか帰って来ていた珊瑚君がいた。
:07/06/24 01:05
:SO903i
:rIB18QrM
#674 [向日葵]
友姫「あ……お帰り……。雑誌は……。」
珊瑚「雑誌?何言ってんだ?ホラ、公園行くぞ。」
とりあえず見る限りでは、そーゆー系統の本は見当たらない。
ひとまず胸を撫で下ろした。
・・・・・・・・・・・・・・
公園につくと、子供達がキャイキャイ言ってはしゃいでいた。
そんなトコからは少し離れて、芝生が広がる広場に行く。
友姫「レジャーシート持って来たら転べるのになぁー。」
珊瑚「転べばいいだろ。蟻に上られてもいいなら。」
:07/06/24 01:10
:SO903i
:rIB18QrM
#675 [向日葵]
意地悪を言う珊瑚君を軽く叩きながら広場にあるベンチに腰をかける。
友姫「なつかしいな。公園とか。小さい頃に地球儀回しすぎで気分悪くなっちゃったけど。」
珊瑚「フッ。友姫らしいな。」
青空に少しだけある雲を見つめる。
友姫「お弁当でも持ってきたら良かったかもねー。バドミントンとかも。」
珊瑚「友姫の脳内は平和だな。子供っぽいって言うか。」
友姫「やっぱり大人の女性が!!!!」
珊瑚「何言ってんだ?」
:07/06/24 01:15
:SO903i
:rIB18QrM
#676 [向日葵]
確かに私の脳内は子供っぽいのかもしれない。
悲しい事にそれはもはやこの歳になって覆すことは出来なくなってしまった。
…………とほほ。
ならば大人の色気で頑張ってみるのはいかがだろう!
あ……。それ以前に私そんな色気持ってないや……。
そんな事を考えていると、コツンと軽く頭を叩かれた。
珊瑚「何考えてるか予想つくけど、多分今考えてる事は全部無駄だぞ。」
:07/06/24 01:20
:SO903i
:rIB18QrM
#677 [向日葵]
『久々エスパ―――!!!!!』
友姫「今日の晩御飯考えてただけだもん!!あ、ブランコ空いてる!!珊瑚君、乗りに行こう!!」
無理矢理珊瑚君の手を引っ張ってブランコまで行く。
久々ブランコ。
小学生から少しは成長したのでなんだか小さく感じる。
漕ぎ始めると風が爽やかに髪を撫でる。
段々楽しくなってきて漕いで漕いで漕ぎまくる。
するとなんだかジェットコースターみたいな感覚に襲われる。
あのフワッとした感じ。
:07/06/24 01:24
:SO903i
:rIB18QrM
#678 [向日葵]
『ちょっと恐いかも。』
停めようとする前に珊瑚君がブランコごと私の体を停めた。
珊瑚「お前その内飛ばされるぞ。」
友姫「そこまで不注意じゃないもん!」
私そこまで子供っぽいかなぁ……。
段々惨めになってきた。
無言でブランコから立ち上がり、スタスタと広場を通り過ぎる。
珊瑚「おい友姫!」
せっかくの珊瑚君の誕生日なのに……。
嫌な思いさせたくないのに……。
:07/06/24 01:29
:SO903i
:rIB18QrM
#679 [向日葵]
でも足が止まらない。
どんどん広場を歩いて、日陰まで来る。
そこで珊瑚君に腕を掴まれた。
珊瑚「どうしたんだ。俺なんかしたか?馬鹿にしたことなら謝る。」
友姫「自分に嫌気がさしただけ!気にしないで。ちょっと気持ち落ち着かすから。」
日陰にある休憩所みたいな所で私は止まってイスに座った。
珊瑚君は隣で立っている。
友姫「子供っぽい自分が嫌。ただそれだけだよ。」
なんかヤダ。
これじゃなんかだだっこみたい。
スネてるだけだよ。
:07/06/24 01:35
:SO903i
:rIB18QrM
#680 [向日葵]
