―温―
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#122 [向日葵]
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今日はここまでにします

⏰:07/08/27 02:38 📱:SO903i 🆔:8FlyYNT.


#123 [向日葵]
*****************

源「じゃあ、紅葉ちゃん。お留守番お願いしますね。」

紅葉「うん。いってらっしゃい。」

源さんは今からどこかへ出かけるらしい。
私はリビングに戻るとテレビをつけた。

何を見るかって?別にそういう訳じゃない。
ただつけただけ。

つまらないニュース。
ドロドロしたドラマ。
見飽きた再放送番組。

何度かチャンネルを流してたら、一つの事にリモコンを持ってる手が止まった。

⏰:07/08/29 01:12 📱:SO903i 🆔:TKb7JjA2


#124 [向日葵]
それは……幼児虐待のニュースだった。

母親が、3歳の男の子を殴っている事により、男の子は重体。

母親の供述はいつも同じだった。

“泣きやまなくて”
“育児に疲れた”

只のそれだけで、罪も無く、痛めつけられる子供達。泣いてるのは、大人からの愛が欲しかっただけなのに……。

私達が何故犠牲に?

私達は、求められて生まれたんじゃないの?

⏰:07/08/29 01:17 📱:SO903i 🆔:TKb7JjA2


#125 [向日葵]
生まれた意味なんて全然分からないのに何故

“生まれてきたの?”

そんな事、聞かれなきゃいけないの?

テレビは、アナウンサーの適当なコメントをしてから次のニュースに入った。

私はそれを耳で聞きながらベランダへ出た。

出ないようにしててもここが落ち着くからどうしても来てしまう。

開けたと共に、ふわりと風が入ってきた。
今日も文句無しの快晴。

⏰:07/08/29 01:21 📱:SO903i 🆔:TKb7JjA2


#126 [向日葵]
私はたまたま偶然運良く源さんに拾ってもらって、静流に優しくしてもらってる。

でも、世の中はそんな幸運には恵まれてない。

今もきっと、助けを求めてる人達が大勢いる。

――私は、いいのかな……。

こんなに幸せで、いいのかな……。
もっと苦しむべきなんじゃないのかな……。

もっと幸せにならなきゃいけない人が、世の中には溢れてるんじゃ…ないのかな……。

神様がもしいるのなら、今苦しんでる人を私の様に幸せにして欲しい……。

⏰:07/08/29 01:26 📱:SO903i 🆔:TKb7JjA2


#127 [向日葵]
私は入口に座りこんで、戸のヘリにもたれながら空を見上げた。

神様、私は、許されるんでしょうか……。

―――――――……

******************

静流「ただいまー。父さん?紅葉ー?」

静流が香月、双葉と共に帰って来ると家はシーンとしていた。
二人にとりあえず入れと言って、いつも通り二階へ行った。

すると風が爽やかに家を抜けていた。

⏰:07/08/29 01:30 📱:SO903i 🆔:TKb7JjA2


#128 [向日葵]
静流「紅葉ー。」

リビングに来ると、ベランダ近くに紅葉がいた。
どうやら寝てしまってるらしい。

香月「へー。あの子が言ってた子?」

静流の後ろからヒョコッと顔を出した香月は興味津々に紅葉を見る。

双葉は前の事があってかこっそりと見る程度だ。

静流は「全く」っと言った風にため息をつくと紅葉の近くまで行った。

案の定紅葉は静かな寝息をたてて寝ている。

⏰:07/08/29 01:34 📱:SO903i 🆔:TKb7JjA2


#129 [向日葵]
フワリとまた風が吹いた。

その時、紅葉の前髪が少しあがる。
静流は驚いた。
整った顔に似合わない、紅葉の額と髪の毛の境目にある、大きな傷。

思わずそれを凝視してしまう。
そんな様子に、後ろの二人がどうしたものかと静流に尋ねる。

香月「静流?」

香月の近づく気配に、静流はつい紅葉が寝ているのを無視して声を張り上げてしまった。

静流「来るな!」

⏰:07/08/29 01:40 📱:SO903i 🆔:TKb7JjA2


#130 [向日葵]
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…………静流の声?

夢うつつの世界から私は抜け出して現実に意識を戻してきた。

うっすら目を開けると、そこには学校に行ってる筈の静流がいた。

紅葉「静流……?」

声をかけると、静流はハッとして私を見た。
いや、見ていたけど静流の意識もどこかへ飛んでいたみたいだった。

静流「あ、あぁ……ゴメン。起こした?」

私は首を横に振りながら背伸びする。
どうやら寝ていたらしい。

⏰:07/08/29 01:43 📱:SO903i 🆔:TKb7JjA2


#131 [向日葵]
ふと後ろに目を向けると、見慣れない姿が一つ、一度見たことがある姿が一つあった。

私はとっさに静流の後ろに隠れる。

香月「あーゴメンネ驚かせて。俺は香月!静流のダチだよ。」

警戒しながら頷く。
もう一人に視線を向けると、逆にあっちがビクッとした。

紅葉「……ゆっくり、していって下さい……。」

ぎこちない言葉をなんとか繋げて、私は静流から離れた。

⏰:07/08/29 01:47 📱:SO903i 🆔:TKb7JjA2


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