黒蝶・蜜乙女
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#875 [向日葵]
蜜「ルキ、来てくれたの?!」
ルキの表情は一層こわばり、その視線は一旦セツナを捕えてから私に戻される。
ルキ「セツナに…用がありますの。いいですか?」
セツナ「俺には無い。さっさと帰れ。」
ルキ「お願いです。今しか……もう無いんです。」
只ならぬ雰囲気を読み取ったのか、セツナは立ち上がると私の隣まで来た。
ルキ「こちらへ……来てください。心配しなくても何もしませんから……。」
:07/08/10 20:19
:SO903i
:3R7o9JYw
#876 [向日葵]
信じたセツナはルキと共に離れた場所に行く。
話声は聞こえるけど、内容までは聞きとれなかった。
その中でセツナが驚いていたり、怒っていたりと言うのがよく分かった。
近くにラフィーユ達に分かる?と言う風に目を向けても、分からないらしく首を横に振るだけだった。
二人が話をしている姿をしばらく見ていると、ルキが背中に光を放ち、羽を出現させたかと思うと飛んでいってしまった。
蜜「あ……。」
呼び止める間なく、ルキはあっという間に姿を消してしまった。
:07/08/10 20:25
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#877 [向日葵]
セツナは少し落ち込んだ様にゆっくり帰ってきた。
蜜「ルキ……どうしたんですか?」
セツナ「……いや。オウマ、ラフィーユ。少しいいか。」
二人の顔がスッと引き締まる。
もしかしたら聞かれたくない話なのかもしれない。
蜜「私、部屋に行ってますね。」
そして私は部屋を後にした。階段を上りながら、あちらの世界で良からぬ事が起こってると認識した。
『あっちもあっちで大変なんだなぁ。』
:07/08/10 20:29
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#878 [向日葵]
なんてったってセツナは長の息子。
それそれなりの責任とか、重圧とかあるんだろうな……。
なのに私に構いっ放しで大丈夫なんだろうか。
部屋についてベッドに勢いよく横になる。
ベッドのスプリングで少し体が浮いた。
明日もこんな調子だったらどうすればいいんだろ。
セツナがまた私のせいで怪我するのは嫌だなぁ……。
もんもんと嫌な事を思い出していると、階下からオウマ君の声がした。
と同時にセツナがドアを開けた。
:07/08/11 00:46
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:RnaAmrBg
#879 [向日葵]
ガチャ
オウマ「待てよセツナ!まだ話終わって」
バタン
蜜「い、いいんです……か?」
セツナに聞いてみると、セツナの顔色がなんだか優れかった。
笑ってるけど目がどこか悲しそうで……。
セツナ「いいんだ。それより、俺は今から寝る。」
蜜「今からですか?」
セツナはボスッとベッドに横になる。
私はそれを見てならば部屋を出ようと思った。……が。
:07/08/11 00:50
:SO903i
:RnaAmrBg
#880 [向日葵]
クンッと服を引っ張られて部屋から出ていくのを許されるなかった。
セツナ「蜜。添い寝しろ。」
添い寝?
いつも勝手になったら寝てる癖に。
私がえー……って感じで見ていると、強制でベッドへ引きずりこまれた。
蜜「ちょ、制服シワになる!」
セツナ「気にするな。後でアイロンかければいいだろ。」
人事だと思ってこの人は…ったく…。
アイロンは面倒くさくて嫌いなんだよぅ!
:07/08/11 00:55
:SO903i
:RnaAmrBg
#881 [向日葵]
セツナは満足して私をしったり抱きかかえると、私も眠らせ様とさせてるのか子供をあやす様に背中をポンポンと優しく叩く。
蜜「ちょっと…私は寝ませんよ。」
セツナ「蜜の寝顔見ながら寝たいから寝ろ。命令。」
横暴反た―――い!!!!
でも早く寝ないとこの手からは逃れられそうもない…。私はなんとかして寝ようと試みる。
セツナを見てみると、まだ瞳には憂いが残ってる様に感じられた。
:07/08/11 00:59
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:RnaAmrBg
#882 [向日葵]
ソッとセツナの顔に指先を触れる。
でも憂いは更に深まってしまった。
蜜「何か……ありましたか?」
セツナは何も答えない。
ただ私の背中を叩き、私を見つめ、悲しげの瞳で微笑むだけ。
何かを伝えたいの?
でも何を?
蜜「セツナ……?」
名前を囁くと、空間があった体は完全に密着し、セツナの腕の力が強まるだけだった。
セツナは黙って私が寝るのを待っている。
早く寝ろとせかされてる気さえした。
:07/08/11 01:04
:SO903i
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#883 [向日葵]
私は目を閉じ、セツナの体温と息遣いに耳をすませた。
それだけで充分眠気はやって来る。
でも何故か寝たくなんかなかった。
いつも寝る時はセツナの暖かい笑顔を見てから寝るのに、今日はこんな寂しげな顔を見てから寝なくちゃならないなんて。
後から気付いた。
これは警鐘だったんだ……。
私はゆっくりと眠りへと誘われていった……。
:07/08/11 01:07
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:RnaAmrBg
#884 [向日葵]
最後にセツナが何か言った。
聞かなきゃならなかったのに、起きてからでいいやって思って私は眠気に身を任せた。
――――
――――――――
……
蜜「ん……んー……。ん?」
あれ?今何時だろう。
携帯携帯……。
……待って。
それどころじゃない。
:07/08/11 01:10
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