ハァァ……
珊瑚君のため息を吐く音が聞こえた。
やっぱり珊瑚君も子供っぽいって思ってたんだ。
珊瑚君は私の前まで来て、しゃがみ、目線を合わせた。
珊瑚「アホ。」
パチン
おでこにデコピンされた。
珊瑚「俺は子供っぽいから嫌だなんて一言も言ってないぞ。」
私はおでこに手をやりながら珊瑚君を見る。
友姫「だってさっき……っ!」
:07/06/24 01:39
:SO903i
:rIB18QrM
#681 [向日葵]
珊瑚「あれは、友姫が無邪気で純粋って意味だ。子供っぽいなんて思ってない。大体。ブランコから飛んでケガなんてしたら。……まさか前に言ったこと忘れた訳じゃないだろうな。」
前……それは……
珊瑚[まっさらなままで……。]
珊瑚「俺は大人っぽさなんて求めてない。むしろ今のままの友姫でいろ。わかったか。」
おでこをコツンと合わせて再確認。
友姫「ウン……わかりました。」
:07/06/24 01:45
:SO903i
:rIB18QrM
#682 [向日葵]
珊瑚「大体。」
と言ってニヤリと笑う珊瑚君。
そんな表情にさえドキッとさせられる。
珊瑚「子供っぽいやつを襲うわけないだろ。」
それはこの前の勉強の時の出来事だ。
瞬間、顔が暑くなる。
ニヤリと意地悪そうな顔が、一気にとろけそうな優しい笑顔に変わった。
そして右手で私の頬に触れる。
その体温が、私の熱に変える。
珊瑚君の唇がやさしく瞼に触れた。
珊瑚「さて……。なんか食べてから帰るか。」
:07/06/24 01:53
:SO903i
:rIB18QrM
#683 [向日葵]
友姫「うん……。」
まだ少し夢見心地で珊瑚君に手を引っ張られ歩き出す。
瞼に、まだ唇の感触を残したまま……。
―――――……
帰ってからは盛大に珊瑚君の誕生日会が開かれた。
お母さんは仕事を早めに切り上げて、手料理をふんだんに振る舞い、ホールケーキをドンッと置いた。
結女「珊瑚さん。ささやかですけどどうぞ!」
結女がくれたのは、小さな香水瓶。
:07/06/24 01:57
:SO903i
:rIB18QrM
#684 [向日葵]
結女「珊瑚さんに似合うと思って。気に入らなかったらゴメンナサイ。」
珊瑚君はシュッと手首に香水をかける。
なんだかマリンなんとかとか言う名前が似合いそうな甘い匂いだった。
珊瑚「ありがとう。」
珊瑚君は微笑むと、結女の頭をクシャッと撫でた。
結女は嬉しそうに笑う。結女にとっては珊瑚君はもう兄の様な存在なのかもしれない。
真貴「珊瑚。ホラ。」
:07/06/24 02:01
:SO903i
:rIB18QrM
#685 [向日葵]
照れ臭そうに不器用に真貴が渡したのは革製のブレスレット。
珊瑚「真貴もありがとな。」
真貴はやっぱり照れているのか足早に部屋に帰ってしまった。
結女「素直じゃないんだからっ。じゃ、あたしも部屋に上がります!」
珊瑚母「じゃあ私は片づけけしなくっちゃ。」
友姫「あ、私がやります。お母さんはお風呂に入ってたまには早く休んでください。」
お母さんは嬉しそうに「ありがとう」と言うと、汰樹君と一緒にお風呂に入りに行った。
:07/06/24 02:07
:SO903i
:rIB18QrM
#686 [向日葵]
私は食器を片づけに入る。
前みたいに割らないように気を付けながら慎重に。
珊瑚君はソファーでテレビをなんとなく見ながら皆からのプレゼントを見ていた。
ちなみに今日はバイトはお休み。
お母さんからはなんとしても今日は休めとの指示があったのだ。
友姫「よし。完了!」
と同時にお母さんがあがってきた。
