―温―
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#61 [向日葵]
クスクス笑いながら言う源の言葉に、静流は照れた。
静流「まぁ認めない訳じゃないけどー。ってかアイツ遅いな。」
席を立ってリバースしに行った静流を見て、過保護だなぁと源は笑った。
もともと優しい子なので、妹みたいな存在が出来、それに拍車がかかったらしい。
・・・・・・・・・・・・・
静流「紅葉ー。平気かぁー?」
ノックをしても返事がない。
:07/08/21 03:45
:SO903i
:ZlIFEGwM
#62 [向日葵]
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今日はここまでにします

:07/08/21 03:45
:SO903i
:ZlIFEGwM
#63 [向日葵]
ゆっくりと扉を開くと……
静流「!紅葉?!大丈夫か?!」
紅葉はトイレの壁によりかかっていて青ざめていた。
紅葉「ご……め……。」
静流はとりあえず彼女を抱き上げてリビングのソファーに寝かせた。
源「大丈夫……?!お水は飲めるかな?」
紅葉は力なく頷いた。
静流はタオルを濡らして紅葉の頭に乗せてやる。
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紅葉「う、うぇーっ!」
:07/08/21 18:51
:SO903i
:ZlIFEGwM
#64 [向日葵]
私はまだあの家にいる頃からろくに食事を与えられなくなった。
一度、お腹が空いたと感覚がなくなってしまった時、チョコを内緒で一かじりした事がある。
でも、しばらく食事を与えられてなかった私の体は食べ物を受け付けなかった。その時も、直ぐにトイレに駆け込んでしまった。
紅葉「ぅえっ……。ゴホッ……。」
私こんなのでご飯食べれる様になるのかな……。
そう思ってから、目の前がいきなり暗くなった。
:07/08/21 18:56
:SO903i
:ZlIFEGwM
#65 [向日葵]
しばらくすると静流が来て、私を運んでくれた。
私は水を一口含んで落ち着いた。
静流「大丈夫?」
目を開けると静流がいた。いつも私を運ぶ大きな手で私を撫でてくれた。
紅葉「いつもの事だから……。」
吐いた後のせいで声がしゃがれる。
静流「もう寝るか……?」
私はまた力なく頷く。
するとまた静流が運ぼうとするので、私は拒否して自分の足で歩いた。
:07/08/21 19:00
:SO903i
:ZlIFEGwM
#66 [向日葵]
静流「無理すんな?」
紅葉「これ以上、醜態さらしたくないから……。」
壁に手を付きながらゆっくり歩く。
その後ろで静流は私が倒れない様に支えてくれる。
静流「子供が無理すんじゃねえよ。俺一応男なんだからさ、お前運ぶくらい軽いっつーの。」
男……ねぇ……。
私の父親は、10歳の時に母と離婚した。
正直いてもいなくても同じ様な影の薄い人だったから、あんまり記憶がない。
12歳の初め頃から暴力を受け続けて、男は愚か、女まで私から遠ざかった。
:07/08/21 19:05
:SO903i
:ZlIFEGwM
#67 [向日葵]
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キリます

:07/08/21 19:06
:SO903i
:ZlIFEGwM
#68 [向日葵]
静流くらいの男の子に関わるのは初めてかも。
そう思いながらよろよろ頼りない足取りで行く。
いつもより静流の部屋が遠い気がした。
と、足許から地面が無くなった。
紅葉「え……っ!」
静流「遅い!もう俺が運ぶ。」
軽々私の体を抱えた静流はスタスタ歩いてあっという間に部屋に着いてしまった。
抱えられながら、父親って言うか、兄さんってこんな感じなのかなぁとぼんやり思った。
:07/08/24 00:59
:SO903i
:xMnB1jfs
#69 [向日葵]
静流は私をベッドに座らせて、その前で膝立ちになる。そうすると私の目線とほぼ同じくらいになった。
静流「お前さ、軽すぎだと思ったら拒食症になってんだよ。」
紅葉「きょ……しょく……。」
知ってる。
ご飯が食べられない病気みたいなの。
紅葉「仕方ない。前の家では、死なない程度しか食事を与えてくれなかった。」
私はそう言って左腕に巻かれている包帯を見つめた。
抵抗も、食事も食べなくなってしまった私を良いことに酷くなる一方だった母さんの拳。
:07/08/24 01:06
:SO903i
:xMnB1jfs
#70 [向日葵]
包帯を見ていた視界に、細くて長い指が私の腕に触れるのが見えた。
静流「傷……痛むか?」
包帯を見たままゆっくりと首を振った。
痛くはない。思い出してしまうのが辛いだけだ。
静流は頭をクシャッと撫でると私の頭を少し上げさせた。
静流「明日、学校の帰りに何か食べれそうなの探して来てやるよ。」
紅葉「そんなの……見つかりっこない。」
静流「そんなのわかんねーよ。な?」
:07/08/24 01:11
:SO903i
:xMnB1jfs
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