―温―
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#132 [向日葵]
静流「父さんは?」
紅葉「買い物。」
静流「そっか。なら紅葉も部屋においで。」
手招きされるが、私は首を横に振った。
知らないのが一名。
気まずいのが一名。
そんな状態で部屋と言う密室に堪えれる訳が無い。
ましてや傷だらけの私をジロジロ見られるのも嫌だ。
静流「あーもー聞き訳の無い…っ子ぉ!」
紅葉「ぅわぁっ!」
:07/08/29 01:52
:SO903i
:TKb7JjA2
#133 [向日葵]
静流は軽々私を持ち上げる。その時見えた、彼女の少し傷ついた顔。
馬鹿な静流。彼女の気持ちも知らないで……。
とりあえず部屋に着いたので入る。入った途端当然の様にベッドに座る彼女。
その横には静流。
何なのこの人…。相変わらず図々しいって言うか……。
どうやら私は彼女とソリが合わないらしい。
まぁ彼女ならこれが当然なのかもしれないけど……。
私はドア近くに腰を下ろす。香月さんって言う人も、私の近くに座った。
:07/08/29 01:56
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#134 [向日葵]
香月「名前は?」
一瞬私の事とは知らなかったので、気づくのに数秒かかった。
紅葉「く…くれ…は……。」
香月「紅葉は何歳?」
紅葉「じゅう……ご…。」
香月さんはフッと笑うと「そうかそうか」と頭を撫でた。
よく言えましたねって?
どこまで幼児扱いだ私……。
紅葉「静流。私はいいからリビングに戻る。」
香月「あ、なら俺も〜!」
:07/08/29 02:01
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#135 [向日葵]
はぁ……?!
静流「おい紅葉……っ。」
香月「じゃあね〜。」
パタン……
*****************
何だ?アイツ。
双葉「気、遣ってくれたんじゃない?」
小首を傾げながら言う双葉の頬は、少し赤みがさしていた。
思わず抱き締めそうになるのを必死に我慢する。
これは紅葉との約束だから。と言ってもアイツの布団はもうあるんだけどな。
:07/08/29 02:05
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#136 [向日葵]
何か……守らなきゃいけない気がして。
双葉「どうかした?」
黙ってる静流を気にしたのか、双葉が目の前に迫っていた。
もう少しで唇が触れそうになるのに、双葉は気にせずその場所で話す。
双葉「さっきの……何?」
静流「え……。」
双葉「いつもあんな風に抱き上げてるの?」
双葉が言ってるのは、紅葉を運ぶ際に静流が紅葉を抱き上げた事だ。
:07/08/29 02:08
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#137 [向日葵]
静流「アイツはさ、子供だから。」
双葉「ふーん。……じゃあ何で抱き締めてくれないの?」
静流「はい?」
双葉は一旦顔を離す。
しょげた様に顔をうつ向かせると、上目使いで静流を睨む。
双葉「あの子が……好きになった?」
静流は心の中で紅葉に謝る。
そして双葉を抱き締めた。双葉は急で少し目を見開く。
:07/08/29 02:13
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#138 [向日葵]
ゴメン紅葉……。
双葉があまりに意地らしいからさ……。
抱き締めるだけ勘弁してな……。
静流「そんな訳ないだろ……。」
双葉はそっと微笑んで静流の肩に顔を埋めた。
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香月「あの二人見るの辛い?」
戸を開けたままベランダに出ると、ソファーに座っていた香月さんが話かけてきた。
景色を見渡しながら私は首を横に振る。
:07/08/29 02:16
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#139 [向日葵]
紅葉「辛いとかは別に。……って、辛いって何よ。」
眉を寄せて振り返ると、香月さんはフッと笑って立ち上がり、ベランダまで来て私の隣に付く。
香月「てっきりさ、紅葉ちゃんは静流が好きかと思ったのに。」
好き?
……何だそれ。
紅葉「私は静流には感謝の念しかないし。まだ……完璧に静流を信頼した訳じゃないから……。」
信じようとする一歩手前で止どまらせる裏切りへの恐怖。
:07/08/29 02:20
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#140 [向日葵]
紅葉「そんな感情……随分前に忘れてしまったわ……。」
「フーン」と良いながら、手すりに頬杖を付く香月さん。
それを横目で見ていると、香月さんはニヤッとして私を見た。
香月「静流はさ、随分君の事を気に入ってるみたいだよ。」
私は嘲笑ってしまった。
そんな事ない。
紅葉「私がペットみたいなんでしょ。」
優しさは親心。
決して一人の女の子だからじゃない。
:07/08/29 02:25
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#141 [向日葵]
そう思った途端、胸の奥がチリッと焼ける感覚がした。
紅葉「???」
香月「ならさ。俺と付き合ってみない?」
耳を疑う。
不審者を見る目で香月さんを睨みつけた。
紅葉「白昼夢でも見てるんですか?」
香月さんは人差し指を何回か振るとニッコリ笑った。
香月「ちょっとしたゲームだよ。」
紅葉「ゲーム?」
:07/08/29 02:29
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