黒蝶・蜜乙女
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#635 [向日葵]
シオイ「確かにオーラが大きくなっておりますね。」

ラフィーユ「問題ない。」

オウマ「そーそー!腕が鳴るっつーのぉ!!」

オウマは腕をグルグル回して気合い充分だ。
そんな中、セツナはジッと城を睨む。

セツナ「蜜……!」

今行くから……。

その時だった。

ザザザザザ……

5人の前にあの灰色の外套を被った軍団が現れた。

⏰:07/07/29 20:35 📱:SO903i 🆔:trtYM1s2


#636 [向日葵]
「この先は決して通さん。」

セツナは軍団を冷たく睨み、口端を吊り上げる。

セツナ「やってみろよ。」

セツナの指がポキポキ鳴った……。

――――……

鏡を見るとさっきよりも長めの黒いドレスに身を包んでいた。

『普通白だよね。……いや違くて!!』

ワッシャワッシャなってるドレスの裾を持って部屋を出た。

『とりあえず逃げなきゃ!私っ……。』

⏰:07/07/29 20:41 📱:SO903i 🆔:trtYM1s2


#637 [向日葵]
部屋を出て出口を探そうとした途端こけた。

蜜「うわぁっ!っあっつ!いった!」

絨毯で手を火傷してしまった。
訳もなく掌にフーフーと息を吹く。

ターヤ「往生際が悪いねホント。」

どうやら足をかけられたらしい。
部屋を出て直ぐの壁にターヤさんは寄りかかっていた。

その姿は黒いタキシードで決めていた。

ターヤ「なかなか綺麗になっているじゃないか。黒はやっぱり引き立つね。」

⏰:07/07/29 20:47 📱:SO903i 🆔:trtYM1s2


#638 [向日葵]
私は転んだままターヤさんを睨みつける。

蜜「私と結婚して、貴方はホントにいいんですか……?」

ターヤ「気に入ったって言ったでしょ?」

蜜「それは違うって言った!!」

ガッ!!

蜜「むぅっ!」

顔を片手で掴まれて力を入れられる。

ターヤ「ホント君は嫌だよ。うるさいし無駄に正論ぶるし。」

悔しい。自分が何も出来ないと知らされて。
負けないと引っ込めた涙が再び溢れ出て来る。

それを見て何故かターヤさんが怯んだ。

⏰:07/07/29 20:54 📱:SO903i 🆔:trtYM1s2


#639 [向日葵]
蜜「なら結婚式なんてしないで……。私が好きなのは……ただ一人。」

あの優しい笑顔が、ちょっとムカつく俺様節が、愛くるしい寝顔が……全てが私を引き付ける。

蜜「私が結婚したいのはただ一人!


セツナだけなんだからぁぁぁっ!!!!」

バァァァン!!!!

大きな扉が開かれた。
その真ん中に一人、小さな、でも大きな陰が……。

蜜「―――っ!セツ……ナ。」

⏰:07/07/29 20:58 📱:SO903i 🆔:trtYM1s2


#640 [向日葵]
その名前を口にした瞬間さらに涙が溢れた。

セツナ「ターヤ。蜜を離せ。」

セツナの射る様な目が、ターヤさんに向けられた。
ターヤさんは私を抱き締める様にセツナに渡さない意思を示す。

ターヤ「僕達は今から祝言なんだ。良かったら招待するけど?」

セツナ「寝言は寝て言え。」

すると急にセツナが消えた。気付くとターヤさんも。
視線をさ迷わせると、全く違う所でセツナがターヤさんを足蹴にしていた。

⏰:07/07/29 21:12 📱:SO903i 🆔:trtYM1s2


#641 [向日葵]
ターヤ「ガフガフッ!な、何で……。」

セツナ「何で?お前達より俺様達が勝ってるのは当たり前だろ。」

苦しそうに咳き込むターヤさんを無視してセツナは冷笑しながら見下す。

セツナ「残念だったな。お前の悪い癖だ。驕りを持ちすぎているんだよ。」

そこで外套軍団が集まり、その傍らには見た事無い誰かがいた。

セツナ「これはこれは。蜘蛛族の長殿。」

え?!

長「セツナ様。ターヤにはそれなりの罰を与えます故、勘弁なさってはもらえますぬか。」

⏰:07/07/29 21:18 📱:SO903i 🆔:trtYM1s2


#642 [向日葵]
長の目には何も嘘はついていないようだ。

しばらく沈黙が続く。

セツナと長は睨み合い、私は二人を交互に見つめた。

……そしてやがて。

セツナ「良かろう。次は無いと思え。」

そう言って靴を鳴らしながらセツナが私の元へ来て、座ったままの私をお姫様抱っこした。

セツナ「では失礼した。」

大きな扉が閉まっていき、気が付けば灰色の空を飛んでいた。

⏰:07/07/29 21:21 📱:SO903i 🆔:trtYM1s2


#643 [向日葵]
私は飛んでる間ずっとセツナの顔を見ていた。

夢なのかもしれない。
セツナが助けに来てくれた。大好きな大きい手で、今私は抱かれている。

『!』

急に光が私の顔を照らした。さっきまでとはうってかわって雲一つない青空。しかも下は色とりどりの花がぎっしり。

『……。私天国に来ちゃった?』

と頭によぎるほど綺麗だった。

そしてその向こうには……

『えっ。』

⏰:07/07/29 23:53 📱:SO903i 🆔:trtYM1s2


#644 [向日葵]
なななんと……
あのターヤさんより遥かにでっかいお城が。

まるでディズ●ーキャッスル。もしくはシンデレラ城……。

その高層ビルより遥かに大きいお城の扉前に来た私は、開いた口が塞がらなかった。

ギ、ギィィィ

重たそうに木製の扉が開く。
中は更に凄かった。

どデカイシャンデリアに自分の姿が映りそうなくらいピカピカの大理石の床。

花々もお城のそこここに綺麗に咲いている。

『あー天国に着いちゃった……。』

⏰:07/07/29 23:58 📱:SO903i 🆔:trtYM1s2


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