*THE GOD OF DEATH*
最新 最初 全
#1 [ま-イ子]
闇が迫る迫る
あたしは踊る
死 神 の
手 の 上 で ――‥
**THE GOD OF DEATH**
.
:07/07/21 10:34 :SH903i :UAZvXmqY
#2 [ま-イ子]
初めまして(∀)!
小説を書くのは初めてなので至らない点は
見逃して下さい('`)
色んな方に見ていただけると光栄です
ちなみに題名の意味は
『死神』です(^ω^)
では、ぼちぼち更新はじめます
:07/07/21 10:40 :SH903i :UAZvXmqY
#3 [ま-イ子]
―――‥ザシュッ!!
音と共に
飛び散る鮮血
闇夜の中では
その赤も黒。
倒れる人影
横にはもう二つの 影
.
:07/07/21 10:42 :SH903i :UAZvXmqY
#4 [ま-イ子]
「‥30個め」
一つの影が口を開く
声からして 女。
「もう30個‥早いねえ‥」
クックッと独特な笑い方を
するのは 多分 男。
男の方は倒れてる影に
音もなく近付く
そして 手を翳す
.
:07/07/21 10:46 :SH903i :UAZvXmqY
#5 [ま-イ子]
すると 口から
白い物体が浮いて出た
男はそれを掴み
ムシャムシャ食べ始める
「‥約束は守りなさいよ」
女は男を睨み付けながら
言い放った
ゴクンと"あれ"を飲み込んだ男は ふう と溜息をつき
口を開く
「君もしつこいねえ
わかってるよ。
"死神"は嘘をつかない。」
.
:07/07/21 10:52 :SH903i :UAZvXmqY
#6 [ま-イ子]
"死神"と言った男を
女は更に睨み付ける
「あたし、あんたみたいな
"人間じゃないやつ"
信じてないから」
クルッと死神に背を向け
女は歩きだす
「人間も‥
信じてないくせに」
ピクッと女は立ち止まる
そして 手に持っていたものを
思い切り 死神に
振りかざした
.
:07/07/21 10:57 :SH903i :UAZvXmqY
#7 [ま-イ子]
――ヒュ‥‥ガッ!!
女が振りかざしたモノは
空を切り
コンクリートに突き刺さった
「クックッ‥君に私は
殺せないよ」
いつの間にか女の後ろに
いる死神
馬鹿にした笑いに
女は苛立ちを覚えた
.
:07/07/21 11:01 :SH903i :UAZvXmqY
#8 [ま-イ子]
闇だった空から
ゆっくりと
月が顔をだす
辺りは黄色い光りに
照らされる
三つの影にも
降り注ぐ
先に顔を見せた女は
只の女子高生だ
しかしその手には
女子高生には似つかわしくない
大きな 鎌 が
握られていた
コンクリートから引き抜いた
鎌からは
真紅の血が
滴り落ちていた
.
:07/07/21 11:29 :SH903i :UAZvXmqY
#9 [ま-イ子]
徐々に明るく
なってゆく
そして照らした
もう一つの影
それは黒いマントに
身を包み
フードを被っていた
光りに照らされても
暗闇のような
全身黒の"それ"の顔は
人間では なかった
.
:07/07/21 17:20 :SH903i :UAZvXmqY
#10 [ま-イ子]
――‥骸骨
その言葉が
1番ぴったりだ
皮や肉は剥ぎ取られ
目玉はなく
歯は剥き出し
誰でも恐怖を
覚えるであろうその顔は
先程口にしていた
"死神"という言葉が
よく似合う
.
:07/07/21 17:24 :SH903i :UAZvXmqY
#11 [ま-イ子]
月に照らされ
露になった
死神の顔を見て
女は一瞬
息を呑んだ
そんな女の隣を
何事もなかったように
死神は歩き出した
.
:07/07/21 18:15 :SH903i :UAZvXmqY
#12 [ま-イ子]
小さくなった
死神の背中を
女は見つめる
そしてチラッと
足元にあるモノを見た
それは胴を切断された
中年男性の死体
俯せになっている
それの下は 血 の 海
.
:07/07/21 18:20 :SH903i :UAZvXmqY
#13 [ま-イ子]
見るも無惨な
それを見つめ
女はゆっくり 口を開く
「‥‥‥優真」
死神にはもう聞こえない
声で 呟いた
持っている鎌を
ギュッと握り絞める
.
:07/07/22 00:00 :SH903i :aM/nhX26
#14 [ま-イ子]
――何故こんなことに
なってしまったのか
それは、
二 ヶ 月 前 の 事
.
:07/07/22 00:02 :SH903i :aM/nhX26
#15 [ま-イ子]
――――――――
―――――
―――
「なつ」
ザワザワとした教室で
あたしの名を呼ぶ
その人の名は
アイ サワ ユウ マ
相 澤 優 真
あたしの 恋人。
.
:07/07/22 00:06 :SH903i :aM/nhX26
#16 [ま-イ子]
「帰ろうか」
「うん」
いつものやり取り
いつも通りの道で
いつも通り
手を繋いで帰る
それがあたしの幸せ
今日も変わらない
―そう思ってた‥
.
:07/07/22 13:59 :SH903i :aM/nhX26
#17 [ま-イ子]
あたし達はあたしの家の
少し前で別れる
いつもと同じ
"あの人"に見つかったら
何されるかわからない
今日も
名残惜し気に手を離し
「また明日」
優真はあたしに
背を向ける
.
:07/07/22 14:07 :SH903i :aM/nhX26
#18 [ま-イ子]
人気の少ない道だから
優真の足音しか
聞こえない
あたしは規則正しい
その音を聞きながら
優真の背中を見送る
三本先にある
角を曲がり
優真は見えなくなった
.
:07/07/22 14:11 :SH903i :aM/nhX26
#19 [ま-イ子]
それを確認し
あたしも
反対方向に歩き出す
家はすぐ見えた
(‥車がない
男のところかな‥)
"あの人"は家に
いない事を知り
ホッと胸を撫で下ろす
多分 夜中まで
帰ってこないのだろう
(今日は
殴られずに済む)
.
:07/07/22 14:19 :SH903i :aM/nhX26
#20 [ま-イ子]
あたしの名前
『なつ』は
"あの人"が付けた
夏に生まれたから
『なつ』
安易に付けられた名前
漢字さえ
付けてもらえなかった
当たり前だ
あたしは"あの人"に
愛されていないのだから
.
:07/07/22 14:21 :SH903i :aM/nhX26
#21 [ま-イ子]
あたしは"あの人"に
愛 さ れ て な い
だから殴られる
だから憎まれる
そんなあたしに
愛をくれた
手を差し延べてくれた
それが 優真だった
.
:07/07/22 14:25 :SH903i :aM/nhX26
#22 [たき]
あ〜げ(`・ω・´)
ふぁいとっ(^ω^)
:07/07/23 00:28 :SH904i :jXjMSnLs
#23 [ま-イ子]
たきさま
あげありがとうございます(^ω^)
誰も見てないと思ってたのでかなり嬉しいです
笑
:07/07/23 00:39 :SH903i :aPa0JZ/Q
#24 [ま-イ子]
だからあたしは
優真を 愛してる
この先何があろうとも
優真と生きてゆく
ことを決めた
あたしの 幸せ
・・・・・・・・・
闇が迫る
ゆっくり 確実に
ほらもう 目 の 前
.
