黒蝶・蜜乙女
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#15 [向日葵]
アハハハハ。
喧嘩売ってんのかこの野郎☆

それ以前にさっきから“蜜乙女”って言うけどなんなのよ……。

掴まれた手をいきなり引っ張られた。

セツナ「おいで。話してあげるよ。」

蜜「いいです!掃除中です!離してください!」

頼むからそんな意味の分かんないことに巻き込まないでぇぇ!!

セツナ「ハァ…頭が弱い上に強情ときたか。仕方ない。失礼。」

と言ってくれたからやっと解放してくれるんだと思ったら

ガバァ!!

世界がひっくり返った。

⏰:07/07/08 03:18 📱:SO903i 🆔:yldj4ZAU


#16 [向日葵]
まるで荷物の様に私は担がれていた。

そしてまた戸を開け屋上へと行く。

蜜「ぶわっ!!はな、離して下さい!!」

するとストンと地上へ降ろしてくれた。
とりあえず一息。

スーッ ハーッ

深呼吸して考えることはただ1つ。

逃げるべし。

セツナ「逃げようったってそうはいかないぞ。」

セツナは私の頭に手をかざすと何かを落とす様に指を擦らせた。

⏰:07/07/08 03:22 📱:SO903i 🆔:yldj4ZAU


#17 [向日葵]
すると……

ビリビリ

蜜「きっ…!な、……こ……。」

まるで全身に電気が流れているみたい。
痺れて体が動かない。

セツナ「鱗粉(りんぶん)だ。どうも話を聞く態度では無いみたいなんでなぁ……。手荒な真似はしたくなかったが……。さて。話を聞いて頂けるかな?“蜜乙女”よ。」

もうどうでもいい。
明日の朝になったら全て忘れてやる。

今はとりあえずこの痺を解いて欲しい。

⏰:07/07/08 03:27 📱:SO903i 🆔:yldj4ZAU


#18 [向日葵]
蜜「聞き……す……。」

セツナ「ん?何て?」

人差し指で私の顎をクイッと上へ向かす。

蜜「聞き…ま……す。」

セツナ「いい子だね。」

パチンと指を鳴らすと一気に痺が解けて私は床にガクッと崩れた。

蜜「なんて事……っ。」

セツナ「自業自得だろ?」

ムカムカして話を早くする様に促した。
そして話された内容は正に漫画みたいなあり得ない話。

⏰:07/07/08 03:31 📱:SO903i 🆔:yldj4ZAU


#19 [向日葵]
セツナは黒蝶族と言う貴族の頂点の者。
今は人間世界で研修中。

彼等が求めるは自分に見合った“蜜乙女”を探すこと。

さてここで“蜜乙女”とはなんだけど……言わばさっきセツナが言った通り花嫁と言うことであって……

だからって

蜜「私にどうしろと……。」

セツナ「子孫繁栄に決まってんだろ。」

蜜「は?!それだけ?!」

わたしゃ子造り道具?!ばっかじゃないの?!?!

⏰:07/07/08 03:36 📱:SO903i 🆔:yldj4ZAU


#20 [向日葵]
蜜「そんな事言われてはいそうですかって言うこと聞くとでもっ」

セツナ「蜜乙女と俺達は必ず惹かれ合う運命にある。俺達も同じさ……。お前のその香りが……。」

と言いながら私の首筋に指先をスッと滑らす。

セツナ「そそられる。」

クスッと妖しげな笑みを浮かべてセツナは言った。

なんだか私は恥ずかしくなって顔を赤くした。

蜜「私は惹かれない!!そんな義務みたいな感情なんて嫌い!!!!」

⏰:07/07/08 03:40 📱:SO903i 🆔:yldj4ZAU


#21 [向日葵]
セツナ「じゃあ義務的じゃなくしてやるよ。」

蜜「はぁ?!」

腕を引っ張られ、もう1つの手は腰に巻き付け私を引き寄せた。

蜜「な…!―――!!!!」

次の瞬間。私はキスをしていた。

初めてなのにこんな意味分かんない人と……っ!

蜜「嫌っ!!」

ドンッ!!

突き飛ばしたけど、セツナは2歩くらいしか下がらなかった。

そしておかしそうにクククッと笑う。

⏰:07/07/08 03:44 📱:SO903i 🆔:yldj4ZAU


#22 [向日葵]
セツナ「流石俺の蜜乙女。味は極上だなぁ…。」

下唇をペロッと舐める。

私は更に恥ずかしくなる。

蜜「頭……おかし…っ。絶対貴方なんて忘れてやる!!」

セツナ「好きなだけ忘れる努力をしたらいいさ。でも俺は何度もお前の前に現れる。分かるか?お前の香りが俺を呼んでるんだ。」

あったまに来た。

蜜「大っっっ嫌い!!!!」

バタン!!

背後でセツナは高らかに笑っている。

⏰:07/07/08 03:49 📱:SO903i 🆔:yldj4ZAU


#23 [向日葵]
帰ってきて……

私の日常……っ帰ってきてぇぇぇぇぇ!!!!!!

・・・・・・・・・・・・・・

と言うわけで現在に至る。
ってかセツナって18だって!!2個も年上!!どおりで老けてると……

「オイ。」

その声にゆーっくり後ろを振り向く。

あ゛―――やっぱり……。

蜜「セツナさん……。」

セツナ「呼び捨てで構わんと言ってるだろ。」

⏰:07/07/08 03:53 📱:SO903i 🆔:yldj4ZAU


#24 [向日葵]
セツナは学校でも有名な美男子で、振り返らない人はいない。
そんな人が私と話してて大丈夫だろうか(私が)

蜜「ここに来たってことは……」

あの時間だ……。

セツナ「屋上行くぞ。」

すでに嬉しくもない日課が続いている。
それもまるで変態の様な……。

時間とは……食事タイムだ……。

バタン

屋上の戸が閉まる。

⏰:07/07/08 03:59 📱:SO903i 🆔:yldj4ZAU


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