黒蝶・蜜乙女
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#761 [向日葵]
ルキ「まだ、ここにいる。」
蜜「でも……っ!」
ルキ「いいから。気分が治ったら、出ますわ…。」
それでも、いいよ。
ルキがこれで無事になると確信出来たから。
蜜「待ってますね……。セツナ、行きましょう。」
カツカツカツカツ……
セツナはルキを見つめる。
セツナ「お前がやった事はきっと一生許さん。」
ルキの口がグッと力を入れる。
:07/08/04 00:11 :SO903i :E9w2M8lM
#762 [向日葵]
セツナは蜜が進んで行った方に顔を戻し、歩きながら呟く。
セツナ「でも蜜が許すなら話は別だ。」
カツカツカツカツ……
ルキはその日、蜜の言葉や自分の事を何度も繰り返し考えていた……。
・・・・・・・・・・・・・・
私は塔を出て、ジッと見つめた。
これで大丈夫。
ルキが死ぬ心配は無くなった。
セツナ「お前はとんだお人好しだな。」
:07/08/04 00:14 :SO903i :E9w2M8lM
#763 [向日葵]
そんな言葉を投げ掛けるセツナを無視して、花畑を歩き始めた。
何故かって?
恥ずかしいから!!
別に嘘ではないけど
[セツナには側にいて欲しいし、側にいたい……。]
私もあっさりと口に出来る様になっちゃったものだなぁ……。
セツナ効果だこりゃ。
すると襟足を引っ張られ、瞬間的に首が絞まった。
蜜「ぐえっ!何ですか……。」
:07/08/04 00:17 :SO903i :E9w2M8lM
#764 [向日葵]
セツナ「ん?何故顔が赤い。熱か?」
おでこをコツンと当てて熱計測。
蜜「違いますよ。大丈夫ですから。」
セツナ「なんだ素っ気無い。蜜らしくないじゃないか。」
蜜「私はいつも素っ気無いですよ?」
するとセツナは肩を抱いて私を引き寄せた。
セツナ「そんな事ない。いつも何気ない事で恥ずかしがるのが蜜だ。」
ハハハ。それこそそんな事ねぇーよ……。
:07/08/04 00:23 :SO903i :E9w2M8lM
#765 [向日葵]
ラフィーユ「セツナ、蜜。」
ラフィーユがフワリと飛んで来てすぐ近くに着地。
蜜「何ラフィーユ。」
ラフィーユ「長が一度蜜、帰せ、言う。これ命令。」
セツナ「は?何だそれ。」
ラフィーユは首を横に振り、自分も訳は知らないと意思表示させる。
ラフィーユ「蜜。私とオウマ、蜜の家行く、駄目か?」
蜜「へ?何で?いや、いいけど。」
:07/08/04 00:27 :SO903i :E9w2M8lM
#766 [向日葵]
ラフィーユはまた首を振る。
ラフィーユ「これも長の命。私達、ここ以外、行くトコ無い。」
あ、そっかぁ……。なら仕方ないよね。
まぁおばあちゃん達もいない事だし、セツナと二人っきりだとまた心臓もたないし。
蜜「汚くてもいいならどうぞ。」
するとラフィーユは綺麗に笑ってお礼を言った。
ラフィーユ「ありがとう。助かる。」
・・・・・・・・・・・・・・・・
特急で飛行中。
怖くて目が開けられない悲しい事実。
:07/08/04 00:31 :SO903i :E9w2M8lM
#767 [向日葵]
セツナ「蜜、もう少しだからな。」
風のせいで聞き取るのがやっとだった。
すると
ボフッ!
なんか柔らかい固まりに激突……。
あれ?さっきまでの光が無くなったみたい……。
セツナ「蜜。帰って来たぞ。」
私は恐る恐る片目ずつ開ける。
蜜「あぁ……っ!」
数m下には、馴れ親しんだ家があった。
光が無くなったのは現在こちらが夜だからだ。
そういえばターヤさんが時間の流れ方が違うって言ってたっけ。
:07/08/04 00:35 :SO903i :E9w2M8lM
#768 [向日葵]
何故か開いてるドアにびっくりしながら、家へ入っていく。
玄関近くにある電気をパチンとつけて、何日ぶりかも分からない家とご対面。
あぁ……ビバ庶民……!