:07/07/23 00:42 :SH903i :aPa0JZ/Q
#25 [ま-イ子]
そんな事を考えながら
あたしは家の扉に
手を掛ける
――――――‥ョ
(----‥!!)
なんだ 今の
誰かの声が‥‥‥
(気のせいだよね‥)
無理矢理納得させ
家の中に
足を踏み入れる
.
:07/07/23 00:47 :SH903i :aPa0JZ/Q
#26 [ま-イ子]
.
――ハ ヤ ク オ イ デ
「‥ッ!!!!」
気のせいなんかじゃない
――ハ ヤ ク オ イ デ ヨ
耳を塞いでも
頭に響き渡る
暗く 低音な 声
ドクン‥ドクン
他に聞こえるのは
静まる気配がない
あたしの鼓動
.
:07/07/23 01:20 :SH903i :aPa0JZ/Q
#27 [ま-イ子]
――コ ナ イ ナ ラ
どくん‥ドクン
(嘘だ嘘だ‥
何も聞こえないッ‥)
恐怖を覚えたあたしは
必死に自分に
言い聞かせた が
無駄だと思い知らされる
――コ イ ツ コ ロ ス ヨ
ど く ん ッ
:07/07/23 14:31 :SH903i :aPa0JZ/Q
#28 [ま-イ子]
あたしは
家を飛び出し
走り出す
目指すは 優真の元へ
いつの間にか
聞こえなくなっている声
「ハァ‥ハッ‥」
慣れない全力疾走と
焦り‥そして恐怖心から
息遣いは荒くなる
.
:07/07/23 22:01 :SH903i :aPa0JZ/Q
#29 [ま-イ子]
(早く‥はやくハヤク‥
もっとッ‥‥!!)
―――早くしないと
優真がッ‥‥‥!!
気のせいで
あってほしいと
願う反面
確信している
それは きっと
優 真 の 死
.
:07/07/23 22:08 :SH903i :aPa0JZ/Q
#30 [ま-イ子]
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
優真が死んだら
あたしは
どう 生きてゆけばいい?
駄目 そんなの
優真のいない世界なんて
考えられない
そんな世界 い ら な い
――死なせるものか
.
:07/07/23 22:12 :SH903i :aPa0JZ/Q
#31 [ま-イ子]
三本目の角まで
あと数十メートル
「ハッ‥は‥‥‥?」
気が付くと霧が
否 黒い靄が
辺りを覆っていた
―――――ゾクッ‥
今までに感じたことの
ない感覚が
身体を包み込む
.
:07/07/23 22:19 :SH903i :aPa0JZ/Q
#32 [ま-イ子]
※霧→きり
靄→もや
:07/07/23 22:20 :SH903i :aPa0JZ/Q
#33 [ま-イ子]
(なんか‥いる‥)
嫌でも身体に
伝わる
"何か"が いると---‥
手足が震える
あたしは走るのを止め
ゆっくり 歩き出す
一歩 また一歩
闇へ近付く
.
:07/07/23 22:23 :SH903i :aPa0JZ/Q
#34 [ま-イ子]
少し休憩します(..)
:07/07/23 22:26 :SH903i :aPa0JZ/Q
#35 [ま-イ子]
そしてあたしは
角を曲がり
足を踏み入れた
遠目に見える
影が 二つ
一つは 優 真 ?
じゃあ
も う 一 つ は ?
まだ震える足を動かし
前へ進む
靄が次第に晴れてゆき
視界が澄んでゆく
.
:07/07/24 10:42 :SH903i :aypxzKwg
#36 [ま-イ子]
「------‥ッ!!」
そこであたしが
見 た モ ノ は
ローブのようなものを
身に纏い
上から下まで
真っ黒な‥多分、男
片手には 大きな 鎌
そしてもう一つの手には
優 真 の 首 が
.
:07/07/24 11:56 :SH903i :aypxzKwg
#37 [ま-イ子]
優真は男に
片手で持ち上げられ
手足はだらん と
力なく垂れ下がっている
顔はよく見えないが
気絶しているか
あるいは 死――‥
.
:07/07/24 15:42 :SH903i :aypxzKwg
#38 [ま-イ子]
「‥ッ優真を‥離して!」
あたしは震える声で
男に叫んだ
男はピクッと反応し
ゆっくりと 振り向く
「――‥ッ!!?」
あたしは我が目を
疑った
なぜなら
"それ"の顔は
人間では なかった
.
:07/07/25 15:30 :SH903i :RLysqrAI
#39 [ま-イ子]
皮のない唇から
白い歯を剥き出しにし
ニヤリと笑う"それ"
あたしは
恐怖に身を震わせた
ゆっくりと
口が動く
.
:07/07/25 15:38 :SH903i :RLysqrAI
#40 [ま-イ子]
「断る」
「‥‥‥‥は‥?」
唐突に言われ
声を絞り出すのが
やっとだ
「君は『離せ』と言ったが
私には何の利益もない。
だから、断る」
.
:07/07/25 20:45 :SH903i :RLysqrAI
#41 [☆架恋//KID.aw.t]
何か緊張して来た
何か構成上手いねぇ~
頑張ってねっ☆★
:07/07/26 02:36 :W42K :HI0D50Oc
#42 [ま-イ子]
>>41 さま
見てくださって
ありがとうございます
全然ですよ
もっと上手くなるように
精進します(∩∀`)
:07/07/26 08:01 :SH903i :687A2P3I
#43 [ま-イ子]
「あなた‥なん、なの‥?」
あたしは
涙ぐんでいる瞳で
男を睨み付けながら
やっとの思いで
言葉を紡ぎだす
"それ"はにやりと
口角を上げた
「私は‥‥
死 神 さ 」
.
:07/07/26 08:30 :SH903i :687A2P3I
#44 [Ayumi]
感想板がないみたいなので、
作品の邪魔になると思いながらも
こちらにコメントさせて
頂きました。
大変だと思いますが
更新頑張って下さい★
:07/07/26 08:58 :P902iS :yQakWOLM
#45 [ま-イ子]
>>44 さま
感想板なくて
すいません
邪魔だなんてとんでもないです(Д)
応援の言葉
ありがとうございます
更新遅いですが
頑張ります(∀d)
!
:07/07/26 11:03 :SH903i :687A2P3I
#46 [ま-イ子]
(――今 な ん て ?)
受け止められない言葉
しかし目の前にいる
"やつ"を見ると
嫌でも認めざるを得ない
「‥‥‥‥」
「信じてもらえないのなら
今この場でこいつを
殺そうか」
(―――――!!?)
.
:07/07/26 13:56 :SH903i :687A2P3I
#47 [Ayumi]
:07/07/27 06:46 :P902iS :vZUfXW/c
#48 [ま-イ子]
Ayumiさま
あげありがとうございます(∩∀`)
今、少し忙しくあまり更新できなくて
すみません
あげ助かります
:07/07/27 08:14 :SH903i :wo3aXSCo
#49 [ま-イ子]
鎌を持ち上げ
優真を見る"死神"
「ッ‥やめて!!」
ピタッと鎌を
持ち上げる手を止める
「‥死神‥が
優真に何の用‥?」
怒りと恐怖で手が震える
「信じてもらえて
なによりだ」
.
