黒蝶・蜜乙女
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#618 [向日葵]
セツナ「戻りました。父上。」

長「うむご苦労。ルキよ。罰は後で受ける覚悟をなさい。今はせがれの蜜乙女を助けるぞ。」

ルキ「仰せの……ままに……。」

ルキは膝を付いて長に一例する。
長はルキに視線を投じてまたセツナに戻す。

長「如何にあ奴らが力を付けたと言えど、私達を甘く見てもらったら困る。援軍は10人で足りるな?」

セツナはニヤリと口の端を上げる。

セツナ「その半分。5人で上等ですよ。」

⏰:07/07/29 03:04 📱:SO903i 🆔:trtYM1s2


#619 [向日葵]
長は一度頷くと上を少し向けて声を上げた。

長「シオイ。ルキ。オウマ。ラフィーユ。」

広間にバラバラにいた4人は一気に長の元へ整列した。

ラフィーユと名乗る女の子はストレートの髪が腰まであり、白に近い青の色をしていた。

長「最近の蜘蛛族はやりたい放題にしすぎた。罰を与えるのに手伝ってくれるな?」

オウマ「もちろんさ長!!ガッツンやってやらぁ!!」

オウマは拳を掲げそこらを飛び回る。

ラフィーユ「オウマ。みっともない。降りろ。」

⏰:07/07/29 03:10 📱:SO903i 🆔:trtYM1s2


#620 [向日葵]
冷たい目でオウマを睨み、オウマは縮こまってすぐに戻ってきた。

セツナ「では、行って参ります。」

長「あぁ。助けた暁には蜜乙女を連れて来なさい。」

セツナはクスッと笑うと超スピードで広間を出て行った。

――――――……

カチャ……キィ……

蜜「よし、よし。」

右左を確認し、部屋からソロリと出る。
無駄でも私は抜け出してみせる!
私はやれば出来る子!

⏰:07/07/29 03:14 📱:SO903i 🆔:trtYM1s2


#621 [向日葵]
ミュールを履くのも忘れて私は裸足で行動していた。
フカフカ絨毯が足をくすぐる。

『階段…降りて……ドア…。』

こんなお城みたいなとこなんだからさぞかしドアもデカイんだろうなぁ。
そう思いながら周りをキョロキョロする。

蜜「……ここじゃない?」

なんかよくわからないホールみたいなトコをぐるぐる回ってらしきのを探す。

ターヤ「おてんばだね。」

ハッとして後ろを向く。
だけど誰もいない。

……分かった。
ソロソロと視線を上げると……。

⏰:07/07/29 03:20 📱:SO903i 🆔:trtYM1s2


#622 [向日葵]
――――――――

今日はここまでにします

⏰:07/07/29 03:20 📱:SO903i 🆔:trtYM1s2


#623 [向日葵]
上で何故かターヤさんが浮いている。
理由は1つ。蜘蛛の糸でぶらさがってるんだ。

ターヤ「そんなにセツナに会いたい?」

蜜「…。」

私は無視して違う方を探そうとしていた。
と、ターヤさんが目の前に優雅に降りてきた。

ターヤ「ベタ惚れなんだね。」

蜜「……。そー…です……けど何か?!」

後半はヤケクソ……。
でもホントなんだもの。体全身でセツナを呼んでる。

⏰:07/07/29 13:46 📱:SO903i 🆔:trtYM1s2


#624 [向日葵]
ターヤ「どうしてアイツがいいの?」

ズイッと前へ来て私の視界をターヤさんのみにする。

ターヤ「あんな天狗野郎好きになる君がわからないよ。」

私はキッとターヤさんを睨む。

蜜「確かにセツナは俺様です!」

ウンそれは認める。
でも……。

蜜「セツナはちゃんとありがとうが言えて、ごめんなさいが言えて、私を誰よりも大切にしてくれる!むやみに人を傷つけたりしない!!」

⏰:07/07/29 14:28 📱:SO903i 🆔:trtYM1s2


#625 [向日葵]
セツナの優しい目が脳裏をよぎる。

蜜「貴方は……人を憎むばかりで、人を尊重しない…。」

ターヤさんは目を細めて顔をひく。

シャルルルル

蜜「え?!な、何?キャァァ!!」

体に蜘蛛の糸がまかれ、一気に地面が離れた。
天井に私は吊されてしまった。

蜜「な、ターヤさん!何をっ!」

ターヤさんも糸を天井に付けて私の近くまで来る。

⏰:07/07/29 14:57 📱:SO903i 🆔:trtYM1s2


#626 [向日葵]
ターヤ「嫌いなんだよね。そうやって正論づく奴って。しばらくそうやっててよ。」

そう言ってくるくると回転しながら遥か下の床へ降りて行った。

ターヤ「いい眺め……。」

ターヤさんは何処かへ言ってしまった。

蜜「ほーどーけぇぇぇ!!!!」

体を揺らすもののプラプラ揺れるのみ。

『そうだ!』

蜜「風さん!」

⏰:07/07/29 15:21 📱:SO903i 🆔:trtYM1s2


#627 [向日葵]
風さん達が私の目の前に現れる。

蜜「風でこの糸を千切ってくれ……」

いや……

私は下をチロリと見た。
あの山の秘密基地より遥かに高いこの場所。

千切れて解放されたとしても絶対に

蜜「死ぬ……。」

あぁ――もうっ!!!!

セツナ……っ!!

―――――……

灰色の世界を高速で飛んでいく陰が5つある。

⏰:07/07/29 15:33 📱:SO903i 🆔:trtYM1s2


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