黒蝶・蜜乙女
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#511 [向日葵]
セツナの手が直したばかりの制服にきた……。
蜜「…っ!!セツナ…っ!待って…」
セツナ「分かってるっつーの。」
セツナは私の鼻をブニッとつねる。
私は何がなんだかさっぱりになってた。
セツナ「ったく。お前が待ったかけなければ最後までいってたぞ。」
蜜「……え。でも、…どうして……。」
セツナ「最後までして欲しいか。」
:07/07/25 23:30 :SO903i :0Mc92U2I
#512 [向日葵]
顔を赤くしながら首を横にゆっくり振った。
そんな私にセツナは「だろ」と言う。
セツナ「まだキスだけで精一杯の奴が生意気言うな。第一犯されそうになった直後に襲うほど俺は落ちぶれては無いぞ。」
少し怒った顔でセツナは私を見つめる。
自分から言ったくせに、セツナに嫌な思いをさせてしまった。
蜜「スイマ……セン。」
セツナ「まったくだ。」
そう言うとセツナはバスタオルを持ってきて私の体を包む。
:07/07/25 23:34 :SO903i :0Mc92U2I
#513 [☆チーター☆]
上げ
今日も頑張って下さいトI
:07/07/26 00:44 :auSA3A :meJCZDCA
#514 [向日葵]
チーターさん
ありがとうございます
――――
――――
私は申し訳なくなってうつ向いた。
髪の毛から水滴がポタポタ落ちる。
セツナ「何しょげてる?」
蜜「怖かったけど……嫌ではありませんでしたからね?」
上目使いで言うと、セツナがニカァッと笑って頭をガシガシ拭いてきた。
蜜「わ、わ、わっ!」
セツナ「ホンットお前は可愛くて困る!!」
:07/07/26 01:09 :SO903i :Khd7S3Xo
#515 [向日葵]
そんな笑顔のセツナを前にして心底ホッとした。
セツナはお姫様抱っこで抱き上げて、部屋まで運んでくれた。
セツナ「風邪引くといけない。早く着替えろ。」
蜜「セツナは……?」
セツナ「すまないが、一旦戻る。」
セツナは頭を撫でながら言った。
蜜「はい…。気を付けて……。」
自然と笑う事が出来るのはセツナがすぐに帰ってきてくれると分かっているからだ。
:07/07/26 01:14 :SO903i :Khd7S3Xo
#516 [向日葵]
そんな私を見てセツナはギュッと抱き締めた。
蜜「?……どうしました?」
セツナ「そんな顔されたら帰りたくなくなる。」
蜜「すぐ戻るなら問題ないですよ。さ、早く行って。セツナも風邪ひいちゃいますから。」
無理矢理セツナを離して窓を開けた。
セツナ「……じゃあな。」
と言いながらセツナはおでこに唇を当てた。
そして大きな羽で飛び立った。
良かった。もう大丈夫。
もう二度と不用意に先生の近くには行かない……。
:07/07/26 01:19 :SO903i :Khd7S3Xo
#517 [向日葵]
ふと胸元に手を当てた。
……あの時、先生の舌が肌を辿った時はあんなに気持ち悪かったのに…
セツナが触れたら、なんだかキスしてる時みたいに何も考えられなくなってた……。
蜜[もっと触れて下さい……。]
ボホァ!!
顔から湯気噴射。
私っ……どうしちゃったんだろあの時……っっ!!
なんだか……セツナの手で、指で、唇で……。体の隅々を触れて欲しくなったんだ……。
『私も変態の仲間入り……?』
:07/07/26 01:23 :SO903i :Khd7S3Xo
#518 [向日葵]
「随分といい格好ですわね。」
いきなり声がしたから私は窓の方を見た。
蜜「ルキ。……さん。」
窓枠に美脚を組んでルキが座っていた。
ルキ「まったく残念ですわ。貴方の純潔が奪われればセツナは私の元へ帰ってくると思っていたのに。」
蜜「……。やっぱりセツナを盗られた腹いせに……?」
ルキは窓枠から降りて私の元へ歩いてくる。
黒く短いワンピースと網タイツが美脚をさらに際立たせる。
:07/07/26 01:29 :SO903i :Khd7S3Xo
#519 [向日葵]
ルキ「これで勝ったおつもりかしら?」
蜜「こーゆーのって勝敗で決めるんですか…?」
ルキ「知りませんの?恋は戦争並に激しい者ですのよ?潰れるか…………潰されるか。」
そんな……。
間違ってる。この気持ちを、そんなゲームみたいにしてはいけない……!
蜜「私は超が付くほど恋愛初心者ですけど……ルキさんは間違ってますよ。」
ルキは顔を赤くして綺麗な顔を歪めた。
ルキ「黙れっ!たかが人間の小娘の分際でっ!!」
:07/07/26 01:35 :SO903i :Khd7S3Xo
#520 [向日葵]
びっくりした。
いきなり小娘発言。
人(人か?)は怒ると口調が変わる。
……なんで私こんなに冷静なんだろう。
ルキ「貴方に……私の何かを分かってたまるもんですか!!私は……ずっと…。」
蜜「ルキ…さん……。」
ギンとルキが睨んできた。
ルキ「お前ごときが…私の名を呼ばないで。」
よっぽど嫌われている。
それもそのハズ。見るからにルキは、セツナが……。
:07/07/26 01:40 :SO903i :Khd7S3Xo
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