やっぱりこの狭さが一番落ち着く……!
オウマ「うっわー!せまっ!何これあり得ねぇー!!」
……オウマ君。コレが普通です。
ラフィーユ「オウマ、静まれ。うるさい。」
と言われるとオウマ君はすぐに静かになる。
おぉうっ!トップブリーダー……。
:07/08/04 00:43 :SO903i :E9w2M8lM
#769 [向日葵]
セツナ「はぁ……。」
蜜「?」
どうしたんだろセツナ……。
ラフィーユ「蜜。私とオウマ、どこ、寝る。」
蜜「あぁ。客間使う?それともラフィーユは私と一緒に」
セツナ「客間でいいだろう。客なんだから。」
はぁ……まぁねぇ。
何故そこまでムキに……?
ラフィーユ「分かった。場所は?」
:07/08/04 00:46 :SO903i :E9w2M8lM
#770 [向日葵]
――――
――――
今日はここまでにします
:07/08/04 00:47 :SO903i :E9w2M8lM
#771 [向日葵]
蜜「真っ直ぐ行ってあの襖の所!」
ラフィーユ「了解。確認、する。」
と言ってオウマ君も一緒に客間拝見に行った。
蜜「さてと、夜って事でお風呂用意してこよう!その後は晩御飯だ。」
はっ!
食材傷んでないかなっ?!
……その時は出前にしよ。私だけだし。
そういえばラフィーユ達は食事どうするんだろ。
カチャ
シャアア――……
:07/08/04 10:33 :SO903i :E9w2M8lM
#772 [向日葵]
セツナ「オイ。」
蜜「わぁ!セツナ…いたんですか。」
セツナはお風呂場のドアのヘリにもたれていた。
ん?なんかご機嫌ななめだなぁ……。
キュキュキュ
一旦シャワーを止めてセツナに向き直る。
蜜「何かご用で?」
セツナ「なんでアイツらを呼んだ。」
蜜「はい?だって、困ってるし、行く所が無いって……。」
:07/08/04 10:38 :SO903i :E9w2M8lM
#773 [向日葵]
セツナは何か腹立たし気に息を吐く。
セツナ「それは千歩譲ってやる。」
千歩て貴方…。どんだけ渋々の選択ですか。
セツナ「ラフィーユを何故お前の部屋にやろうとした。」
蜜「へ?女の子同士ですし、なんかこーゆーのって楽しいじゃないですか♪」
ガチャン
ガチャン?
何でドア閉める?
セツナ「もう怒った……。」
:07/08/04 10:44 :SO903i :E9w2M8lM
#774 [向日葵]
え?え??えぇっ?!
何で?!私何も気に触る事言ってないよね?!
蜜「い、一体何が駄目だったんですか?!結局はラフィーユ達は客間に行ったじゃ…」
セツナ「それでなくてもアイツらが来たから二人っきりになれないのにお前はその機会すら奪おうとした。」
あ、あぁー……そーゆー…。
蜜「い、いいじゃないですか。同じ部屋で寝るんですから!」
ヒタッ……。
セツナはヒンヤリとしたタイルに手をついて私を囲んだ。
:07/08/04 10:49 :SO903i :E9w2M8lM
#775 [向日葵]
蜜「謝りますから…、そーゆーのは部屋で……っ。」
セツナ「今ここで改めてもらおう。いい加減俺の気持ちくらい読んだらどうだ。」
読んでるつもりなんだけどなぁー……。
って言うかそこまで怒らなくても。
蜜「そうですね…。以後気をつけますよ。」
セツナ「そぅ。いい子だ。」
と言ってオデコに唇を押し付けた。
いい子とか……。
オデコに唇の感触を感じながら、どう反応すればいいかに迷った。
:07/08/04 10:56 :SO903i :E9w2M8lM
#776 [向日葵]
セツナは人差し指だけで顎をクイッと上げた。
もうすぐそこにセツナの顔。頭がぼぅ…っとなる。