:07/07/27 08:35 :SH903i :wo3aXSCo
#50 [ま-イ子]
そう笑いながら
死神は
鎌を振り下ろした
.
:07/07/27 13:28 :SH903i :wo3aXSCo
#51 [ま-イ子]
銀の刃は
優真の首に向かって
急降下する
―――ヒュンッ!
「ッ嫌ぁああ!!!」
優 真 ガ 死 ヌ――
.
:07/07/28 00:06 :SH903i :RPD.ncSc
#52 [ま-イ子]
「はぁッ‥‥はッ‥‥
‥‥‥ッは‥‥」
鎌の刃は
優真の首まで
あと数センチ
のとこで止められていた
「‥ハァッ‥‥うっ‥」
.
:07/07/31 12:10 :SH903i :In97VU..
#53 [ま-イ子]
突然の出来事に
あたしの心臓は
跳ね上がり
呼吸もままならない
苦しい
そんなあたしを
死神は 隠す様子もなく
面白がるように
見つめた
「クックッ‥」
.
:07/07/31 12:14 :SH903i :In97VU..
#54 [ま-イ子]
「な‥ん‥‥‥で
優、真‥‥‥を‥‥」
まだ呼吸が出来ない
喉と口で
必死に言葉を出す
「決まっている
私は死神。
こいつの魂を
もらいに来たのさ」
(―――‥ッ!)
タ マ シ イ ?
.
:07/07/31 12:18 :SH903i :In97VU..
#55 [ま-イ子]
「魂を集めること
それが私、死神の仕事」
「た、ま‥‥し‥‥を
取っ、たら‥‥‥?」
聞きたくない言葉
でも 聞かなければいけない
「もちろん 死ぬ」
.
:07/07/31 12:24 :SH903i :In97VU..
#56 [ま-イ子]
(――そんな‥‥)
眩暈がする
吐きそうだ
「今のは、免疫を
付けてあげたのだが」
喉を鳴らして
笑う死神
「"大切な人"が死ぬ場面
次はそんなに
驚かないだろう?」
――フ ザ ケ ル ナ
.
:07/07/31 12:30 :SH903i :In97VU..
#57 [ま-イ子]
優真が死ぬ場面なんて
もう二度と
味わいたくなんかない
「や‥め、て‥よ‥」
どうして優真なの
「それは出来ない
私の仕事だからな」
.
:07/07/31 12:33 :SH903i :In97VU..
#58 [ま-イ子]
きっぱりと言う
死神の言葉に
耐え切れず
あたしの瞳からは
涙が溢れた
「ッ‥お願ッ‥‥‥
‥や、め‥‥て‥」
留まることを
知らないくらい
涙は流れる
.
:07/08/01 09:41 :SH903i :Msw0RXYg
#59 [ま-イ子]
足の力が抜け
その場に崩れ落ち
顔を伏せて泣いた
そんなあたしを
死神は
無表情で見下ろし
口を開いた
「この男が大事か?」
.
:07/08/02 01:02 :SH903i :ekRyD4cU
#60 [ま-イ子]
死神の問いに
あたしは驚き
顔を上げた
そして 頷く
――あたしは優真が
1番 大事 なの
死神は 微かに
口角を上げた
.
:07/08/02 09:59 :SH903i :ekRyD4cU
#61 [ま-イ子]
「そうか‥‥
それなら
取 引 を し よ う 」
.
:07/08/02 10:00 :SH903i :ekRyD4cU
#62 [ま-イ子]
(――取‥‥引‥?)
あたしは呆けた顔で
死神を見る
「と、り‥ひき?」
頭で理解するのと
同時に
言葉で発した
「そう、取引だ」
.
:07/08/03 14:07 :SH903i :1jFtA1JI
#63 [ま-イ子]
――取引?
"優真の魂"と
引き換えに
何かをあげる
ということ?
‥なるほど
"あたしの魂"か
.
:07/08/03 14:11 :SH903i :1jFtA1JI
#64 [ま-イ子]
あたしはすぐに
死神の言葉を
推理した
奴が言っているのは
優真の魂を
取らない代わりに
あたしの魂を
渡すということ
.
:07/08/04 14:28 :SH903i :k5z/WT0w
#65 [ま-イ子]
人の為に命を
投げ出す等
馬鹿馬鹿しいにも
程がある
貴女達なら
そう思うでしょう
でもね
あたしは違う
優真がいる世界でしか
あたしは存在しない
優真は唯一
この世界の中であたしを
見つけてくれるから
.
:07/08/04 14:30 :SH903i :k5z/WT0w
#66 [ま-イ子]
優真がいない世界なんて
あたしもいないに
等しい
だから 答えは
決まってる
可笑しいと思う?
別に構わない
あたしはこういうヒト。
.
:07/08/04 14:33 :SH903i :k5z/WT0w
#67 [ま-イ子]
あたしは一度目を閉じ
そしてゆっくりと
死神を見た
死神もあたしを
上から見下し
口を開く
「取引内容は
"こいつの魂"と
"100 人 の 魂" だ 」
.
:07/08/04 14:40 :SH903i :k5z/WT0w
#68 [ま-イ子]
――――――な に ?
「あた、しの‥魂じゃ
ない‥の?」
確認するように
死神に問う
すると死神は
鼻を鳴らし答えた
.
:07/08/04 14:44 :SH903i :k5z/WT0w
#69 [ま-イ子]
「お前の魂をもらっても
私には何の得もない
取引とはお互いに
利益があって
やるものさ
まぁ、例外として
一方的なものもあるが」
理論的な考え方
なんて人間くさい
死神なんだ、と
あたしは思いながら
その言葉を納得した
.
:07/08/04 20:14 :SH903i :k5z/WT0w
#70 [ま-イ子]
‥誰も見てない
ですかね('`)
:07/08/04 23:04 :SH903i :k5z/WT0w
#71 [ま-イ子]
(でも"100人の魂"なんて
どうすれば――?)
「簡単な話しさ
お前は私と魂を集める
そうすれば
私はこいつを殺さない
拒否すれば
この場で殺す」
あたしの心を
見透かしたように
答える死神
.
:07/08/05 10:18 :SH903i :6rxCdOrc
#72 [ま-イ子]
「取引‥‥‥?
‥脅迫じゃない‥」
死神を睨み付けながら
あたしは言う
恐怖は段々と
薄れていく
「いや、取引さ
選択権はお前にある
私はどちらでも
構わない」
選択権等あるものか
答えは決まっているのだから
.
:07/08/05 10:24 :SH903i :6rxCdOrc
#73 [ま-イ子]
ゆっくりと立ち上がり
死神の前まで
あたしは歩く
恐怖など
もはや、なくなった
あるのは 憎しみと覚悟
優真を助けるという
決意
.
:07/08/05 10:27 :SH903i :6rxCdOrc
#74 [ま-イ子]
死神は手を離し
優真は地面に
崩れ落ちた
優真を横目で
生きていることを
確認し
ほっと胸を撫で下ろす
死神があたしの前に
差し出した
大きな 鎌
あたしはそれを
握り絞めた
.
