黒蝶・蜜乙女―第2幕―
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#181 [向日葵]
セツナは「分かったか?」とオウマにげんなりした視線を送ってからため息をついた。

ラフィーユは一度見た事があるのでオウマほど驚きはしないものの目が点になっていた。

そんな一同にお構いなく、寧ろ眼中になく出来上がった蜜は頭をセツナに甘えるように擦りつける。

オウマ「たった……あれだこで……?」

ハハッと半笑いで誰に聞いてるのでもなくオウマが呟いた。

⏰:07/09/02 20:40 📱:SO903i 🆔:T7pfKsTk


#182 [向日葵]
――――――――

キリます

⏰:07/09/02 20:40 📱:SO903i 🆔:T7pfKsTk


#183 [向日葵]
オウマが引いてるのもなんのその。
蜜は自分の服に手をかけ始めた。

それに気づいたセツナは急いで蜜の手を止める。

「なぁ〜にぃ〜セツュナァ〜。」

「馬鹿か。外だぞ。こんな所で脱ぐな!」

「暑いもぉん。いいでしょ〜?」

上目づかいで聞いてくる蜜に思わず負けそうになったセツナだが、ぐっと我慢して蜜を睨む。

「駄目ったら駄目だ!」

⏰:07/09/07 00:37 📱:SO903i 🆔:gYOPUeU2


#184 [向日葵]
少しキツめに叱ると、蜜の目に涙が溜った。

それを見たセツナは「あー……。」頭を抱える。

「ひどいよセツュナ……。あたち、暑いって言っただけなのにぃー!」

子供の様に「うわぁーん」と泣き出す蜜。
その変わりように思わず固まり、凝視するオウマとラフィーユ。
どうしたものかと悩むセツナ。

「セツナ……俺悪い事……したな……。」

バカっぽい声を出しながらオウマが呟いた。

「だから嫌だったんだ……。」

⏰:07/09/07 00:43 📱:SO903i 🆔:gYOPUeU2


#185 [向日葵]
ラフィーユに関してはもう無の境地なのか遠い目をしていた。

ひぐひぐとしゃっくりをしながら自分の涙を拭く蜜にセツナは聞いた。

「すまなかった。強く言い過ぎた。何でもしてやるから泣き止め。」

するとピタッと泣き止んで蜜は目を輝かせた。

「何でも?」

「あぁ。」

普通じゃあり得ないニヘェとした笑顔を見せた蜜は、更にあり得ない事を言った。

⏰:07/09/07 00:47 📱:SO903i 🆔:gYOPUeU2


#186 [向日葵]
「チュー!がいい!」

これには流石のセツナも頭の機能停止。

酔っ払っらっていると言う時限じゃない。
これは最早泥酔だ。

セツナはハァー……とため息を吐いて立ち上がる。

「少し、コイツの酔いを冷ましてくる……。」

二人はコクンと頷いて、桜並木の続く奥へと消えていく蜜とセツナを見送った。
・・・・・・・・・・・・・・・

蜜は未だアハアハと笑いながらセツナに引っ張られるまま歩いている。

⏰:07/09/07 00:52 📱:SO903i 🆔:gYOPUeU2


#187 [向日葵]
そしてまた言う。

「セツュナ?チューは?」

セツナは足を止める。

困ったものだ……。
酔っ払った蜜を相手にするのは苦手だ。
何せ理性が切れそうな言葉ばかり吐く。

止まって困っているセツナを蜜はトロンとした目で見上げる。
そしてまたニヘラァと笑う。

腕をキュッと掴んだと思うと、掴みながら「ねぇー!キスはぁぁ?」とせがんで来た。

⏰:07/09/07 00:55 📱:SO903i 🆔:gYOPUeU2


#188 [向日葵]
このキス魔が……っ!

何か諦めがついたセツナは少々乱暴に木に蜜を押し付けた。

蜜は自分から目を瞑ってセツナを待つ。
セツナはまたため息を吐くと軽く唇を触れた。

「満足か?」

「んー!やっ!!」

グイッと首に腕を回し、セツナの顔を近づけた蜜は足りないと言う様に深く唇を押し付けた。

くそっ……。人が優しくしてやれば……!

セツナは半分ヤケになりながら蜜に唇を押し付ける。

⏰:07/09/07 01:00 📱:SO903i 🆔:gYOPUeU2


#189 [向日葵]
行為はエスカレートして、蜜の口内をセツナの舌が荒らしていた。

何度も角度を変える度、蜜の切なそうな息遣いが聞こえた。

するといきなり蜜の体がカクンと崩れた。

やり過ぎたと思ったセツナは急いで唇を離して蜜を支える。
しかし心配は無用だった。

「スー…スー…。」

なんと…………寝た。

あぁこのパターンかとセツナはぐったりと疲労。

⏰:07/09/07 01:04 📱:SO903i 🆔:gYOPUeU2


#190 [向日葵]
「馬鹿もんが……。」

セツナは前の様に少し蜜の服のボタンを開けると、首に二ヶ所、鎖骨に三ヶ所赤い印を残した。

「俺を振り回した罰だ。軽いものだろ。」

蜜の寝顔に意地悪な笑顔を向けながらセツナは呟いた。

そんな事とは知らずに蜜は穏やかな顔をして気持ち良さそうに寝息をたてている。

また起きたら怒鳴られるんだろうなとククッと笑いながらセツナは蜜を抱き上げ、オウマ達の元へと向かった。

⏰:07/09/07 01:09 📱:SO903i 🆔:gYOPUeU2


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