*THE GOD OF DEATH*
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#496 [ま-イ子]

重たい沈黙が流れる

峯は顎に手を添え
考え込み

俺は灰になっていく
煙草を眺めていた


少しずつ
長さを増していく灰は
重力に耐え切れなくなり

地へと
落ちていった

.

⏰:08/01/10 14:50 📱:SH903i 🆔:zb3FNp4s


#497 [ま-イ子]

あーーーー!!



突然の峯の大声が
住宅街に響き渡る


「な、なんだよ!
いきなり大声で!」


驚いた俺もすこし
声を張り上げた

当の本人は俺を指差し
口をパクパクさせている

.

⏰:08/01/10 15:36 📱:SH903i 🆔:zb3FNp4s


#498 [ま-イ子]

「なんだよじゃ
ないですよ!

何、現場に灰なんか
落としてんスか!!」

「なんだそんな事かよ」


冷静を取り戻した俺は
再度煙草に口をつける

なにやってんスか〜、と
峯は慌てた様子で
血痕の上に落ちた灰を
手で掃いていた

.

⏰:08/01/10 15:40 📱:SH903i 🆔:zb3FNp4s


#499 [ま-イ子]

俺はその様子を
見下ろしながら

再度煙草を口にくわえる


煙を肺に入れた瞬間
冷たい風が頬を掠めた


はらはら、と灰が舞う


流れ落ちてゆく粒子を
目で追い掛けた

.

⏰:08/01/10 20:51 📱:SH903i 🆔:zb3FNp4s


#500 [ま-イ子]

(―――――――ん?)


目を細め
見ていた場所を確認し
そこに近付いた

しゃがみ込み、
"そこ"に触れる


―――やっぱり、だ

.

⏰:08/01/10 21:26 📱:SH903i 🆔:zb3FNp4s


#501 [ま-イ子]

そこにあったのは


細い、割れ目


(まるで、何かが
刺さっていたかのような)


じ、と見ていると
後ろから話し掛けられた


「…………警部……
ちょっとコレ、
見て頂けますか?」

.

⏰:08/01/10 21:30 📱:SH903i 🆔:zb3FNp4s


#502 [ま-イ子]

「…………あ?」


不思議に思いながら
峯に近づき
指を指している部分に
視線をやる

そこにあったのは


「‥‥‥これは‥」



不自然に途切れた血痕

.

⏰:08/01/10 21:32 📱:SH903i 🆔:zb3FNp4s


#503 [yえりちぁンy]
>>01-50
>>51-100

⏰:08/01/10 21:37 📱:W53T 🆔:K.XYEPw6


#504 [ま-イ子]

「………ね?不自然に
途切れていませんか?」


ほんの、小さな
目を凝らさないと
わからないような
そんな、途切れ


まるでそこに

何かがあったかのような

.

⏰:08/01/10 21:37 📱:SH903i 🆔:zb3FNp4s


#505 [yえりちぁンy]
>>101-150
>>151-200

⏰:08/01/10 21:38 📱:W53T 🆔:K.XYEPw6


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