:07/08/05 19:51 :SH903i :6rxCdOrc
#75 [ま-イ子]
「100人くらい
やってやるわよ
優真の為ならね」
死神をまっすぐ見据え
力強く言い放つ
死神はこれでもか
という位
口角を吊り上げた
「 取 引 成 立 」
.
:07/08/05 19:54 :SH903i :6rxCdOrc
#76 [ま-イ子]
こうして あたしは
死神と 取引をした
愛する人を 護る 為
闇 の 中 へ
.
:07/08/05 19:56 :SH903i :6rxCdOrc
#77 [ま-イ子]
誰も見ていないと
思いますが
自己満ですので
最後まで続けます
:07/08/05 19:59 :SH903i :6rxCdOrc
#78 [ゆうみ]
みてるで
:07/08/05 20:00 :P701iD :Yy8Xkkfo
#79 [ま-イ子]
>>78さま
見てくださってて
ありがとうございます!
やる気でましたあ
頑張ります
:07/08/05 20:10 :SH903i :6rxCdOrc
#80 [ま-イ子]
書き忘れてましたが
とりあえず
ここまでが第1章に
なります(..)
:07/08/05 20:26 :SH903i :6rxCdOrc
#81 [ま-イ子]
-・-第2章 死神-・-
:07/08/05 23:01 :SH903i :6rxCdOrc
#82 [ま-イ子]
―――
―――――
――――――――
あれから
もう二ヶ月が経った
あたしの日常は
変わらず 流れる
.
:07/08/05 23:34 :SH903i :6rxCdOrc
#83 [たき]
わーい(・ω・。)
いっぱい更新されてる!
主さん上手いっすね〜!!
頑張ってください〜(ノ∀`)
:07/08/05 23:36 :SH904i :Mh3XHkjY
#84 [ま-イ子]
‥‥ピピピピ‥ッカチッ
頭上で鳴り響く
目覚ましを
素早く止める
"あの人"が
起きないように
もう
慣れてしまった早起き
学校へ行く準備をし
朝食を作る
.
:07/08/05 23:41 :SH903i :6rxCdOrc
#85 [ま-イ子]
>>83さま
ありがとうございます
上手くないですよ
なんかグチャグチャしてしまって
文才欲しいです
見て頂けて
本当に光栄です(^ω^)
:07/08/05 23:43 :SH903i :6rxCdOrc
#86 [ま-イ子]
もちろんこの朝食は
"あの人"の分
と言っても
昼過ぎに起きる彼女に
とっては
昼食になるけれど。
あたしはカップに入った
珈琲を飲み干し
家を出る
.
:07/08/05 23:49 :SH903i :6rxCdOrc
#87 [ま-イ子]
朝早く登校するのは
あの家に
長く居たくないから。
あたしは家と学校の
ちょうど中間地点に
ある公園へと入る
ここで登校時間
ギリギリまで時間を潰す
これも日常
.
:07/08/05 23:53 :SH903i :6rxCdOrc
#88 [ま-イ子]
しかし二ヶ月前までは
優真の事を考えて
いた時間も
今では
"死神"について
考える時間になった
(――わからない)
あいつは
謎だらけだ
.
:07/08/05 23:55 :SH903i :6rxCdOrc
#89 [ま-イ子]
あたしと死神の
"魂集め"は
夜しか行わない
『犯行が見付からない
暗闇の中‥
夜が1番いい』
だそう。
夜になると突然
あたしの前に現れる
今‥朝や昼は
何をしているのか
.
:07/08/06 00:40 :SH903i :gh8xMIVs
#90 [ま-イ子]
あいつは何処から
やって来るのか
何故魂を集めるのか
全ては 謎
只 この二ヶ月で
分かったことと言えば
"あいつの性格"だ
.
:07/08/06 14:06 :SH903i :gh8xMIVs
#91 [ま-イ子]
全てにおいて
理論的に
理屈っぽい
しかし考えてることは
何一つ分からない
否 隠している
必要最低限の事しか
あたしに話さない
秘密主義者
.
:07/08/06 22:54 :SH903i :gh8xMIVs
#92 [ま-イ子]
でもあたしは
それを知らなければ
ならない
何故か?
あいつを信用
してないから。
"あたしが魂集めを
手伝えば
優真を助ける"
――そんな保証
どこにもない
.
:07/08/06 23:01 :SH903i :gh8xMIVs
#93 [ま-イ子]
だからあたしは
"もしもの時"
優真を助ける為
あいつの情報を
集めなければならない
こう見えても
頭は切れる方。
推理小説とか
好きだったりするし
――絶対暴いて見せる
死神の秘密
.
:07/08/06 23:04 :SH903i :gh8xMIVs
#94 [ま-イ子]
眉間に皺を寄せ
ベンチに座りながら
考えていると
‥キーンコーンカーンコーン‥
「‥‥‥‥‥‥あ。」
やっちゃった
.
:07/08/06 23:06 :SH903i :gh8xMIVs
#95 [ま-イ子]
あたしは短く
溜め息をつき
ベンチから腰を上げ
学校に向かって歩き出す
(‥あー‥
今日の言い訳どうしよ)
毎日ほとんど
遅刻しているので
言い訳が底を尽きた
.
:07/08/08 00:23 :SH903i :4TUrV1KA
#96 [ま-イ子]
―――――----‥
ガンッ!!
鈍い音が校舎に
響き渡る
「〜ッ‥むかつく‥」
その音を出した
張本人 あたしは
独り言を言いながら
自分の教室へと
向かった
.
:07/08/08 09:42 :SH903i :4TUrV1KA
#97 [ま-イ子]
何故あたしが
こんなにも
荒れているかというと
――数分前の話し
あたしが15分程
遅れて学校に着くと
お出迎えしてくれたのは
あたしの担任
その後は職員室で
「いっつもお前はなァ‥」
とか いつもみたく
長々と愚痴を言われてた
.
:07/08/08 10:19 :SH903i :4TUrV1KA
#98 [ま-イ子]
毎度お馴染みの事なので
あたしは外の天気を
見ながら聞き流していた
しかし 担任の
そう、あの男の
「なんで相澤も
こんなロクデナシと
付き合ってられるのか‥
あいつの将来も
落ちぶれたな」
この一言で あたしは
キ レ た 。
.
:07/08/08 10:26 :SH903i :4TUrV1KA
#99 [ま-イ子]
―バンッ!!!
あたしは担任の机を
思い切り叩き
驚いて目を見開いている
男を睨み付け
教室を出て行った
‥‥そして今に至る
.
:07/08/08 10:30 :SH903i :4TUrV1KA
#100 [ま-イ子]
壁を蹴り上げても
自身の右足が
鈍い痛みを負っただけ
しかしそんな事は
気にも止めず
あたしは廊下を
突き進んだ
(あのクソ男ッ‥‥
優真は関係ないのに‥)
そう、あたしは
遅刻には何の関係もない
優真を侮辱された事に
酷く憤怒したのだ
.
:07/08/09 10:32 :SH903i :z2qv.5ck
#101 [ま-イ子]
(‥あんな男‥‥あ。)
歩いていた足を
止めると同時に
思考も停止した
目的地に着いたあたしは
扉に手を掛け
思いきり開く
教室の後ろのドアから
堂々と遅刻して来た
あたしを
"クラスメート達"は
一斉に視線を送る
.
