〜運命のヒト(2)〜
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#174 [りく☆]
『仮眠なんかとらなきゃよかった…』
つい愚痴がでてしまった。
あの記憶は、初めて母親の温もりを少し感じれた日でもあり、母親との悲しい別れの日でもある。
:08/02/08 22:22
:SH903i
:cgoNqSYc
#175 [りく☆]
母親は決して優しい人ではなかった。幼い頃の記憶だがはっきりしている。オレが親父から暴力を受けている時も、『もぉ止めたら』と冷静に言うだけだった。
そのあとに何か優しい言葉をオレにかけてくれるわけでもない。
ただいつも冷静な目で見ていた。
オレの記憶の母親はそんな人だった。
:08/02/08 22:23
:SH903i
:cgoNqSYc
#176 [りく☆]
…過去なんて
忘れたい……と言いたいが忘れられない。実際にこうやって夢にまででてくるわけだから。
そんな思いを胸に押し込め、オレは再び寝転がった。
屋上は立入禁止区域なため誰もいない。学校で唯一静かな空間だ。
:08/02/08 22:23
:SH903i
:cgoNqSYc
#177 [りく☆]
そんな安らぎある空間でオレは空を眺めていた。白い雲が青い空を早々と流れていく。そんな光景をただ眺めていた。
『ハァ…』
もはやため息しかでなかった。あんな夢を見るなら学校何てくるのではなかったと後悔しながら…。
:08/02/10 01:29
:SH903i
:Xl9AlgpY
#178 [りく☆]
…何で学校来たんだっけ?
ふと今、現実にもどった。
…オレは、結衣との約束を果たすために学校にきたんだ
思わず起き上がった。このまま逃げててはいけないと言い聞かせながら。
:08/02/10 01:30
:SH903i
:Xl9AlgpY
#179 [りく☆]
『ここにいたのか…』
少し疲れた声で滝沢が言ってきた。オレを探していたのだろうか、少し息が荒れている。
『悪い悪い……少し仮眠とってただけだよ。』
心配かけまいと明るく答えた。
『帰ったかと思ったし…』
そう言いながら滝沢は、オレの横にゆっくり座った。
:08/02/10 01:32
:SH903i
:Xl9AlgpY
#180 [りく☆]
『せっかく学校来たと思ったら、いなくなるし…
まぁ気にするなってほうが無理な話か。』
滝沢も明るい口調でオレに話しかけてきた。オレの過去について気を使ってくれているのだろう。何せかなり学校を休んでいたから……
よほどオレが過去についてふれてほしくないと思っていると、滝沢は感じているのだろう。
…本当はすべてを打ち明けたいのに…
:08/02/10 01:32
:SH903i
:Xl9AlgpY
#181 [りく☆]
…いや、打ち明けなければならない。
そぉ思ったときだった。滝沢がゆっくりオレに話しかけて来た。
『俺がお前の過去を調べたりしたこと、怒っているか?』
オレの顔を見ず、正面を見たまま真剣な顔で語りかけてくる。
:08/02/10 01:38
:SH903i
:Xl9AlgpY
#182 [りく☆]
『怒ってないし』
素直なオレの気持ちだった。始めに滝沢の口から聞いたときは、いろいろな感情がでてきたが、今ではオレの事を本気で心配してくれた事を感謝しているくらいだ。
『いろいろ…ありがとうな』
オレも正面を向いたまま滝沢に言った。その時彼がどんな表情をしていたかはわからない。
:08/02/10 01:41
:SH903i
:Xl9AlgpY
#183 [りく☆]
『どぉも。まぁ感謝されるようなことはしてないけどな』
しばらく沈黙が続いた。
滝沢はオレが話始めるのを待っているのだろうか。それなら有り難いチャンスなのだが…なかなか行動に移せずにいた。
:08/02/10 01:46
:SH903i
:Xl9AlgpY
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