―温―
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#112 [向日葵]
私は無言で静流を送る。
じっと見つめていると、静流が少し屈んで私の目の前まで顔を近付けた。

私は思わず少し顔を引く。

静流「紅葉は言ってくれないの?行ってらっしゃい。」

そんなの今まで一度も言った事ないし。
なんで今日に限って?

紅葉「行って来い。」

静流「え?!命令系?!ひっでー。じゃあいい子に待ってろよ?」

バタン

⏰:07/08/27 01:55 📱:SO903i 🆔:8FlyYNT.


#113 [向日葵]
いい子って……。
完璧な幼児扱いじゃないか……。

別に悪さした覚えもないし……。

不満な顔で源さんを見つめると、源さんはニッコリ笑って私の頭を撫でるだけだった。

頭を撫でられながら、私はどうやら二人にとって幼児なのだなと諦めて納得した。

*****************

「静流おはよー。」

静流「おう!うっす。」
あちらこちらからの朝の挨拶をされた静流は、適当に返して教室に入っていった。

⏰:07/08/27 02:00 📱:SO903i 🆔:8FlyYNT.


#114 [向日葵]
香月「うっす静流。」

席に着くと、直ぐに友達の香月が静流に寄って来て話かける。

静流「うす。」

香月「前に貸した漫画、持ってきたか?」

…………。

静流は「うす。」と挨拶した時に手をあげたまま固まってしまった。

つまりすっかり忘れていたらしい。

香月の漫画を最後に見たのは自分の机の上だと固まりながら思い出す静流。

⏰:07/08/27 02:05 📱:SO903i 🆔:8FlyYNT.


#115 [向日葵]
そんな静流に呆れた香月はハァ…とため息をつく。

香月「忘れたんだな。」

静流「すいません。」

謝る静流を横目で見て、香月は「んー。」と何かを考える。

香月「今日、珍しく暇だし。お前んち、寄っていい?」

静流「あー…。どーしようか…。」

前のあの事件があったから静流は思わず考えるが、相手は双葉では無く香月なので大丈夫だと判断した。

いや……逆に男だから駄目なのか?!

⏰:07/08/27 02:09 📱:SO903i 🆔:8FlyYNT.


#116 [向日葵]
香月「そういえばさ、最近ヤケに早く帰るけど何かあんの?」

静流「まぁーちょっと……。」

歯切れの悪い返事に香月は納得しない様子。
更に詰め寄る。

香月「何だよ幼なじみだろー?!水臭ぇなー!」

静流「俺はデリートなんだから仕方ないだろー!」

香月「まさかお前……新しく好きな人出来たとかか?!」

静流「は…はあっ?!」

思わぬ答えにすっとんきょんな声を出してしまう静流。

⏰:07/08/27 02:15 📱:SO903i 🆔:8FlyYNT.


#117 [向日葵]
それ以前に彼女いるし!

大体、紅葉は妹って言うか子供って言うか、何かそんな感じであって……って何で俺こんな代弁してるみたいになってんだよ!

香月が更に何かを言う前に、ストップを言う様に静流呼ばれた。

双葉「静流。」

ドアの所には双葉がいた。

内心香月からの尋問から解放されて嬉しい静流は、双葉の所まで一目散に行った。

静流「ん?どした?」

双葉「あのね、今日静流んち寄っていいかな?」

⏰:07/08/27 02:20 📱:SO903i 🆔:8FlyYNT.


#118 [向日葵]
予想外な展開に目が点になる静流。

香月はともかく双葉はどうだろうか……。
相変わらず紅葉は風呂に入らない限り自分に寄ってこないし。

でも逆に今度は香月が一緒だからいいかもしれない。
よし……。

静流「いいけど今日香月が一緒なんだ。それでもいい?」

双葉「いいよ。じゃあまた帰りにね。授業中こっそりメールするかも。」

へへっと笑う双葉を思わず抱き締めてしまいそうになる静流は必死に堪えた。

⏰:07/08/27 02:24 📱:SO903i 🆔:8FlyYNT.


#119 [向日葵]
双葉と別れて再び香月の元へ。
また尋問されるかと思ったら、今度は違うかった。
何故か視線は肩くらいにある。

静流「香月?」

香月「なぁ。お前やっぱり浮気?」

静流「はあ?」

何を根拠に言われてるか分からない静流は少し言葉に怒りを込めてしまった。

するとスッと出された香月の指先に、肩にある何かを取られた。

そして静流の目の高さまで上げて、それを見せる。

⏰:07/08/27 02:29 📱:SO903i 🆔:8FlyYNT.


#120 [向日葵]
香月「これ何?」

見せられたのは一筋の長い髪の毛。
おそらく紅葉の物。
双葉は紅葉程髪の毛が長く無いからだ。

どうやら事情を説明しなくてはならないらしい。

静流はいらない事まで喋らない様に言葉を選んで話した。

香月の顔は話す度にコロコロ変わり、最後には口が半開きになっていた。

香月「はぁー…。なるほどな。」

静流「だから、紅葉の前では、今話した事を気にせず接してくれよな。じゃないとまた俺が困る。」

⏰:07/08/27 02:33 📱:SO903i 🆔:8FlyYNT.


#121 [向日葵]
香月「何で困る?」

静流「何でって。機嫌そこねたらややこしいから。」

香月「お前にとって妹みたいなもんなんだろ?なら放っておけばいいじゃん。なんでそこまで構う?」

構うと言うよりも俺のは何て言うか子供を育てる親みたいな物であって、簡単に放っておくことが出来ないんだよ……。

静流「保護者だから頑張らないといけないんだよ!」

香月「ふぅーん…。」

意味有り気に頷く香月に首を傾げながらも、先生が来たのでホームルームが始まった。

⏰:07/08/27 02:38 📱:SO903i 🆔:8FlyYNT.


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