:07/08/09 11:26 :SH903i :z2qv.5ck
#102 [ま-イ子]
その視線を無視し
自分の席へと足を運ぶ
「またお前か‥‥
"桜井なつ"!!
何度遅刻すれば気が
済むんだ?」
1限目の数学の教師が
あたしに向かって
呆れたように言う
あ、桜井なつ=あたし ね。
.
:07/08/10 11:21 :SH903i :sADKwCMo
#103 [ま-イ子]
「‥説教なら
聞いてきました」
教師の方は見ないで
それだけ告げると
あたしは席に座った
教師は小さく
溜め息をつき
何もなかったかのように
授業を進めた
もう無駄だと
感じたのだろう
.
:07/08/10 11:27 :SH903i :sADKwCMo
#104 [ま-イ子]
結局教師も
最後には他人
他人にいちいち
口だしされるのは
凄く腹立たしい
(‥放っておいて
欲しいのに)
あたしは机に頬杖をつき
窓の外を見る
今日は 快晴だ
.
:07/08/10 11:36 :SH903i :sADKwCMo
#105 [ま-イ子]
(‥綺麗だな‥)
とても蒼く澄んだ空は
あたしの心も
少しは綺麗に
してくれたかな‥
先程の怒りも
忘れ去ろうとした が
あたしは眉間に
皺を寄せる
.
:07/08/10 11:40 :SH903i :sADKwCMo
#106 [ま-イ子]
--感じる視線
--聞こえないように
しているが聞こえる小声
あたしに向けられた
その二つに
一気に気分が悪くなる
‥よく学校来れるよね‥
まじうざいし‥‥‥‥
‥‥相澤君かわいそう‥
‥あいつ何様?‥
.
:07/08/10 11:49 :SH903i :sADKwCMo
#107 [ま-イ子]
女子からは
怒りと怨みの視線
男子からは
哀れみと興味の視線
――不愉快
その視線に
気付かぬフリをして
1限目を過ごした
.
:07/08/10 13:35 :SH903i :sADKwCMo
#108 [ま-イ子]
休み時間に
入ってからは
数人の女子に
取り囲まれ
意味の分からない
自分勝手な悪口を
聞かされた
あたしがこいつらに
忌み嫌われている理由
それは酷く簡単で
くだらない事
.
:07/08/10 13:39 :SH903i :sADKwCMo
#109 [ま-イ子]
"あたしが優真と
付き合っている"から。
女子の中での
[中心的存在]の女が
優真に好意があった
つまり、
そういうこと。
く だ ら な い
.
:07/08/10 13:46 :SH903i :sADKwCMo
#110 [ま-イ子]
そんな自分勝手な
理由で
あたしを苛々させる
本当に腹立たしい
教師 も 生徒 も
.
:07/08/10 13:50 :SH903i :sADKwCMo
#111 [ま-イ子]
(‥そうだ‥‥
皆 みんな ミンナ‥‥)
――死んでしまえばいい
.
:07/08/10 13:53 :SH903i :sADKwCMo
#112 [ま-イ子]
「‥‥‥なつ?」
「――!
‥‥あ‥‥‥何?」
優真が心配そうな顔を
しながらあたしを
覗き込んでいる
――今は昼休み.
優真と屋上でお弁当を
食べている所だ
「大丈夫か?
なんか元気ないな」
.
:07/08/11 14:17 :SH903i :XjIjPO7M
#113 [ま-イ子]
「ごめん、
考え事してただけだよ
ありがと、大丈夫。」
微笑みながら言うと
優真も安心したように
笑った
―――あ た シ 今
何 ヲ 考 え タ ?
.
:07/08/11 14:26 :SH903i :XjIjPO7M
#114 [ま-イ子]
"死ねばいい"なんて
今のあたしにとっては
"殺してやる"になるのに
死に神と
取引をしている間は
人ヲ殺シテモ
罪ニハ ナラナイ
なぜなら それは
優真の為になるから
.
:07/08/12 22:17 :SH903i :nyAURAF2
#115 [ま-イ子]
それなのに、あたしは今
人を自ら
殺そうとした
怖い
.
:07/08/12 22:18 :SH903i :nyAURAF2
#116 [ま-イ子]
どうしよう あたし
人を‥‥‥‥‥‥‥
あたし アタシ
快楽殺人者なんかに
なりたくない
.
:07/08/12 22:19 :SH903i :nyAURAF2
#117 [ま-イ子]
人を殺めて
手を紅く汚しても
あたしの心は
ヒトのままで‥
どうか
心まで汚さないで
その為には
理由が必要なの
"人を殺しても
良い理由"が
.
:07/08/12 22:23 :SH903i :nyAURAF2
#118 [ま-イ子]
―――――‥‥‥
真っ暗な部屋の中で
ベットの上に
横たわりながら
あたしは気持ちを
落ち着かせる
今から人を
殺しに行くから。
――闇が囁く
「行こうか」
.
:07/08/12 22:27 :SH903i :nyAURAF2
#119 [ま-イ子]
午前00:00
今日も狂いなく
正確な時間に
闇はあたしを
迎えに来る
さあ 鎌を持って
闇の中へ 血の中へ
.
:07/08/12 22:30 :SH903i :nyAURAF2
#120 [ま-イ子]
あたしは死に神と共に
闇夜を歩く
この道はあたしの
―――通学路
‥カツ‥カツ‥カツ‥‥‥
規則的に響く足音
前方を見ると
そこには 人影
.
:07/08/12 22:34 :SH903i :nyAURAF2
#121 [ま-イ子]
あたしは無言で見つめ
その人影が
隣を通り過ぎるのを待つ
‥カツ‥カツ‥カツ‥‥
その"男"は
リズムを崩さず
あたしの隣をすり抜けた
暗くて顔は
よく見えない
.
:07/08/12 22:38 :SH903i :nyAURAF2
#122 [ま-イ子]
両手を鎌と一緒に
振り上げる
‥カツ‥カツ‥カッ‥‥
男が足を止めた
ゆっくりと
振り返る
.
:07/08/12 22:41 :SH903i :nyAURAF2
#123 [ま-イ子]
「‥お前、もしかして‥
‥‥さくら―――」
――――――ブシュッ
.
:07/08/12 22:43 :SH903i :nyAURAF2
#124 [ま-イ子]
死に神は
首と胴体が
切断された"男"
――そう、朝から
あたしを怒らせた
"担任" に 近寄り
魂 を 喰 ら っ た
「‥‥‥‥ふふっ‥」
思わず笑みが漏れる
.
:07/08/13 03:48 :SH903i :tdPOnbbU
#125 [ま-イ子]
「やけに、ご機嫌
じゃないか」
ニヤニヤした顔付きで
魂を喰らいながら
あたしに言う死に神
「なんでもない」
「‥クックックッ‥‥
‥ああ、こいつの魂は
美味くないねえ」
.
:07/08/13 03:52 :SH903i :tdPOnbbU
#126 [ま-イ子]
「‥味なんかあるの?」
「味というか‥‥
上手く説明出来ない。
真ッッ白なモノが
私は好きなのだよ」
(‥お前の好みなんか
興味ない)
あたしは一瞬
眉間に皺を寄せたが
死に神は気付いてない
フリをして
家に向かって歩き出した
その後ろを
数歩遅れて着いて行く
.