セツナの唇があと少しで触れる時、
オウマ「なぁなぁ蜜――!!……。」
お互いに間そして間。
オウマ君はどうやら最高に間が悪いらしい……。
蜜「わ、私、二人の布団、用意しなくちゃ……っ!」
セツナの腕をくぐって、客間へ向かう。
その途中、オウマ君の叫び声が聞こえた気がした。
ポスポス
蜜「ラフィーユ。入りますね。」
:07/08/04 11:03 :SO903i :E9w2M8lM
#777 [向日葵]
ラフィーユ「あぁ。」
スラッ
ラフィーユは畳の上で長い髪を広げて寝転がっていた。
蜜「疲れた?」
ラフィーユ「こんな床、初めて。草の匂い、何故する?」
そっか、畳知らないんだ。余談でセツナも畳を初めて見た時珍しがってた。
外国人の人が日本文化に感動する様に畳をテシテシ叩いていた。
蜜「畳って言うの。い草って植物から作ってるんだよ。」
:07/08/04 11:10 :SO903i :E9w2M8lM
#778 [向日葵]
ラフィーユは「ふぅん」と言うと畳が気に入ったのか畳に顔をくっつけて匂いをかいでいる。
私はその近くで座って布団を探すのも忘れてまったりしていた。
ラフィーユは何だか落ち着く。
ラフィーユ「聞かないのか?」
蜜「え?」
ラフィーユは穏やかな目で私を見つめてくる。
ラフィーユ「私の喋り方、変。自分で、分かる。それ、聞かないのだな。」
蜜「んー。私は気にならなかったよ。ちゃんと想いは伝わってくるし。」
:07/08/04 11:15 :SO903i :E9w2M8lM
#779 [向日葵]
するとラフィーユはニコッと笑って呟く。
ラフィーユ「同じ事言う。不思議だ。」
蜜「え?なんて?」
しかし、ラフィーユは寝息を立てて寝てしまった。
蜜「あ!布団!」
そこで本来の目的を思い出し、部屋の押し入れから布団を出し、敷くが、ラフィーユが寝てしまったので一個しか敷けない……。
蜜「あ、と。どうしよう……。」
:07/08/04 11:23 :SO903i :E9w2M8lM
#780 [向日葵]
スラッ
なんかげっそりしているオウマ君登場。
オウマ「あれっ。ラフィー寝ちゃった?」
蜜「ハイ。だから布団引けなくて…ハハ。」
オウマ「しょうがねぇなぁ…。ぃよっ!」
ラフィーユの体を軽々と持ち上げて一個敷いてた布団へ優しく乗せてあげた。
そしてオウマ君は静かに眠るラフィーユの頭を優しく一撫でして微笑んだ。
蜜「オウマ君って…ラフィーユが好き?ラフィーって呼んでるのはそれで?」
:07/08/05 09:33 :SO903i :eY1lbW/o
#781 [向日葵]
オウマ君はラフィーユから目を離してなんだか嬉しそうに私に笑った。
オウマ「ウン。大好き!ラフィーって誰も呼んでないから特別みたいだろ?」
無邪気な笑顔に私まで笑顔になった。
布団をもう一つ敷いてから私はおやすみなさいと言って客間を後にした。
階段を一歩一歩上りながら少しげんなりしていた。
セツナの事だ。
ラフィーユとオウマ君の事で機嫌が悪かったのに足してお預けをくらったから……。
:07/08/05 09:37 :SO903i :eY1lbW/o
#782 [向日葵]
『さぞかし部屋で大変に……。』
別に、セツナとそーゆー大人な事するとか言うのは嫌ではないけど、想像がついていかないって言うか……恥ずかしいって言うか……。
気が付いたらもう部屋の前だった。
ゆっくり部屋に入る。
蜜「……。あれ?」
そこにはセツナの姿なんてなかった。
蜜「セツナ……?」
不安になって静かに名前を呼ぶ。
:07/08/05 09:42 :SO903i :eY1lbW/o
#783 [向日葵]
帰った?
