俺とコウの物語
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#94 []
今日は日曜日。
俺は今日もコウを連れて
コウ似を捜すべくミナミに繰り出す予定だ。
「ラジオ体操よりもはよ準備して行こうや」
「…どこにですか」
「ミナミやん!昨日もゆーたやろ!?」
「なぜ……とは聞かなくてもわかりますが…」
:07/08/17 03:03 :SH901iS :☆☆☆
#95 []
「わかるならはよして」
「志乃くんだってまだ準備してないでしょう」
眠そうにあくびをしながらたばこに火をつけコウが言った。
「俺はえーねん!だいたいなんの誰のためにミナミ行く思ってんねん」
「誰のために?」
「俺のため。ほら、早く」
:07/08/17 03:06 :SH901iS :☆☆☆
#96 []
ブツブツと文句を言いながらもコウはたばこの火を消し着替えだした。
こいつ俺のこと大好きなんやな〜。
コウの準備も終わったところで、俺たちはミナミへと繰り出した。
「昨日はこの辺で会ったから、しばらくここで待ってみよーや」
:07/08/17 03:08 :SH901iS :☆☆☆
#97 []
しばらく待っていると
突然コウがジュースを飲みたいと駄々をこねだしたので、俺はしぶしぶジュースを買いに自販機まで行った
コウの好きな
おしるこの缶がなかったため、俺のこのみで
おーい、お茶を買った。
緑茶すきなのよ、俺。
:07/08/17 03:12 :SH901iS :☆☆☆
#98 []
元来た場所へ戻ると
何やらコウのそばに一人の女の子が近付くのが見えた。
逆ナンか?
なかなかかわいらしい子やん!
しばらく様子を見ようと、俺はコウのもとへ一歩近付いた。
すると………
:07/08/17 03:15 :SH901iS :☆☆☆
#99 []
《ばちーーん!!》
物凄いでかい音と共に
コウが張り手をくらわされている光景が目にとびこんできた。
「最っ低!!」
女の子は大きな声で一言だけコウに言い放ち、人混みに消えてしまった。
:07/08/17 03:17 :SH901iS :☆☆☆
#100 []
「おいっ…」
慌ててコウに駆け寄る。
コウはびっくりしたのか
殴られた頬を押さえ放心しているようだ。
「おい!コウ大丈夫か」
俺の声にハッとしたのか
コウは俺の手にもたれた缶を見た。
「コウ?おーい」
「…………お茶」
:07/08/17 03:20 :SH901iS :☆☆☆
#101 []
「………………」
「おーいお茶…ですか」
「……………」
「僕ジュースを買ってきてと言いましたよね?なぜ緑茶なんですか?おしるこはどうしたんです?」
おしるこってジュースやっけ?
ってか、そんなことより
「今の女の子誰なん!?」
:07/08/17 03:23 :SH901iS :☆☆☆
#102 []
「知りませんよ」
「え?」
「全く知らない人です」
「でも今お前殴られとったやん!」
「…急に殴られました」
殴られた頬を押さえ、コウは不機嫌そうに顔をしかめた。
「彼女…なかなか強烈でした。激しい方です」
:07/08/21 02:17 :SH901iS :☆☆☆
#103 []
「お前……」
「大丈夫か、とは聞かないのですか」
「は?」
「殴られて大丈夫か、と聞かないのですかあなたは」
「さっき聞いたけど」
「聞こえませんでした。聞こえない心配などしてないに等しいです」
ムスッとしながらコウは言った。
どうやらこいつは俺が心配していないことにご立腹なようだ。
:07/08/21 19:01 :SH901iS :☆☆☆
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