黒蝶・蜜乙女
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#75 [向日葵]
『あと3クラスの内のどこかに……。』

そして6組のドアを開ける。

蜜・小川「失礼します。」

出来るだけバレないように目をキョロキョロさせる。……うん。いないみた…。

射る様な視線。
しまった……。いた。
ここはさっさと済まして帰ろう。

蜜「小川君。どこからだっけ……。」

小川「え?ここからでしょ?」

蜜「だってこれって却下になったから読まなくていいって…。」

⏰:07/07/09 16:34 📱:SO903i 🆔:F5kPhI5A


#76 [向日葵]
小川「うわ!マジ?!俺全部読んじゃったかも!」

3年生の人がそこで一斉に笑った。

「男の子かわいー!」

「2人付き合ってるんじゃないのー?!」

小川「ち、違います!!えっと……アンケートを取りたいんですけど!」

結局小川君が全て事を進めていった。
私はその間にもセツナの射る様な眼光を受けていた。
しかも何か怒ってる……。

『何で?!私何かしたっ?!』

⏰:07/07/09 16:44 📱:SO903i 🆔:F5kPhI5A


#77 [向日葵]
そそくさと6組を去って、後のクラスを回り、私達は帰ることにした。

小川「俺、先生に渡してくるから本山先に帰ってていいよ。」

蜜「わかった。ありがとう。」

ガラガラガラ

『カバン…カバンっと……。』

ガラガラガラ

蜜「?小川君早かったね。」

セツナ「誰が“小川君”だ。」

びっくりしてバッと振り向くとそこにいたのはセツナだった。

⏰:07/07/09 16:49 📱:SO903i 🆔:F5kPhI5A


#78 [向日葵]
蜜「セツナ!驚かせないでください!」

セツナは後ろ手に戸を閉めると早歩きで私に近づき、2mくらい先で止まった。

蜜「な、何なんですか……。」

セツナ「アイツ何だよ。」

蜜「アイツ?」

セツナ「教室に一緒に来た奴だよ。」

蜜「は?小川君?何って、クラスメートですよ。」

セツナは腹立たし気にため息をついた。

⏰:07/07/09 16:53 📱:SO903i 🆔:F5kPhI5A


#79 [向日葵]
セツナ「気にくわん。」

蜜「え?小川君いい人ですよ?」

セツナ「お前は相変わらずの馬鹿だな。」

ムカ。
人の事馬鹿馬鹿言って…。

蜜「そりゃ貴方よりは頭悪いかもしれませんが意味もなく馬鹿馬鹿言わないで下さい。」

セツナ「馬鹿だから馬鹿って言って何が悪い。」

セツナは謝る気をこれっぽっちも見せないで、むしろふんぞり反っている。

⏰:07/07/09 16:57 📱:SO903i 🆔:F5kPhI5A


#80 [向日葵]
もー頭にきた。

蜜「何で怒ってるか知りませんが、何も用が無いなら私は帰らせて頂きます!」

セツナの隣を通り過ぎようとした。その時だった。

ガンッ!!!

目の前でセツナの手が壁に手を付いて私を通せんぼした。
いや手を付いたんじゃない。これは(平手で)殴ったと言ってもいいかもしれない。

壁紙がポロポロと崩れて床に落ちる。
流石にこれにはビビった。

⏰:07/07/09 17:05 📱:SO903i 🆔:F5kPhI5A


#81 [向日葵]
セツナを見上げたら見たことのない冷たい目で私を見下ろしていた。

蜜「一体…何なんですか……っ!」

セツナ「もうアイツには近付くな。」

蜜「何言ってんですか?!第一どうして貴方にそこまで……。」

セツナ「お前は俺のだろ。当たり前じゃないのか?」

ホントこの人何言ってんだ……?

その時、セツナだけが背後に気配を感じたらしい。

戸が開くと同時に

グイッ!

⏰:07/07/09 17:09 📱:SO903i 🆔:F5kPhI5A


#82 [向日葵]
小川「本山?まだいる……。!!」

小川君が驚くのも無理は無い。
何故なら小川君が見た光景は私とセツナのキスシーンだったのだから。

セツナを離そうと胸を押してみるけどビクともしない。セツナは私の後頭部に手を回して離れないようにする。

するとセツナは小川君をチラッと見て私から口を離すと怪しげに笑んだ。

セツナ「ジロジロ見てるなよ。」

小川「―――っ!!」

⏰:07/07/09 17:14 📱:SO903i 🆔:F5kPhI5A


#83 [向日葵]
小川君は顔を赤くして教室を出て行った。

それをセツナが見ている内に私は右手を振り上げた。

パシッ!

蜜「なんで……こんな……。」

セツナ「アイツに見せ付ける為に決まって」

蜜「大嫌いです!!」

怒りで息が上がる。
叩いた右手を握り締めながら私は続けた。

蜜「自分の感情ばっかり押し付けて、他の人の気持ちなんか分からない貴方なんて大っ嫌い!!!!」

⏰:07/07/09 17:18 📱:SO903i 🆔:F5kPhI5A


#84 [向日葵]
そこでセツナの顔を見た。

私は胸がズキンと痛んだ。

セツナがすごく悲しい顔をして私を見つめていたからだ。

セツナ「……すまない。」

蜜「あ、謝ったって……許しませんから!!」

私はセツナの横を通り過ぎて走って家に帰って行った。
部屋に入って枕を抱き締めて、必死にあの顔を掻き消そうとした。

ギュッと目を瞑っていると、いつの間にか眠りに落ちてしまっていた。

⏰:07/07/09 17:22 📱:SO903i 🆔:F5kPhI5A


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