黒蝶・蜜乙女
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#521 [向日葵]
ルキ「これで終わったなんて思わないで。次は……もっと酷い事を」
蜜「待って。」
おかしい…。
この人は黒蝶族のハズ。
ならば何故、蜘蛛族なんかに……。
蜜「貴方は……誰?」
ルキは冷たい目で私を見ると、フッと笑った。
ルキ「黒蝶族よ。何?蜘蛛族と手を組んでおかしいとでも思ってるの?」
私は肯定を無言で返した。それもルキは分かったらしい。
:07/07/26 01:45 :SO903i :Khd7S3Xo
#522 [向日葵]
ルキ「私は許されるの。だって、ターヤは正真正銘、兄なんだもの。」
――――っ!!
蜜「え……。」
ルキ「ではごきげんよう……。」
バサァ……。
ルキは私に衝撃だけを置いて帰ってしまった。
兄?そんな事あり得るの?!だって自然界の法則では絶対あり得ないじゃない…っ!
よく考えれば似てなくもない……。じゃあホントに……?
:07/07/26 01:49 :SO903i :Khd7S3Xo
#523 [向日葵]
――――
――――
今日はここまでです
:07/07/26 01:50 :SO903i :Khd7S3Xo
#524 [☆チーター☆]
あげます
:07/07/26 13:28 :auSA3A :meJCZDCA
#525 [向日葵]
チーターさん
ありがとうございました
――――
――――
・・・・・・・・・・・
セツナ「ルキとターヤ?」
私はクッションを抱いてベッドに座り、つい先程帰ってきたセツナにさっきの事を聞いた。
蜜「兄弟って…ホントですか?」
セツナ「あぁ…。らしいな。」
セツナは言葉を濁した。
何か触れてはいけない様な……。
:07/07/27 01:18 :SO903i :JoVeGh86
#526 [向日葵]
蜜「聞いては……いけませんか?」
一応了承を得ることにした。
セツナは机に軽く腰かけて足と腕を組むと短く息を吐いた。
セツナ「確かにアイツらは兄弟だ。しかしこれはあまり触れないことになっている。何故だか分かるか?」
分かるハズもない私は首を横に振った。
セツナの目が険を帯びる。
セツナ「あっては駄目なんだ…。黒蝶族と蜘蛛族が恋に落ちるなんて。禁じられている。なのに2人は子供を生んだ。それがルキとターヤだ。」
:07/07/27 01:25 :SO903i :JoVeGh86
#527 [向日葵]
蜜「禁忌を…犯してしまったんですね……。」
セツナは無言で頷く。
セツナ「だからルキは蜘蛛族と何かあっても咎められないし、ターヤを咎めるのも難しいんだ。」
蜜「だから私を……。」
セツナ「何だって?」
蜜「私を閉じ込めたのはルキなんでー…すーって……言いませんでした、っけ?」
見る見る内にセツナの顔が険しくなった。
セツナ「お前…何故それを早く言わなかった。」
:07/07/27 01:30 :SO903i :JoVeGh86
#528 [向日葵]
私はあらぬ方へ視線を泳がせた。
蜜「主犯であるターヤ先生の事で頭が一杯、でし、た…。」
声が最後になるにつれ小さく、そして私自身も小さくなるのが分かる。
セツナ「こ…んの……大馬鹿者ぉっ!!たわけっ!!ド阿呆っ!!」
蜜「セツナ!シーッ!シーッ!」
もうおばあちゃん達が帰って来てるからセツナがいることがバレたら厄介だ。
セツナは机から降りるとツカツカやって来て私の肩を掴む。
:07/07/27 01:35 :SO903i :JoVeGh86
#529 [向日葵]
セツナ「それならそうと早く言え!そうなれば共犯の罪で二人とも咎められやすくなるのに!」
ガクガク揺らされるがまま私は心の中で何度も謝った。
ってかターヤ先生で目一杯だっつったじゃん!!
セツナ「チッ。今から帰って裁判会議にかけてやる。」
蜜「え……。セツナ!」
窓へ向かうセツナの腕を掴んだ。
蜜「そんなのまた今度でいいですよ!」
セツナ「そんなのだと?!お前がそんな目にあって黙ってろと言うのか!!」
:07/07/27 01:41 :SO903i :JoVeGh86
#530 [向日葵]
私はセツナの腕をギュッと抱き締める。
蜜「こんな目にあったから、今はいつもよりも側にいて欲しいんです……。」
セツナが軽く息を飲んだ。それが聞こえたから顔を上げる。
蜜「また襲われても、セツナは助けに来てくれるんですよね?なら、せめて今だけは一緒にいて下さい……。」
セツナは私の掴んでる手をゆっくりほどくと、私を抱き寄せた。
セツナ「そうだな…。今はそれが先決だな。」
:07/07/27 01:45 :SO903i :JoVeGh86
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