【CARTAIN CALL】美しい村の醜い男
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#122 [オッズ]
思わず小さな悲鳴をあげてしまった。
「すいません、驚かせてしまいましたねぇ……。
何を考えていたんでしょうねぇ?」
ミロの顔中に薄気味悪い笑みが広がった。
殴りたい。
僕はミロを思いっきり睨んでやった。
これがジェラルドだったら、即殴っているか、気のきいたことを言い返すんだろうなぁ。
:07/07/03 17:03
:N700i
:☆☆☆
#123 [オッズ]
「おやおや……そんなに睨まないでくださいよぉ」
ミロはあきらかに楽しんでいる口調だった。
今のところ狂暴そうなところはない……。
キキの言うとおり、昼間は安全なのだろうか?
そもそも何を根拠に安全と言ったのだろう。
「……ところで、キキと君のオトモダチはどこにいるんだい?」
ドキッとした。
:07/07/03 19:00
:N700i
:☆☆☆
#124 [オッズ]
「なんで……」
なんで知っているんだ?
キキはともかく、昨日この町にやってきたばかりのジェラルドのことまで……。
キキ以外には誰もあっていないはずなのに。
「……キキ……」
僕は呟いた。
僕の中にある疑問がわいてくる。
キキ……
彼女は一体何者なんだ?
:07/07/03 19:06
:N700i
:☆☆☆
#125 [オッズ]
僕らはなんの疑いもなく、今までキキを信じてきた。
だけど、キキが僕達の味方だなんて誰が言った?
ミロの仲間じゃないと証明できるか?
……できない。
「ようやく理解できたようですね……」
ミロが卑しい声で囁く。
「……嘘だ」
:07/07/03 19:10
:N700i
:☆☆☆
#126 [オッズ]
僕の声は弱々しかった。
キキのことを信じ続けることはできそうになかった。
キキがミロの仲間ならば、話の筋道がつく。
僕とジェラルドが眠っているうちに、こっそりとミロのところに行って、僕らのことを教えたんだ。
だから、こいつはジェラルドのことを知っている。
もちろん僕のことも。
「嘘じゃないということは、あなたもちゃんとわかっているはずです」
:07/07/03 19:14
:N700i
:☆☆☆
#127 [オッズ]
ミロの甘ったるい口調に吐き気がした。
言い返す気力もない。
キキが僕らを裏切った。
もう何が本当なのかわからない。
「あれは……本当なのか?」
ミロは首を傾げた。
「何がです?」
「町の人たちを切り刻んだこと……」
:07/07/03 19:18
:N700i
:☆☆☆
#128 [オッズ]
ミロは唸った。
「それは……事実ですね。
ですが、誤解しないでいただきたいです。
彼らにいいことだと思ったから、私はああしたのですよ」
彼らにいいこと?
ミロは結局、頭のいかれた残忍な野郎で、キキもそれと大差はないわけだ。
僕は鼻で笑った。
「……狂ってる」
僕の言葉を聞いて、ミロは眉をぴくっと動かした。
:07/07/03 19:22
:N700i
:☆☆☆
#129 [オッズ]
「……あまり調子にのらないほうが身のためですよ」
ミロは苦々しげに言い、突き刺さるような視線を僕に送った。
そして付け加える。
「どっちにしても、もう遅いですがね……」
その時、ようやくミロが手にしているものに気付いた。
今までに
見たこともないような大きさの包丁だった―――…。
:07/07/03 19:27
:N700i
:☆☆☆
#130 [オッズ]
――――――――――…
「さぁさぁ、ここで大人しくしていてくださいよ」
僕は檻の中からミロを眺めた。
まさか捕まってしまうなんて……。
でも、牛も楽々切り殺せるような包丁見せられて、無理矢理に逃げるなんてできるはずない。
ミロは満足そうに僕を見つめ返している。
部屋の四方に広がっていた檻は、二三人が入れるくらいの広さに区切られていた。
:07/07/03 19:57
:N700i
:☆☆☆
#131 [オッズ]
ミロは巨大な包丁を杖のようにして立っている。
「先程も聞きましたが、キキとジェラルド君はどこでしょうね?」
「知らない」
僕はぶっきら棒にそう答えた。
「今すぐ僕を殺す気がないならどこかに行ってよ!」
ミロをこれ以上眺めていたら目が腐る。
殺されるなら、せめてそれまでの間一人にさせてほしい。
:07/07/03 20:52
:N700i
:☆☆☆
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