だって今日は帰っちゃ駄目のハズで……。
しゅんとしてベッドに座る。
別に行動範囲制限するつもりはないけど、どこかに行くなら行き先を教えて欲しかった……。
フゥとため息を一回ついてから電気を消そうとした。
ガチャ
蜜「ん?」
セツナ「お。帰って来たか。……。どうした?」
私はぼんやりとセツナを見つめていた。
:07/08/05 09:49 :SO903i :eY1lbW/o
#784 [向日葵]
蜜「どこ……いたんですか?」
セツナ「庭に出てた。見事な月夜だったんでな。」
蜜「あ、そ、ですか。」
とりあえず電気をパチンと消してぼんやりしたままベッドに行く。
と、ベッド際でセツナが腕を引っ張った。
セツナ「オイ?どうかしたか。」
蜜「いやなにも……。」
なんだかセツナが帰って来るのが、側にいるのが当たり前の気がしてたから……。
いなくなるとこんなに寂しくて不安になるんだなぁと思ったらなんだか呆然としてしまった。
:07/08/05 09:53 :SO903i :eY1lbW/o
#785 [向日葵]
なんとなく手を伸ばしてセツナの胸元に抱きついた。
セツナは何も言わずに抱き締めてくれて、背中を擦ってくれた。
セツナ「なんだ。甘えてくるなんて珍しいな……。」
意地悪な口調なのに、何故か優しく聞こえる。
ずっとこうしてくっついていたい気がした。
セツナ「蜜。疲れただろ?早く布団に入れ。」
蜜「ハイ……。」
それでも私は離れようとしなかった。
そんな私を見かねてセツナは抱き上げて布団の中に入れる。
:07/08/05 09:57 :SO903i :eY1lbW/o
#786 [向日葵]
やんわりとセツナから腕が外された。
蜜「……離れたくないです。」
とっさに出た言葉だった。セツナはなんだか驚いていた。
セツナ「離れないよ。」
セツナの唇が、オデコに、頬に、耳元に……押し付けたられる。
暗闇でも分かる。セツナの熱く優しい目が私に向けられてる事が……。
セツナの唇が、優しく私の唇に触れる。
角度を何度も変えて、優しく触れる。
:07/08/05 10:04 :SO903i :eY1lbW/o
#787 [向日葵]
でもセツナは優しく触れるだけで、それ以上は激しくならなかった。
何で?
セツナが私の唇に止まったのに気付いたのか、一旦離れて私を見つめる。
セツナ「…何?」
蜜「何でそんな優しいんですか?」
セツナは一瞬眉を寄せて考え、言いたい事が分かったのか苦笑いを浮かべた。
セツナ「今激しくしたら、多分止まらないぞ?」
セツナは私を起こすとフワッと抱き寄せた。
:07/08/05 10:21 :SO903i :eY1lbW/o
#788 [向日葵]
セツナ「別に無理なんてしなくていい。待つてもりだ。ただ……。」
体を離して、私を見つめながら髪をかき上げた。
私は片目を瞑る。
セツナ「なんだかお前が可愛く甘えてくるから我慢出来そうにないんだ……。」
暗闇に柔らかくセツナの声が響く。
この感情……。セツナが愛しくて仕方ない。
一回こんなのあった。
セツナが照れたあの日……。
でもあの日よりはもっと大きい気持ちで――……。
:07/08/05 10:28 :SO903i :eY1lbW/o
#789 [向日葵]
チャプター15:赤い実
シンとしてる。時計の音が静かになってる。
蜜「我慢しないで下さいと言ったら…セツナは我慢しませんか?」
セツナはフワリと微笑むと、頬に唇を触れる。
セツナ「そんな可愛いらしいことを言われたら、蜜が何を言おうと抑えるのは辛いな。」
鼓動が少しずつ早くなる。
蜜「じゃぁ……我慢しないで下さい…。」
:07/08/05 10:34 :SO903i :eY1lbW/o
#790 [向日葵]
セツナは不安気に私を見つめてくる。
セツナ「お前いいのか?ホントに。」
私は身を乗り出して触れるだけのくちづけをする。
蜜「ハイ……。」
硬い決意。セツナなら……。ううん。セツナがいい……。
セツナの目が射る様に真剣に変わる。
そしてくちづけをされ、激しさを増していく。
ゆっくり押し倒されて、セツナが上に乗ってくる。
セツナ「後悔しても知らないぞ……。」
:07/08/05 10:39 :SO903i :eY1lbW/o
#791 [向日葵]
そう言って私の頬を大きな手で包む。
その上から私は手を重ねてその温かさに目を瞑る。
蜜「後悔なんて……しませんよ…。」
セツナはまた優しく唇を重ねてから首筋に唇を這わせる。
ボタンが外されていく。
その時に僅かに体を固まらせてしまった。
それに気付いたセツナが私の頭を撫でながら優しい黒い目で見つめる。
セツナ「大丈夫。ゆっくりやるな……。」
蜜「…ハイ……。」
:07/08/05 10:45 :SO903i :eY1lbW/o
#792 [向日葵]
セツナはホントに優しく私を扱ってくれた。
服越しじゃない人の体温は思ったより熱くて、でも気持ち良くて……。
何より幸せであることを感じさせてくれた。
蜜「―――っ。」
セツナ「…蜜?しんどい?」
私は首を横に振った。
蜜「嬉しいんです……。」
嬉し涙なんて初めて流した。でも初めて流した嬉し涙がセツナで良かった。
セツナはオデコにキスをして優しく微笑んだ。
:07/08/05 10:50 :SO903i :eY1lbW/o
#793 [向日葵]
―――――
―――――――……
目を、うっすら開けた。
部屋が明るい……。
トクン……トクン……
あ……落ち着く…。
また目を閉じると、こめかみ辺りの髪の毛がかき上げられて、柔らかい物が触れる。
セツナ「目、覚めたか……?」
:07/08/05 10:54 :SO903i :eY1lbW/o
#794 [向日葵]
私はまた目を少しだけ開けた。
蜜「…セツ、ナ……?」
セツナ「体、大丈夫か?」
体……?
