黒蝶・蜜乙女
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#888 [向日葵]
いつも元気な笑顔の彼の顔は、水面の様に静かだった。
ラフィーユ「蜜。」
何かを決心したかの様にラフィーユは私の名を紡ぐ。そしてか弱そうな手が私の手に置かれた。
ラフィーユ「蜜。落ち着いて聞いて。」
そして悟った。
セツナの瞳の意味。
あれは、さよならを意味してたんだ……。
:07/08/11 01:25
:SO903i
:RnaAmrBg
#889 [向日葵]
チャプター14:別れの説明
リビングに電気をつけて、私はソファーに座った。
ラフィーユは横に。
オウマ君は背もたれをはさんで私の後ろにいる。
ラフィーユ「蜜。」
ラフィーユがもう一度私の名を呼んだ。
ショックで焦点の合わない目が必死にラフィーユを見つめた。
:07/08/11 01:29
:SO903i
:RnaAmrBg
#890 [向日葵]
ラフィーユは一回深呼吸すると話出した。
ラフィーユ「セツナ、いない訳、言う。いなくなったの、蜜、狙われてたから。」
だからって、何故セツナが?
分からない。
ホントに狙われてたからセツナは去ってしまったの?
ラフィーユは上手く話せない自分に困って、オウマ君に目を向ける。
オウマ「セツナ、またターヤに狙われてたんだ。それの囮として蜜がここ二日、危ない目に合ってたんだそうだ。」
それを伝えに来たのが、今日、あの時。ルキが言った。
:07/08/11 01:34
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#891 [向日葵]
ルキは弱味を握られて、でも協力したくなくてターヤさんの目を盗んでセツナに伝えに来たらしい。
そして……私が部屋にいる間の会話がこうだった……。
――――………
一通りを話終え、セツナは二人の反応を見る。
オウマは驚き、ラフィーユは怒りを顔に示していた。
オウマ「また痛い目に合わせるか!」
腕を振りながらやる気満々に笑うオウマ。
それにラフィーユの厳しい目がいく。
:07/08/11 01:37
:SO903i
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#892 [向日葵]
セツナ「いや。俺一人で解決する。」
その言葉に二人はセツナを見つめた。
オウマ「おいセツナ。蜜がいるんだろ?なら止めた方が……。」
セツナ「俺がここにいるせいで蜜にも被害が及ぶ……。少々時間は掛るが行くしかないだろう。」
セツナは過去二回のターヤが蜜に仕掛けた事を未だ悔やんでいた。
自分が守れなかったせいで、彼女はどれほど体に、心に……傷を負っただろう……。
ラフィーユ「そんな事する、蜜心配する。」
:07/08/11 01:42
:SO903i
:RnaAmrBg
#893 [向日葵]
セツナ「だから黙って出ていくつもりだ。……しばしの別れってやつだな……。」
でもこれで蜜が傷付かないで済むならそれでいい。
本当ならばもっと早くに決着をつけるべきだったんだ……。
セツナ「だから二人共。蜜の事、頼んだぞ。」
――――……
私は黙ってオウマ君の話を聞いていた。
蜜「そんな、しばらく別れなきゃいけない方法しかなかったの?!」
:07/08/11 01:46
:SO903i
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#894 [向日葵]
オウマ「あちらに行けば完璧に狙われるのはセツナだ。しかもセツナはターヤのトコまで乗り込むらしいから尚更だろ。」
そんな……。
蜜「馬鹿みたい……。」
それで守ったつもり?
何が傷付けたら……よ。
セツナが急にいなくなった方が……よっぽど痛い。
蜜「変なトコ…不器用なんだから……。」
・・・・・・・・・・・・・・
部屋に戻り、空っぽになったベッドを見つめた。
:07/08/11 01:49
:SO903i
:RnaAmrBg
#895 [向日葵]
さっき。
ついさっきここに一緒にいた。
なんであの目に気づいてあげられなかったんだろう。
今更後悔しても仕方なかった。
涙は不思議と出なかった。
しばしのお別れの理由が嫌いになったからじゃなかったからかもしれない。
それでもやりきれないこの気持ちを押しつけるのは、目の前にあるベッドをしたたか殴るしかなかった。
殴る度に埃と一緒にセツナの香りがしたのが、より私を虚しい気分へと落としていくのだった。
:07/08/11 01:54
:SO903i
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#896 [向日葵]
――――

――――
今日はここまでにします

:07/08/11 01:55
:SO903i
:RnaAmrBg
#897 [向日葵]
―――
―――――……
いつの間にか、眠りに落ちていた。
体がダルイ…。学校、行かなきゃ……。
しまった。
制服のまんま寝ちゃったか。
[アイロンかければいいだろ。]
蜜「……。」
とりあえず、お風呂に入ろう。
キュッキュッ……
シャァァァァ……
:07/08/11 23:23
:SO903i
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