*THE GOD OF DEATH*
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#151 [ま-イ子]
この込み上げる
感情は ナニ?
罪悪感? 達成感?
恐怖? 悲しみ?
否、 快感?
.
:07/08/23 21:43 :SH903i :Q32jP1Ik
#152 [隔月]
マジ続きが気になりますぜ。頑張って下さい!!
:07/08/26 20:38 :SH902i :BaTWDPIc
#153 [ま-イ子]
>>152さま
ありがとうございます!
更新遅れてて
すいません('`)
今日は更新しますね
:07/08/27 10:45 :SH903i :QTL9kpRw
#154 [ま-イ子]
更新できなくて
すいません(Д)
テストが近づいている為
かなり不定期に
なると思います
でも、なんとか
合間を見て更新します!
読んで下さっている方
本当に申し訳ございません(..)
:07/08/28 06:19 :SH903i :rKLeWwwo
#155 [ま-イ子]
(‥そんなわけない)
頭の中で今の考えを
自動的に消去した
視線を窓の外から
教室の中に戻すと
いつの間にか授業は
終わっていて、あたし以外
皆昼食の準備をしている
(優真のとこ行こう)
あたしは鞄から
お弁当‥とは言っても
おにぎりのみなのだが。
を持って席を立つ
.
:07/08/28 09:38 :SH903i :rKLeWwwo
#156 [ま-イ子]
「‥‥なに」
ぶっきらぼうに
言葉を放つ
あたしの前には
「何処に行くわけ?」
腕を組み
後ろにお供を連れた女
神崎理奈-カンザキ リナ-
.
:07/08/28 11:08 :SH903i :rKLeWwwo
#157 [ま-イ子]
「‥関係ないでしょ
そこどいてくれる」
ドアの前に立たれ
優真の元へ行けない
あたしは苛立ちを
覚えたが
無表情のまま言った
しかし神崎は
どこうともせず
鼻で笑いながら
あたしのお弁当を
奪い取った
.
:07/08/28 13:12 :SH903i :rKLeWwwo
#158 [ま-イ子]
突然の事で
ビックリしたあたしだが
すぐに冷静になり
神崎を睨み付けた
「相澤君のとこに
行くんでしょう?
仲良くランチ?
いいわね、幸せ者は」
ニコニコとあたしに
話し掛ける神崎
だけど
「目、笑ってないよ
演技下手くそ。」
.
:07/08/28 13:15 :SH903i :rKLeWwwo
#159 [ま-イ子]
――バシッ!!
音と共に左頬には
鈍い痛み
思考は一瞬停止したが
直ぐに元に戻った
その代わりに頭は
ガンガンと痛む
「調子に乗るなよ」
先程の笑顔等とうに消え
神崎はあたしを
鋭い目で睨みつける
.
:07/08/28 13:22 :SH903i :rKLeWwwo
#160 [ま-イ子]
「あんたなんか」
ゆっくりと
あたしの"おにぎり"を
持っている手を上げる
「はやく‥
死んじゃえばいいッ!」
そう叫ぶと同時に
あたしにおにぎりを
投げ付けた
ぐしゃりと米が
潰れる音が聞こえた
.
:07/08/28 13:26 :SH903i :rKLeWwwo
#161 [ま-イ子]
神崎とお供の女達は
クスクスと嘲笑いながら
あたしにぶつかり
通り過ぎて行った
その際潰れかけた
米の集まりを
踏み付けて。
あたしは少しの間
その場に立ち尽くした後
無残な塊を拾い
ごみ箱に捨て
教室を出て行った
.
:07/08/28 13:45 :SH903i :rKLeWwwo
#162 [ま-イ子]
あたしは神崎に
"いじめ"を
受けている
‥家での痛みに
比べたらなんてこと
ないのだけれど
それでも
腹は立つわけで。
しかしあたしは
神崎に
やり返そうなんて
思ったことはない
.
:07/08/28 15:47 :SH903i :rKLeWwwo
#163 [ま-イ子]
それは、神崎を
恐れているから
あたしにそんな力が
ないから
なんて事ではなく。
一応あたしは
あいつに
悪い事をした気がある
優真を
奪ってしまったから
.
:07/08/28 15:51 :SH903i :rKLeWwwo
#164 [ま-イ子]
"奪う"というのは
正確な表現ではない
でもあいつから見たら
そうなるのだろう
あたしと神崎は
元は "友達" だった
普通に話し
普通に笑い合い
そんな、仲だった
.
:07/08/28 16:00 :SH903i :rKLeWwwo
#165 [ま-イ子]
あたしは神崎が
優真に気がある事を
知っていた
いつも笑顔で
優真の事を話す
神崎を見ていて
あたしはいつの間にか
優真が凄く
気になる存在に
なっていたんだ――‥
いけない事だと思った
"友達"の想い人を
好きになるなんて
.
:07/08/28 16:03 :SH903i :rKLeWwwo
#166 [ま-イ子]
‥諦めようと思った
でも優真は
あたしをきちんと
見てくれていて
告白、をしてくれた
止められないオモイ
あたしは
神崎の事など考えず
頷いたんだ
.
