黒蝶・蜜乙女
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#595 [向日葵]
ルキの顔のすぐ横にセツナは拳を振り下ろした。
またしてもそこにはへこみが生じる。
セツナ「ここで殺されたいか…。それとも愛しい俺の役に立つか…。どうする……。」
どうすると聞いているが明らかに言外で後者を選べと言っている。
ルキは有無を言えずセツナに従うしかなかった。
ルキ「役に……立ちます……。」
セツナ「裏切ったら次は無いと思え…。いいな。」
ルキの目からは涙が落ちる。それに目もくれず、セツナは言葉を発する。
:07/07/28 23:13
:SO903i
:EACVsMYQ
#596 [向日葵]
セツナ「早急に帰り、作戦を企てるぞ。」
―――――
――――――……
着けば目の前には赤い絨毯が引かれた正にお城の中にいた。
ターヤ先生は乱暴にどこかの部屋へ連れて行く。
連れて行かれた先に何人ものメイド姿の人達がいた。
ターヤ「隅々まで綺麗にしてやってくれ。」
メイド「かしこまりました。」
蜜「え……。何……っ。」
ターヤ「只の湯殿だよ。心配しなくていい。」
:07/07/28 23:18
:SO903i
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#597 [向日葵]
そう言って先生は部屋を出て行った。
メイド「ささ。お着物を脱いで下さいませ。」
蜜「え?!ちょ、ちょっといやぁぁぁ!!」
・・・・・・・・・・・・
コンコン
ドアをノックする音が聞こえた。
ターヤ「蜜乙女よ。入るよ。」
カチャ
私はお風呂が終ると真っ黒なドレスに身を包まれた。
ターヤ「ほぉ…。黒髪に黒いドレス。中々だよ。」
そう言いながら私の腕を引っ張る。
:07/07/28 23:24
:SO903i
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#598 [向日葵]
蜜「や、やだ!もう何なんですかぁっ!!どうして……!」
先生は足を止め、私に向き直った。
口許は薄く笑みを浮かべている。
ターヤ「君を気に入ったからだよ。稀なる蜜乙女。」
……違う。
それは……。
蜜「……それは、蜜乙女としてじゃないですか。」
頭にセツナの姿がよぎる。
蜜「セツナは違う!セツナは私を一人の人間として好きになって、大切にしてくれてました!」
:07/07/28 23:29
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#599 [向日葵]
そこで初めて先生の表情が消えた。
蜜「先生とは違う…。例え先生が私を好きになっても私は……キャアッ!!」
先生が私を肩に担いだ。
私は必死にもがく。
蜜「何をするんですか!!離して下さい!!」
ターヤ「お喋りな女の子は嫌いだよ。少し黙ったら?」
私はその時感じた。
笑みがあるその声の中に、冷たい感情が入ってる事を……。
先生は悠々と広い階段を上って行く。私の視界は赤いフカフカな絨毯のみだ。
:07/07/28 23:33
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#600 [向日葵]
ガチャっと聞こえたと思うと視界にオフホワイトの大きなドアと、赤い絨毯に変わって灰色の絨毯になった。
どこかの部屋に入ったらしい。
ボフッ!
蜜「んむっ!!」
降ろされた先はドアと同じオフハワイトの柔らかく大きなベッド。
ベッドの周りにはワインレッドの天蓋が。
そんな事より早く起きなければ……っ!
……と思って横を向いて起き上がる体勢になったが遅かった。
:07/07/28 23:41
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#601 [向日葵]
ギシッ
先生は私にもう被さっていた。
ターヤ「味わう程度なら手を出しても構わないかなぁ……。お楽しみはまだまだあるわけだし。」
そう言って先生は締めてた群青色のネクタイを少し緩めた。
蜜「嫌!!やだっ!!」
必死に逃げようと足をバタつかせると黒いミュールがあちこちに飛んで行った。
先生は片手で私の両手を掴む。
ターヤ「君にくちづけした時は失神しそうになったよ。あまりの強く甘い蜜の味に……。」
:07/07/28 23:49
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#602 [向日葵]
そう言って私の口内を急に荒らしてきた。
私はショックで目を見開く。
顔を背けてキスから逃げた。そして先生から負けない様に強く睨む。
先生は楽しんでいるのかニヤニヤ笑う。
ターヤ「存分に抵抗していいんだよ?その方が燃えるしね?」
そう言って首筋に舌を這わせた。
またあの気持ち悪い感覚が私を襲う。
嫌だ…嫌だ……!!
セツナ!!!!
:07/07/28 23:54
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#603 [向日葵]
すると
ビュオォォォ!!!!
急に強風が吹き荒れた。
突然の事に先生は私から離れた。
何が怒ったか分からない私はとりあえず起き上がる。
すると頭や腕に、そよ風が当たった。
蜜「風……さん達…。」
小さな姿がいくつか私の周りにあった。
怯えていながら私を必死に守ってくれている。
ターヤ「……黒蝶族のちっぽけな下僕が……。うっとおしい!!」
蜜「止めてっ!!」
:07/07/28 23:59
:SO903i
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#604 [向日葵]
攻撃を仕掛けようとする先生に、私は風さん達をかばうように両手を広げた。
蜜「私はいいけど……風さん達を傷つけるのはよして下さい……。」
先生はスッと目を細めると、ドアへ向かい、部屋を出ていく。
ターヤ「ここは君の部屋だ。自由に使うといい。」
バタン……。
しばらく私はドアを見つめていた。
けど先生は戻ってこないと判断し、私は力を一気に抜いた。
そんな私を心配して風さん達が寄ってくる。
:07/07/29 00:04
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