黒蝶・蜜乙女―第2幕―
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#70 [向日葵]
恥ずかしいついでに抗議の叫び。

蜜「オウマ君のバカ!!」

そう言って私は雑貨屋さんを大きな音を鳴らして出ていった。

ラフィーユ「ハァァ…。だから、言っただろ。」

そう言ってラフィーユは密を追いかけて行った。

・・・・・・・・・・・

あぁ!っもう私のバカ!
せっかくのいい雰囲気を自分で潰してどうすんのよぉっ!

でもだって!あれはオウマ君が悪いんであってー……。

⏰:07/08/15 17:55 📱:SO903i 🆔:/J6qFa6E


#71 [向日葵]
雑貨屋さんから少し離れた所の花壇で座り、自己嫌悪に襲われて大きくため息をついた。

周りを見渡せば、友達や、家族連れ。……そして恋人同士。

私がいる所がどうやら待ち合わせ場所なのか、少し離れた隣には、さっきから鏡を何度も見直す女の子。

今からデートかぁ。

羨ましいなぁ……。

空を見上げる。
オウマ君が言った通り今日は雲一つ無い青空。

そりゃ、お出かけ日和な訳だよね……。

⏰:07/08/15 18:04 📱:SO903i 🆔:/J6qFa6E


#72 [向日葵]
下を向くと、遥かに前より長くなった髪の毛が垂れてきた。

もうすぐ……3年生。
そして卒業。

蜜「あぁ…。やだなぁ。」

進路決めなくちゃいけない。
まだ自分のなりたい物なんか決めてないし……。

そしてやっぱり考えてしまう…。あの人が、帰ってくるかどうか……。

蜜「帰ってきたら……したたか殴ってやる!」

あのきっれぇぇぇな顔が腫れあがるまでしたたか殴って、一生分の馬鹿って言葉をお見舞いしてやる!

⏰:07/08/15 18:11 📱:SO903i 🆔:/J6qFa6E


#73 [向日葵]
でも叩いてる途中できっと手を止められて言うんだろうな。

『俺の顔に傷をつけてどうする気だお前!』

あり得なくない言葉と、その言葉を安々と思い出せる自分が、なんだか笑えた……。

手に滴が落ちる。
あーぁ……また約束破っちゃったよ。

思い出さなきゃいいのに……。
ホント私は……

『馬鹿だ。』

懐かしさすら覚えるその声が、とても恋しかった。

⏰:07/08/15 18:17 📱:SO903i 🆔:/J6qFa6E


#74 [向日葵]
名前をギリギリで出さないのは、なんとかこの約束だけでも守ろうと言う意地だ。

涙を拭いてると

ポン。

肩に手を置かれた。

蜜「あ、ラフィー」

「ねぇ君、さっきからここにいるよね?」

人生初のナンパ。
直ぐに分かった。

蜜「……失礼します。」

そこから去ろうとしたら、腕を掴まれた。

⏰:07/08/15 18:21 📱:SO903i 🆔:/J6qFa6E


#75 [向日葵]
「待ってよ。もしかして誰か待ってるとか?」

―――ドクン

うるさい…。

「その割に全然来ないよねー。もしかしてすっぽかし?」

うるさい……。なんでナンパしてるアンタなんかに、そんな事言われなきゃなんないのよ。

「だとしたら悲しー(笑)君、忘れられてるじゃん。」

――――っ!

「それなら俺と一緒に…グアッ!!」

⏰:07/08/16 02:09 📱:SO903i 🆔:xef4BwKY


#76 [向日葵]
奇声と共に手が離れたかと思うと、ナンパ男と私の間にラフィーユが立っていた。

男の状態から言ってラフィーユに殴られたらしい。

ラフィーユ「失せろ、馬鹿。」

「なんだとこのアマ…!」

反撃しようとした男の胸ぐらを先に掴み、細い腕からでは考えられない力で男をそのまま持ち上げた。

ラフィーユ「もう一度、言う。失せろ。」

「わ…っわかった……から、離っせ……!」

⏰:07/08/16 02:13 📱:SO903i 🆔:xef4BwKY


#77 [向日葵]
それを聞いたラフィーユは男を雑に降ろす。
そのせいで男は尻餅をついてしまった。
そしてバツが悪そうにその場を去って行った。

ラフィーユ「蜜、平気?」

蜜「あ、ありがとう……。」

ラフィーユはそっと手を繋ぐと、多分オウマ君がいるであろう所に連れて行ってくれる。

さっきの騒ぎがあって、注目の数が倍になってしまった。

ラフィーユ「さっき、オウマ、すまなかった。」

⏰:07/08/16 02:17 📱:SO903i 🆔:xef4BwKY


#78 [向日葵]
蜜「そんな。別にいいよ……。」

するとラフィーユがギュッと手に力をいれた。
女の子同士で手を繋ぐなんて、お母さんおばあちゃん以外で初めてだった。

ラフィーユ「大丈夫。帰ってくる。心配、ない……。」

優しく笑って告げてくれるラフィーユ。
もしかしてさっき殴ったのは私が傷付いたと思ったからかな?

それでも、ラフィーユが来てくれて良かった……。

蜜「ありがとう……。」

⏰:07/08/16 02:20 📱:SO903i 🆔:xef4BwKY


#79 [向日葵]
私も笑って、二人仲良くオウマ君が待ってる場所まで行った。

・・・・・・・・・・・・・・・

オウマ「ホンットごめん!!」

ある公園のベンチで私は腰かけている。
その前でオウマ君は顔の前で両手を合わして謝ってきた。

蜜「もう、いいって!」

オウマ「でも、俺が余計な事言わなきゃ密も嫌な思いしなくてすんだのに……。」

シュンとした姿はまるで怒られた子犬。
ちょっと可愛らしい。

⏰:07/08/16 02:24 📱:SO903i 🆔:xef4BwKY


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