黒蝶・蜜乙女
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#325 [向日葵]
もー!皆ゴチャゴチャ自分の事ばっかりぃ!!
いい加減にしてよぉっ!!!!
その時、私とセツナを繋ぐ手がやんわりと離された。
そしてわたしの目の前に小川君が立つ。
小川「嫌がってるじゃないですか。止めてあげてください。」
蜜「小川君……。」
セツナは不機嫌丸出しになって小川君を睨みつける。
セツナ「関係ないだろ。邪魔するな。」
蜜「小川君、私ならいいから……。」
:07/07/17 17:29
:SO903i
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#326 [向日葵]
それでも2人は睨み合ったまま。一歩も動こうとはしない。
するとセツナの目が私を捕えた。
セツナ「蜜。俺は帰る。帰ったら覚悟しとけ。」
そう言うとバシン!!と音を立てて出て行ってしまった。
蜜「あ……。」
小川「ゴメン。俺…余計な事……。」
蜜「ううん。そんな事ない!ありがとう。」
小川君は弱々しく微笑むと自分の席へ戻って行った。
:07/07/17 17:33
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#327 [向日葵]
その場に立ち尽くしてドアを見つめる。
『まったく…自分勝手なんだから……。』
ルキ「貴方……ホントにセツナ様の恋人ですの?」
蜜「はい……まぁ。」
ルキ「はいまぁですって……?そんなどうでもいいみたいな言い方なさるなんて……。どうかしてるわ!」
ルキが私に詰め寄る。美人の怒った顔は迫力があるから困る。
私はたじたじになった。
ルキ「あの方が恋人ですのよ!それを“はいまぁ”で済ますなんて、好きではないんですよ!!」
:07/07/17 17:38
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#328 [向日葵]
ルキは教室を出てどこかへ走って行った。
とんでもない人がやって来たものだ……。
―――――……
お昼は1人だった。だってセツナは帰ってしまったんだもの。
いつも隣にいるハズの影が今日は無くて少し切なかった。
ルキ[好きじゃないんですよ!]
『そんな事ないのになぁ……。』
そうだったらこんなにドキドキもしないし、寂しくご飯を食べてる訳もない。
:07/07/17 17:43
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#329 [向日葵]
どうも私はそーゆー感情を表に出すのが苦手だ。
言われ慣れてる訳でもないし、言い慣れてもない。
胸を張って恋人だと言える訳もない。
だって私はルキが言った通り冴えていない。平凡な人生を暮らしていたし、別に容姿のことだって気にはならない。
ここに来て、これだけ気にするとは……。
蜜「可愛かったり…綺麗だったら、胸張って…セツナの恋人って言えるかなぁ……。」
それでもセツナは、こんな私を可愛いと言ってくれた。
誰が何と言おうと、セツナが可愛いと思ってくれるなら……別にいいのかもしれない。
:07/07/17 17:49
:SO903i
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#330 [向日葵]
蜜「お弁当…美味しくないよ…。セツナ……。」
まだ冷たい風が私の体を触れて行った。
――――
――――――……。
教室を出るとルキがでんっ!!といた。
蜜「な、なんでございましょうか……。」
ルキ「貴方のお家まで案内してもらおうと思いまして。」
蜜「……は?」
ルキ「貴方に私の気持ちが分かりますの?」
そこからルキは自分の世界へ入って行った。
:07/07/18 00:35
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#331 [向日葵]
セツナをお慕いして幾年……。
あの方の全てを知りつくして来た私こそがセツナにふさわしいと思っていました……。
――――なのに……
ルキ「最近口を開けば「蜜がどうした」「蜜があーした」蜜蜜蜜蜜蜜ばっかり!!!!なんで貴方なんかにぃっ……っていないじゃありませんかぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
私はルキが世界に入り込んでいる時に猛ダッシュでその場を去った。
蜜「ゼー……。ゼー……。ったく、何だっての……。」
:07/07/18 00:42
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#332 [向日葵]
靴箱に手をついて呼吸を整える。
小川「本山?」
蜜「あぁ小川君。」
小川「どうかした?」
蜜「ちょ、…ちょっとね……。あ、あの、今日はホントにありがとう。」
小川君はにっこり笑っていやいやと言った。
小川「なんか本山困ってたみたいだし。」
蜜「小川君…。やっぱり小川君はいい人ね!じゃあまた明日!!」
そして私は急いで帰宅した。
:07/07/18 00:46
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#333 [向日葵]
残された小川は蜜の走っていく姿をジッと見つめていた。
蜜[小川君はいい人ね!!]
満面の笑みで言われた……。その笑顔が、頭から離れない…。
清「恋だねぇ。」
後ろから清が小川に話かけた。
小川「うわっ!な、何!!」
清「ま、若者よ。頑張りなさい。」
小川「お、おう…。」
―――――――……。
カチャカチャ ガチャン
蜜「ただいまー…。」
:07/07/18 00:51
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#334 [向日葵]
セツナの姿がない。
リビングかな……。
リビングに行ってもやっぱりいない。すると少しだけ風を感じた。視線を庭側へ向けると
蜜「あ、風さん。」
1匹だけ風の妖精さんが私の顔近くにいた。
どうやらセツナの場所を教えてくれてるらしい。
手招きされるがままついて行く。
庭を出ると、セツナがいた。家を背もたれにして私が見えない位置で芝生の上に座っていた。
蜜「……た、ただ…いま…。」
:07/07/18 00:57
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