黒蝶・蜜乙女―第2幕―
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#170 [我輩は匿名である]
唇がまた触れる瞬間……
蜜「――!!臭いっ!!」
またセツナを押し返してしまった。
セツナが口を開いた瞬間、お酒の匂いが漂ってきた。
蜜「お酒臭いですー。寄らないでください。」
眉間にシワを寄せて、セツナは何事かと言う目で私を見てくる。
すると……
ブニッ
蜜「んむっ!ちょ……っ、ん……っ!」
:07/08/26 02:19 :SO903i :85n.YW62
#171 [我輩は匿名である]
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――――
すいません、ちょっとですが眠いので今日はここまでにします
:07/08/26 02:52 :SO903i :85n.YW62
#172 [向日葵]
↑途中から何故か名前が消えてますが、私です
:07/08/26 13:40 :SO903i :85n.YW62
#173 [向日葵]
鼻をつままれて息を口で吸おうとした瞬間、セツナの口で塞がれた。
それと同時にセツナはつまんでいた鼻を離した。
息を十分に吸えなかった私はすぐ呼吸困難になった。
そして口の中にはセツナの吐息紛れにお酒の匂いが充満している。
限界だ!と胸辺りをドンドン叩いたつもりが力が入らなくて触れたくらいにしかならなかった。
それでも気付いたセツナは一旦口を離してくれる。
蜜「い……いいかげ……にして下さいよ……。」
:07/09/02 20:01 :SO903i :T7pfKsTk
#174 [向日葵]
睨むけれどセツナはケロリとした顔で私を見下ろすだけ。
まるで何かしたか?
と問うような表情だ。
セツナ「焦らすお前が悪い。違うか?」
蜜「私は……悪く……な……。」
喋りたいのと息を吸いたいのとで言葉がおかしくなってしまう。
よく見れば自分はまだ幹に押しつけられたまま……。
まだ足りないと言う気だ。
:07/09/02 20:04 :SO903i :T7pfKsTk
#175 [向日葵]
蜜「ど……退いて……下さい。」
セツナ「やだと言ったら?」
ニヤッと笑うセツナを横目に私は深呼吸した。
大分頭がはっきりしてきた。
よし。
押しつけられている手をゆっくりと剥がして立ち上がろうと試みたけど、足に力が全く入らなかった。
私が立ち上がる様をセツナは面白そうにただ見ている。
そこで私の意地でも立ってやると言う炎が燃え上がる。
:07/09/02 20:08 :SO903i :T7pfKsTk
#176 [向日葵]
幹に手をついて気合いで立ち上がる。
足はまだフラフラしたままだけど……。
もう……ちょい……。
しかしなんでまだフラフラしてるのか分かんないなぁ。
なんとか立てた!
いよっしゃ!
得意気にセツナを見下ろそうとしたらセツナはもう既に立っててびっくりした。
そして逆に見下ろされる形になってしまった。
セツナ「立ってどうするつもりなんだ?」
蜜「桜を見て回るだけです。セツナはここにいてもいいんですよ?」
:07/09/02 20:12 :SO903i :T7pfKsTk
#177 [向日葵]
セツナはまた意地悪そうにニヤッと笑うと私の手を繋ぎ自分の口元へ持ってきて手の甲に唇をつけた。
唇の感触に私は真っ赤になって余計に頭がクラクラしてしまう。
セツナ「行く所はどこでもお供するさ。花嫁殿よ。」
なんて返せばいいか分からず視線を泳がせていると、ククッと笑われた。
セツナ「ホントお前は可愛いな……。」
蜜「は、はぁ……。そりゃどうも……。」
口ごもって言った後、私達は手を繋いで仲良く桜が溢れる下を歩いて行った。
:07/09/02 20:18 :SO903i :T7pfKsTk
#178 [向日葵]
―――――
―――――――……
暫くすると、オウマ君達が戻ってきた。
二人の両手には沢山の(多分)酒の花があった。
当然私は飲む事を許されていないので持ってきた水筒のお茶で我慢するしかない。
すると……
オウマ「なぁセツナ!あれ何だ?!」
あらぬ方を指さしたオウマ君につられて私とセツナはその方を見るも何も無い。
と、突然。
グイッ!
蜜「んんっ?」
:07/09/02 20:22 :SO903i :T7pfKsTk
#179 [向日葵]
何かがトロリと口の中に入ってくる。
そしてお酒の香り。
オウマ君は私の口に酒の花を放りこんだのだ。
セツナ「オウマ、何も……。!!馬鹿!蜜!!」
そんなセツナの声を聞く前に、私は蜜をごくりと飲んでしまった。
あ……結構おいしー……。
・・・・・・・・・・・・・・
蜜を飲んで動かなくなった蜜を心配した一同はじっと蜜を見つめる。
セツナ「オウマ…。お前なんてことしてくれたんだ……。」
:07/09/02 20:26 :SO903i :T7pfKsTk
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