:07/08/28 16:06 :SH903i :rKLeWwwo
#167 [ま-イ子]
それからは
今日のような事が
続く日々
神崎が怒るのも
当たり前だと思う
だからあたしは
神崎にやり返そうなんて
思ったことはない
――――今までは
.
:07/08/28 16:07 :SH903i :rKLeWwwo
#168 [ま-イ子]
"あんたなんか
早く死んじゃえば良い"
表情には出さないけれど
気分は最悪
(‥それは)
こっちの台詞だ。
.
:07/08/29 15:01 :SH903i :Pri.406k
#169 [ま-イ子]
「なつ!」
微かに聞こえた声に
あたしは目線を上げると
少し先には
優真の姿があった
なんだか心配顔で
小走りでこっちに来る
「どうしたの?」
「いや、遅かったから‥
何かあったのかなって
思ってさ」
.
:07/08/29 15:07 :SH903i :Pri.406k
#170 [ま-イ子]
「ん、ごめん
寝てたんだよね」
困ったように苦笑する
優真はとても
愛しくて。
「お腹減ったよね?
屋上行こうよ」
優真の手を引き
足を運ぼうとする
しかし動かそうとした
手が逆に引っ張られ
転びそうになった
.
:07/08/29 15:12 :SH903i :Pri.406k
#171 [ま-イ子]
驚いているあたしを
真剣な眼差しで
優真は見ていた
「弁当は?」
‥ドクン‥‥‥
鼓動が少し
速くなったのが解る
驚きはしたものの
動揺はしない
「忘れちゃった」
頭を掻きながら
笑うあたしを見て
優真は眉を寄せた
.
:07/08/30 05:21 :SH903i :tgWYV9k2
#172 [ま-イ子]
馬鹿だよ、あたしは。
優真に嘘なんか
付けないのに
でも優真は優しいから。
あたしの嘘に
気付かないフリをするの
「‥購買行く?」
ほらね。
あなたは優しい
「いいよ、お腹減ってない」
「それは駄目。
ほら、行くぞ。」
.
:07/08/30 05:29 :SH903i :tgWYV9k2
#173 [ま-イ子]
あたしの手を引き
購買へと足を向かわせる
その背中が
堪らなく愛しい
―――ありがとう
言葉には恥ずかしくて
出来ないけれど
あたしの胸は
この気持ちで一杯だ
優真がいるから
どんなことでも
頑張っていけるんだと
改めて 感じた
.
:07/08/30 05:33 :SH903i :tgWYV9k2
#174 [ま-イ子]
優真はあたしが
神崎にされてる事を
何一つ知らない
否、知らせない
だって、もし
言ってしまったら
優真の事だから
責任を感じてしまう
でも最近は
感づいているかも
しれない
いや、もう既に
知っているのかも
しれない
.
:07/08/30 16:07 :SH903i :tgWYV9k2
#175 [ま-イ子]
何かある度に
優真はあたしを心配して
困った顔をする
そんな顔、
見たくないのに
―――誰のせい?
ああ、 原因を
壊 さ ナ く チ ャ
.
:07/08/30 22:46 :SH903i :tgWYV9k2
#176 [ま-イ子]
――コ ロ シ タ イ ?
ドクンッ
(こ‥の声‥は‥)
いきなり聞こえた声に
あたしは身を
強張らせる
―コ ロ シ タ イ ン ダ ロ ?
(殺したい‥?
あたしは神崎を‥‥‥)
.
:07/09/01 19:19 :SH903i :OGg3E0oA
#177 [ま-イ子]
(殺したいんじゃない)
殺 さ な き ゃ
い け な い ん だ
.
:07/09/01 19:22 :SH903i :OGg3E0oA
#178 [ま-イ子]
―――――
―――
―
「理奈ばいばーい」
「また明日ね!」
「うん!ばいばい!」
友達と別れ、
私-神崎理奈-は
教室を出た
時間は下校時刻を
かなり過ぎている
.
:07/09/04 10:50 :SH903i :7krRuwiA
#179 [ま-イ子]
太陽は紅く染まり
地平線に沈みかけている
坂を下りながら
相澤君の事を想う
(あいつさえ、
いなければ‥っ)
憎むべき相手は
あの女-桜井なつ-
"友達"から"好きな人"を
奪った最低な奴
.
:07/09/04 11:20 :SH903i :7krRuwiA
#180 [ま-イ子]
(明日は、
何をしようかな)
桜井に対する
"嫌がらせ"は----?
微かに口角が上がり
気分が良くなった私は
家までの道を急いだ
――‥カラカラカラ‥―
.
:07/09/04 11:29 :SH903i :7krRuwiA
#181 [ま-イ子]
「‥‥‥‥?」
僅かに聞こえた
何らかの音に
私は足を止めた
しかし耳を澄ましても
聞こえない。
(‥空耳かな)
そう認識して
足を進めた
――‥カラカラカラ‥
.
:07/09/04 11:37 :SH903i :7krRuwiA
#182 [ま-イ子]
(―空耳じゃ、ない!)
