黒蝶・蜜乙女
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#585 [向日葵]
セツナの顔に険が帯びる。
セツナ「落ち着け。俺がいる。ターヤは何もしてこない。」
なら何故あの時セツナがいる事を確認したんだろう……。
ただのからかい?
ううん。そんな事ない。絶対に何か企んでる。
蜜「セツナに何かあったら私……っ。」
ギュッ。
セツナは私を抱き寄せた。
セツナ「蜜。大丈夫…。大丈夫だから……。」
:07/07/28 22:11
:SO903i
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#586 [向日葵]
私を落ち着かせる様に穏やかな声でそう告げる。
セツナ「俺が守るから。……な?」
私はセツナの背中に手を回してギュッと手に力を入れる。
大丈夫。私はそう思いたかった。
でも……胸騒ぎがして……。
―――――……
ピンポーン
あれから約15分後……。遂にターヤ先生が来た。
ターヤ「風邪の割にえらく元気そうだね。」
:07/07/28 22:17
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#587 [向日葵]
身震いがしてならない。
私の後ろに音もなくセツナが姿を現す。
ターヤ「これはセツナ。いたのかい?」
セツナ「知ってて来たのだろ。用件を言ってさっさと帰れ。」
先生は動じる事なく笑う。
ターヤ「そうだね。その方がいいだろう。じゃあ用件を言おう。」
ターヤ先生の視線が私に向けられた。
その瞬間、ビクッとしてしまった。
:07/07/28 22:26
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#588 [向日葵]
ターヤ先生は私に笑顔を見せたまま手を掲げ、パチンと指を鳴らした。
そして次の瞬間
ザザザザザ!!
何人もの黒い外套を被った人がどこからともなくやって来て、セツナを拘束した。
セツナ「!!お前らっ!!何をしてる!!」
蜜「いや!止めて下さい!!」
ターヤ「蜜乙女よ。」
先生が私を引き寄せて顎をクイッと上を向かせる。
:07/07/28 22:32
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#589 [向日葵]
セツナと同じくらい綺麗な顔が、間近にある。
蜜「な……にを……。」
ターヤ「用件はこうだよ。君を花嫁に迎える。」
!!
セツナ「ふざけるなっ!そんな事して許されるとでも思ってるのか!!」
先生はセツナを無視して私だけに話す。
ターヤ「もしノーと言えば分かるね?」
外套を被った人達が口を開けた。
そな中には鋭くとがった牙があった。
:07/07/28 22:37
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#590 [向日葵]
ターヤ「これだけの毒牙を食らえば、いくら黒蝶族の長の息子と言えど何も助けが無い今、悶え死ぬだけなんだよ……。」
蜜「っっ?!」
セツナ「お前……こんなことをしてどうする……。」
先生は実に愉快そうに声を上げて笑った。
ターヤ「僕達にとって君達の存在は邪魔すぎる。明日、夕刻に僕達が結婚すれば君達に大きな屈辱を味あわせる事になると思ってね?」
セツナ「そんなの簡単に……」
ターヤ「出来ると思うかいセツナ。君達黒蝶族は僕達から目を離しすぎた。」
:07/07/28 22:44
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#591 [向日葵]
先生が私をより抱き寄せるからセツナは歯を食いしばって先生を睨みつける。
そんなのも先生は涼しい顔で受け流す。
ターヤ「君達が思ってる以上に僕達は力を付けたんだよ。」
途端に細く白い何かが何重にも私と先生の周りを包む。
それが少しして蜘蛛の糸だと分かった。
ターヤ「助けに来るといいよ。まぁ……来れたらの話だけどね……。」
セツナは必死に外套軍団を振りほどいて私に手を伸ばす。
:07/07/28 22:54
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#592 [向日葵]
セツナ「蜜!!」
蜜「セツナァ!!」
私も手を伸ばしたけど、白い空間に閉じ込められてしまった……。
―――――――……
セツナは蜜がいなくなった後を唖然として見つめていたが、沸々と怒りが込み上げて来て、玄関の壁を殴りつける。
ガァンッ!!
壁紙がバラバラと床に落ち、壁は拳型にへこんだ。
『俺のせいだ…っ!油断していた……。既に仕掛けをしていたとは……っ!!』
:07/07/28 22:58
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#593 [向日葵]
セツナ「ルキ。近くにいるんだろ……。」
落ち着きをはらった声は少し震えていた。
部屋の陰からルキが姿を現す。
セツナ「お前の知恵か。」
ルキ「知りませんわ。何を勘違いなさって?」
セツナの目が鋭くなり、手が伸びたかと思えばルキの首を絞めていた。
ルキ「うっ……。セ、ツナ……。」
セツナ「お前……いい加減にしろよ…。遂にこの俺の逆鱗に触れてくれたな……。」
:07/07/28 23:04
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#594 [向日葵]
ルキは苦しそうにセツナの手を握る。
セツナは首を絞めながらルキを持ち上げると、ルキを床に叩きつけた。
ルキ「きゃぁあっ!!」
セツナはルキを冷たく見下ろす。
セツナ「蜜を助けに行く。弁解のチャンスをやろう。もちろんお前も手伝うなぁ?」
黒蝶族の中でもルキはそれなりの力があると共に、蜘蛛族はルキには手だし出来ない為有利だとセツナは考えた。
ルキ「何故……私があんな娘を……」
ゴスッ!!
:07/07/28 23:09
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