:07/08/13 04:01 :SH903i :tdPOnbbU
#127 [ま-イ子]
「それは、取り出さないと
わからないんでしょ?」
「いいや、
私‥死神の眼には
"人の魂が見える"のさ
だから、取り出さなくてもわかる」
――魂が見える‥?
「じゃぁ、あいつ止めれば
よかったじゃない」
後ろを指差し
死神に問う
.
:07/08/13 04:08 :SH903i :tdPOnbbU
#128 [ま-イ子]
「別に喰えない
わけではない‥‥
‥‥それに」
言葉を一旦
止めた死神は
顔だけあたしの方を向き
ニヤリと笑った
「殺したかったんだろう?」
「――――ッ!!」
.
:07/08/14 10:18 :SH903i :e4Azs0zQ
#129 [ま-イ子]
--知って‥いた‥?
(いや、それよりも‥‥)
「勘違いしないで!!
あたしは優真の為に
"仕方なく"殺ったの!
あたしの為じゃない」
あたしが殺したくて
殺したとでも?
認めない
そんなの 認めない
.
:07/08/14 10:22 :SH903i :e4Azs0zQ
#130 [ま-イ子]
「クックッ‥‥そうか。
結果的に君の為になって
よかったじゃないか」
それだけ言うと
死神は再度歩き出した
「‥‥‥ふん‥」
人の全てを
見透かした様な
その言い方
腹が立つよ
.
:07/08/14 11:18 :SH903i :e4Azs0zQ
#131 [ま-イ子]
(--あいつは魂が
見えているんだ‥
‥‥‥ん?そうなると)
いつでも美味い魂を
喰らうことが出来るのに
それをしない
娯楽や食事なんかで
魂を取っている
わけではないの?
.
:07/08/14 11:22 :SH903i :e4Azs0zQ
#132 [ま-イ子]
それに
何故あたしに
魂を集めさせる?
そんな事をして
あいつに利益があるとは
思えない
やはり只の娯楽?
あいつにとっては
ゲームなの?
.
:07/08/14 11:24 :SH903i :e4Azs0zQ
#133 [ま-イ子]
優真の魂を喰らわず
あたしと取引をした
あの時
あたしも優真も
殺そうと思えば
殺せたはず
----そうだ
しかも、あいつは
わざわざあたしを
呼び寄せたんだ
な ん の 為 に ?
.
:07/08/14 11:27 :SH903i :e4Azs0zQ
#134 [ま-イ子]
(‥駄目だ、わからない)
でも、一つ分かった
この"魂集め"には
何か 裏 が ある
あいつにとって
これが1番
重要なのだろう
.
:07/08/15 15:25 :SH903i :cfyHPx.M
#135 [ゆい☆]
超面白いです(・_゚)!!!
頑張って下さい+゚!
:07/08/15 16:13 :W44T :COkclvco
#136 [ま-イ子]
>>135さま
面白いとか
かなり嬉しいですッ
(´;ω;`)
ありがとうございます
頑張ります〜(∀)
:07/08/15 19:39 :SH903i :cfyHPx.M
#137 [ま-イ子]
(聞いて素直に
教えてくれるわけが
ないし‥)
それでも
聞き出さなければ
少しずつ
パズルのピースを
埋める様に
死神の秘密を
.
:07/08/16 15:36 :SH903i :7u/QPPTM
#138 [ま-イ子]
『死神』
人の魂を喰らう
ば ケ モ の
あたしはこいつに
必ず 勝ってやる
"魂集め"と云う
ゲ - ム で
.
:07/08/16 15:38 :SH903i :7u/QPPTM
#139 [ま-イ子]
ここまでが
第2章になります(^ω^)
なんか話
よくわからなく
なってますね
読みづらかったり
アドバイスある方は
今のうちに
お願いします(∩∀`)
:07/08/16 15:40 :SH903i :7u/QPPTM
#140 [ま-イ子]
今日は無理かもしれないので、
明日には更新します
:07/08/16 19:44 :SH903i :7u/QPPTM
#141 [ま-イ子]
少し更新します(..)
:07/08/19 13:11 :SH903i :KHqiXnOk
#142 [ま-イ子]
-・- 標 的 -・-
:07/08/19 13:12 :SH903i :KHqiXnOk
#143 [ま-イ子]
-・-第3章 標的-・-
:07/08/19 13:13 :SH903i :KHqiXnOk
#144 [ま-イ子]
数週間が経ち
暑い陽射しが
降り注ぐ
8月中旬
あれから変わらず
"魂集め"の毎日
今日 の
標的-ターゲット- は ?
.
:07/08/19 15:37 :SH903i :KHqiXnOk
#145 [ま-イ子]
「‥井‥っ
‥‥‥‥桜井なつ!!」
「――――ッ!?」
耳元でいきなり
名前を叫ばれ
驚きで机に伏していた
顔を勢い良く上げた
まだ覚醒していない
脳で今の状況を
素早く呑み込む
.
:07/08/22 00:24 :SH903i :ByOaWHxE
#146 [ま-イ子]
「授業中は寝る時間
じゃないのよ!」
目の前では
年配の女教師が
眉間に皺を寄せながら
手を上下にさせて
『体を起こせ』という
ジェスチャーをしている
(あー‥
‥授業中か‥‥)
まだ開ききっていない
目で女を見て
のそりと体を起こす
.
:07/08/22 00:31 :SH903i :ByOaWHxE
#147 [ま-イ子]
女はあたしが起きたのを
確認すると
教壇に向かい
英語を話し始める
数ヶ月前から
夜中に出掛け
睡眠時間が大幅に
削られているあたしに
堅苦しい英語の羅列
子守唄の様な英会話
寝ずには
いられないだろう
.
:07/08/22 10:14 :SH903i :ByOaWHxE
#148 [ま-イ子]
机に頬杖を付き
未だに重たい
瞼を閉じる
視覚が閉ざされたせいか
聴覚が鋭くなり
クラスメート達の
密談が嫌でも
耳に入ってくる
「‥ていうか
村中って見つかった?」
「まだだって‥‥
拉致?誘拐?こわー」
「もう死んでんじゃん?」
「あは、言えてる」
.
:07/08/22 12:31 :SH903i :ByOaWHxE
#149 [ま-イ子]
話題の中心である
"村中"という男は
数週間前から
"行方不明になっている
あたしの担任"。
現在警察も捜査中
(‥‥無駄だけど)
もうこの世に
いないのだから
.
:07/08/22 17:45 :SH903i :ByOaWHxE
#150 [ま-イ子]
今は話題になっている
"村中"も
時が経つにつれ
皆に忘れ去られて
ゆくのだろう
あたしは
ヒ ト を 1 人
――― 消 シ タ
.
:07/08/23 21:40 :SH903i :Q32jP1Ik
#151 [ま-イ子]
この込み上げる
感情は ナニ?
罪悪感? 達成感?
恐怖? 悲しみ?
否、 快感?
.
:07/08/23 21:43 :SH903i :Q32jP1Ik
#152 [隔月]
マジ続きが気になりますぜ。頑張って下さい!!
:07/08/26 20:38 :SH902i :BaTWDPIc
#153 [ま-イ子]
>>152さま
ありがとうございます!