完全に目を開くとセツナの綺麗な鎖骨が目に入った。
蜜「ええっ!」
一気に覚醒。
顔を上げればセツナが見つめていた。
そうだっ――私昨日……っ!
:07/08/05 10:57 :SO903i :eY1lbW/o
#795 [向日葵]
うつ向いて顔を隠す。
激しく赤面。
蜜「おはよう……ございます…っ。」
セツナ「ククク…。何を照れてる。」
そう言いながらも優しく抱き締めてくれる。
肌がまた密着する。
胸が、キューッと苦しくなった。
セツナ「…昨日の蜜は……今までで一番可愛いかったなぁ……。」
うわ言の様に呟くセツナの言葉に再び赤面する。
蜜「あぁもぅ…。止めて下さい恥ずかしいっ……!」
:07/08/05 11:02 :SO903i :eY1lbW/o
#796 [向日葵]
セツナはクククと笑ってる。
いつものセツナだ……。
でもなんだか違う……。
セツナ「服を着ろ。またオウマが来たら、お前の裸を見られるのはご免だ。」
あり得る予想に深く納得。
蜜「こっち……見ないで下さいねっ。」
セツナ「ククッ。ハイハイ。」
セツナはかべ側を向く。
私はソローッと布団を出て散らばった服を集める。
未だに自分がそんな事をしたって事実が信じられないけど、少しダルイ下腹部が昨日の事を物語る。
:07/08/05 11:12 :SO903i :eY1lbW/o
#797 [向日葵]
服を完全に着てから振り向く。
約束通りセツナはちゃんと壁側を向いてた。
蜜「セツナ。着終りましたよ。」
セツナ「あぁ。分かった。」
するとセツナは私を引っ張って軽く唇を触れた。
そして幸せそうに微笑む。
セツナ「好き……蜜。」
また顔が赤くなる。
セツナはそれを見て満足そうに笑った。
蜜「ハイ……。」
:07/08/05 11:18 :SO903i :eY1lbW/o
#798 [向日葵]
少しの間、温かい雰囲気が漂って、私はハッと意識をはっきりさせた。
蜜「わ、私……っ二人を見て来ます!」
セツナ「分かった。」
部屋を出ていく時にちらりとセツナを見ると、起き上がり完璧な体が見えていた。
パタン……。
ドアにもたれて口元を両手で軽く隠した。
『ヤバイ……ニヤける……。』
二人に感ずかれないといいけど……。
:07/08/05 11:23 :SO903i :eY1lbW/o
#799 [向日葵]
――――
――――
キリます
:07/08/05 11:23 :SO903i :eY1lbW/o
#800 [向日葵]
階段をスキップする様に降りて、客間へ向かう。
ポスポス
蜜「おはようございます。」
スラッ
ラフィーユ「蜜。おはよう。」
蜜「おはよー。」
ラフィーユは既に起きていた。畳がとても気に入ってるらしく、畳の上にいる。
オウマ君は、未だに寝ていた。
蜜「皆って……眠り浅いんじゃないの?」
ラフィーユ「それぞれ。コイツ、特に変。」
:07/08/06 00:41 :SO903i :GuXz1P3U
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