確かに聞こえた
金属を擦るのような音
勢い良く振り返るが
そこはさっきまで
歩いていた道
何の変哲もない
(ッ‥早く帰ろッ)
恐怖を覚えた私は
家に向かって走り出した
.
:07/09/04 18:12 :SH903i :7krRuwiA
#183 [ま-イ子]
‥‥タッタッタッ‥
―‥‥カラカラカラカラ‥
「――――――ッ!」
足音と共に聞こえる音
どんどん大きくなる
それは私の恐怖を
増幅させる
音 が 近 く な る
.
:07/09/04 18:15 :SH903i :7krRuwiA
#184 [ま-イ子]
「ハア、ハア‥‥ッ」
後ろから迫る恐怖に
私は振り向く隙もない程
無我夢中で走った
―‥カラカラカラッ!
(―何かを
‥引きずる音ッ‥?)
走りながら
音の正体を考えた
――――金属だ
.
:07/09/05 12:07 :SH903i :yJVbg4vE
#185 [ま-イ子]
(‥金属‥‥‥?
‥‥‥あ‥着いたッ!)
先に見えるのは私の家
一目散に走り込み
ドアに手を掛けた
―――カラカラカ‥‥
(‥‥‥え‥?)
音 が 止 ん だ
.
:07/09/06 08:13 :SH903i :JP5noDns
#186 [ま-イ子]
私は自然と
ドアに掛けた手を止め
ゆっくりと後ろを
振 り 返 っ た
「‥‥‥な、んだ‥‥」
そこには何の影も
見当たらない
安堵した私の足は
小刻みに震えていた
(‥馬鹿みたい‥‥)
.
:07/09/06 17:58 :SH903i :JP5noDns
#187 [ま-イ子]
自分を自嘲し
一息付いた後
扉に手を掛けた
――――ヒュッ‥ズシュッ
.
:07/09/06 20:31 :SH903i :JP5noDns
#188 [ま-イ子]
「‥‥‥‥?」
風を斬る音と
"何か"の音
その正体は解らず
私は手に力を入れる
―――ポタ...ポタ...
「‥‥ え ? ‥」
真紅のそれが
滴り落ちる
私の、腕、から----
.
:07/09/06 21:50 :SH903i :JP5noDns
#189 [ま-イ子]
右手首から下が
綺麗に切断されている
そこから紅い血が
噴き出す
「――――ッ!!
イやァッ‥ンぐッ!?」
痛みと恐怖から
奇声を発する前に
"何か"によって
口を塞がれた
.
:07/09/06 22:00 :SH903i :JP5noDns
#190 [ま-イ子]
涙でぼんやりとしか
見えない それは、
私の口を
塞いでる"それ"は
間違いなく、
私の 手 だ
「ッウゥ―――!!?」
これは夢だ、と
思い込むしかない私に
現実からの
言葉が降り注ぐ
.
:07/09/06 22:07 :SH903i :JP5noDns
#191 [ま-イ子]
「こんにちは、神崎。
あ、今は只の標的ね」
目の前には
不敵に笑う女
―――――桜井なつ
.
:07/09/06 22:32 :SH903i :JP5noDns
#192 [ま-イ子]
ここまでが第3章になります(∀)
休憩
誰か見てますかね
:07/09/06 22:33 :SH903i :JP5noDns
#193 [ま-イ子]
:07/09/06 22:54 :SH903i :JP5noDns
#194 [我輩は匿名である]
:07/09/06 22:57 :SH902iS :sxOqRUM6
#195 [ま-イ子]
>>194さま
わー
見てくださる方がいると
本当にやる気が出ます!
ありがとうございます
更新頑張りますね
今日はテスト勉強するので
明日、多分更新します
!
:07/09/06 23:35 :SH903i :JP5noDns
#196 [ま-イ子]
少し更新します
!
:07/09/07 15:31 :SH903i :zU9GB9nI
#197 [ま-イ子]
-・ー第4章 狂変ー・-
:07/09/07 15:32 :SH903i :zU9GB9nI
#198 [ま-イ子]
滑稽だ。
‥と、あたしは思った
目の前にいる
女-神崎理奈-は
自分の切り落とされた
手を口に含み
涙を流しながら
驚愕の目であたしを
見ている
――――滑稽だ。
.
:07/09/08 10:46 :SH903i :eQrdq6Ts
#199 [ま-イ子]
「ゥ‥ッウゥ‥‥‥」
体を震わせ
あたしを見つめる
その濡れた瞳に映るのは
―――----"恐怖"
「神崎、あたしが怖いの?」
いつも自信たっぷりで
あたしを見下し
蔑んできた貴女
.
:07/09/08 16:49 :SH903i :eQrdq6Ts
#200 [ま-イ子]
ふ、と口から
笑みが零れる
神崎が恐れているものは
"あたし" と "死" だ
ガタガタと震え出す
神崎の顔は青白く
唇は紫色。
本人も解っているだろう
右手から出ている血は
コンクリートに水溜まりを
作っている
.
:07/09/08 16:54 :SH903i :eQrdq6Ts
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