珊瑚母「じゃあ、先に寝るね。」
友姫「ハイ。おやすみなさいです。」
:07/06/24 02:16
:SO903i
:rIB18QrM
#687 [向日葵]
居間には私と珊瑚君2人だけになった。
……というわけで
友姫「珊瑚君!ハイ!」
珊瑚「え?」
私もプレゼントを用意していた。
ただ……珊瑚君が気に入るといいけど……。
カサカサと包装紙を剥がし、中から出てきたのは
珊瑚「ピアス……。」
小さな緑色の宝石のピアス。
友姫「ストラップの時に色選択ミスしちゃったから、今度こそって!」
:07/06/24 02:21
:SO903i
:rIB18QrM
#688 [向日葵]
すると珊瑚君は私の手を持って、ピアスを私の手のひらに落とした。
友姫「―――っ!気に入らなかった?」
心配そうに珊瑚君の顔を見ると、微かに微笑んで首を振った。
珊瑚「違う。友姫に付けて欲しいんだ。」
友姫「え?!出来る……っかな……?!」
珊瑚「パッと外してスッと付けりゃあいいんだよ。」
いやそんな簡単そうに……。
:07/06/24 02:26
:SO903i
:rIB18QrM
#689 [向日葵]
私が少し手を伸ばすと、珊瑚君はゆっくり目を閉じて、少し穴が空いてる左耳を私の方へ向けた。
私は手が少し震えていた。だって耳に穴が空いてるんだもの!
なんだか怖くて……。
そんな私をまた見抜いたのか、珊瑚君は
珊瑚「大丈夫。」
と穏やかな声でまた告げた。
そのおかげで変な力が抜けた。
少しずつ、珊瑚君の耳に触れる。
今珊瑚君が付けてるのは、黒いピアスだ。
:07/06/24 02:33
:SO903i
:rIB18QrM
#690 [向日葵]
その黒いピアスだって、すごく似合ってた。
でも、これも……似合って欲しい。
私はピアスを外して、プレゼントしたピアスをまだ若干震える手で付けた。
付けたのに気付き、珊瑚君がゆっくりと目を開く。
友姫「わぁ……。」
自分があげたからとかそんなの関係なく、それは似合っていた。
友姫「よかったぁ!すごく似合ってる!」
珊瑚君はクスッと笑うと丁度珊瑚君で隠れて見えなかった位置からリボンで結ばれた細長い箱を取り出した。
:07/06/24 02:37
:SO903i
:rIB18QrM
#691 [向日葵]
珊瑚「はい。」
友姫「え……?何?」
珊瑚「誕生日プレゼントだけど?」
友姫「えぇ?!だって、私の誕生日は明後日だよ!」
意外に誕生日が近かった私達。
珊瑚「その日は俺バイトで、12時丁度にはおめでとうって言えないから。俺の誕生日ん時に一緒にと思って。」
友姫「わ、私だって12時丁度に言ってないよ。」
珊瑚「今日は俺の日。口答えは無し。ま、もうすぐで終るけどな。」
:07/06/24 02:42
:SO903i
:rIB18QrM
#692 [向日葵]
驚き半分嬉しさ半分でリボンをとき、箱を開けると……
友姫「ネックレスだ……。」
片翼の飾りが付いたネックレスがその中には入っていた。
珊瑚君はそれを取ると、前から私の首に付けてくれた。
長さはピッタリ。
珊瑚「今日、あのデパートで買ったんだ。」
友姫「そっかぁー。雑誌じゃなかったんだねー。」
珊瑚「雑誌?」
友姫「こっちの話なんで気なさらず!」
:07/06/24 02:46
:SO903i
:rIB18QrM
#693 [向日葵]
私は片翼の飾りを指先で持ってその形を確かめる。
友姫「私、指輪前に貰ったのに……。」
珊瑚「あんなオモチャよりもっといいの買ってやるよ。いずれその日が来たら。」
…………。
それってまさかそーゆー意味?
