黒蝶・蜜乙女
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#822 [向日葵]
蜜「今日は、あっちの世界へ行っちゃいけないの?」
ラフィーユは眉を寄せて顔をしかめる。
ラフィーユ「わからない。昨日、話、長に聞いた。城、補修するらしい。」
あれだけ大きな城だったらそりゃ時間かかるよね……。
ならしばらくは無理なのかもしれない。
蜜「分かった。ありがとう。」
ラフィーユは一回頷くとまた家の中に姿を消して行った。
なら、お礼はまた今度かな……ー
:07/08/07 00:06
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#823 [向日葵]
籠を持って、洗濯機の横に置く。
風さん達もついてきた。
あ、そうだ。
蜜「風さん達は人間の物食べれるよね?」
確か前にクッキーあげたら食べたし。
問いかけに風さん達は首を傾げてからにこにこ笑った。
肯定と受け取っていいのかな?
蜜「ぃよしっ!」
ならばっ風さん達にはいち早くお礼をしましょう!
前にあげたクッキーでいいかな?
:07/08/07 00:11
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#824 [向日葵]
台所にいそいそと行って、クッキーに必要な材料を探し回る。
蜜「小麦粉…バター……。砂糖……。うん。後もそろってるみたい。」
不思議そうに見る風さんに少し離れる様に指示してからクッキー作りを始めた。
ラフィーユ「何するんだ?」
近くまで来て私の手元を見ながらラフィーユが尋ねた。
蜜「クッキーって言うのを作るの。ラフィーユも作ってみる?」
:07/08/07 00:16
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#825 [向日葵]
ラフィーユ「なんだそれ……。魔術……?」
いやいや違う違う。
蜜「食べ物!」
ラフィーユ「作って、みる……。」
この人達にとったら料理なんて初めてなんだろうなぁ……。
花の蜜は調理なんか必要ないしね。
私は小麦粉をふるうのを手伝ってもらった。
身振り手振りで教えるとやっぱり機転がいいのか直ぐに出来た。
すると私達の行動に気付いたセツナとオウマ君がソファーに座りながら私達を見学する。
:07/08/07 00:21
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#826 [向日葵]
オウマ「なんかやってる!俺も混ぜて!!」
目を輝かせながら背もたれに乗り出すオウマ君をラフィーユは冷たい目でギンッ!と睨む。
ラフィーユ「お前が来る、邪魔。大人しくしろ。」
オウマ「ハイ……。」
そこまで冷たくしなくても……。
ラフィーユを見ながら思わず苦笑い。
オウマ君は小さくなってラフィーユに言われた通り大人しく私達を見ている。
生地を作りながら小声でラフィーユに話かける。
:07/08/07 00:27
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#827 [向日葵]
蜜「ねぇラフィーユ。なんでオウマ君にそんな厳しいの?」
ラフィーユは生地を混ぜる手を止めて私を見ると、ため息をついてからオウマ君を一瞬見て、また私に視線を戻した。
そして私と同じ様に小声で喋る。
ラフィーユ「アイツ、それでなくても騒がしい。これぐらいで丁度。だから私厳しい。」
あぁ…。と納得してしまう。ゴメンねオウマ君。
するとラフィーユは口を開いて「けど」と続ける。
ラフィーユ「知ってる。ホントは、いい奴。」
:07/08/07 00:33
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#828 [向日葵]
その時ラフィーユの目が一瞬揺らいだ気がした。
もしかして……ラフィーユも……?
・・・・・・・・・・・・・・
一方変わって男組の会話。
セツナとオウマも蜜達の様に小声で話していた。
セツナ「お前も懲りないな。あれだけラフィーユが冷たくしてるのに。」
オウマはセツナを軽く睨んで口を尖らせる。
オウマ「ラフィーは別に冷たくなんかないよ。」
:07/08/07 00:41
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#829 [向日葵]
オウマの目が穏やかになって、口元には笑みが浮かぶ。
オウマ「ラフィーユが言ってる事は全部正しいよ。それに、冷たくなんかない。表に出ないだけ。」
背もたれに腕を乗せて、その上に顎を乗せてラフィーユを見つめる。
セツナは首だけを動かして楽しそうにラフィーユとクッキーを作る蜜を見つめる。
セツナ「お前の……蜜乙女と出会ったら、どうするんだ?」
オウマは目だけを動かす。
:07/08/07 00:46
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#830 [向日葵]
オウマ「セツナはそーゆー目で蜜の事見てるのか?」
セツナ「そーゆーんじゃない。ただ……蜜乙女と出会ってしまったら、必ず二人は惹かれあってしまう……。俺はただ、ずっと前から好きだった蜜が、蜜乙女だったって言うだけだ。」
オウマはウーンと唸り、首を捻る。
オウマ「なんかさ、俺それ半分迷信みたいに思ってるんだわ!」
明るく言ってのけるオウマに思わずズリッと体を傾けるセツナ。
オウマ「俺だってそうだよ。好きになったのがラフィーユなら、蜜乙女なんか関係ない。見向きもしない。ラフィーユをずっと好き。」
:07/08/07 00:52
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#831 [向日葵]
セツナは静かに目を閉じてため息混じりにフッと笑った。
セツナ「あぁ……。そうだな……。」
オウマ「ところでセツナ。蜜の“蜜”の匂い、今日きつくないか?」
………………。
沈黙が続く。セツナはそっぽを向いて「バレたか」と思っている。
オウマ「え…。セツナマジ……?」
セツナ「……。」
オウマ「つまり昨日?」
セツナは口にチャック状態。何も喋らないつもりらしい。
:07/08/07 00:56
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