〜運命のヒト(2)〜
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#261 [りく☆]
『美里ならいいじゃん。仲良しなんだし』

不思議そぉに祥子が答える。

『それがいろいろ訳ありで……

ところでお前、オレ達に用があるんじゃなかったのか?』

話を変えるため、滝沢は祥子に尋ねた。
祥子は自分の用件を思い出したらしく、急に慌てた表情になった。

⏰:08/08/22 02:30 📱:SH903i 🆔:XTS191aU


#262 [りく☆]
『た……卓也の居場所がわかったの!!』

行方不明になっていた卓也の居場所がわかった明るい報告なはずだ。なのに祥子の顔には笑顔は存在しなかった。

『どこにいたんだ?』

それを察したオレ達は、慎重な口調で祥子に聞き返した。

『時間がないの……ついて来て。』

そう言うと、祥子は階段を勢いよく降りていった。

⏰:08/08/22 02:35 📱:SH903i 🆔:XTS191aU


#263 [りく☆]
祥子から逸れないように、オレと滝沢は必死についていった。
ちょうど休み時間だったため、他の生徒にぶつかりなら慌てて階段を降った。

祥子は誰にぶつかろうとも、謝りもせずにただ前だけを見ていた。
そんな祥子の背中から、ただ事ではないということが伝わってきた。

⏰:08/08/22 02:40 📱:SH903i 🆔:XTS191aU


#264 [りく☆]
学校を出ると、門の前には1台の車が止めてあった。それは、卓也がたまに送り迎えしてもらっていた車だった。

何も躊躇いもなく祥子は車に乗り込む。それにつられてオレ達も車に乗った。

『あっ……美里も連れてくるんだったんだ…』

息を切らしながら祥子が言う。

⏰:08/08/22 02:44 📱:SH903i 🆔:XTS191aU


#265 [りく☆]
『美里はいいよ。』

状況をのみこめずにいたオレだったが、美里がくることだけは拒んだ。
そんなオレの心境を悟ったのか、祥子は渋々車のドアを閉めた。

『あんた達と美里に何があったのよ…』

窓越しに学校を見ながら祥子がぼやいている。

⏰:08/08/22 02:48 📱:SH903i 🆔:XTS191aU


#266 [りく☆]
『その話は後でするとして……祥子、卓也はどこで何をしてるんだ?』

車の中で冷静になった滝沢が、祥子に尋ねた。あの祥子の慌て様からただ事ではないことは承知している。だから、オレと滝沢はじっと祥子を見つめ答えを待った。

『卓也坊ちゃんは、只今病院にいらっしゃいます。』

⏰:08/08/22 02:52 📱:SH903i 🆔:XTS191aU


#267 [りく☆]
答えにくそうな祥子の代わりに、運転手が答えた。
彼はよく知っている。昔から卓也の世話をしていた人だ。みんなからはジィと呼ばれていた。

『ジィ……病院ってどういう事だ?』

ハンドルを握るジィに滝沢が尋ねた。ジィは信号で停車し、一息ついて答えた。

⏰:08/08/22 02:56 📱:SH903i 🆔:XTS191aU


#268 [りく☆]
『卓也坊ちゃんが病気をおもちなのは、みなさんご存知ですか?』

ジィの質問にみんな黙って頷くと、彼は再び言葉を続けた。

『ここ数日前から急激に病状が悪くなり、入院しているのです。』

ジィの声が少し震えているのがわかった。その声がオレ達を不安にする。

『卓也は大丈夫なのか?』
恐る恐るオレはジィに尋ねた。

⏰:08/08/22 03:02 📱:SH903i 🆔:XTS191aU


#269 [りく☆]
車を降りたオレ達は慌てて病院へと乗り込んだ。

「私の口からは何とも……ただ坊ちゃんの意識があるのは確かです。ただ、原因のわからない病気ですので、何とも言えないのが現状なのです」

病院の廊下を走りながらジィの言葉を思い出していた。
卓也が何らかの病気を抱えていることは知っていたが、これほど重大とは。オレの心には不安が広がっていた。

⏰:08/08/22 03:08 📱:SH903i 🆔:XTS191aU


#270 [りく☆]
『あった……卓也の部屋だ。』

滝沢の声にオレとしょうこが彼に駆け寄る。走りまわった末にようやく卓也の病室をみつけた。

病室の中からは物音さえ聞こえてこない…。ただ病院の廊下につけられたクーラーの音だけが、微かに聞こえてくる。

⏰:08/08/22 15:56 📱:SH903i 🆔:XTS191aU


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