黒蝶・蜜乙女
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#868 [向日葵]
――――――――

今日はここまでにします

⏰:07/08/09 01:10 📱:SO903i 🆔:Cy.Wcito


#869 [向日葵]
蜜「ルキ!」

しなやかで小柄な姿が一瞬ピクッと震える。
何かを恐れる様な、だけど睫毛が長く大きな瞳は、私をしっかりと捕えた。

私は駆けよって行くと、予想外にルキはどこへも行かなかった。

蜜「職員室で何か用事?」

ルキ「何でも……ありませんわ。」

失礼しますと言って姿を消そうとするルキを私は止めた。

蜜「待ってルキ!」

⏰:07/08/10 19:54 📱:SO903i 🆔:3R7o9JYw


#870 [向日葵]
ルキは数歩進んで前を向いたまま立ち止まる。
どうやら話を聞いてくれるらしい。

蜜「この間のお礼がしたいの……。今日、うちにこれる?」

ルキ「……ごめんなさい。」

それだけ言うと、ルキは去って行ってしまった。

この時、ルキの“ごめんなさい”を、“うちにこれなくてごめんなさい”と解釈した私は、後に、その単語が他の意味を含む事を知る……。

――――――……

学校が終わり、家へと帰った私達。

⏰:07/08/10 19:58 📱:SO903i 🆔:3R7o9JYw


#871 [向日葵]
蜜「今日は絶対安静ですからね!」

ソファーに座り、くつろぐセツナの前に立ち、私は告げた。
その横でオウマ君は物珍しそうにセツナの包帯を見つめる。

オウマ「傷知らずのセツナが怪我するとはなぁ。」

セツナ「ほっとけ。」

とりあえず体は元気なのでホッとした。
夕飯の準備に取り掛かろうとした私は、ラフィーユに目が行った。

そのクールな美貌は何かを警戒する様な目つきをしていた。

⏰:07/08/10 20:03 📱:SO903i 🆔:3R7o9JYw


#872 [向日葵]
そして呟く。

ラフィーユ「おかしい。」



私の問いかける様な目に気が付いてラフィーユは説明する。

ラフィーユの呟きがセツナ達二人の耳にも入ったのか、肩越しに私とラフィーユを見る。

ラフィーユ「昨日今日とあった怪奇現象。両方、蜜狙い。なら何故、今はない。」

…………っ。
そういえばそれはおかしいかもしれない。

⏰:07/08/10 20:07 📱:SO903i 🆔:3R7o9JYw


#873 [向日葵]
オウマ「そりゃ学校だけについてるもんだからじゃねぇ?」

ラフィーユ「被害、全て蜜にある。なら家で起こる、おかしくない。」

三人の表情が厳しくなった。

それに学校で狙われたとしても襲ってくるものが変だ。

教室には無いハズの植木鉢。
――何故飛ンデ来タ?

一人でに動くナイフ。
――ドウシテ飛ンデル?

四人は口を閉ざした。

⏰:07/08/10 20:12 📱:SO903i 🆔:3R7o9JYw


#874 [向日葵]
その時だった。

コンコン

蜜「ぎゃぁぁぁぁ!」

突然庭へ続く窓が鳴ったものだから勢いよくラフィーユに抱きついてしまった。
なんていいタイミング……。

しかし外にいる人物で恐怖は消えた。

蜜「ルキ……?」

ルキは悲しい様な険しい様な顔をして外で待っていた。
私は中へ入れてあげようと窓を開ける。

⏰:07/08/10 20:16 📱:SO903i 🆔:3R7o9JYw


#875 [向日葵]
蜜「ルキ、来てくれたの?!」

ルキの表情は一層こわばり、その視線は一旦セツナを捕えてから私に戻される。

ルキ「セツナに…用がありますの。いいですか?」

セツナ「俺には無い。さっさと帰れ。」

ルキ「お願いです。今しか……もう無いんです。」

只ならぬ雰囲気を読み取ったのか、セツナは立ち上がると私の隣まで来た。


ルキ「こちらへ……来てください。心配しなくても何もしませんから……。」

⏰:07/08/10 20:19 📱:SO903i 🆔:3R7o9JYw


#876 [向日葵]
信じたセツナはルキと共に離れた場所に行く。
話声は聞こえるけど、内容までは聞きとれなかった。

その中でセツナが驚いていたり、怒っていたりと言うのがよく分かった。

近くにラフィーユ達に分かる?と言う風に目を向けても、分からないらしく首を横に振るだけだった。

二人が話をしている姿をしばらく見ていると、ルキが背中に光を放ち、羽を出現させたかと思うと飛んでいってしまった。

蜜「あ……。」

呼び止める間なく、ルキはあっという間に姿を消してしまった。

⏰:07/08/10 20:25 📱:SO903i 🆔:3R7o9JYw


#877 [向日葵]
セツナは少し落ち込んだ様にゆっくり帰ってきた。

蜜「ルキ……どうしたんですか?」

セツナ「……いや。オウマ、ラフィーユ。少しいいか。」

二人の顔がスッと引き締まる。
もしかしたら聞かれたくない話なのかもしれない。

蜜「私、部屋に行ってますね。」

そして私は部屋を後にした。階段を上りながら、あちらの世界で良からぬ事が起こってると認識した。

『あっちもあっちで大変なんだなぁ。』

⏰:07/08/10 20:29 📱:SO903i 🆔:3R7o9JYw


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