黒蝶・蜜乙女
最新 最初 🆕
#435 [向日葵]
セツナが取ってくれたのは

セツナ「……クモの糸…?」

不審気に顔を歪めるセツナ。

蜜「私ゴミに好かれてますねぇ。」

セツナ「蜜。もう一度教師の名前を思い出せ。確実にだ。」

セツナの真剣な声に、私は英語の時間まで記憶を巻き戻していた。

タ……タ……タ……

[ターヤです。]

⏰:07/07/23 17:45 📱:SO903i 🆔:olJX1AdA


#436 [向日葵]
頭に電球が浮かぶ。

蜜「ターヤ先生です!ターヤ・メイラ先生!」

その名前を聞いた途端、セツナの顔が怒りを帯びる。

セツナ「やっぱりか……。嫌な予感がした訳だ。」

蜜「ちょっとちょっとちょっと!」

ザタッチの真似じゃないけどさ。

蜜「一体なんなんですか?私に分かる様に説明して下さいよ!」

セツナ「あぁいいぞ。」

カチャ キィ……。

⏰:07/07/23 17:51 📱:SO903i 🆔:olJX1AdA


#437 [向日葵]
屋上への戸を開けると肌を刺す様な冷たい風が流れてきた。

セツナ「簡潔に説明すれば俺が殺そうとした張本人だ。」

息をするのを忘れそうになった。
あの人が……セツナの……。

じゃあ、私のあの悪寒は……気のせいじゃない……?
急に身震いした。

セツナ「俺が気付かなかったら後をつけられてたな……。」

セツナの黒い髪の毛が風で遊んでいる。
垣間見る表情は険しさを増していた。

⏰:07/07/23 18:06 📱:SO903i 🆔:olJX1AdA


#438 [向日葵]
蜜「ご、ごめんなさい……。私、知らなくて……。」

セツナ「そんなの当たり前だろ?お前は人間だ。」

セツナが私に歩み寄る。
さっきの言葉でもまだ怒ってる感じがした。

怒られる……っ!

でも私の予想は外れた。

セツナは両手で私の顔を包んだ。

セツナ「大丈夫か?何もされなかったか?」

その目は心配そうに私を覗き込んで、優しささえ見えた。

⏰:07/07/23 18:10 📱:SO903i 🆔:olJX1AdA


#439 [向日葵]
蜜「……。」

セツナ「…?蜜?」

蜜「怒って……ないんですか?」

セツナ「何故だ。」

セツナは全く分からないといった表情をしている。
どうやら怒ってるのは私に対してじゃないらしい。

蜜「不注意にもほどがある馬鹿!……っとか言われるかと…。」

セツナ「お前は初めて会う奴が分かる能力でも持っているのか?」

蜜「残念なことにこれっぽっちも。」

セツナ「なら怒るのは筋違いだろ。」

⏰:07/07/23 18:16 📱:SO903i 🆔:olJX1AdA


#440 [向日葵]
そこでようやくホッとして顔から緊張が抜けた。

それを見てセツナも微笑む。

セツナ「さて……、夕暮れ時の街を空中散歩するか。花嫁殿よ。」

蜜「お供いたしますよ。」

セツナは私の腰に手を回して空へ浮かび上がる。

ブワァァァ……

セツナ「物は相談だ蜜。」

蜜「はい何ですか?」

セツナ「お前の護衛をしたい。これから安心出来るまで部屋に通ってもいいか?」

⏰:07/07/23 18:22 📱:SO903i 🆔:olJX1AdA


#441 [向日葵]
目をパチクリさせる。

蜜「そこまで警戒しなくても…。クモの糸は取れたのでしょ?」

セツナ「不注意にもほどがある馬鹿と怒られたいのか?」

セツナはニヤリと笑う。
でも目は真剣で、本気で私の身が危険だと知らせている。

セツナ「それにお前の家はなんだか落ち着くんでなぁ。」

と付け足した。
これもホントっぽい。

⏰:07/07/23 18:28 📱:SO903i 🆔:olJX1AdA


#442 [向日葵]
蜜「なら……くれっぐれも!おばあちゃん達に見つからない様にしてくださいね!」

セツナ「了解した。」

と言ってセツナはおでこに唇を触れた。
ダメだ…。体温が上がっていく……。

ファサ…ファサ……

セツナの羽ばたき音がなんだか好きだ。

セツナ「ちょっとスピード上げるぞ。目でも瞑っておけ。」

蜜「はぁい……。」

気分悪くならないといいけど……。

⏰:07/07/23 18:54 📱:SO903i 🆔:olJX1AdA


#443 [向日葵]
・・・・・・・・・・・

家へ到着。

蜜「じゃあ、上に上がって窓開けますから、タイミング見計らって飛んでください。」

セツナ「あぁ。」

パタン。

ドアを閉めて、いつも通りにしなければ。

蜜「ただいまー。」

おばあちゃん「お帰りなさい。ご飯出来るから着替えてらっしゃい。」

蜜「はぁーい…。」

⏰:07/07/23 18:57 📱:SO903i 🆔:olJX1AdA


#444 [向日葵]
返事をしてからバレない様に急いで階段を駆け上がって自室へ。

カチャン……

窓へ近づく。そして鍵を開けた。

ガラガラガラ

蜜「……?あれ?セツナ…っドアアアアアア!!」

いきなりセツナが室内へ入ってきた。

セツナ「お前の近所は人通りが少なくて!」

蜜「セェ〜ツゥ〜ナァ〜。」

おばあちゃん「みっちゃぁーん?!」

階下からおばあちゃんが私の叫び声に心配した。
思わずドアを塞いだ。

蜜「な、何――?」

⏰:07/07/23 19:04 📱:SO903i 🆔:olJX1AdA


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194