更新遅れてて
すいません('`)
今日は更新しますね
:07/08/27 10:45 :SH903i :QTL9kpRw
#154 [ま-イ子]
更新できなくて
すいません(Д)
テストが近づいている為
かなり不定期に
なると思います
でも、なんとか
合間を見て更新します!
読んで下さっている方
本当に申し訳ございません(..)
:07/08/28 06:19 :SH903i :rKLeWwwo
#155 [ま-イ子]
(‥そんなわけない)
頭の中で今の考えを
自動的に消去した
視線を窓の外から
教室の中に戻すと
いつの間にか授業は
終わっていて、あたし以外
皆昼食の準備をしている
(優真のとこ行こう)
あたしは鞄から
お弁当‥とは言っても
おにぎりのみなのだが。
を持って席を立つ
.
:07/08/28 09:38 :SH903i :rKLeWwwo
#156 [ま-イ子]
「‥‥なに」
ぶっきらぼうに
言葉を放つ
あたしの前には
「何処に行くわけ?」
腕を組み
後ろにお供を連れた女
神崎理奈-カンザキ リナ-
.
:07/08/28 11:08 :SH903i :rKLeWwwo
#157 [ま-イ子]
「‥関係ないでしょ
そこどいてくれる」
ドアの前に立たれ
優真の元へ行けない
あたしは苛立ちを
覚えたが
無表情のまま言った
しかし神崎は
どこうともせず
鼻で笑いながら
あたしのお弁当を
奪い取った
.
:07/08/28 13:12 :SH903i :rKLeWwwo
#158 [ま-イ子]
突然の事で
ビックリしたあたしだが
すぐに冷静になり
神崎を睨み付けた
「相澤君のとこに
行くんでしょう?
仲良くランチ?
いいわね、幸せ者は」
ニコニコとあたしに
話し掛ける神崎
だけど
「目、笑ってないよ
演技下手くそ。」
.
:07/08/28 13:15 :SH903i :rKLeWwwo
#159 [ま-イ子]
――バシッ!!
音と共に左頬には
鈍い痛み
思考は一瞬停止したが
直ぐに元に戻った
その代わりに頭は
ガンガンと痛む
「調子に乗るなよ」
先程の笑顔等とうに消え
神崎はあたしを
鋭い目で睨みつける
.
:07/08/28 13:22 :SH903i :rKLeWwwo
#160 [ま-イ子]
「あんたなんか」
ゆっくりと
あたしの"おにぎり"を
持っている手を上げる
「はやく‥
死んじゃえばいいッ!」
そう叫ぶと同時に
あたしにおにぎりを
投げ付けた
ぐしゃりと米が
潰れる音が聞こえた
.
:07/08/28 13:26 :SH903i :rKLeWwwo
#161 [ま-イ子]
神崎とお供の女達は
クスクスと嘲笑いながら
あたしにぶつかり
通り過ぎて行った
その際潰れかけた
米の集まりを
踏み付けて。
あたしは少しの間
その場に立ち尽くした後
無残な塊を拾い
ごみ箱に捨て
教室を出て行った
.
:07/08/28 13:45 :SH903i :rKLeWwwo
#162 [ま-イ子]
あたしは神崎に
"いじめ"を
受けている
‥家での痛みに
比べたらなんてこと
ないのだけれど
それでも
腹は立つわけで。
しかしあたしは
神崎に
やり返そうなんて
思ったことはない
.
:07/08/28 15:47 :SH903i :rKLeWwwo
#163 [ま-イ子]
それは、神崎を
恐れているから
あたしにそんな力が
ないから
なんて事ではなく。
一応あたしは
あいつに
悪い事をした気がある
優真を
奪ってしまったから
.
:07/08/28 15:51 :SH903i :rKLeWwwo
#164 [ま-イ子]
"奪う"というのは
正確な表現ではない
でもあいつから見たら
そうなるのだろう
あたしと神崎は
元は "友達" だった
普通に話し
普通に笑い合い
そんな、仲だった
.
:07/08/28 16:00 :SH903i :rKLeWwwo
#165 [ま-イ子]
あたしは神崎が
優真に気がある事を
知っていた
いつも笑顔で
優真の事を話す
神崎を見ていて
あたしはいつの間にか
優真が凄く
気になる存在に
なっていたんだ――‥
いけない事だと思った
"友達"の想い人を
好きになるなんて
.
:07/08/28 16:03 :SH903i :rKLeWwwo
#166 [ま-イ子]
‥諦めようと思った
でも優真は
あたしをきちんと
見てくれていて
告白、をしてくれた
止められないオモイ
あたしは
神崎の事など考えず
頷いたんだ
.
:07/08/28 16:06 :SH903i :rKLeWwwo
#167 [ま-イ子]
それからは
今日のような事が
続く日々
神崎が怒るのも
当たり前だと思う
だからあたしは
神崎にやり返そうなんて
思ったことはない
――――今までは
.
:07/08/28 16:07 :SH903i :rKLeWwwo
#168 [ま-イ子]
"あんたなんか
早く死んじゃえば良い"
表情には出さないけれど
気分は最悪
(‥それは)
こっちの台詞だ。
.
:07/08/29 15:01 :SH903i :Pri.406k
#169 [ま-イ子]
「なつ!」
微かに聞こえた声に
あたしは目線を上げると
少し先には
優真の姿があった
なんだか心配顔で
小走りでこっちに来る
「どうしたの?」
「いや、遅かったから‥
何かあったのかなって
思ってさ」
.
:07/08/29 15:07 :SH903i :Pri.406k
#170 [ま-イ子]
「ん、ごめん
寝てたんだよね」
困ったように苦笑する
優真はとても
愛しくて。
「お腹減ったよね?
屋上行こうよ」
優真の手を引き
足を運ぼうとする
しかし動かそうとした
手が逆に引っ張られ
転びそうになった
.
:07/08/29 15:12 :SH903i :Pri.406k
#171 [ま-イ子]
驚いているあたしを
真剣な眼差しで
優真は見ていた
「弁当は?」
‥ドクン‥‥‥
鼓動が少し
速くなったのが解る
驚きはしたものの
動揺はしない
「忘れちゃった」
頭を掻きながら
笑うあたしを見て
優真は眉を寄せた
.
:07/08/30 05:21 :SH903i :tgWYV9k2
#172 [ま-イ子]
馬鹿だよ、あたしは。
優真に嘘なんか
付けないのに
でも優真は優しいから。
あたしの嘘に
気付かないフリをするの
「‥購買行く?」
ほらね。
あなたは優しい
「いいよ、お腹減ってない」
「それは駄目。
ほら、行くぞ。」
.
:07/08/30 05:29 :SH903i :tgWYV9k2
#173 [ま-イ子]
あたしの手を引き
購買へと足を向かわせる
その背中が
堪らなく愛しい
―――ありがとう
言葉には恥ずかしくて
出来ないけれど
あたしの胸は
この気持ちで一杯だ
優真がいるから
どんなことでも
頑張っていけるんだと
改めて 感じた
.
:07/08/30 05:33 :SH903i :tgWYV9k2
#174 [ま-イ子]
優真はあたしが
神崎にされてる事を
何一つ知らない
否、知らせない
だって、もし
言ってしまったら
優真の事だから
責任を感じてしまう
でも最近は
感づいているかも
しれない
いや、もう既に
知っているのかも
しれない
.