今朝の夢が鮮明に蘇っていく。
珊瑚[結婚しよう。]
さりげない形でプロポーズされたらしい。
ダメだ。頑張っても顔を赤くしないことなんて出来ない。
:07/06/24 02:52
:SO903i
:rIB18QrM
#694 [向日葵]
珊瑚「何赤くなってんの?」
指の背で私の頬を撫でながら珊瑚君はまたもや意地悪な顔をして笑う。
友姫「気の……せいです。」
最後になるにつれボリュームダウンしていった。
友姫「なんか…、最近珊瑚君意地悪……。」
頬を滑る指に意識が飛ばされそうになりながら言葉を搾り出す。
珊瑚「化けの皮が剥がれてきただけ。男はいつでもガキだから好きな相手には意地悪したくなるもんなんだよ。」
:07/06/24 02:56
:SO903i
:rIB18QrM
#695 [向日葵]
きっともうすぐ顔から湯気が出る。
そんなセリフ……。
友姫「ズルイ……。そんなキザなセリフで喜ばして。」
珊瑚「喜ぶならもっと言ってやるよ。友姫限定で。」
きっとこの人は天然のキザなんだ。
そう思いながら赤い顔がこれ以上無理ってほど赤くなる。
頬を滑っていた指は、私の顎まできてクイッと顔を上へ向かした。
珊瑚「もっと言って欲しい?」
意地悪な顔をしながら甘く囁く珊瑚君に、息の仕方を一瞬忘れる。
:07/06/24 03:01
:SO903i
:rIB18QrM
#696 [向日葵]
友姫「今日はいい……っですっ。」
すると顎から指を離して珊瑚君はクククと笑った。
珊瑚「動揺しすぎっ!」
そんな事言われたって……。
顔に熱を感じながら少し怒る。
そんな綺麗な顔を目の前にして、そんな甘いセリフ囁かれちゃったら、誰でも私みたいになっちゃうよ。
……私だけで充分だけど……。
友姫「お、お風呂!入ってもう寝よう!!」
:07/06/24 03:07
:SO903i
:rIB18QrM
#697 [向日葵]
珊瑚「あぁ。そうだな。」
パタパタと居間から出ようとすると
トスッ
入口の手前で壁に珊瑚君が手を置き、私は先に進めなくなった。
友姫「?行かないの?」
珊瑚「行く。これが済んだら。」
そう言って壁に両手をついて私を逃がさない様にすると、唇を重ねてきた。
びっくりして珊瑚君の服の胸元をキュッと掴む。
:07/06/24 03:12
:SO903i
:rIB18QrM
#698 [向日葵]
優しいキスはわからないくらい長かった。
ホントは10秒20秒なのかもしれない。
でも、珊瑚君が私に触れてるだけで頭は真っ白になるし幸せに包まれる。
やがてゆっくりと唇は離される。
耳の奥では鼓動の大合唱。うるさいくらい大声だ。
珊瑚君はまた優しい笑顔になった。
珊瑚「誕生日最後のわがまま聞いてくれてありがと。」
そしてまたそっとキスしてお風呂場へ向かって行った。
:07/06/24 03:18
:SO903i
:rIB18QrM
#699 [向日葵]
私はその場に崩れ落ちる。
18歳になった珊瑚君。
17歳の彼に出会った頃よりも、今の方がずっとドキドキしてる気がする。
歳を重ねるごとに珊瑚君はグレードアップしている。私はそれについていけることもなく、きっとずっとドキドキしてるに違いない。
何はともあれ……
珊瑚君。お誕生日おめでとう……。
:07/06/24 03:22
:SO903i
:rIB18QrM
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