俺とコウの物語
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#192 []
「…志乃…ほんまに?」
「当たり前やん!幸子を守るのが俺の役目やし!」
彼氏ならトーゼン!
俺の言葉に、幸子は嬉しそうに顔を赤らめたが、コウは
「志乃くん台詞がクサイです」
などとブツブツ言っていた。
「やかましい」
:07/10/11 03:49 :SH901iS :☆☆☆
#193 []
学校へ向かう幸子を見送り、俺とコウはブランコに乗りながら思考を練った。
「…で、どうする?」
「どうしましょうか」
「…幸子のイタ電は」
「腹痛にしましょう」
…腹痛?
「なにが」
「遅刻の言い訳ですよ」
幸子の事考えとったんちゃうんかい!!
:07/10/12 02:30 :SH901iS :☆☆☆
#194 []
「遅刻の言い訳なんて寝坊でいいやん!」
「寝坊は僕の人権に反します」
人権てなんやねん!!
「てか遅刻の理由なんてどーでもいいやん!これからどーすんねんて!」
「なにが」
「麻生の事やろ!」
こいつは何を考えとんじゃ
:07/10/12 02:47 :SH901iS :☆☆☆
#195 []
「ああ…」
コウは片足で地面を蹴るとゆっくりブランコを揺らした。
「俺の予想では…幸子の電話は麻生が絡んでると…」
「はい。それは僕も確信しています。麻生さんが絡んでる、間違いありません」
:07/10/12 03:29 :SH901iS :☆☆☆
#196 []
やっぱりそうか。
しかし霊相手じゃどうしていいのか…。
「コウ…どーする?」
「…そうですね…」
コウはしばらく俯き、親指をガリッと噛んだ。
「何か怨念があるのかもしれません」
「…誰が」
「麻生さんが、ですよ」
:07/10/12 03:31 :SH901iS :☆☆☆
#197 []
まぁ、確かに怨念があるから霊になってさ迷ってるんやろな。
「怨みを晴らしてあげましょうか」
「は」
「僕たちが晴らせぬ怨み、晴らしてさしあげましょう」
「…………」
この台詞…いかにも
「必殺仕置人です」
何それ!一体何の仕置きするの?
:07/10/13 03:13 :SH901iS :☆☆☆
#198 []
コウの謎の言葉と共に、
俺はコウに手を引かれ(?)学校へと向かった。
学校についたはいいが…
「あのさ〜」
「なんですか」
「普通にこれは変態じゃないですか?」
そう、いかにも。
俺とコウは三階の女子トイレ、もとい女子排泄室の前にいる。
本日は普通〜に学校。もちろんみんな登校している。
:07/10/16 03:25 :SH901iS :☆☆☆
#199 []
「変態ではなく、仕置き人と呼んでいただきたいですね」
この時代、変態としか呼ばんやろ。
「志乃くん準備はいいですか?」
「なんの」
「仕置き人のですよ」
「…無理」
「では入ります」
無理てゆーたんですけど!
:07/10/16 03:27 :SH901iS :☆☆☆
#200 []
「きゃぁぁああ!!」
バタンという女子トイレのドアを開けると共に、
トイレにいた女子達から
ものすごい悲鳴を上げられた。
ま、当然だけど。
「…悲鳴を上げるとは失礼ですね」
女子トイレにノックもなく男子が入る方が失礼ですけど。
:07/10/16 03:30 :SH901iS :☆☆☆
#201 []
中にいた女子は俺とコウを変質者を見るような目付きで見、悲鳴を上げながら出て行った。
「邪魔者は消えました」
そーですね。
「では」
コウは三番目の鏡の前に立つ。
「麻生さん、お願いします。出てきてください」
:07/10/16 03:33 :SH901iS :☆☆☆
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