:07/08/30 16:07 :SH903i :tgWYV9k2
#175 [ま-イ子]
何かある度に
優真はあたしを心配して
困った顔をする
そんな顔、
見たくないのに
―――誰のせい?
ああ、 原因を
壊 さ ナ く チ ャ
.
:07/08/30 22:46 :SH903i :tgWYV9k2
#176 [ま-イ子]
――コ ロ シ タ イ ?
ドクンッ
(こ‥の声‥は‥)
いきなり聞こえた声に
あたしは身を
強張らせる
―コ ロ シ タ イ ン ダ ロ ?
(殺したい‥?
あたしは神崎を‥‥‥)
.
:07/09/01 19:19 :SH903i :OGg3E0oA
#177 [ま-イ子]
(殺したいんじゃない)
殺 さ な き ゃ
い け な い ん だ
.
:07/09/01 19:22 :SH903i :OGg3E0oA
#178 [ま-イ子]
―――――
―――
―
「理奈ばいばーい」
「また明日ね!」
「うん!ばいばい!」
友達と別れ、
私-神崎理奈-は
教室を出た
時間は下校時刻を
かなり過ぎている
.
:07/09/04 10:50 :SH903i :7krRuwiA
#179 [ま-イ子]
太陽は紅く染まり
地平線に沈みかけている
坂を下りながら
相澤君の事を想う
(あいつさえ、
いなければ‥っ)
憎むべき相手は
あの女-桜井なつ-
"友達"から"好きな人"を
奪った最低な奴
.
:07/09/04 11:20 :SH903i :7krRuwiA
#180 [ま-イ子]
(明日は、
何をしようかな)
桜井に対する
"嫌がらせ"は----?
微かに口角が上がり
気分が良くなった私は
家までの道を急いだ
――‥カラカラカラ‥―
.
:07/09/04 11:29 :SH903i :7krRuwiA
#181 [ま-イ子]
「‥‥‥‥?」
僅かに聞こえた
何らかの音に
私は足を止めた
しかし耳を澄ましても
聞こえない。
(‥空耳かな)
そう認識して
足を進めた
――‥カラカラカラ‥
.
:07/09/04 11:37 :SH903i :7krRuwiA
#182 [ま-イ子]
(―空耳じゃ、ない!)
確かに聞こえた
金属を擦るのような音
勢い良く振り返るが
そこはさっきまで
歩いていた道
何の変哲もない
(ッ‥早く帰ろッ)
恐怖を覚えた私は
家に向かって走り出した
.
:07/09/04 18:12 :SH903i :7krRuwiA
#183 [ま-イ子]
‥‥タッタッタッ‥
―‥‥カラカラカラカラ‥
「――――――ッ!」
足音と共に聞こえる音
どんどん大きくなる
それは私の恐怖を
増幅させる
音 が 近 く な る
.
:07/09/04 18:15 :SH903i :7krRuwiA
#184 [ま-イ子]
「ハア、ハア‥‥ッ」
後ろから迫る恐怖に
私は振り向く隙もない程
無我夢中で走った
―‥カラカラカラッ!
(―何かを
‥引きずる音ッ‥?)
走りながら
音の正体を考えた
――――金属だ
.
:07/09/05 12:07 :SH903i :yJVbg4vE
#185 [ま-イ子]
(‥金属‥‥‥?
‥‥‥あ‥着いたッ!)
先に見えるのは私の家
一目散に走り込み
ドアに手を掛けた
―――カラカラカ‥‥
(‥‥‥え‥?)
音 が 止 ん だ
.
:07/09/06 08:13 :SH903i :JP5noDns
#186 [ま-イ子]
私は自然と
ドアに掛けた手を止め
ゆっくりと後ろを
振 り 返 っ た
「‥‥‥な、んだ‥‥」
そこには何の影も
見当たらない
安堵した私の足は
小刻みに震えていた
(‥馬鹿みたい‥‥)
.
:07/09/06 17:58 :SH903i :JP5noDns
#187 [ま-イ子]
自分を自嘲し
一息付いた後
扉に手を掛けた
――――ヒュッ‥ズシュッ
.
:07/09/06 20:31 :SH903i :JP5noDns
#188 [ま-イ子]
「‥‥‥‥?」
風を斬る音と
"何か"の音
その正体は解らず
私は手に力を入れる
―――ポタ...ポタ...
「‥‥ え ? ‥」
真紅のそれが
滴り落ちる
私の、腕、から----
.
:07/09/06 21:50 :SH903i :JP5noDns
#189 [ま-イ子]
右手首から下が
綺麗に切断されている
そこから紅い血が
噴き出す
「――――ッ!!
イやァッ‥ンぐッ!?」
痛みと恐怖から
奇声を発する前に
"何か"によって
口を塞がれた
.
:07/09/06 22:00 :SH903i :JP5noDns
#190 [ま-イ子]
涙でぼんやりとしか
見えない それは、
私の口を
塞いでる"それ"は
間違いなく、
私の 手 だ
「ッウゥ―――!!?」
これは夢だ、と
思い込むしかない私に
現実からの
言葉が降り注ぐ
.
:07/09/06 22:07 :SH903i :JP5noDns
#191 [ま-イ子]
「こんにちは、神崎。
あ、今は只の標的ね」
目の前には
不敵に笑う女
―――――桜井なつ
.
:07/09/06 22:32 :SH903i :JP5noDns
#192 [ま-イ子]
ここまでが第3章になります(∀)
休憩
誰か見てますかね
:07/09/06 22:33 :SH903i :JP5noDns
#193 [ま-イ子]
:07/09/06 22:54 :SH903i :JP5noDns
#194 [我輩は匿名である]
:07/09/06 22:57 :SH902iS :sxOqRUM6
#195 [ま-イ子]
>>194さま
わー
見てくださる方がいると
本当にやる気が出ます!
ありがとうございます
更新頑張りますね
今日はテスト勉強するので
明日、多分更新します
!
:07/09/06 23:35 :SH903i :JP5noDns
#196 [ま-イ子]
少し更新します
!
:07/09/07 15:31 :SH903i :zU9GB9nI
#197 [ま-イ子]
-・ー第4章 狂変ー・-
:07/09/07 15:32 :SH903i :zU9GB9nI
#198 [ま-イ子]
滑稽だ。
‥と、あたしは思った
目の前にいる
女-神崎理奈-は
自分の切り落とされた
手を口に含み
涙を流しながら
驚愕の目であたしを
見ている
――――滑稽だ。
.
:07/09/08 10:46 :SH903i :eQrdq6Ts
#199 [ま-イ子]
「ゥ‥ッウゥ‥‥‥」
体を震わせ
あたしを見つめる
その濡れた瞳に映るのは
―――----"恐怖"
「神崎、あたしが怖いの?」
いつも自信たっぷりで
あたしを見下し
蔑んできた貴女
.
:07/09/08 16:49 :SH903i :eQrdq6Ts
#200 [ま-イ子]
ふ、と口から
笑みが零れる
神崎が恐れているものは
"あたし" と "死" だ
ガタガタと震え出す
神崎の顔は青白く
唇は紫色。
本人も解っているだろう
右手から出ている血は
コンクリートに水溜まりを
作っている
.
:07/09/08 16:54 :SH903i :eQrdq6Ts
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194